ソロキャンプにおすすめのクッカー10選！キャンプ飯を堪能しよう！

ソロキャンプにおける楽しみの1つといえば、なんといっても食事です。アウトドアで食べる食事は、大自然に囲まれた解放感から、普段の食事よりもずっと美味しく感じます。キャンプを趣味にする方の中には、アウトドアで食べる「キャンプ飯」にこだわりを持つ方も珍しくありません。

ですが、電気やガスの使用が難しい屋外で料理を作るには、野外料理に適したクッカーの用意が不可欠です。ひと口にクッカーといっても、素材や大きさがさまざまなので、「どれを買っていいのかわからない」といった方も多いかもしれません。

そんな方に向けて、今回はソロキャンプにおすすめのクッカーとその選び方を詳しく解説します。自分にぴったりのクッカーがあれば、美味しいキャンプ飯が作りやすくなり、アウトドアライフをもっと充実させやすくなりますよ。

昨今は、数々のアウトドアメーカーからさまざまなクッカーが販売されています。ソロキャンプに最適なクッカーを選ぶには、クッカーの容量・素材・形状の3点に着目をして選びましょう。以下では、それぞれのポイントに分けたうえでソロキャンプに最適なクッカーを解説します。

• 500ml以上：ソロキャンプ用のクッカーに最もおすすめの容量
• 1000ml以上：湯沸かしする機会が多い方、たくさん料理を作りたい方向けの容量
• 2000ml以上：ファミリーキャンプ（2人以上）に最適な容量

クッカーの容量は、製品別に「〇〇ml」の表記で記されています。これは、クッカーにどの程度の水が入るかを表す表記ですが、ソロキャンプの場合は500mlから1000mlの容量がおすすめです。この範囲であれば、1人分の食事を作る（または湯を沸かす）といった用途において、容量不足を感じるケースはほとんどありません。

ソロキャンプを想定する場合、500ml前後の小型クッカーを推奨します。上記のように、料理に使う水の量は細かく分かれていますが、500ml以上なら炊飯からラーメンの調理まで何でもこなせます。中にはさらに小型のクッカーもありますが、容量が小さいぶん、料理の内容も限定されがちです。

「コーヒーやお茶をよく飲む方」または「料理をたくさん作りたい方」であれば、1000ml以上のクッカーを選ぶのも手です。1000ml以上のクッカーは、スタッキング性（収納性）が重視されているものも多く、荷物が制限されがちなソロキャンプでもコンパクトに収納できます。

クッカーの中には、容量が2000ml以上のものもあります。ここまで大きいと、かえって1人分の料理を作りにくくなるうえ、リュックも必要以上に圧迫しがちです。ファミリーキャンプ（2人以上）であれば最適な容量ですが、ソロキャンプにおいては不向きといえます。

クッカーに使われる素材は、アルミ・ステンレス・チタンの3種類が主流です。素材別の特徴は上記の通りですが、扱いやすさやコスパが重視されやすいソロキャンプにおいては、アルミ素材のクッカーをおすすめします。

アルミ製のクッカーは、軽量で扱いやすく、持ち運びも容易です。おまけにアルミは熱伝導に優れるため、調理や湯沸かしに時間がかからないメリットもあります。やや耐久性には劣るものの、価格も安価なものが多く、手軽さを重視したいソロキャンパーにはおすすめの素材です。

ステンレスは、アルミよりも耐久性に優れるので、変形やサビの心配が少ない素材です。反面、重量があるので、手軽さや持ち運びのしやすさに劣ります。その特徴から、ステンレスは「頻繁にキャンプに行く方」「末永く使えるクッカーが欲しい方」に最適な素材です。

チタンは、アルミの軽さとステンレスの丈夫さを兼ね備えた素材です。キャンプに慣れた上級者は、チタンのクッカーを愛用する方も少なくありません。一方、チタンは熱伝導に劣るため、料理に火が通りにくく、焼きムラや焦げつきが発生しやすい欠点があります。加えて価格も高めなので、チタンのクッカーは初心者キャンパーにあまりおすすめできません。

クッカーの形状は、弁当箱のような「角型」、フライパンに似た「丸型」、寸胴鍋にも見える「深型」とさまざまです。荷物の積載量が制限されやすいソロキャンプの用途においては、角型のクッカーを推奨します。

ソロキャンプは、荷物の運搬を1人で行うため、アウトドアグッズも収納性が重要視されがちです。角型のクッカーは、リュックにデッドスペースを作りにくく、荷物を無駄なく積みやすい利点があります。おまけに、角型のクッカーはどんな料理にも対応しやすく、袋麺などもそのまま入れて調理できます。炒め物やご飯の煮炊きなども容易なので、料理にこだわりたい方にもおすすめの形状です。

角型とは対照的に、丸型のクッカーはリュックにデッドスペースを作りやすい欠点があります。荷物に無駄が生じやすい一方、丸型はフライパンや鍋と似た形状なので、アウトドアでも家で料理を作るようにクッカーを扱えます。手軽さや扱いやすさを重視する場合は、丸型のクッカーを検討するのも手です。

深型のクッカーは、収納性に優れるものが多く、バーナーや食材などを中に入れて運べます。高い収納性はソロキャンプ向きですが、深型のクッカーは縦長なぶん、食材を焼いたり炒めたりする用途に不向きです。調理法が限定されやすいため、料理にこだわりたいキャンパーの方は、ほかの形状をおすすめします。

• クッカーの容量：500ml～1000ml
• クッカーの素材：アルミ
• クッカーの形状：角型

先に挙げた情報を統合すると、ソロキャンプに最適なクッカーは上記の通りです。ここでは、「結局どのクッカーがいいの？」「すべての条件を満たすクッカーが欲しい」といった方に向けて、おすすめのクッカーを具体的に紹介しましょう。以下を参考に、自分にぴったりのクッカーを比較検討してください。

• クッカー：アウトドア向けの調理器具
• ライスクッカー：炊飯用に設計されたクッカー

ラーメンや炊き込みご飯など、キャンプの料理を単品で済ませるならば、クッカーが1つあれば賄えます。ですが、クッカーは機能性に優れる一方、そのほとんどが1度に1種類の料理しか作れません。「キャンプ飯にもっとこだわりたい！」といった方であれば、クッカーとは別に「ライスクッカー」の用意をおすすめします。

ここでいうライスクッカーとは、端的にいえば美味しくご飯を炊けるように設計された「炊飯用のクッカー」です。クッカーとライスクッカーが両方あれば、「ご飯＋おかず」のセットが作れるようになり、キャンプ飯の幅が大きく広がります。

このライスクッカーについては、別ページで詳しく紹介をしているので、併せてご参照ください。ソロキャンプにおすすめのライスクッカーやその選び方を、わかりやすく解説しています。

ソロキャンプでクッカーの扱いに慣れてくると、「別のクッカーを使ってみたい」「もっと色んな料理を堪能したい」といった願いを抱くケースも珍しくありません。そこで、ソロキャンプ用のクッカーを選ぶ際は、より多目的に使えるクッカーセットの購入を検討するのも手です。

複数のクッカーが揃ったクッカーセットがあれば、料理や湯沸かしなどの用途に応じて、クッカーを幅広く使い分けられます。おまけに、クッカーセットはスタッキング（まとめて収納）できるものがほとんどで、積載量が制限されやすいソロキャンプでも持ち運びが容易です。

キャンプブームの昨今においては、ソロキャンパー向けのクッカーセットも数多くリリースされています。セット1つで何にでも対応できるぶん、クッカーをいちいち比較検討するのが面倒な方にはとくにおすすめです。

クッカーを選ぶ際の注意点として、バーナーの比較検討も忘れずに行いましょう。いかに多機能なクッカーでも、料理や湯沸かしには火が必須です。焚き火を用いる手もありますが、バーナーのほうが火力を細かく調節しやすいぶん、調理に失敗する可能性も低くなります。

クッカーと同様、バーナーもソロキャンプに最適なものが販売されています。「キャンプ用のバーナーをもっていない」「焚き火で料理を作る自信がない」といった方であれば、クッカーと併せてバーナーを購入するのがおすすめです。

キャンプにおすすめのバーナーや選び方については、以下のページで紹介しているので、併せてご参照ください。初心者キャンパーの方に向けて、バーナーの使い方などもわかりやすく解説しています。

今回は、ソロキャンプにおけるおすすめのクッカーや、その選び方を詳しく紹介しました。当記事を参考に、自分にぴったりのクッカーを選んで、ぜひ美味しいキャンプ飯を味わってください。キャンプをはじめ、アウトドアライフを十二分に堪能するには、充実した食事が欠かせません。