【あえてのアルミ！】アルミロードバイクおすすめ8選｜ハイエンドはある？

スポーツバイクが人気を集めていますよね。最近ではクロスバイクに留まらず、本格的なロードバイクにチャレンジする女性も多くなっています。一方で、ロードバイクは敷居が高い・扱いにくそうといった意見も少なくありません。

そこでおすすめなのが、アルミフレーム仕様のロードバイクです。アルミロードバイクは軽くて取り回しやすく、高コスパで初心者・女性にぴったり。性能はカーボンフレームに劣るものの、初心者であればアルミでも十分と言えるほど高スペックなものも。

以上を踏まえ、本記事ではアルミロードバイクの選び方・おすすめメーカー・最新のおすすめアルミロードバイクをご紹介します。上級者向けのハイエンドモデルについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ロードバイクはロードレーサーのスタイルを踏襲したスポーツバイクで、いわゆるプロ仕様の自転車です。速さを追求した造りで、徹底した軽量化とスリム化を図っています。ただしフレーム・タイヤともにデリケートなため、剛性はクロスバイク・マウンテンバイクに及びません。

前・後輪それぞれに変速ギアが付いているのがスタンダードで、市販品では最高クラスの走行性を誇ります。用途としてはサイクリング・ロングライド・レースなどが中心になるため、日常生活よりも趣味のためのアイテムと考える方が適切です。

アルミフレームの主なメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。参考にお役立てください。

《メリット》

• 車体が軽い
• 優れたエアロ性能
• 価格が安い
• ロードバイク初心者におすすめ

《デメリット》

• 安定性・耐久性は低め
• 衝撃に弱い
• 寿命は短め

なお最近はアルミフレームのデメリットを補うようにアルミ素材を多めに投入し、強度アップを図った製品も多く見られます。

アルミフレームの寿命については諸説あるものの、短めと考える意見が有力です。使用・経年に伴って金属疲労を起こすため、長期間使用するほど故障のリスクが高まります。具体的な寿命の目安はおおよそ5年程度。メンテナンスを疎かにしている場合はより短命になりがちなので、要注意です。

街乗り・サイクリング中心のロードバイクには軽量なフレームとおしゃれなデザインが揃った車種が適しています。特にサイクリングには、タイヤの細い車種がおすすめ。砂利道・坂道といった悪路がなくスムーズに走行できる環境では、なるべく接地面を減らしてエアロ性能を高め、快適な走りを楽しみましょう。

レース・ヒルクライムに適したロードバイクはプロ向けの本格タイプです。走行性・耐久性に特化した設計のため、おしゃれな見た目でも街乗り・買い物といった用途には適していません。ヒルクライムにはアップダウンや悪路に強い「グラベルロード」と呼ばれるタイプを選びましょう。

ロングライド・フィットネスの用途には、多段階変速ギア付きの走行性に優れたタイプが適しています。特にロングライドを想定する場合は変速機能だけでなく、フレーム剛性・衝撃吸収性も欠かせません。フレーム剛性・衝撃吸収性の高い車種ほど疲れにくいため、長時間の走行時にぴったりです。

ホイールのサイズは走行性を左右します。大きいホイールは回転数が少なく済む一方、たくさんのエネルギーが必要です。反対に小さいホイールは少ない力で回せる分、スピードを出すにはたくさん回転させる必要があります。

ロードバイクの多くは650Cもしくは700Cの規格を採用しており、650Cは26インチ・700Cは27インチ相当です。日本メーカー製はインチ表記のため、慣れないうちは日本製もおすすめです。

シティサイクルのサイズはホイールの大きさを指すのが一般的ですが、スポーツバイクの場合はフレームサイズ・ホイールサイズと2つの要素が複合します。特にフレームサイズは四肢を含む全身のリーチに関わる大事なポイントです。

フレームサイズ・適応身長の表記要領は470mm（170～185cm）のように簡易的なものが一般的で、上記の例では「フレームサイズ470mm・適応身長170～185cm」を表します。

工学的に重量の小さい物体ほど少ない力で動かせるため、ロードバイクも重量の小さい車体ほど速度が出やすく取り回しも良好です。ロードバイク初心者の場合、重量の目安は13Kg以下がおすすめ。ただし重量の小さい車体は耐久性も低い場合が多いため、フレーム・タイヤなども合わせてチェックしましょう。

ハンドルは上半身を使う操作の要のパーツで、走行スタイル・安定感を左右します。ロードバイクはロードレーサーのスタイルを踏襲するため、ドロップハンドルが基本です。ただし深めの前傾姿勢が要求されるため、用途によってはクロスバイク風のフラットバーを選んでも構いません。

ロードバイクに採用されるブレーキの種類は、大きく分けるとディスクブレーキ・リムブレーキの2通りです。ディスクブレーキは車軸に取り付けた円盤をブレーキパッドで挟んで停止させるタイプ、リムブレーキはリムをブレーキシューで挟んで止めるタイプです。

ディスクブレーキは制動力が高いほか、雨の影響を受けにくいメリットがあります。初心者にはディスクブレーキがおすすめです。

クランクはペダルの回転によって生じる動力をチェーンに伝える機構です。自転車の推進力を大きく左右するパーツで、クランクの長さが合っていない場合は回転の過不足・膝の痛みといった問題を招きます。

ちなみにクランクは自転車用コンポーネント（コンポ）の1つで、スポーツバイク向けコンポの定番品はシマノ製の「105」。105コンポ搭載のアルミロードバイクについては後述します。

変速機能はクランクの回転に必要な負荷を調節し、走行スピードの変化を生み出す仕組みです。負荷を軽くすれば少ない力で回転させられるため、坂道を登る時に役立ちます。負荷を重くすると少ない回転で大きな動力を生み出せるので、長距離走行時に便利です。

ロードバイクは前輪・後輪それぞれに変速機能が付いているものがスタンダードで、街乗りなら7～9段でOK。サイクリング・ロングライドには10段以上が望ましいです。

Bianchiはイタリアのスポーツバイク専門メーカーです。創業は1885年に遡り、自転車メーカーとしては世界最古といわれています。独特の「チェレステカラー」はブランドのアイコンであり、世界的に大人気です。

クロスバイクのイメージが先行していますが、“VIA NIRONE”をはじめとするロードバイクのラインナップも一級品。若者向けスポーツバイクの代表格ともいうべき存在です。

ルイガノはカナダのスポーツ用品メーカーです。創業者のルイ・ガノー氏は元々プロの自転車競技選手であり、豊富な経験に基づいて機能美・造形美を追求した自転車作りをモットーとしています。

ヨーロッパ車のスタイルに大きく影響を受けており、洗練されたクラシックデザインにより多くのファンを獲得。特に女性からの人気が高く、おしゃれなロードバイクが欲しい方にぴったりです。

ジャイアントは台湾の自転車メーカーです。スポーツ車を中心に展開しており、独自工法に基づいて設計したフレームを採用しているのが特徴。軽量化を図りつつ優れた剛性も実現しています。

ロードバイクのデザインは全体的に控えめであるものの、質実剛健でリーズナブル。海外メーカー製ながら日本人でも扱いやすいため、初心者・女性におすすめです。

台湾の自転車メーカー、メリダは生産量世界2位を誇る大手企業です。CENTURION・MIYATAといった有名ブランドのOEMを手がけている点でも知られています。

日本法人メリダジャパンではMIYATAとの協業で地方自治体との連携事業を推進中。電動スポーツバイク「E-BIKE」を貸し出す事業により地方観光にも貢献しています。

RALEIGHは1887年にイギリスで誕生したスポーツバイクの名門です。優れた溶接技術により、独自のフレーム形状を構築しているのが特徴。レトロクラシックなデザインはスポーツバイクでも優雅な印象を与えます。高コスパのクロモリフレームで有名ですが、アルミロードバイクの品質も抜群です。

ジオスはイタリアの名ロードレーサー、トルミーノ・ジオス氏によって創設された実力派ブランドです。ロードバイク・グラベルロードの比重が高く、プロレーサー用さながらのモデルをリーズナブルに購入したい方にぴったり。アルミロードバイクの車体の軽さにも定評があります。

1990〜2000年代初頭には、数々の高級ロードバイクを抑えてアルミ素材が主流でした。現在はカーボン製が多くなったものの、それでもあえてアルミに乗る方もいます。アルミ特有の乗り心地や独特の重さをもつ推進性と加速感・コーナー走行時の高い安定性が理由です。

また、アルミ製のフレームは一般的な工具で整備できるのもポイントで、専門性を突き詰めるほど少なくなる機材を豊富に活用できるのも選ばれ続ける理由となっています。

カーボンとアルミのロードバイクが変わるか変わらないか、結論から言えば変わります。基本的にカーボンが秀でているのは乗り心地と軽量性で、この2点はアルミが超えられない壁です。アルミは路面からの振動を直接感じやすく、同じパーツで組んでもカーボンよりも重くなります。

一方で、カーボンよりもアルミの方が気楽に扱える・コストパフォーマンスが優れているのは事実です。

コンポとは変速機・ギア・ブレーキレバー・プラケットといった自転車用パーツのセットです。特にシマノ社の「105」はロードバイク用として有名で、通称105コンポと呼ばれています。

105は7種類あるシマノのコンポの中では上から3番目のグレードで、レース仕様の性能がありながら価格は高すぎず、バランスに優れています。

105コンポ搭載の2022年式アルミロードバイクには次のようなものがあります。

• CONTEND AR 1（GIANT）：オールラウンドタイプのアルミロードバイク
• CAAD13 105（CANNONDALE）：究極と呼ばれるほどの高パフォーマンス
• Allez Sprint Comp Disc（SPECIALIZED）：独自技術で頑丈さと軽さの両立を実現
• FR30（FELT）：「レースで勝てるプレミアムアルミフレーム」を採用
• SPEEDSTER 10（SCOTT）：マットネイビーのカラーがおしゃれ

より強く・より速いロードバイクを求める上級者は、ハイエンドモデルに挑戦してみませんか？電動変速やディスクブレーキといった機能が当たり前のように備わり、完成度が高いです。

100万円を超えるモデルもあり躊躇しそうですが、ミドルグレードのロードバイクにあれこれ手を加えるくらいなら、思い切って性能のいいハイエンドモデルを購入してしまうのも1つの手です。

ただし、アルミフレームは初心者向けモデルがメインでミドルグレードが少し出回る程度。基本的にハイエンドモデルは存在しないため、アルミにこだわるならオーダーフレーム一択と考えるのが妥当です。

ロングライド・エンデュランスといった本格的な走りを追及するなら、車体の軽さだけでなくフレームの剛性にも目を向ける必要があります。一般的にアルミフレームは低耐久な上に衝撃にも弱いため疲れやすく、長時間の乗車には適していません。

そこでおすすめなのがカーボンフレームのロードバイクです。耐久性・衝撃吸収性に優れており、しかもアルミを上回る軽量感を備えています。ただし価格は相応に高いため、中～上級者向けです。

カーボンフレームのロードバイクについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

ロードバイクの中でもアルミフレーム車は敷居が低く、しかも間口の広いタイプです。軽くて扱いやすいため初心者に優しいだけでなく、上質なプロ仕様の商品もあります。本記事を参考に、ぜひアルミロードバイクでスポーツバイクデビューを果たしましょう。