硬式バットの人気おすすめ14選｜よく飛ぶ中学硬式バットや重さの目安も

バットには軟式や硬式などがあり、中でも硬式バットは中学・高校野球から社会人野球まで幅広い世代で使われています。これから野球を始める方だけでなく、もっとスイングしやすいバットが欲しいと購入を検討する方も多いです。

硬式バットには金属・木製の2種類があり、さらにプレイスタイルに合わせて重さ・太さ・素材などを選ぶ必要があります。特に成長に伴って体格が変化しやすい中学生にとって、自分に適したバットを選ぶ瞬間は大事な局面。正しい知識を元に、ベストの1本を見つけましょう。

本記事では2023年最新中学硬式バットの選び方・おすすめ商品14選をご紹介します。記事の最後には、練習用バットやバット以外の野球に必要なアイテム、高校野球用バットの規定変更、よく飛ぶ硬式バットの選び方についても詳しくご紹介するので、ぜひご覧ください。

野球の軟式・硬式の違いは、使用するボールの素材です。軟式はゴムを素材にし、硬式はコルクのような硬い素材をボールに使用します。金属バットも軟式は軽くて打ちやすいアルミなどの金属を採用している一方、硬式は重くて硬い金属を採用したバットを使います。

「軟式でも硬式バットが使えるの？」と疑問に持つ方も多いです。軟式でも硬式バットが使用可能な場合があり、各大会のルールに則る必要があります。JBSSやSGマークの有無によって可否が決まるため、事前に主催連盟を調べて購入するのがおすすめです。

初めに、誰が硬式バットを使うかを明確にし、さらに大会のルールに合わせて選びます。中学生用に「中学硬式用」や高校生用に「硬式用」とマークが入っていますが、基本的に中・高・社会人でどの硬式バットを使用するかは大会のルールに任せている場合が多いです。

• 小学生「リトルリーグ」「ポニーリーグ」
• 中学生「リトルシニア」「ボーイズリーグ」
• 高校生「日本高等学校野球連盟」
• 大学生「全日本野球大会連盟」

上記のような所属する野球チームがどのリーグに分類されるかチェックすると、大会でも使える硬式バットを上手に選べます。また、軟式で硬式バットを使う場合「全日本軟式野球連盟」ではJBSSマークの有無・「日本高等学校野球連盟」の軟式試合ではSGマークの有無をチェックしてください。

飛距離にこだわって硬式バットを選ぶなら「金属製バット」がおすすめです。打った際の「カキンッ」とした音が特徴的で、年齢を問わず使用している方が多い素材です。硬式バットの場合は、硬さと強度のある、アルミ合金「超超ジュラルミン」を使用した金属バットが多く販売されています。

金属バットは木製バットと異なり、折れてしまう心配がありません。硬式バットのなかでも傷みづらい素材なため、長く使えるものや練習でも活用できるものを探している方にぴったりです。

「木製」は技術面を向上させたい方におすすめの素材です。金属と異なり飛距離が出ないため、ボールをバットに当てる「ミート」をしっかりおこなわないと思ったように飛びません。そのため、試合用よりも練習用として購入するのにぴったりです。

価格が安い分、耐久性も金属バットに劣ります。バットが折れてしまうと怪我の原因にもなるため、こまめな状態チェックをおこなってください。

とにかく折れない頑丈な硬式バットを求めるなら「複合製」がおすすめです。コンポジットとも呼ばれ、いくつかの素材を組み合わせて作られています。

ただし、使用を禁止している大会が多いため、試合用よりも練習用向きです。また、しっかりとしたルールが決まっていない社会人の草野球でも使えます。

「アオダモ」は、日本の硬式木製バットの定番材木です。しなり・軽さ・丈夫さの3つの点に優れた、メリットが多い魅力的な材木です。

しかし、アオダモの成長速度はかなり遅く、現在生産量が減ってきています。アオダモの木製バットを購入する場合は、7,000円〜10,000円前後を予算に検討してください。

「ホワイトアッシュ」は、アオダモよりも硬い材木です。反発力の高さと硬式ボールとの相性が良く、メジャーリーグでも使用率が高い木製バットです。アオダモと比べると価格が高く9,000円〜13,000円程度の予算がかかります。

また、しなりが弱いため折れやすいのも特徴です。使用する場合は折れた際の怪我や事故につながる可能性があることも頭に入れておきましょう。

バランスの取れた材木なら「メイプル」がおすすめです。しなりと飛距離どちらにも優れています。アオダモより飛距離があり、ホワイトアッシュよりしなりが強く、それぞれのいいとこ取りをした木製バットです。

価格が高いのも特徴でほとんどの商品が10,000円を超えます。扱いづらさがあり、打ち損じによる手の痺れを感じやすいため、初心者はやや不向きです。

「トップバランス」はホームラン・ロングヒットを狙う、飛距離重視の方におすすめ重心です。トップバランスは、重心がバットの先端にあり、体重を乗せて振り切りやすいのが特徴です。遠心力がつきやすいため、パワーが弱くても伸びのある打球を放てます。

先端が重いので、スイングの際は実際の重量よりも重く感じるのがデメリットです。重量に注目して選ぶと扱いやすいバットを見つけられます。

さまざまなコースの球に対応するなら「カウンターバランス」のバットがおすすめです。カウンターバランスはニアーバランスとも呼ばれ、トップバランスとは反対にグリップ側に重心があるバットを指します。

飛距離が出ないもののスイングしやすいため、インコースにも対応してヒット数を増やせます。3種類ある重心の中で1番軽く感じるので、バットが重く振り切れない方にも扱いやすい重心です。

飛距離とスイングどちらもバランスがいい硬式バットを選びたい方は「ミドルスイング」がおすすめです。ミドルスイングは、バットの中心に重心があるものを指します。

コントロールのしやすさが魅力的で、場所を狙って打球を飛ばしたい方にぴったりです。硬式野球初心者でも扱いやすいタイプで、コントロール練習にもなります。

ホームランなどを狙うパワーヒッターには「細いグリップ」がおすすめです。グリップが細い分、芯から遠い位置で握れるため、遠心力をかけやすく飛距離が伸びます。しかし、遠心力がかかりやすくなるので、スイングのしづらさを感じてしまうのも特徴です。

操作性を上げるならグリップテープにこだわるのも一つの手段です。グリップテープも大会の規制があるため、購入する際は事前に確認しましょう。

グリップにあまりこだわりがないなら「中型」がおすすめです。中型は、振り抜きやすくバットコントロールのしやすい太さが特徴です。力強い打球をしっかり放ちつつ、自在にコントロールできるため、どんなシーンでも活躍してくれます。

「タイカップ」は最も太いグリップを指します。バットを短く持てるため、確実なコントロールをして打球を放てます。初心者や中学生は、まずバットを自在に扱えるようになるのが大切なので、タイカップの硬式バットがおすすめです。

バットの長さを決める際は、身長ではなく「腕の長さ」から選びます。脇から指先までの長さ×1.3のバットを選んでください。飛距離を出したい場合は、プラス1cm程度するのがおすすめです。高校生なら体格やパワーによって多少異なりますが、83〜85cm程度のもがぴったりです。

また、バットの長さにも規定があり、超えるものは使用できません。高校の硬式野球で使用する金属バットは最も太い部分の直径が6.6cm以下、長さが106.7cm以下であるものでなければなりません。

野球バットは軽ければスイングしやすくなり、重くなるに連れてスイングしづらくなります。しかし、重さにも規定があり900g以上でなければなりません。これより軽いバットが振りやすくても大会では使用できません。また、軽すぎても安定したスイングができなくなってしまいます。

硬式バットはデザインも豊富で、できれば誰とも被らないかっこいいものを選びたいものです。高校の場合は、規定内であれば好みのデザインの硬式バットを選んで構いません。以下は、平成29年度の高校野球用具の使用規制です。

• 金属バット：ブラック・シルバーのみ
• 木製バット：着色バットは規定は全日本野球協会・アマチュア野球規則委員会運用基準

同様にグリップテープにも制限があるため、あらかじめチェックしてください。

中学硬式バットの重さの目安は、おおよそ720～850g程度です。中学1・2年生であれば720g程度、中学3年生であれば800～850g程度を目安にしましょう。中学生の頃は成長に伴って体格が変化しやすいため、1本のバットにこだわらない方がいい場合もあります。

 「ミズノ」は100年以上の歴史を持つ、老舗スポーツ用品メーカーです。野球以外にもさまざまな分野に力を入れています。中でも、硬式バットは、少年硬式用・中学硬式用・一般硬式用など、幅広いラインナップが取り揃えられており、それぞれの好みに合わせたバット選びが可能です。

SSK（エスエスケイ）は野球道具の専門メーカーです。取り扱っている商品は実にさまざまで、大野球バットやグローブなど基本的な道具はもちろん、審判用の専門的な道具まで販売しています。主力商品は、大人気野球バットシリーズのスカイビートです。

ZETT（ゼット）は野球に関する道具の販売に特化した企業です。ボールやバットなどの、基礎的な必須道具に関してはもちろん、ヘルメットや野球ウェアなど、高度に専門的な道具まで取り揃えられており、野球にかける情熱の高さがうかがえます。

asics（アシックス）はスポーツ用シューズ・スニーカーをはじめとする、スポーツ用品の総合メーカーです。アシックスの硬式バットは中～上級者向けのラインナップが中心で、プロ仕様のモデルを一般的なデザインに落とし込んだものもあります。

投打二刀流のメジャーリーガー・大谷翔平選手が愛用するブランドとしても有名です。

自主練など、毎日の素振りには「トレーニングバット」がおすすめです。トレーニングバットは、通常のバットと違い、バッティングの上達のために使用するバットです。通常の硬式バットのようにトップバランス・ミドルバランス・カウンターバランスの3種類があります。

実打可能なトレーニングバットであれば、バッティングセンターでも練習ができます。使用する際は、正しい使い方で怪我には気をつけましょう。また、公園など公共の場所での練習は周りの方への配慮も必要です。

硬式バットを中古で購入する際は、全体をしっかり確認して歪みや凹みがひどくないかを確認しましょう。木製バットは特に凹みを重点的にチェックし、金属バットは亀裂が入っていないかのチェックも重要です。打球を飛ばせなかったり怪我の元となったりするので、注意して購入しましょう。

野球をするならバット以外にも必要なアイテムがあります。特にグローブやスパイクも野球をするうえで欠かせないアイテムです。初心者の方は、まずバット・グローブ・スパイクを揃えて野球をプレイしてください。

現在、高校野球ではバットに伴う規定の変更が考慮されています。金属バットの性能が上がり、高校生でも鋭くパワーのある打球を放てるようになり、怪我をする選手が出たためです。2019年第101回全国高校野球選手権では投手が打ち返された打球が顔面に当たり骨を折る怪我をしています。

確実な規定の内容は公に発表はされておらず、条件に関しては明確になっていません。2022年シーズンから導入予定で、2年間の猶予期間を経て完全に移行されます。現段階でバットの購入を検討されている方は、規定の条件が発表されるまで待ってから検討するのが無難でおすすめです。

今回は、硬式バットの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。バットと一概に言っても、素材や重心などプレイスタイルによって適した商品は異なります。また、規定に則った選び方をしなければ、大会に出場できなくなってしまいます。ぜひこちらの記事を参考に、練習や試合で活用できる使いやすい硬式バットを選んでください。