ホルンのマウスピースおすすめ15選｜中学生にも人気！種類や特徴も解説

マウスピースは金管楽器を演奏する上で、なくてはならない重要なパーツです。息を吹き込むときのわずかな違いで、ホルンの音色や吹きやすさが変わるため、自分に合ったマウスピースを使うことは大切です。

しかし、ホルンの種類が多岐にわたるのと同様にマウスピースもさまざまなモデルが展開されていています。いろんなメーカーが出していてマウスピースの特徴もさまざまです。仕様に細かく記載されていても何がどう違うのかわからず、どれを選べばいいのか悩むのではないでしょうか。

そこでマウスピースの形状や加工による、音の違いやおすすめ商品をご紹介します。初心者や経験者におすすめのマウスピースもあるので、この記事を参考に購入してください。

ホルンのマウスピースは大きさや太さなどサイズで音色が変化します。特徴をまとめたので構造を把握しましょう。

マウスピースを選ぶときは、自分の唇にしっくりくるマウスピースを選ぶことが大切です。そのために以下のポイントをチェックして選びましょう。

1. 楽器本体にはめた時マウスピースががたつかないか
2. 唇の厚さや歯並びにフィットするか
3. 唇に当てたときに違和感がないか
4. 吹いていて疲れないか
5. 自分の求める音域が楽に出せるか

購入する前に一度は試奏するのがおすすめです。

ホルンのマウスピースには真鍮製とプラスチック製の2種類あります。一般的な素材は真鍮製です。金や銀のメッキ加工を施し使用します。プラスチック製はとても軽く透明タイプなら口の動きがよくわかるため、練習用としておすすめです。

シャンクはヨーロピアンシャンクとアメリカンシャンクの2種類あります。ヨーロピアンシャンクは、シャンクの角度が緩やかです。アレキサンダー・ヨットカーのマウスピースはこちらのタイプになります。

アメリカンシャンクは、シャンクの角度が急です。ホルトン・コーン・ベストブラスのマウスピースはこちらのタイプになります。ホルン本体とマウスピースのシャンクの種類が違うと音程が狂うので注意して選びましょう。

ヤマハには「ダブルシャンク」というどちらのシャンクにも対応できるマウスピースがあるので、シャンク選びに悩むときはこのタイプもおすすめです。

Uカップは滑らかな音色を出したい人におすすめのマウスピースです。少し抵抗感があり、高音域が吹きやすいのが特徴です。丸い音が出るのでハッキリした音色は不得意ですが、綺麗な音色の出るUカップを使用する奏者が多く、いろんなメーカーからさまざまな種類が出ています。

Vカップは迫力のある音色やアタックをはっきり出したい人におすすめのマウスピースです。息が入りやすく低音域が吹きやすいのが特徴です。抵抗が少ない分高音域が安定しにくいですが、抵抗感の強いコーン・ホルトンの楽器と組み合わせるとバランスがとれた素敵な音色になります。

ダブルカップは浅い場所で吹けばUカップとして、深い場所で吹けばVカップとして音を出せるオールラウンドタイプです。いろんな曲に対応できる強みがあります。吹くときに少しコツがいりますが、慣れるととても心強いマウスピースです。いろんな音色を出したい人はこのタイプもチェックしましょう。

平らなリムカウンターは口に当たる面積が多く、安定感があり明るい音色が特徴です。長時間の演奏でも疲れにくく、シャープな音色を奏でます。安定感がある分柔軟性は落ちますが、正確なアタックを求める人は平らなリムカウンターがおすすめです。

丸みのあるリムカウンターは口に当たる面積が少ないため、柔軟性があり吹きやすいのが特徴です。平らなリムカウンターよりコントロールは難しいですが、ふくよかな音色を奏でます。やわらかでホルン特有の演奏を求める人におすすめのリムカウンターです。

銀メッキは楽器本体と相性が抜群で、最もポピュラーな表面加工になります。密着性や耐久性があり、安全性の高さが特徴です。グリップが強く音が安定しやすいため、オールラウンドで活躍します。響きは暗めで、落ち着いた音色を求める人は銀メッキを選びましょう。

金メッキは唇へのあたりが非常に滑らかで、きめ細かい華やかさのある音色が特徴です。18〜23.5Kが主流ですが、24Kの純金なら金属アレルギーの人も使用できます。また、柔軟性があるのでリップスラーがしやすいです。明るい音色と口触りのよさを求める人には金メッキがおすすめです。

ピンクゴールドは銀メッキのような抵抗感がありつつ、遠くにまで響く強い音が特徴です。音色に関しては吹く人によって違いますが、金メッキに比べて音が柔らかく倍音が豊かになります。錆びにくいですが変色しやすいため、日頃のお手入れはしっかりおこなう必要があります。見た目がかわいいのでおしゃれなマウスピースを求める人はピンクゴールドもチェックしましょう。

金属アレルギーの人はアレルバスター加工がおすすめです。アレルギー反応が起きないように真鍮をコーティングしているので、金属がダメな人でも安心して吹けます。仕上がりの色は金色か銀色どちらも可能なので好みの色で仕上げましょう。ただし新品のみ加工可能なのでご注意ください。

1千円未満で購入できるマウスピースは、軽く丈夫なプラスチック製があります。真鍮と違い、落としても傷つくことがないので気軽に持ち運べるのが利点です。透明なのでアンブシュアなど口の動きをチェックすることもでき、練習用としておすすめのマウスピースです。

初心者にはスタンダードなマウスピースがおすすめです。スムーズなアタックやコントロールのしやすさが特徴で、初心者にも扱いやすいマウスピースがラインナップしています。オールラウンドで使えるので、まずは1万円未満の価格帯から選びましょう。

既にホルンを吹きこなしている人には1万円代のマウスピースがおすすめです。職人が手作りで制作しているので洗練された音色を奏でます。吹き心地・音色・マウスピースの形状など、バリエーションも豊かです。自分にとって吹きやすく唇にフィットするマウスピースを見つけましょう。

ブルーノ・ティルツは1971年に創業したドイツを代表する金管楽器のマウスピース専門メーカーです。デザインや材料の金属にこだわっており、息の流れがスムーズで吹きやすくバランスのいいマウスピースとして定評があります。ジャズやクラシックのプロ奏者が愛用しているブランドです。

アレキサンダーは1782年に創業したドイツのホルンメーカーです。ベーシックモデルにリムとシャンクをそれぞれ選択して組み合わせることができ、奏者の要求に細部まで応えます。豊かな倍音と存在感のある音色が特徴です。ホルンも製作しているため同じアレキサンダー製のホルンとのフィット感は抜群で、初心者はホルンとセットで使うのがおすすめです。

ジョセフ・クリエはベルリン・フィルなどのプロ奏者たちと研究を重ね、良質なマウスピースを製作するマウスピースメーカーです。看板モデルでは0.5ミリ単位の口径と数種類ものカップという豊富なラインナップを誇り、プロ奏者からアマチュアまで幅広く愛用しています。クリアで明るい音色が特徴です。

バックは1918年からマウスピースを製作し、豊かな音色・全音域にわたる粒の揃いの良さ・適度な抵抗感が多くの奏者から評価されています。値段も1万円以内から購入できるため、初心者からプロフェッショナルまで、世界中で最も高いシェアを誇るブランドです。豊富なラインナップで奏者の細かなニーズに対応できる多彩さが特徴です。

練習するためにマウスピースだけ持ち歩きたいという人は専用ポーチもチェックしましょう。布に包むだけだとマウスピースに傷がついたりへこんだりすることがあります。少し傷つくだけで吹奏感や音色が変わるので専用ポーチは重要アイテムです。

マウスピースを複数収納可能・皮製・キャラクターものなど、ケースタイプはさまざまあります。お気に入りのポーチを見つけてください。

マウスピースは音色を決める重要なパーツです。構造を理解し、求める音色や吹奏感を追及してください。また、自分の唇に合うマウスピースを使うことで上達スピードも格段にあがります。最適なマウスピースを使って素敵な音色を奏でましょう。以下の記事もあわせてご覧ください。