永井豪のおすすめ漫画5選｜代表作から記念館まで詳しく紹介

永井豪の描いた漫画は、年齢問わず、さらに海外でも人気の作品ばかりです。歴史に残る大ヒット作をたくさん世に生み出している偉大な漫画家で、手塚治虫以後の漫画の一時代を担った作家として有名です。

大人の男性なら『マジンガーZ』、女性なら『キューティーハニー』といえばピンとくるのではないでしょうか。時代を重ねてもいまだ愛され続ける漫画を描いたのが永井豪です。2009年には永井豪記念館も建てられています。

この記事では、永井豪について、作品の魅力・選び方のヒント・おすすめ作品・永井豪記念館などを詳しくご紹介していきます。ぜひとも記事を参考に、永井豪の名作に触れ、世界観を堪能してみてください！

永井豪は、『サイボーグ009』や『仮面ライダー』の原作者である石ノ森章太郎のアシスタントをしながらデビューの機会を待ちました。当初はギャグ漫画が当たり、徐々に人間の意義を考えるようになっていきます。『デビルマン』で不動の地位を築いたあと、永井豪は次々に少年漫画のヒット作を出し続けました。

永井豪がたくさんのヒット作を生み出せたのには理由があります。永井豪にしかできない手腕があり、漫画の独自のセンスを駆使したからです。永井豪の漫画の魅力について、詳しくご説明していきます。

永井豪が業界でも一目置かれる理由のひとつは、当時の月産ページ数のかなりの多さです。多い時で週刊連載を5本も抱え、『デビルマン』に比重を置いたあとも月間で400ページから500ページを描いていました。

筆の速さとなんでも受けるガッツは、だれにも負けない永井豪の特徴であり魅力です。

永井豪はギャグ漫画でデビューし、しばらくはその路線だけで漫画を作っていたため、作品では、真面目なストーリーの中にもギャグ要素のあるキャラやセリフを入れ込み、しかもそれがきれいに成り立ってしまう特徴があります。

ギャグとシリアスをぴったり融合させられるような漫画家は、永井豪が初めてだったともいわれています。

永井豪のコマの使い方は大胆で、それまでの常識とは違いました。とても大きくコマを使ったり、セリフやキャラがコマからはみ出したりして斬新な雰囲気でした。こういった作風は後世の作家からも崇められ、多大な影響を残しています。

『らんま1/2』などで有名な高橋留美子も影響を受けたと語っています。

ここでは、永井豪の漫画作品の選び方のヒントをお伝えします。代表作が多々ある漫画家なので迷ってしまいがちですが、「ジャンル」「アニメ・実写化」「シリーズ」「挿絵・画集」で見ていくと選びやすくなります。

ギャグ漫画でデビューした永井豪ですが、その後、紆余曲折があり、さまざまなジャンルの漫画を世に送り出しています。大きく分けて4つのジャンルが代表作といえます。順番にご説明します。

永井豪以前のロボットは、『鉄腕アトム』や『鉄人28号』など、人間が操縦機で管理するイメージでしたが、永井豪は『マジンガーZ』で人間が乗り込む形のスーパーロボットを描きました。この描写はその後のロボット漫画ジャンルに革新をもたらします。

主人公がロボットと一体化して必殺技を持つようになります。

永井豪のSFバイオレンスの代表作と言えば『デビルマン』です。デビルマンは、悪魔と合体した人間といった設定で、それまでの悪魔・神・人間の基本設定をいい意味で壊しています。悪魔ながらも人間として生きたい葛藤なども描かれています。

『デビルマン』はアニメと並行して漫画が描かれましたが、漫画は対象年齢を高めに想定しています。最新情報として2022年6月に『カラー再現版 新デビルマン』も発売しているのでチェックしてみてください。

少女漫画寄りでない美少女戦士漫画の道を開いたのも永井豪だったとされます。『キューティーハニー』は、当初は女子向けでしたが、永井豪の描く、女性の独特な魅力・しっかりしたバトルシーンにより、女子よりも男子ウケをしました。

『キューティーハニー』は2007年にドラマ化までされており、主題歌を聞くだけで「あれだ」と気付くような特別な作品です。

永井豪の真骨頂であるギャグ・コメディ漫画は必読です。永井豪のギャグは明らかなブラックギャグで、明るく滑稽であるのにニヒリズムや反体制的な点が混じり、健全とはいえませんが不思議と面白いです。

『ハレンチ学園』の中に登場したスカートめくりは、当時のPTA・新聞・ワイドショーから抗議が殺到しています。

永井豪の漫画の中でアニメ化された作品は数知れず、『デビルマン』『キューティーハニー』『マジンガーZ』『魔王ダンテ』『獣神ライガー』など、代表作はほぼアニメになっています。『デビルマン』は漫画とはやや雰囲気が違うので比べたい方はぜひチェックしてみてください。

『けっこう仮面』や『キューティーハニー』は実写化もされています。

永井豪の漫画シリーズとして有名なのはマジンガー・シリーズとゲッターロボ・シリーズです。まjんがー・シリーズは全5作品のシリーズがあります。ゲッターロボ・シリーズは他作家との共作で、全3作があります。

シリーズものは、永井豪自身の葛藤や創意工夫が垣間見られるのでおすすめです。

永井豪は漫画作品だけでなく、小説や絵本の挿絵も描いています。小説では『ぼくはエイリアン』『巨人伝説』『女戦士（アマゾネス）フレア伝』など、多くの作品の挿絵があります。絵本『三丁目が戦争です』は筒井康隆がストーリーを書いています。

筒井康隆は、永井豪ファンクラブの初代会長です。

永井豪の師匠は石ノ森章太郎です。永井豪は手塚治虫の『ロストワールド』を読んで漫画家を目指しましたが、手塚プロダクションに行っても手塚治虫との対面が叶わず、原稿を見てくれた石ノ森章太郎に従事しました。

ホワイトユーモアの巨匠である赤塚不二夫に叱られた際に、赤塚先生の書かないものを書けばいいと決意もしています。

永井豪記念館は、2009年に石川県輪島市で開館しています。開館記念日には毎年イベントが開催され、永井豪ファンが押し寄せます。永井豪のヒストリーが学べたり、なりきり漫画家コーナーで遊べたりして満喫できます。レアなフィギュアが展示してあるのも注目です。

入館料も手頃で、初心者でも楽しめるのでぜひ訪れてみてください。

永井豪について、作品の特徴・選び方のヒント・おすすめ作品などを詳しくご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ぜひ記事を参考にして、漫画界に大きな影響を与えた永井豪の作品を堪能してみてください！

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