クオータ（KUOTA）のロードバイクがおすすめ｜撤退・製造終了って本当？

機能性だけでなく洗練されたデザイン性を持ち合わせている、評判のいいイタリアのロードバイクメーカーが多く存在しています。中でもおすすめはレース向け仕様でありながらロングライドなど幅広いシーンに対応したフレームが豊富に揃っているクオータ（KUOTA）です。

有名なプロチームへの機材提供で優勝に導いた実績がありながらも、手が届きやすいリーズナブルな価格帯も魅力と言えます。中古で購入したい人や、コスパを重視する人にもぴったりです。

しかし、近年新作が発表されていないため、製造終了やロードバイク事業からの撤退も噂されています。ここでは、クオータのロードバイクの魅力や選ぶポイントとともに、新作の有無も解説。これからロードバイクデビューを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

クオータは、多くの老舗ロードバイクメーカーが集まるイタリアの自転車ブランドです。元々はフロントフォークの製造をメインとしていました。しかし、2001年にミラノで開催された自転車ショーでロードバイクを発表し、異色のデビューを果たしました。

当時はアルミフレームが人気でしたが、クオータは振動吸収性に優れたカーボンの将来性を見越していた先見の明があるブランドです。カーボンフレームの製造を本格的に始め、技術力を磨いてきました。高性能なロードバイクは、世界から高い評価を得ています。

クオータのロードバイクは、カーボンフレームの技術力とデザイン性の高さが魅力です。モノコック製法により、軽量・高剛性・振動吸収性の3つを持ち合わせた素材を実現しています。

早い時期からカーボンに注目していただけあって、研究を重ね続けた成果ともいえる機能の高さです。また、プロから見るとシルエットだけでクオータとわかるぐらいに美しいデザインとなっています。

クオータは、初心者から上級者まで、あらゆる用途に応じたモデルが豊富にあります。レース仕様の機能性を重視したモデルだけでなく、初心者向けや通勤・通学の街乗り向けのモデルも揃っています。

さらに、ハイスペックでありながらエントリーロードといった、幅広いニーズに対応したロードバイクの多さも魅力です。

ロードバイクに使用するチューブは、レースやヒルクライム、ロングライドなどそれぞれの特徴ごとに太さや形の構成を変えて工夫されています。

クオータは、これまでにいくつものチームに機材提供しています。初めての優勝実績は、2008年のトライアスロン世界最高峰のアイアンマン世界選手権。日本では、2012年にJプロツアーのシリーズ優勝した実績があります。

2018年には、フランスUCIプロコンチネンタルチームのコフィディスが、過酷なレースの一つであるトロブロレオンで優勝を飾りました。

クオータは、品質や性能を上げるために、実際に使用している選手からフィードバックを受けていることでも有名です。チームの輝かしい実績が、クオータの高性能を物語っています。

クオータのモデルは、2020年を最後に販売されている形跡がありません。生産終了という説が濃厚ですが、メーカーからの公式発表はありません。

元々、ロードバイク選手だった今中大介選手が、クオータのロードバイクに魅了され、自身がCEOを務めるインターマックスで輸入代理をしていました。現在は、取扱いブランドが大きく変わり、クオータの輸入は停止しているようです。

クオータのハイスペックモデル「KRYON（クレヨン）」は、レース仕様ですがロングライド向けでもある一台。コンポーネントは、信頼性のあるSHIMANO（シマノ）・105で、カスタムのしやすさも魅力です。

無駄のないシャープな見た目もポイントで、クオータらしいデザインとなっています。スペックとデザイン性を持ち合わせていながら、値段は20万円台と手が届きやすい安さで、コスパの優れたモデルです。

エアロロードである「KOUGAR（クーガー）」は、優れた振動吸収性が魅力のモデルです。悪路のあるロングライドも快適に走行したい人におすすめです。フレームやダウンチューブの形状・ハンドル・ステムなどは専用品が用いられ、エアロにとことんこだわった設計がされています。

ブレーキは、ディスクとリムどちらも取り扱っており、完成車も展開されているので、あらゆるニーズに満たした仕様である点もポイントです。

「KIRAL（キラル）」は、乗り心地と加速感の良さが魅力の一台です。ダウンチューブの側面が反ったような形状により、快適性も追求させています。

機能性を上げるフレーム設計だけでなく、美しいフレームに見合ったカラーリングも注目ポイントです。鮮やかなグリーンとホワイトが目を引くデザインなので、明るい色合いが好きな人にも適しています。

豊富なラインナップの中で、制動力も重視したいならブレーキの種類に着目しましょう。クオータは、ディスクブレーキとリムブレーキがあります。ディスクだけのモデルもありますが、ディスクとリムともにラインナップされたモデルもあるため、幅広いニーズに対応しているのです。

種類が豊富なクオータから、人気のあるモデルを選ぶのも一つの方法です。おすすめは、クオータのロングセラーモデルである「KHARMA EVO（カルマエボ）」です。

レース仕様でありながら幅広いシーンに対応したロードバイクは、なんとエントリーモデルで、初心者に嬉しい完成車仕様でもあります。2014年に発売されてから10年以上経った現在においても、長く愛され続けている一台です。

ロードバイクは、サイズが合わないと本来の乗り心地を堪能できません。フレームサイズにより適正身長があるので、モデルごとにジオメトリをチェックしましょう。

クオータは多くのモデルで、XXS～Lまでのフレームサイズがあり、身長とサイズ選びの目安は以下のとおりです。

• XXS：145〜160cm
• XS：155〜170cm
• S：160〜175cm
• M：170〜185cm

XXSは、身長150cm台でも合わせられるので、低身長の方でも安心のサイズ展開です。

クオータは過去のモデルが人気なので、大手ネット通販やフリマサイトで中古も多く販売されている印象です。

クオータのロードバイクは、2020年を最後に最新モデルが日本に輸入されていないので、今や希少性の高いメーカーであるといえます。周囲とかぶりたくない人にもおすすめなので、ぜひイタリアの高い機能性とデザイン性を堪能しましょう。以下の記事もあわせてご覧ください。