キャンプにおすすめの鉄板料理レシピ5選！ソロキャンプ・ファミリー向けキャンプ飯も

キャンプなどのアウトドア料理では網焼きが定番ですが、料理上手なキャンパーの間では鉄板料理に注目が集まっています。鉄板は焼きムラなく調理できて料理のレパートリーも増えるため、初心者の方にもおすすめのキャンプギアです。

しかしキャンプ場での鉄板料理といっても、どんなものを作ればいいか迷ってしまいます。実は、鉄板は焼くだけでなく炒める・蒸す・煮るなどさまざまな調理法ができる万能アイテムなので、自宅で作るような料理もキャンプ場で楽しめます。

そこで今回は、鉄板で作るキャンプ料理の魅力とあわせて、ファミリー向け・ソロキャンプ向けの料理のおすすめレシピや食材も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。クラウドファンディングで話題の『大人の鉄板』についても紹介します。

焼き料理に特化した網と異なり、鉄板は焼く・炒める・蒸すなどさまざまな調理方法ができるのが魅力です。また、鉄板は蓄熱性が高く高温で一気に調理できるため、食材からドリップを出さずに調理できます。

保温性の高い鉄板料理は、冷めにくいので熱々を食べられます。鉄板はじっくり火を通すので、厚めのステーキを上手に焼き上げられるのも嬉しいポイントです。さらに鉄板の扱いに慣れてくると一枚の鉄板で複数の料理を作れるようになるため、調理時間や場所の節約にも繋がります。

あらかじめシーズニングをしておけば、汚れを拭って水で流すだけで次々に調理できるので便利です。鉄板の特性を生かして、キャンプ料理をさらに楽しんでください。

キャンプなどのアウトドアで定番の料理といえばバーベキュー(BBQ)ですが、網焼きのバーベキューは火加減が難しいため失敗しやすい料理でもあります。鉄板を使えば食材に直接火があたらないので、表面の焦げや干からびなどを起こさずに上手に焼けるのでおすすめです。

また、調理用の炭を用意しなくても、鉄板料理は焚き火やキャンプファイヤーでも簡単に調理できます。鉄板はじっくり均等に食材に火を通せるので、火加減が難しいアウトドアでの調理でも失敗しません。

カフェメニューとして人気のクロックムッシュも、鉄板でキャンプアレンジすれば短時間で簡単に作れます。ホワイトソースの代わりにマヨネーズとマスタードを使用すれば、さっぱりとしつつも本格的な大人の味です。

• 食パン 1枚
• 卵 1個
• ロースハム 1～2枚
• ピザ用チーズ
• マヨネーズ
• マスタード（お好みで）
• 塩コショウ

1. 食パンにマヨネーズをたっぷり、お好みでマスタードを塗ります。
2. 鉄板でロースハムを焼き、ハムの上にピザ用チーズも載せて溶かします。
3. チーズごと食パンの上に乗せます。
4. 鉄板で目玉焼きを作り、チーズの上に乗せて塩コショウしたら完成です。

ソロキャンプ用の鉄板をそのままステーキプレートとして使用すれば、片付けも簡単なのでおすすめです。厚めの鉄板でじっくり火を通すとお店のようなステーキに焼きあがるので、ぜひ試してみてください。

• 牛ステーキ肉
• 塩・コショウ
• 醤油・ニンニクチューブ（ソース用）

1. 牛ステーキ肉に塩・コショウをまぶします。
2. よく熱した鉄板で、じっくりと時間をかけて焼き上げます。
3. 醤油とニンニクチューブを混ぜてソースを作ります。
4. 焼きあがったステーキにソースをかければ完成です。

ファミリーやグループキャンプには、塊肉で作る豪快なローストビーフがおすすめです。ローストビーフはやや時間のかかる料理なので、キャンプの前半に仕込んでおいてください。

• 牛ロースのブロック肉
• ニンニク
• 塩・コショウ
• ハーブ（ローリエやローズマリーなど）

1. 牛肉にニンニク・塩・コショウをすり込みます。
2. 熱した鉄板に牛肉を乗せて、全体に焼き色が付くように表面を焼きます。
3. 全体に焼き色がついたらハーブといっしょにアルミホイルに包みます。
4. 鉄板の上で20分間蒸し焼きにして火からおろします。
5. タオルなどでくるんで保温して、余熱で火を通せば完成です。

キャンプ料理の餃子は、カット野菜の千切りキャベツを使えば簡単に作れます。ファミリーやグループキャンプで手分けして包めば、あっという間に出来上がるのでおすすめです。

• 豚ひき肉 200g（★）
• 千切りキャベツ 1袋（★）
• ニラ 1/2束（★）
• ショウガ（★）
• ニンニク（★）
• 塩・コショウ
• 餃子の皮

1. ニラは小口切り、ショウガとニンニクはみじん切りにしておきます。
2. ★の材料をすべて混ぜ合わせたら塩・コショウをしてよくこねます。
3. 2.で作った餡を餃子の皮で包みます。
4. よく熱した鉄板に油をひいて、蒸し焼きにすれば完成です。

魚を使ったキャンプ料理なら、小さめの鉄板で作るアクアパッツアがおすすめです。ミニトマトやアスパラが鮮やかで、テーブルを華やかに彩ってくれます。

• 白身魚（スズキ・タラなど） 1切れ
• むきエビ 2～4尾
• あさり 10～15個
• アスパラ 1～2本
• ミニトマト 3～5個
• オリーブオイル
• 塩・コショウ
• ハーブ（タイムやローズマリーなど）

1. 白身魚に塩・コショウをします。
2. 小さめの鉄板に白身魚・エビ・アサリ・アスパラ・ミニトマトを並べます。
3. オリーブオイルを回しかけたらアルミホイルで包んで火にかけます。
4. 全体に火が通ったら完成です。

鉄板には重い・かさばりやすいといったネックがあり、特にすべての荷物を自分で持ち運ぶソロキャンプの場合、いらないと考える方も少なくありません。しかし、ミニ鉄板なら上記の点を解消できる可能性があります。ミニ鉄板を選ぶ際には、下記3点に注目しましょう。

1. 大きさ・・・バーナー・コンロに合うサイズ感が大事
2. 厚み・・・耐熱性・蓄熱性に影響
3. 形状・フチのデザイン・・・調理のしやすさ・食材のこぼれにくさを左右

クラウドファンディング『Makuake』で生まれたオークスの大人の鉄板は、キャンパーの間でも話題の商品です。スーパーのお肉を高級鉄板焼き店の味にできると評判で、メディアにも注目されています。

大人の鉄板の厚さは約4.5mmで、重さは2.4～3.6kgです。鉄板は厚みがあるほど食材をじっくり加熱できるので、大人の鉄板が食材をおいしく調理できる理由でもあります。サイズは鉄板小がソロキャンプやデュオキャンプ向けで、鉄板大は3～4人のファミリー向けにおすすめです。車移動やアウトドアワゴンを活用できるようなら、ぜひ試してみてください。

焚き火に直接かけて使える鉄板をお探しの方には、鋳鉄製の商品が適しています。鋳鉄（ちゅうてつ）は鋳型に鉄を流し込んで作られる素材で、南部鉄器が代表的です。

鋳鉄製の鉄板で、特に注目を集めているのが8A GARAGEの「灼熱野営プレート」。4.3mmもの厚みがあり、直接焚き火にかけてワイルドに調理できます。ソロよりも、グループで賑やかに食事したい場合にぴったりです。

新品の鉄板には錆び止め用のワックス類が塗られており、そのまま使うと健康上望ましくありません。またワックス類を落とした直後はサビ・食材が張り付きやすいため、油膜を張る必要があります。以上をクリアするために必要な準備作業が「シーズニング」です。

シーズニングの主な手順を列挙しますので、参考にお役立てください。

• 鉄板の表面を食器用洗剤で洗い、たわしがけする
• お湯ですすいだ後に水分を拭き取り、火にかける
• 強火で白煙が出る程度まで加熱し、水分を飛ばす
• 火から外し、十分に冷ます
• 鉄板にオリーブオイルを塗り、再度火にかける
• 野菜くずを投入し、まんべんなく油を行き渡らせる
• 火を止め、野菜くずを取り除く
• キッチンペーパーで表面を拭き取った後、再度油を行き渡らせる

なお商品によってはシーズニングの手順を記載している場合もあるため、適宜対応しましょう。

シーズニング実施後の鉄板を手入れする際には、極力洗剤を使わないようにしましょう。というのも、シーズニングによって形成された油膜を分離させてしまうためです。以上を踏まえ、鉄板使用後の手入れは以下の手順でおこないましょう。

• たわしで鉄板を軽くこすり、お湯で注ぐ
• 水気を拭き取り、火にかけて完全に乾燥させる
• 不使用時は湿気の少ない場所で保管

なお汚れ・サビなどがひどい場合はスクレーパーで落とした後、シーズニングをやり直せばOKです。

この記事では、鉄板を使ったキャンプ料理の魅力やおすすめレシピを紹介しました。鉄板はキャンプ料理のいレパートリーを広げられる便利な調理器具です。鉄板で作れるキャンプ料理を覚えて、キャンプ飯をいつもよりさらに豪華に楽しんでください。