ウェッジのシャフトの選び方｜基本はアイアンと同じがいい？おすすめのシャフトも

ウェッジ選びではクラブのロフト・バウンス・ソール形状・重さなどのバランスを見ながら組み合わせを決めていくことが重要です。効率よくボールにインパクトする過程ではシャフトが大きな役割を果たします。

シャフトごとに硬さや、しなる位置が異なるため、クラブのシャフトを変えるとタイミングの取りやすさや振りやすさが変わります。ウェッジはアプローチショットやバンカーショットなど、多様な打ち方が要求されるため、こだわって選べばもっと扱いやすいクラブに調整できます。

この記事では、ウェッジのシャフトの選び方や、モーダスなど代表的なシャフトの特徴・スチールとカーボンそれぞれの素材のおすすめ商品・リシャフトの費用の相場などもご紹介します。ウェッジのシャフトはアイアンと同じがいい？などの疑問にもお答えします。

ゴルフクラブにはドライバー・パターなど数多くの種類があります。その中のウェッジとは、鉄製のゴルフクラブであるアイアンの一種で、短い距離を打つためのクラブです。

ロフト角は40°～60°で、他のアイアンよりも距離を調整しやすい性質があります。そのため、グリーンへのアプローチやバンカーからの脱出などに使う場合が多いです。

ピッチングウェッジは、ウェッジのなかでもっともロフト角が小さいクラブです。ロフト角が44〜47度のものが一般的で、最近はもっと角度のものも普及しています。番手としては、9番アイアンの1つ下の位置です。

一般的に、100〜120ヤード程の飛距離を出すときに使用されます。また、グリーンの近くからピンによせるピッチショットにもおすすめです。

アプローチウェッジとは、ピッチングウェッジとサンドウェッジの中間の番手にあたります。ロフト角は、48〜53度のものが多く、80〜100ヤード程の飛距離を出したいときにうってつけです。

グリーン周りでのアプローチショットに適してします。ピッチ＆ランという少し浮かせて、転がすアプローチにぴったりです。ラフなどからうまく脱出するためのクラブとしても重宝するでしょう。

サンドウェッジは、バンカーショットでの使用を目的として作られたクラブです。ロフト角は、54〜58度のものが一般的で、80ヤード以内のショットに適しています。ボールを高く上げるために、バウンド角が大きいのが特徴です。

また、バンカーだけでなく、深いラフなどのタフな状況を脱出するクラブとしても使いやすいでしょう。

ロブウェッジとは、サンドウェッジよりもロフト角が大きく、より高い弾道を打てるクラブです。ロフト角は60度以上あり、ふわりとボールを高く上げるロブショットを打つのに適しています。

ジャストミートするのが難しいため、中級者〜上級者におすすめです。グリーンの起伏が大きいコースなどで、プロが使用しています。

20年ほど前まではウェッジはアイアンセットに含まれていたのもあり、ウェッジのシャフトにはアイアン用のシャフトがよく使われています。現在はウェッジ専用シャフトも販売されていますが、どのような違いがあるかご存じですか？。

アイアン用シャフトは無駄なスピンを抑えて強い球が打ちやすい設計をする傾向があります。一方繊細なショットが求められやすいウェッジは、コントロール性能が重視される傾向があります。そのため、アプローチショットが設計の基準になっており、安定したスピン性能と方向性に優れているのが特徴です。

カスタムシャフトとは、当初から装着されている純正シャフトではなく、シャフトメーカーが作ったシャフトを装着した状態のクラブです。最初から装着したいシャフトがあれば、後からシャフトを交換するリシャフトよりもカスタムシャフトを購入する方が手間も金額もかけずに済みます。

純正クラブはしなり方に癖がなく、誰でもある程度扱いやすい仕様になっています。しかし、ゴルファーによって好みの振り心地や打ちやすいタイミングは異なります。カスタムシャフトは特性が強調された仕様になっているため、スイングの個性に合ったシャフトと出会えれば、振りやすさやコントロールの向上が期待できます。

ウェッジのシャフトは基本的にアイアン用と同じ種類で揃えるのがおすすめです。アイアンと同じ種類で揃えると、打つ際のフィーリングを合わせやすくなります。特にフルショットする用途で使うなら、アイアンと同じシャフトに揃えるのが無難です。

ただし、アイアン用のシャフトはヘッドスピードを落として打つコントロールショットには最適とはいえないため、使うクラブの用途によってはフィーリングを合わせるより、機能面を重視したウェッジ専用シャフトにするのもいいですね。

ウェッジのシャフトの定番はスチールシャフトです。スチールシャフトは鉄製で変形しにくく、タイミングが取りやすい特徴があります。ウェッジは主にコントロールショットで使用する場面が多いため、安定性の高いスチールシャフトが好まれています。

単品ウェッジでは主に120g前後のスチールシャフトと、100g前後の軽量スチールシャフトがありますが、自分のヘッドスピードに合わせて振り切れるものを選んでみてください。

ウェッジのシャフトはスチールシャフトが定番ですが、近年はカーボンシャフトを使用する人も増えています。カーボンシャフトは軽量で柔らかく、操作性に優れています。

カーボンシャフトならではのしなりを使ってスイングしたい方や、アイアンで軽量のカーボンシャフトを使っている方は、ウェッジでもカーボンシャフトを検討してみるのもいいでしょう。

ウェッジはフルショットよりもアプローチで使用する機会が多いクラブです。アプローチで安定感を得るには重さが必要になるため、アイアンより少し重めのシャフトを選ぶのがおすすめです。重くすることで小さな振り幅でも余計な手の動きが抑制され、スイングを安定させられます。

フルショットでの振りやすさを重視する場合には、アイアンと同程度の重さのクラブを選ぶのもありです。アイアンより重めにする場合は基本的には10g以内のシャフトを選びましょう。10g以上の差があると、他の番手と同じように振ることが難しく、ダフリなどのミスをしやすくなります。

ウェッジのシャフトの硬さはアイアンと同じか、ワンフレックス柔らかいものがおすすめです。ウェッジは繊細なコントロールショットが必要とされるシーンが多く、ヘッドの感覚をどれだけ得られるかが重要なポイントになります。柔らかいシャフトはヘッドの感覚が得やすく、安定したリズムで打ちやすいです。

自分に合ったロフト角度を選びましょう。ロフト角度とは、ボールを打つフェース部分と垂直線の角度のこと。ロフト角は、飛距離・弾道に影響するので、慎重に選ぶ必要があります。

一般的にアイアンセットには、ピッチングウェッジがあります。そのピッチングウェッジのロフト角を基準に、4〜6度感覚で均等にアプローチウェッジとサンドウェッジを揃えましょう。ウェッジのロフト角を均等に選ぶことで、打ち分けしやすくなります。

女性ゴルファーがウェッジのシャフトを選ぶ際には、選ぶシャフトの重量に注意が必要です。男性用と同じシャフトは女性には重すぎて振り切れず、ダフリなどのミスが出やすくなる場合があります。

セットではなく別売りのウェッジを購入する際には、軽く柔らかめに作られた「女性用」のものを選ぶことをおすすめします。ただし、ヘッドスピードやスイングの傾向などによって適したクラブは変わってくるため、詳しくはゴルフショップに相談してみましょう。

トゥルーテンパー社のDynamic Goldは、スチールシャフトの代表格として上級者から長年愛され続けている商品です。全体が硬く、しっかりとした振り応えがあり、吹き上がることなく低弾道に打てる点が魅力です。

スチールシャフトの中でも重くて硬いため、クラブを振り切るには一定以上の体力とヘッドスピードが要求されます。

日本シャフト社が販売するN.S. PRO 950 seriesはダイナミックゴールドより軽く、体力に自信がない初・中級者にもおすすめの商品です。NS950GHは手元がやや硬く、先が走ることで高弾道に打てます。

球がつかまりやすく、弾きもいいため飛距離も出ます。スチールならではの安定性がありながら、軽量さや弾き感も兼ね揃えた人気商品です。

2011年に発売されたMODUS3は、日本シャフト社がダイナミックゴールドに対抗して開発した商品です。後発ながら確かな技術力でプロやアマチュアゴルファーから幅広く支持されています。ダイナミックゴールドとN.SPRO 950の間を埋めるような特徴を持った商品です。

モーダス3は「105」「115」「120」「125」「130」「WEDGE」など個性の異なる商品を展開しているため、さまざまなスイングに対応した商品を選べます。たとえば120は重・軟で多くのアマチュアゴルファーに合うタイプ、105は軽・硬でしなりを使える上級者に合うタイプといわれています。

ゴルフでは6種類14本のゴルフクラブを使い分けます。その性質上、ゴルフクラブ1本1本の性能だけでなく、持っているゴルフクラブの統一感も重要です。

スイングしたときの感覚がクラブによってばらばらだと、クラブを持ち替えたときに感覚がずれやすくなり、ショットが安定しません。メーカーを合わせるなど、統一感を意識してみましょう。

シャフトにはそれぞれ個性があるため、自分のスイングと相性のいいシャフトへ交換したオリジナルウェッジにすれば、スコアアップにつながります。シャフトを交換する「リシャフト」は個人で行う場合もありますが、専門知識や器具がなければ基本的にゴルフショップに持ち込んで行います。

リシャフトの工賃は店舗にもよりますが、1本2,000円～3,000円程度かかります。新品シャフトを購入すれば、工賃は無料で請け負ってくれる店舗もあるため、事前に確認しておきましょう。

ウェッジのシャフトはドライバーやアイアンと比べて注目されづらいですが、多様で繊細なショットに使うウェッジこそ、細かくこだわりたいクラブです。自分のスイングに合うウェッジのシャフトを見つけてスコアアップしましょう。

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