佐藤正午の小説おすすめ12選|魅力と作品選びのポイントまで解説

この記事では佐世保出身の直木賞作家、佐藤正午の小説の魅力について解説します。最高傑作として評価され、映画化もされた『鳩の撃退法』などのおすすめ小説も紹介しますので、参考にしてください。佐藤正午の近況や新作に関する情報もお教えします。

2023/08/10 更新

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(前略)生まれ変わっても会いたい人がいるなんて素敵で 現在独身恋人なしですが、いつか誰かを好きになった時や結婚を考えたい人に出会った時、 きっとこの物語を思い出し、読み返すのだろうと予想しています。 大切な1冊になりました。(後略)

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(前略)事件に巻き込まれている私、それをネタに小説を書いている私、その小説を書いている私を描写している私、という3段階の入子構造というかメタミステリーともいうべき建てつけになっていて、それを行ったり来たりしつつ話が進むので油断ならない。 が、それでも、面白く読めたのは、最後に糸井重里が解説で書いていたけれども、作家が楽しみながら書いている、ということが伝わってくるからかもしれない。 不思議な読後感のある作品だった。

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(前略)「失踪者を探す」という展開を見てみれば、本書のジャンルはミステリーです。もちろん最後までミステリーだと言えるでしょう。 しかし、読み進めていくうちに、さらに最後まで読んだときに、この作品が純文学性を持った恋愛小説であったことに気付きます。 ストーリーは淡々としていて、あまり派手さはありませんが、確実に読者を引き込む力があります。 この作品に対して、徹底したミステリーを求める読者は、落胆するかもしれません。その謎のなかにある、作者が伝えたかったことに共感できる人は、この作品の真価が分かるでしょう。(後略)

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佐藤正午ワールドが好きな人でないと、読むのがつらいかもしれません。私は、この独特のドライな感じの文体が好きですのでとてもおもしろく読みました。以前、新刊の時にも読んだと思うのですが、今回あらためて読みました。

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直木賞のニュースを聞き、受賞作を注文するのと同時に買ってしまいました。部屋のどこかに昔買った初版のハードカバーがあるのですが…届いて、新作よりこちらから読み始めました。30年以上前の作品ですが、今読んでも色あせていない小説の面白さを実感できる1冊だと思います。

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(前略)大きく感じたのは、「緊張感」の存在だった。 休憩中のバー、女性の登場、会話の流れ、そして言動...といった 一つひとつの要素が、登場人物それぞれの覚悟や執念を滲ませている。 一人は明らかにしたいという覚悟。 一人は明かさずに生きたいという執念。 この平行線を辿る緊張の糸が、 物語の骨組みとして全編を支えていく。 二人の会話が持つこの緊張は 何から生み出されているのだろう? そんな疑問符を頭の片隅に抱えたまま 読み進めさせられる。(後略)

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そういえばドラマになってたなあ、と思い出して読んでみました。主人公が戸田恵梨香、故郷の親友役に安藤サクラ、主人公の妹役は波留、その後の朝ドラヒロイン揃い踏み、豪華なキャスティングでしたね~。 映像で観るのももちろんおもしろくはありましたが、夫の独白の形で読ませる原作、やはり断然厚みがありました。人間だれしも選択を繰り返して日々を送っているわけですが、ある日のほんの小さなそれによって、或いはシビアな偶然によって人一人の運命が変わってしまう、そういうことは誰にも充分起こり得るのだと考えさせられます。いやはや。(後略)

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ずっと読んで、最後に「Y」のタイトルの意味がわかります。 わかってもなお、目の前が晴れやかにならないのはいい意味で著者の文章構成のすごさ?! たたむような文章で丁寧に、そして細やかなのに重くない人間模様が描かれます。 ありえない!と思いきれないのは著者の文章力のおかげかも。

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佐藤正午氏の作品にはベストセラーとなった「ジャンプ」をきっかけとして出会われた方が多いと想像しますが、この作品をまだ読んだことがないのであればぜひおすすめしたい。個人的には、佐藤正午の作家としての魅力が凝縮された傑作ではないかと思います。(後略)

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青春の物憂い情感が見事に描かれています。一人称の語りが物憂さを表現する文体を生み出しています。とりわけ「傘を探す」は秀逸でとても感銘を受けました。佐藤正午という作家のとりこになりそうです。

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競輪について全く知らないし興味もなかったけれど、ファンタスティック! 佐藤正午作品の中でも1.2を争うすばらしさ 圧巻の文章力はただただ感心 あまりのおもしろさに興奮してダンナにすすめました まずは読んでみて!

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(前略)「花のようなひと」は、700字前後の典型的なショート・ショートですが、作者の見事なまでの世界が非常な奥行きを持って迫ってきます。エレガントでシックな女性とそれと見合いの花が、その世界の中心にいます。そして、読めば読むほどその深みに嵌まり込んでしまいます。そして、その雰囲気を盛り上げているのが、牛尾の銅版画です。2ページの文章に1ページの版画ですから、その重みは大変なものです。 「幼なじみ」も、なかなか魅力的な短編になっています。こちらは水彩画ですが、この絵も素晴らしいです。 文章と絵が見事にマッチした素晴らしい作品になっています。

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