中島敦の小説おすすめ10選｜代表作から短編まで幅広く紹介！

暇な時間や、隙間時間に本を読んで過ごす方も多いのではないでしょうか。文字だけで物語を綴っていく小説ですが、美しい文体の作品を読みたい方におすすめしたいのが、文豪・中島敦の小説です。

中島敦は、アニメ「文豪ストレイドックス」に登場したことにより、若い世代から人気を集めています。中島敦への理解を深めようと、キャラクターグッズだけでなく小説を手に取るファンが増え、再び注目されているようです。

こちらの記事では、文豪・中島敦の作品の魅力や、代表作を紹介しています。小説に慣れていない方でも読みやすい、短編作品も取り上げるので、ぜひ作品選びの参考にしてみてください。

中島敦は東京で生まれましたが、1歳を前にして両親が別居し、その後離婚してしまいます。すぐに父親が再婚しますが、新しい母親はとても厳しく、木に括り付けられる経験をすることに。

中学生時代には、人や物の存在意義を疑問に感じ「文字」を解体して、その必然性を追求するなど変わった一面を持っていました。

大人になってからは学校の教員を続けながら小説を執筆していましたが、持病の喘息が悪化し33歳という若さで死亡します。物事の必然性を追い求める不思議な性格でしたが、礼儀正しく学校の生徒から慕われている人物でした。

ここからは、中島敦が執筆した小説の魅力を解説していきます。これまで中島敦の作品を手に取ったことがない方も、ぜひチェックしてみてください。

小さい頃から国語や作文が得意だった中島敦の作品は、美しく無駄のない文体で人気を集めています。小説を読み慣れていない方でもスラスラと読める「テンポのいい文章」は中島敦の持ち味と言えるでしょう。

これまで小説は読まなかった方でも美しい文章に心を奪われるはず。ぜひ挑戦してみてください。

中島敦の文章は、どこか切なく精神的な脆さを感じさせます。母親からの愛情が欠如していたことから寂しさが滲み出ていたり、病弱だったことにより短命を意識するような表現が見え隠れする作品が多い印象です。

そんな不安定さも魅力の一つ。作者の生い立ちを意識しながら作品を読むと、より深く堪能できます。

中島敦の作品の中には、30分以内で読めるような短い小説もあります。「小説を読んでみたいけど、あまり長時間読み続けられない」という方におすすめの読みやすい作品も後ほど紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

綺麗な文章で綴られる短編小説は、さっと読めつつも心に余韻を残してくれます。

ここからは、中島敦執筆の代表作品を紹介していきます。「中島敦と言ったらこの作品！」というような有名な作品も取り上げていくので、ぜひご覧ください。

中島敦といえばこちらの「山月記」が有名です。主人公が虎になってしまう設定は、アニメにも取り上げられています。高校の教科書にも載っているので、一度は目にした方も多いのではないでしょうか。

勉強のついでで読むのではなく、しっかりと物語に集中して読むと新たな発見があるかもしれません。

中島敦の小説の中で最も長い作品「光と風と夢」は「イギリスの作家が書いた日記」という設定で物語が進みます。かなりボリュームがある作品なので、読書が趣味の方や時間に余裕がある方におすすめの作品です。

あの川端康成が認めた作品でもあるので、しっかりと評価された名作を手に取りたい方はぜひチェックしてみてください。

こちらの「悟浄出世」は、人気映画「バケモノの子」の元ネタとして有名な作品です。西遊記を読んだことがある方や、少しでも知識がある方にとって非常に面白い小説と言えるでしょう。

西遊記の登場人物「沙悟浄」が主人公となって物語が展開していきます。

中島敦本人の内面に触れたいなら、こちらの「かめれおん日記」がおすすめです。中島敦が抱えている問題や思想などが読み取れる作品となっています。こちらは漢文体ではないので、漢文体が苦手な方でも読みやすい作品です。

さまざまな作品が評価されている中島敦ですが、彼の作品にはどのようなコメントが寄せられているのでしょうか。ここからは、中島敦の作品に寄せられた口コミを紹介していきます。

昔の小説のため、読みにくさを懸念して避けてしまう方も多いようですが、中島敦の作品は読みやすいと評判のようです。文章が素晴らしいという声が多くありました。

いかがでしたか？美しい文体が魅力的な中島敦の作品を紹介しました。小説をあまり読まない方でも、ぜひこの機会に中島敦の名作を試してみてください。また下記の記事もぜひ参考にしてみてください。