上條淳士のおすすめ漫画5選｜繊細なイラストは画集でも！共作者・Yokoとは？

上條淳士は、1983年に週刊少年サンデー増刊号に掲載された『モッブ★ハンター』でデビューした漫画家。繊細で美しいタッチの独特なイラストが人気となり、今でも根強いファンを獲得しています。

また、漫画作品だけでなくイラストレーターとしても活躍しており、資生堂の広告や吉川晃司のアルバムカバーなども手がけています。その他にも画集のリリースや挿絵など、数々のメディアで上條淳士のイラストが採用されてきました。

影響を受けた漫画家として『AKIRA』で有名な大友克洋や、漫画家・イラストレーターとして活躍する江口寿史の名を挙げています。ここでは、画力や独特のストーリーが魅力である上條淳士のおすすめ漫画をご紹介します。

上條淳士はデビュー前の投稿作品時代から、Yokoと共作で漫画を制作していることを公言してします。Yokoは作品内で主に女性キャラクターを担当しており、その他のキャラクターデザインやストーリー展開などは上條淳士が担当しています。作品の特徴として、なめらかなタッチの細い線を描くことや、セリフを入れずにイラストだけで表現する大胆なコマ割りなどが見られます。作品を読んでも、どこがYokoのパートなのかわからないくらいまとまっている印象があります。

Yokoと上條淳士のプライベートな関係は、夫婦との噂もあり謎に包まれていますが、高校の後輩だったと25周年記念の作品集『山田のこと』で語っています。

ここでは、上條淳士の漫画作品やストーリー展開、イラストの魅力について解説します。異色の少年漫画家として人気を博している上條淳士の特徴や、人気の理由を紹介し、キャラクター描写やハマる理由を深掘りします。

上條淳士の漫画の特徴としてまず目にするのは、漫画内のコマで見られる繊細で美しいタッチのイラストです。モノトーンをうまく使いこなして表現するイラストの画力は芸術的で素晴らしく、漫画業界以外からも高い評価を得ています。

企業やアーティストなどの方々から、イラストレーターとして依頼が来ることもあります。

上條淳士の漫画は、イラストの画力だけでなく、独特なストーリー展開でもファンを惹きつけています。どの作品も、まるで映画を鑑賞しているように起承転結がはっきりと描かれており、ユーモラスな物語になっています。

また、主人公はクールで口数が少なく、典型的なかっこよさですが嫌味のない人物として描かれることが多いのも特徴です。

劇中で描かれている男女はたいてい美男美女が多く、おしゃれなファッションも必見です。上條淳士の代表作である『To-y』では、主人公の藤井冬威をはじめ、脇役のアイドルやパンクバンドの普段着など、どれを見てもかっこよく描かれています。

また、着物や民族衣装のようなカットもあり、美しいイラストが楽しめます。

ここでは、今も根強いファンを獲得している上條淳士の人気漫画や、イラストなどの代表作をご紹介します。作品は古いものもありますが、現在でも人気のものばかりですので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

まずは、少年雑誌に掲載された上條淳士のおすすめの漫画作品をご紹介します。上條淳士は、主に週刊少年サンデーやヤングサンデーを中心に活躍していた漫画家で、30作品以上ある中でも人気の高いものをピックアップしています。

上條淳士の少年漫画といえば、圧倒的人気を博している『To-y』が有名です。作品は、1985年から1987年の2年間、週刊少年サンデーで連載されました。80年代のバブル全盛期であったテレビ業界と、対象的なパンク・ビジュアル系バンドなどをメインにストーリーが展開していきます。

主人公の藤井冬威をはじめ、従兄弟でアイドルのヒデローや「トーイファン」であるニヤ、一級アイドルの哀川陽司など、個性的なキャラクターが魅力です。

1988年から1992年まで、ヤングサンデーで連載されていた作品『SEX』は、米軍基地を舞台に3人の若者が繰り広げる物語です。諸事情により、連載から13年経ってようやく全巻が単行本化された、貴重な作品になっています。

ストーリーは、女子高生のカホ・怪しい雰囲気のユキ・カホの幼馴染ナツを中心に、アクションとバイオレンスが展開されていきます。激しい抗争や残酷なシーンなども、上條淳士が描けば美しく仕上がっています。

1995年にヤングサンデーで連載された『赤×黒』は、ボクシングやケンカを通して主人公が格闘の喜びに目覚めていくストーリー。青年向けのアクションの多い漫画ですが、上條淳士の画力にかかると、なんともファッショナブルに仕上がっています。

『赤×黒』は上下巻で単行本化されており、後日談として『外伝』も発売されました。主人公の柴蓮司をはじめ、「辻斬り」と呼ばれる格闘に取り憑かれた男など独特なキャラクターが登場します。

スタイリッシュで洗練された、素晴らしいイラストを集めた画集をリリースしている上條淳士。ここでは、漫画作品の人気カラーページや扉絵など集めた画集を2点ご紹介し、上條淳士のアートワークを深掘りします。

80年代から代表される上條淳士の、人気漫画作品からピックアップされたイラストが収録されている画集『東京』。35周年を記念し、オリジナルの書き下ろしイラストも併せて掲載されています。

その他には未発表のイラストや、上條淳士自身が語る貴重なロングインタビューなどを収録。ファン必見の美しい画集に仕上がっています。

上條淳士の30年に渡るアートワークを1冊に凝縮した画集『1983』は、『To-y』や『SEX』をはじめ、漫画からイラストワークまで、さまざまなビジュアルを収めたアートブックです。

また、GLAYやL'Arc〜en〜CielのTETSUYAをモデルにしたイラストや、その他クリエイターによるコメントも収録されています。

いわゆるビジュアル系といわれるアーティストのイラストや、アルバムジャケットなども書き下ろした経験を持つ上條淳士。新しいアートワークの試みとして、X JAPAN hideとのコラボTシャツを「GAIN」との共作で手掛けています。

hideの赤いロングヘアーと、ピンクヘアーが美しく描かれているTシャツは必見です。

今回は、繊細で美しいイラストと、ユーモラスなストーリーが楽しめる上條淳士のおすすめ漫画作品をご紹介しました。気になった方は、今もなお色褪せない唯一無二の上條淳士の作品に、ぜひ触れてみてくださいね。

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