【口コミあり】伊東潤の小説おすすめ10選｜直木賞候補作家の代表作から新刊まで紹介

さまざまな小説があるなかで、歴史小説も読み応えがあります。しかし、歴史小説は出てくる登場人物や内容が難しく、読むのが面倒になると思っていませんか？

そんな方におすすめなのが、伊藤潤の小説です。伊藤潤の小説は歴史系が多く、細かな描写で丁寧に作品が作られているのが魅力です。歴史小説が苦手な方でも読みやすくおすすめなので、ぜひ読んでみてください。

この記事では、伊藤潤の小説の選び方やおすすめランキングを紹介します。さまざまな視点で描かれる伊藤潤の作品を堪能して、より歴史を深く知りましょう！

ここでは、伊藤潤のプロフィールを紹介します。

• 伊藤潤（いとう　じゅん）
• 生年月日：1960年6月24日
• 出身地：神奈川県
• 最終学歴：早稲田大学社会科学部
• デビュー作：『武田家滅亡』

伊藤潤は早稲田大学卒業後、外資系企業に長らく勤務し、その後小説家に転じました。歴史小説を多く執筆する伊藤潤の作品は、独特な視点で魅力的に描かれています。歴史小説が好きな方は、ぜひ読んでいただきたい作家です。

伊藤潤の小説の選び方はさまざまあり、受賞作・そのほかの作品・新刊などがあります。自分好みの作品をみつけて、より伊藤潤の小説を楽しみましょう。

伊藤潤の受賞作は、山田風太郎賞を受賞した『巨鯨の海』・吉川英治文学新人賞を受賞した『国を蹴った男』・中山義秀文芸賞を受賞した『峠越え』などがあります。ぜひご覧ください。

伊藤潤の小説『巨鯨の海』は、山田風太郎賞を受賞した作品です。江戸末期から明治時代にかけて鯨と海に命を賭けた『鯨組』の男たちの話が6編収録されています。組織の厳しさ・鯨との死闘・さまざまな人間関係などが描かれているのが特徴です。

とくに、鯨漁のシーンは迫力があり、作品に飲み込まれそうになります。鯨の生態・獲る悲しみ・漁師の生活・文化への造詣など、伊藤潤の緻密な取材力に圧倒される作品のためおすすめです。

伊藤潤の小説『国を蹴った男』は、吉川英治文学新人賞を受賞した作品です。有名武将に仕える知名度の低い武将や名もなき者たちが主人公で、翻弄される姿が描かれています。作品は『ゆずれないもの』をテーマに、負けられない思いが伝わってくるのが魅力です。

作品は、凡庸な主君を描く『国を蹴った男』・算術だけが得意な武将『戦は算術に侯』・武田軍の傭兵『牢人大将』・豊臣秀吉と一茶人の戦い『天に唾して』・賤ケ岳の戦いを描く『毒蛾の舞』・上杉家内争を描く『短慮なり名左衛門』の6編が収録されています。

伊藤潤の小説『峠越え』は、中山義秀文学賞を受賞した作品です。徳川家康の幼少期から本能寺の変後の伊賀越えまでが描かれており、徳川家康の凡庸さがにじみ出ます。

物語は、桶狭間・姉川・三方ヶ原・長篠の戦や築山殿事件などがあり、織田信長に翻弄され苦悩する徳川家康の姿がひしひしと伝わってくるのが魅力です。伊賀越えだけではなく、徳川家康の半生における難題を越えていく姿がよく分かるので、ぜひ読んでみてください。

伊藤潤の小説は、そのほかの作品もおすすめです。千利休を中心に描かれる『天下人の茶』・さまざまな視点で戦国時代を描く『天地雷動』・難題事件を題材にしたミステリー『囚われの山』などがあります。ぜひご覧ください。

『天下人の茶』は、戦国時代に活躍した茶人・千利休を主人公にした作品です。茶の湯を使って武将たちを含め人々の心を支配したといわれる千利休、豊臣秀吉との複雑な心理戦も描かれています。

ほかにも千利休と関わりを持った武将、細川忠興・牧村兵部・瀬田掃部・古田織部たちの話と豊臣秀吉の話が連作しており、壮大な長編物語に仕上がっています。千利休はなぜ自決をしてしまったのか、豊臣秀吉との間に何があったのか深く考えられる作品です。

『天地雷動』は武田信玄の息子である勝頼と、武田家を滅ぼそうとする織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の物語です。それぞれの視点で物語が描かれているため、登場人物の気持ちや行動がよく分かります。

とくに長篠の戦のシーンは迫力があり、かつてない臨場感を感じられます。また、ほんのわずかの選択ミスで大局が分かれていく様子など、丁寧に話が描かれているので歴史小説が苦手な方にもおすすめな作品です。

『囚われの山』は、明治時代に起きた八甲田雪中行軍遭難事件を題材にしたミステリー作品です。1902年1月に日本陸軍第8師団の歩兵隊5連隊が八甲田山（青森県）の雪中行軍中に遭難し、世界登山史上最大級の犠牲者を出しました。

そしてこの事件について、現代の歴史雑誌編集部員たちが謎を解明していきます。遭難死した兵士の数の違い・当時の悲惨な状況など、伊藤潤の新たな視点で描かれた傑作作品です。

伊藤潤の新刊『修羅奔る夜』は、女ねぶた師を題材にした作品です。主人公の東京都で派遣社員として働く工藤紗栄子は、青森県のねぶた師として活動する兄が病に倒れ、手伝うために一度帰郷します。

しかし、兄の病状は回復せず、亡き父や兄の思いを受け継ついだ紗栄子は、女ねぶた師として作品を仕上げるため奮闘します。令和の青森を舞台に繰り広げられる熱いストーリー、ぜひ読んでみてください。

伊藤潤は、ノンフィクション作品も手がけています。『鎌倉殿の歩く』や『歴史作家の城めぐり』など、伊藤潤が自ら巡る話はためになり、歴史により興味を持てるので、ぜひ読んでみてください。

伊藤潤の歴史小説は、さまざまな時代の物語があります。伊藤潤ならではの視点で物語が描かれているので、ワクワク感や斬新さがあるのが魅力です。伊藤潤の小説を読んで、より歴史について深く考えてみてくださいね。

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