井上荒野さんの小説おすすめ6選｜深い作品ばかり！映画化された『あちらにいる鬼』など

感情の描写を楽しめる小説を探しているけれど、どの作家の作品が適しているかわからない、と悩んだ経験はありませんか。井上荒野さんの小説は淡々と女性の激しい感情を描くスタイルでおすすめです。フェミナ賞や直木賞を受賞している作家でもあります。

井上荒野さんの小説を選ぶ際には、取り上げられたテーマが何かチェックしたり、代表作から読み進めたりするのがおすすめです。受賞作だけでなく、瀬戸内寂聴さんと井上荒野さんの両親をモデルに映画化された作品もあります。

こちらの記事では、井上荒野さんの作家としての特色や小説がおすすめな理由・選び方のポイントについて説明します。代表作や、目玉焼きをテーマとした料理もののエッセイについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

井上荒野さんは本名で、フェミナ賞や直木賞などを数多く受賞している作家でもあります。長野県の八ヶ岳のふもとで暮らしていて、戦争作家の井上光晴の長女としても知られているのが特徴的です。

デビュー後大腸がんの病気で休養に入った時期もありましたが、結婚後に執筆を再開し、島清恋愛文学賞・直木賞などを受賞した経歴があります。角田光代さんや江國香織さんと親交があり、対談集も出版されているのがポイントです。

濃密で深い作品が多く、複数の作品がセンター試験にも取り上げられている、といった魅力もあります。センター試験で取り上げられるほど奥深い文章が読めるため、独特の味わいの作品を探している方におすすめです。

最近では、『キュウリいろいろ』が国語の試験に採用されたと話題になりました。何度も読み返して表現を噛みしめて楽しめる作品が見つかるのがおすすめの理由です。

井上荒野さんは、興味を引かれるタイトルが魅力的な作家でもあります。具体的には、以下のタイトルの作品が出版されているのがポイントです。

• 『もう切るわ』
• 『キャベツ炒めに捧ぐ』
• 『切羽へ』
• 『ベーコン』
• 『そこへ行くな』

タイトルからどんな内容か想像して、読む前から楽しめる作品を探せるのが魅力です。自分が気になるタイトルの作品を読む、といった選び方もできます。

直木賞受賞作の『切羽へ』は、夫と共に島に住む主人公が若い男性教諭を意識してしまったり、同僚が不倫を続けていたりと、ふとしたきっかけで大きく日常が変わってしまう不穏さをはらんだ展開が特徴的です。

トンネルを掘り進めている時の先端を指し、トンネル工事が終わった時に消えてしまう「切羽」をキーワードにした、危うい物語となっています。

ディーンフジオカさんや貫地谷しほりさんを起用して映画化された『結婚』は、濃密な話に思わず集中してしまう小説です。結婚詐欺師の男性と相棒の女性・だまされた女性達の視点から展開される話となっています。

1人の女性がだまされた出来事がきっかけとなり、詐欺師と相棒について探る女性が現れ、詐欺師はどう切り抜けるのかといったテーマが取り上げられているのが特徴的です。

瀬戸内寂聴と父母夫婦をモデルにした『あちらにいる鬼』は、2021年11月に映画化された作品としても知られているのが特徴的です。主人公の小説家の長内みはるが、妻と5歳の娘がいる白木篤郎と出会い、愛人となるといったあらすじの小説で、1人の男性を愛し愛された女性たちがテーマとなっています。

実話に近いエピソードが多く散りばめられた作品で、思わず引き込まれてしまう雰囲気が魅力です。

取り上げられたテーマをチェックすれば、自分好みの作風かどうか判断可能です。井上荒野さんの小説には、不倫や愛人をテーマにしたもの・ミステリアスな人物がテーマになったものなどがあります。サスペンス要素が好きな方には『だれかの木琴』・不穏な空気を楽しみたい方には『切羽へ』・いびつな美しさを堪能したい方は『誰よりも美しい妻』などがおすすめです。

井上荒野さんは、オレンジページにて目玉焼きがテーマの料理エッセイも執筆しています。全10回からなる『目玉焼きをのせればたいていのことはどうにかなる』は、料理の写真付きの記事で井上荒野さんの文章が読めるコンテンツです。井上荒野さんならではの文章の魅力について手軽に知りたい方におすすめとなっています。

井上荒野さんの小説を読んで感情の繊細な動きに没頭しましょう。井上荒野さんの小説は、代表作や取り上げられたテーマをチェックして選ぶのがおすすめです。井上荒野さんの小説を読書の時間に取り入れて、激しくも淡々とした感情描写を楽しみましょう。

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