【2023最新】小説&文庫おすすめ20選｜恋愛やミステリーも多数

電子書籍の参入で小説などの出版が息を吹き返しました。なかでも文庫は持ち運びに最適でどこでも読めるので人気ですが、ジャンルが多すぎて、どう選んでいいかわからない場合も。本屋や電子書籍のトップページで、膨大な数のタイトルに呆然とした経験が一度はあるはずです。

文庫には小説だけでも、ライトノベルから文学まで古今東西の作品が並びます。さらに最近では、詩歌や自己啓発本も含まれるようになりました。その中から自分に合う一冊を選ぶのは難しそうですが、コツをつかめば探すのが楽になっていきます。

数多い文庫の中から自分にぴったりの本を選ぶ方法と、おすすめ文庫本をまとめました。文末には読書を深めていく方法もまとめています。

文庫本は先行販売された単行本小説の普及版として、ソフトカバーの小型（A6）サイズで出版されます。コスパだけでなく、1～2年遅れて販売されるため、単行本より安価です。電気書籍版はさらに低価格で、お金をかけずに多くの本を読みたい人におすすめです。

2021年文庫本ベストセラー「そして、バトンは果たされた」の場合（すべて税込）

• 単行本…1,760円
• 文庫本…814円
• 電子書籍版…800円（Amazonkindle）

推しの小説家を持っているファンは、「単行本も文庫本も両方読む」人がいます。単行本から数年後に出版される文庫本には、裏表紙に紹介文が載り、本の最後にはあとがきがあります。

あらすじや解説が書かれたあとがきは、作者自身が変更点を書いたり、別の著名人が感想のような解説を書いていたりさまざま。「これこそが文庫本の楽しみ！」という読書家もいます。文庫本裏の紹介文やあとがきを先に読んで、気になったものを読むのもおすすめです。

文庫本はさまざまな理由で「読みやすい」と愛されています。紙媒体の文庫本が根強く人気なのは、紙の感触がいい以外に次のようなものがあります。

• 小さいので持ち運びしやすく片手で読める。
• 気になる箇所に戻ったり、参照しやすい。
• 大きさがほぼ揃っているのでコレクションしやすい。
• 貸し借りができる。
• 電池切れや電波不良を気にしなくていい。

手頃な価格や読みやすさで人気の文庫本は、”小さい”のがメリットであり、デメリットでもあります。一番のデメリットは「文字の小ささ」。若い頃に買って愛読した文庫本も、年を重ねると読むのがおっくうになります。

• 文字が小さく、目が悪いと読みにくい
• コンパクトだが複数になると持ち歩きにくい
• 電子書籍文庫に比べ、やや高価

電子書籍文庫は「どこでもたくさんのタイトルから選べる」のが一番のメリット。小説に限らず、さまざまな本を詰め込んだ本棚をそのまま持ち運んでいるようなものです。

• 紙の書籍に比べ、より安価でジャンル・タイトルも豊富。
• 文字の大きさの変更や読み上げ機能で、目が悪くても読みやすい。
• 多くの本を一度に持ち運びでき、収納場所に困らない。

文字の大きさを変更できたり、収納場所に困らないと電子書籍の良さが浸透してきました。小説投稿サイトもあり市場は拡大していますが、デメリットもあります。

• 受信する機器と維持する経費が必要。
• 電源がないと長時間読めないなど、スマホなどのデバイスや電波の調子に左右される。
• サービスが終了した場合、後がどうなるか不安定。
• 貸し借りができない。
• 読後に売れない。

文庫小説やラノベを原作にしたドラマや漫画・ゲームが多く作られています。好きなドラマやゲームの原作小説を選んだり、ミステリーや歴史、恋愛ものなど好みのジャンルから文庫を選んだりしましょう。

作者の思うままに書かれた原作小説と、さまざまな制限の下で作られる映像の違いや再現性などが楽しめます。「読んでから見るか、見てから読むか」は、文庫をもとに映画を作った角川映画のコピーです。どちらかではなく両方楽しむのがおすすめ。

昔から読み継がれる名作や年間ベストセラーなど、多くの人が支持する小説には、それなりの理由があります。あらすじや書評を読んだり、試し読みをして興味を惹かれる文庫があれば、読んでみるのがおすすめ。

外国小説や古典文学の場合、複数の翻訳が出ているのは長年愛され続けている証です。また、近年話題の本屋大賞は、本屋で働く書店員が一年間に出版された日本の小説の中から、「お客様におすすめしたい」一冊を選ぶもの。一般目線で選ばれるので文庫を選ぶ参考になります。

250を超える文庫レーベルの小説には、それぞれ特徴があります。出版社が漫画を少年向け・少女向け・青年向けなどと分けるのと同様に分けられています。

• 岩波文庫（岩波書店）…東西の有名な古典、近代日本文学
• 新潮文庫（新潮社）…日本の純文学、海外文学
• 角川文庫（KADOKAWA）…映画やゲームとタイアップするなどエンターテイメント性が高い
• 電撃文庫（KADOKAWA）…少年向きラノベの代表格
• メディアワークス文庫（KADOKAWA）…ライト文芸（青春もの・恋愛もの）が強い
• コバルト文庫（集英社）…少女向きラノベの代表格

いくつかの文庫を読んでいくと、「この人のが読みやすい」という小説家に出会えるはず。そのような作家に出会ったら、迷わず片っ端から著作を読むのがおすすめです。視野が拡がり、関連する時代背景の物語や同じジャンルの小説を読んでみたくなるはずです。

また、同じタイトルなのに違うレーベルで内容が少し違う小説もあります。翻訳が違ったり、読みやすい現代かな遣いに直されたいたり、原作小説と映画化されたあとのノベルであったり。違いを楽しむのも読書の魅力の1つです。

持ち運びしやすい文庫はわずかな時間で小説を楽しめるアイテムです。現実では身動きが取れなくても、文庫本があるだけで、古今東西の世界からファンタジーな世界まで簡単に旅立てます。通勤や通学のスキマ時間に文庫本を手に取って、新しい感動の世界へ旅立ちましょう。