硬式野球グローブおすすめ25選｜革がいいメーカーは？中高生向けの選び方も

小中までは軟式野球をプレーし、高校生になり硬式野球に転向した人はグローブ選びに悩む人も少なくありません。硬式野球では軟式野球と違い使用するグローブも異なります。硬式野球用グローブは中学硬式野球用や高校野球対応があり、何を基準に選べばいいのか悩みがちです。

硬式野球グローブを選ぶ際「好きなメーカー」「かっこいいデザイン」「安いグローブ」など見た目や価格を重視する人も多くいます。しかしグローブの性能はプレーに直結するため、見た目だけでなく自分に合った型や特徴も知っておくのが重要です。

そこで今回は硬式野球グローブの選び方やおすすめのメーカー一覧を紹介します。さらに、おすすめ商品もポジション別に紹介しています。記事の最後では、おすすめの硬式グローブ一覧や購入後のお手入れ方法もご紹介しているのでご覧ください。

硬式グローブと軟式グローブの違いは材質や硬さにあります。軟式野球では弾力性のあるゴムボールを使用します。そのためボールを弾かないしなやかさが必要です。また硬式グローブに比べ軽く扱いやすい製品が多いのも特徴です。

一方硬式野球では硬いボールを使用するため、グローブにはしっかりした厚みや硬さが求められます。そのため軟式グローブよりも固く重量感のある製品が多くなっています。また近年は軟式グローブでも硬式球に負けない高品質な製品が販売されており、あえてそちらを選ぶ方もいます。

投手用グローブは相手に球種を読まれないよう、ウェブにカバーが施されています。また外側に指カバーがついているのも特徴です。主に大きめのグローブと小さめのグローブの2種類に分けられます。大きめのタイプは重量がありスピードが魅力の「剛腕ピッチャー」にピッタリです。

小さめのタイプはコンパクトで扱いやすいため、コントロールが魅力の「変化球を得意とするピッチャー」との相性が良くなっています。

キャッチャーには専用のキャッチャーミットが義務付けられています。ピッチャーの投球を捕球するために他ポジションのグローブより捕球面が広く、しっかりした厚みがあるのが特徴です。

縦型と横型に分けられ、縦型はポケット中央で捕球する方、横型は親指にひっかけて捕球する人に向いています。

ファーストは捕球する回数が他のポジションよりも多いため、キャッチャーと同じように専用の「ファーストミット」を使用します。捕球力を求めるなら捕球面が長く大きいものを、操縦性を求めるならコンパクトタイプを選んでください。

内野手用はセカンド・ショート・サードのポジションによって適したグローブの特徴が異なります。

• セカンド：当て捕りする機会が多いためコンパクトなグローブ
• ショート：守備範囲が広く臨機応変な対応が求められるため中間タイプ
• サード：打者からの距離が最も近いため捕球しやすい深さのある大きめのグローブ

外野手はフライやゴロなど縦の動きが重要になります。そのため縦長な作りのグローブが多いのが特徴。大きいグローブは捕球力は上がりますが、その分操縦性が劣ります。重すぎると扱いにくくミスにつながりやすくなるため、自分が扱いやすいサイズや重量のグローブを選びましょう。

まだポジションが決まっていない方や複数ポジションを担当する方にはオールラウンド用グローブも適しています。しかし硬式グローブのオールラウンド用は種類が多くありません。そのため他ポジションでも活用できるグローブを選ぶ人もいます。

内野手用でも捕球面が広いモデルを選べば外野手でも使用可能です。プロ野球界にも外野手なのにあえてコンパクトモデルを使用している人もいるので、自分が使いやすいグローブを選ぶのが重要です。

小学生が硬式グローブを選ぶ際は、ポジションよりもサイズや素材にこだわるのがおすすめです。所属チームの人数によっては、さまざまなポジションを担当する場合もあるので、オールラウンド用を選ぶのが無難です。小学生でも耐久性にこだわるなら豚革製よりも牛革制を選んでください。

高校野球で使用されているグローブの相場は約3万円～6万円となっています。硬式グローブの中には1万円以下の激安グローブもありますが、耐久性が劣る可能性が高いのでおすすめはできません。安いグローブでも最低1万5千円以上のものを選んでください。

プロ野球選手にも愛用者が多いミズノ。高校野球選手からも圧倒的な支持を集めています。品質の高さや種類の豊富さが魅力です。硬式用グローブには「ミズノプロ」と「グローバルエリート」があります。

素材の良さにこだわるなら最高級モデルの「ミズノプロ」・価格や軽量性にこだわるなら「グローバルエリート」から選びましょう。

最高品質・最新技術を追求するゼットは、ミズノに次ぐ人気があるグローブメーカーです。実際に使用しているプロ野球選手の声を反映させたグローブは、優れた耐久性と操縦性が魅力です。深めの型のグローブが多いため、捕球に不慣れな初心者でも扱いやすくなっています。

またキャッチャーミットの評判が高く、古田敦也さんや矢野燿大さんなど多くの名捕手が愛用していました。

豊富なバッグスタイルによるフィット感が魅力のSSKは、多くのプロ野球選手やメジャーリーガーにも支持されています。阪神の名捕手である梅野隆太郎選手も愛用しており、梅野選手モデルのキャッチャーミットも購入可能です。

ミズノやゼットと比べると種類の豊富さは劣りますが、豊富な価格帯が魅力で安いモデルだと2万円台で購入できます。

革の薄さと軟らかさが特徴の久保田スラッガーは、プロ野球選手の内野手から特に高く評価されています。軽量なうえに品質・操縦性が優れているので、手になじみやすいのもメリット。ただしその薄さと柔らかさから、耐久性は劣ります。

久保田スラッガーにはグレードやランクがなく、どれも最上級モデルのグローブです。そのため安いグローブの取扱いはありません。中級者や上級者などの野球経験がある人におすすめなメーカーです。

また革の品質が高いとの評価も受けています。

2018年にグローブの販売を開始した新参メーカーですが、その品質の高さから一気に注目度が上がりました。軽く柔らかいため操縦性が高くなっています。また見た目のツヤ感からは高級感も感じられ、モチベーションも上がります。

手に吸い付くようなフィット感も魅力です。また金刺繍で施された牛をモチーフにしたロゴもかっこいいと多くの人が称賛しています。

ロゴやシルエットがかっこいいと評判のアイピーセレクト。プロ野球選手の愛用者も多く、メジャーリーガーの筒香嘉智選手(元DeNA)も愛用しています。機能性や品質にもこだわった、おしゃれなグローブが欲しい中高生からも人気です。

オーダーグローブが特に人気ですが既製品も販売されています。価格帯は4万円～6万円です。

グローブにこだわる松坂大輔選手が使用し注目を集めた「GLOVE STUDIO RYU」。プロ野球選手も自腹購入するほどの品質の高さが魅力です。スタイリッシュなデザインで販売店も少ないため、周りと被らない珍しいグローブが欲しい人にもおすすめです。

オーダーグローブは半年待ちになるほど人気が高くなっています。(2022年7月現在、オーダーグローブの受付は休止中。)既製品は通販でも購入可能です。

ウォースティックは2011年に設立されたアメリカの野球用品メーカーです。バットや野球アパレルも取り扱っており、独自のスタイリッシュなデザインが人気です。もちろん見た目だけでなく素材にもこだわり、革には日本製のキップレザーを使用しています。

毎年開催される高校野球でも注目されているグローブの色。グローブにも流行りの人気色があります。2022年も人気が高いカラーはこちらの4色です。

• オレンジレッド(赤に近いオレンジ)
• 濃いブラウン(シックで落ち着いたこげ茶)
• キャメル/ブロンド(白に近いクリーム色)
• ブラック

オレンジレッドは赤に近い色味から長年人気が続いています。またブラックも圧倒的なツヤ感により王道の人気色です。2020年から使用可能となった白いグローブと話題の、キャメル・ブロンドも引き続き人気が高まっています。

中学硬式野球のグローブ規定には以下が定められています。

• ①際立った色（真っ赤、白等）の色は認めない
• ②しめ紐は長すぎないこと。長さは親指程度にする

規定自体は種類も少なく、特別なものはありません。中学生の硬式グローブを選ぶ際は、以上の規定を把握した上で守れるものを購入してください。また、すべての用具に関して、購入したものを改造して使用するのを禁止しています。

高校野球のグローブ規定は以下の通りです。どの基準で選べばいいのわからない場合は「高校野球使用可」と記載された商品があるので、そちらを選ぶと間違いありません。

【高野連グローブ規則】

• グローブカラー：青・赤・白は禁止
• しめ紐カラー：投手：同色のみ/野手：同系色のみ
• ヘリ革：本体と同色のみ
• ロゴマーク：縦4×横7cm以内/1カ所のみ
• 刺繍は禁止

こだわりを持って野球グローブを選ぶ方にはオーダーグローブもおすすめです。各野球グローブメーカーがオーダーグローブを受け付けているので、好きなメーカーでこだわりの色やデザインのグローブが作れます。

既製品よりも値は張りますが、自分だけのオリジナルグローブが手に入るため価格に見合った価値があります。

硬式野球グローブを安く買いたい場合は、セール品・訳あり品も視野に入れましょう。特にセール品は中古品・訳あり品のようなダメージの心配が要らないため、新品を安く買いたい方にぴったりです。

また、格安で購入したい場合は訳あり品がおすすめ。何らかのダメージがある在庫処分品の扱いであるものの、中古品よりもコンディションがいいものが多く、セール品よりも安い場合があります。

購入したばかりの硬式野球グローブは硬く使いづらいものです。いざ実戦で使用としても硬ければ思うように扱えずミスを招いてしまう恐れもあります。そのため購入後はすぐに型付けを行うようにしましょう。

グローブを柔らかくし、手になじみやすいようにするのが型付けです。購入後ショップで型付けを行ってくれる場合もあります。しかし、ボールをグローブに放り込む動作を繰り返すだけでも十分に型付けができます。空いた時間に行うだけでも手になじみやすくなるのでぜひ行ってください。

革製品であるグローブは日ごろのお手入れが性能の違いにも表れます。また長く使用するためにもオイルを用いたお手入れも欠かせません。日常的なお手入れには「レザーローション・型付けには「軟化オイル」などオイルにも多くの種類があります。

目的に合ったオイルを用いて日ごろからお手入れをすると、耐久性や柔軟性も高くなり見た目の美しさも保てます。こちらの記事で詳しく記載しているのでぜひご覧ください。

チームで特別に指定がなければ、軟式から硬式に切り替えた際に、すぐにグローブを硬式用に変更する必要はありません。軟式グローブを硬式で使用しても問題はないので、手に馴染んだ軟式グローブをしばらく使用するのもおすすめです。

特に、軟式から硬式に切り替えたばかりの頃は、ポジションも決まっておらず、硬式グローブを選ぶのに苦戦します。まずは使い心地のいいグローブで、硬式野球自体に慣れる点が大切です。

硬式野球グローブはポジションやメーカー別に型や特徴が異なります。パフォーマンスの向上を狙うなら自分に合ったグローブ選ぶが重要です。またお気に入りの色やデザインのグローブを使用するとモチベーションも上がります。ぜひこだわりの硬式グローブでさらに野球を楽しみましょう。以下の記事もあわせてご覧ください。