キャンティ・クラシコのおすすめ20選｜世界から評価される大人気ワインを解説

「キャンティ・クラシコ」はワイン好きの人も、これからワインに挑戦してみたいと思っている人も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。耳にしたことはあるけれど、「一体どんなワインなの？」「たくさん種類がありすぎてどれを選べばいいのかわからない」と思っている方も多いでしょう。

ワインを日常的に飲んで、楽しめたらとても素敵です。しかし、ワイン選びは難しそうで、なかなか手が出せない人も多いのではないでしょうか。「キャンティ・クラシコ」は、イタリアを代表する格式の高い赤ワインのひとつです。日常的にワインを飲む習慣があるイタリアのワインらしく、幅広い料理とも相性抜群です。

そこで今回は、人気の高い「キャンティ・クラシコ」のおすすめ商品を厳選してご紹介します。また、「キャンティ・クラシコ」の選び方や合う料理・当たり都市についてなども解説しますのでチェックしてみましょう。

「キャンティ・クラシコ」とは、イタリアのトスカーナ州で年間1億本以上生産されている赤ワインです。イタリアで広く栽培されているぶどうの品種「サンジョヴェーゼ」を主体とした、フルーティーで軽やかな味わいとしっかりした渋みが特徴のワインです。味のバランスがいい品質の高いワインとして、1984年にイタリアワインの格付け最高位のD.O.C.G.にも認定され、世界中のワイン好きから愛されています。

「キャンティ・クラシコ」はその名前から地名の「キャンティ」を連想しますが、これらは別物です。伝統的なキャンティを製造している地域であるトスカーナ州のフィレンツェとシエナの間の中心地で作られたワインのみ「キャンティ・クラシコ」を名乗ることができます。

生産地だけではなくその熟成期間にもこだわっており、「キャンティ」が4ヶ月熟成すればいいのに対して、「キャンティ・クラシコ」は11ヶ月間以上熟成させます。また、「キャンティ」が「サンジョヴェーゼ」を最低75%用いるのに対し、「キャンティ・クラシコ」は80%以上用いることが条件になっています。

｢キャンティ・クラシコ｣はコムーネと呼ばれる生産地によって味わいが微妙に変わります。そのため、生産地を軸にしてワインを選ぶのもおすすめです。自分の好みにあった味わいを生産している産地はどこか覚えておくと、ワイン選びが楽しくなります。

｢キャンティ・クラシコ｣を製造しているコムーネはトスカーナ州に全部で9つDOCG地区として認定されています。なかでも、ワイン初心者でも比較的甘口で飲みやすい「グレーヴェ・イン・キャンティ」のものはフルーティーな甘みとまろやかな渋みで、人気の高いワインです。

力強く重みのある辛口のワインを楽しみたい人には、「カステルヌォーヴォ・ベラルデンガ」のものがおすすめです。石灰質土壌または粘土質土壌主体で、フルボディで赤ワインらしいしっかりした味のなかに酸味もあり、どっしりとした飲み応えある味わいが特徴です。

「キャンティ・クラシコ」は、サンジョベーゼの割合や規定の熟成期間を設けるなど、細かな条件をクリアしなければなりませんが、熟成期間が最低24カ月・瓶内で3カ月以上の規定を条件にしたものは、「キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ」と呼ばれています。

さらに2013年に「キャンティ・クラシコ」の最高峰の位置づけとして、「グラン・セレツィオーネ」というDOCGが新設されました。ワイナリーが自社で栽培したブドウのみを使用し、熟成期間も最低30ヶ月と通常の「キャンティ・クラシコ」の11ヶ月の約3倍の期間に定められています。

このように厳しい規定があるため、その生産数は「キャンティ・クラシコ」全体の約5％しか認定されておらず、キャンティ地区全体でみると0.5％しか認定されていない稀少なワインです。

「キャンティ・クラシコ」は産地が広いゆえに、生産者の数も多く、選ぶのが難しいワインのひとつです。キャンティ地区の生産者は自由な法律のもとでワイン製造の従来の概念に囚われず、独自のブレンドや新種のブドウを使うなど創作もしやすいワインです。

同じエリアで同じブドウ品種からつくられるキャンティワインですが、その個性を左右する大きな要素になっているのは生産者です。以下が代表的な生産者です。

• カステッロ・ディ・アマ
• アンティノリ、バローネ･リカーゾリ
• ポデーレ・ポッジョ・スカレッテ
• レ･コルティ

ワイン造りへのこだわりや取り組み方・歴史の長さや受賞歴・知名度などを確認しお気に入りを見つけましょう。

｢キャンティワイン｣はその幅広い価格帯で知られています。1,000円台で買えるものもあり、イタリアのワインのなかでは安いものもあります。そのため、｢キャンティワイン｣は安いと思われがちなのですが、1万円以上するような高級なものもあります。

タンニンの多いサンジョベーゼで安いワインをつくるためには、タンニンを抽出しないような造り方をします。日常に楽しむ用であれば1,000円代の安いのものでも十分に楽しめますが、プレゼントにしたり、特別な日に飲んだりするのであれば少し価格の高いものを選びましょう。

ブドウ栽培には天候が大きな影響を及ぼしますが、天候は毎年異なり雨の量や気温などによって、毎年できあがりが違います。

ブドウの栽培に最適な天候だった年を「当たり年」と呼びます。「キャンティ・クラシコ」の産地であるトスカーナ州は2008年・2007年・2006年・2005年・2001年・1999年・1997年のワインができがいいと評価されており、当たり年といわれています。

比較的リーズナブルな数千円で購入できるものもある一方で、有名ワイナリーの当たり年のワインになると7万円を超えるものもあります。

「キャンティ・クラシコ」は辛口の赤ワインなので、肉料理との相性が抜群です。ワインと料理の産地を合わせるのがイタリアの慣習なので、トマトの煮込み料理やキャンティ地方の名物であるTボーンステーキなどが非常に美味しく楽しめます。

おすすめは赤身の牛肉を分厚く切り炭火で焼き、中をレアに仕上げたステーキです。味付けは塩と胡椒のみで、肉自体の旨味を感じることができます。

肉料理のほかに魚料理として、いさきのカルパッチョやマグロのタルタルソース添えなどは、「キャンティ・クラシコ」のおつまみとしておすすめです。熟成したチーズとの相性ももちろん抜群です。

「キャンティ・クラシコ」は、イタリアを代表する格式の高い赤ワインのひとつで日常的にワインを飲む習慣があるイタリアらしく、さまざまな料理と相性抜群です。価格も1,000円台から気軽に試せる物もあるので、日々の食卓に「キャンティ・クラシコ」をプラスして日々の食事に彩りを添えましょう。以下の記事もあわせてご覧ください。