ホルンケースのおすすめ12選｜ハードタイプ・リュックタイプなど【中古はある？】

ホルン購入時に付属している純正ケースは、楽器を守るためのもので運ぶためのものとは思えない重さがあります。固定の練習場だけで使うホルンならともかく、ホルンを持ち歩くためには別途ホルンケースを用意するのがおすすめです。

ホルンをはじめ金管楽器は繊細で、少しの衝撃で壊れてしまう恐れもあります。そんなことがないようにさまざまなメーカーが工夫して、数多くの製品を販売しています。特に初心者の方は、その中からどれを選べばいいのか迷うのも当然です。

そこで今回は、ケースごとの特徴や選ぶ際のポイントを解説します。また、後半ではおすすめのホルンケースや安く手に入れる方法も紹介していきます。慎重に選んで大切なマイホルンを守りましょう。

ボディからベルだけを取り外せるホルンを「ベルカットホルン」と呼びます。ホルン本体を2つに分けられるのでコンパクトに収納でき、ケースも小さめのものが多いです。セミハードケースではおにぎり型、ハードケースでは直方体のものが多く、ベルカットホルンはワンピースホルン用のケースでも収納できます。

ベルとボディが一体となったホルンを「ワンピースホルン」と呼びます。ホルンをそのままの形で収納するので、ケースはホルンの形をした少し大きめのものになります。ワンピースホルンはベルカットホルン用のケースには入らないので、ワンピースホルンをお持ちの方は必ずワンピースホルン用のケースを選ばなくてはなりません。

ハードケースは楽器を守るという面では最適です。樹脂製ケースのものは光沢があるきれいな印象でコンサートの衣装にも合います。最近ではファイバー樹脂を用いた比較的軽量なハードケースもあり、「ハードケース＝重い」という常識は崩れかかってきています。

特にC.C.シャイニーケースⅡは小型・薄型のケースで重さも約2.5kgに抑えられたおすすめのハードケースです。手持ち・肩掛け・背負のいずれも可能で、豊富なカラーの中から選べます。

セミハードケースの強度は、ハードケースには劣りますがソフトケースと比べれば丈夫で、少しの衝撃であればホルンの損傷を防ぐことができます。形状もコンパクトで、持ち運びしやすくなっています。ホルンを持って移動する機会が多い人におすすめのタイプです。

また、ホルン以外の小物をたくさん収納できるように工夫されたものがあるのもセミハードケースの魅力です。ベルカット用ケースはおにぎり型のものが多く、ワンピース用ケースはホルンの形をしています。

ソフトケースは布などの柔らかな素材で作られた物が多く、とにかく軽いのが特徴です。価格も安く気軽にケースを購入できます。ただし、強度はないため軽い衝撃でホルンが傷つく恐れがあります。

ソフトケースでの持ち運びには細心の注意が必要です。電車やバスなどの公共交通機関での移動が多い方にはあまりおすすめできません。車で移動するときは、車の中で落ちたり他のものにぶつからないように何かで包んだりすると安心です。

より強度のあるホルンケースをお探しの方には、フライトケース・スカイケース・ディフェンダーケースなどと呼ばれる楽器ケースがおすすめです。楽器を飛行機内に持ち込まずに手荷物として預けることを前提にして作られている頑丈なケースです。ただし、かなり重いのがデメリットです。

ホルンにはシングル・セミダブル・ダブル・トリプルなどの種類があり、補正管が付いたりして大きさも違います。購入してから自分のホルンが入らなかったりトラブルにならないようにサイズを確認しましょう。吹奏楽やオーケストラでなどで多く使われているのは一般的にフルダブルホルンです。

ホルンの固定の仕方もケースによって違います。ケースの中を見てホルンがしっかり固定できるかを確認しましょう。どのケースも多少のホルンの形の違いに対応できるように、余裕を持った大きさになっています。ホルンを固定した後も中で楽器がズレないように、またズレても衝撃を吸収するクッション材が多めに入ったものがおすすめです。

練習会場内やちょっとした移動などでは、上部に付いた持ち手を持って移動させます。ですので、ほとんどのハードケースやセミハードケースには手提げ用の持ち手が付いています。持ち上げた時に全ての重量が持ち手にかかりますので、持ち手が丈夫なことが必要になるとともに、握りやすくしばらく持っていても手の平が痛まないものがおすすめです。

肩掛けタイプは電車やバスなどの公共交通機関を使って運ぶ時におすすめです。リュックタイプのケースをそのまま背負って電車やバスに乗るのは、周りの人の邪魔になりマナー違反になります。肩に掛ける部分が細いと肩に食い込みますのでショルダー部分に幅がありクッション付きのものがおすすめです。また、肩パッドを後付けするのも一つの方法です。

背中に背負うリュックタイプは持ち運びがとても楽です。特に自転車やバイクなどで運ぶ時にはリュックタイプが必須です。しかし、背負うことで楽器を運んでいる意識が低くなり、振り向いた際にどこかにぶつけてしまうこともあります。手提げ用の持ち手が付いている場合は、持ち手をきちんと収めて、他のものに引っ掛からないようにしましょう。

ホルンの演奏にはマウスピース・バルブオイル・チューナーなどの小物が必要です。それらを常に楽器ケースに入れることを習慣化しておけば入れ忘れは減り、会場に着いてから慌てることもなくなります。ケースを選ぶ際にはそのような小物が収納できるか、また収納の仕方はどうかなどもチェックしましょう。

ケースのカラーで最も一般的で種類が多いのは黒やネイビーなどの落ち着いた色で、大人の方が多く利用しています。また、イラストの入ったものやマルチカラーのものは種類が少ないですが子供に人気です。最近では明るいパステルカラーのケースも増えてきています。自分の好きなカラーを選んでお気に入りのケースを見つけましょう。

ホルンケースの中古はメルカリやネットオークションにも出品されています。また、ネット検索すれば、中古のホルンケースを取り扱うサイトも見つかります。ネット通販では傷みや作りが分からなくて心配な方は、中古楽器を取り扱っている楽器店に中古ホルンケースの有無を問い合わせ、実物を確認してから購入すると安心です。

JALやANAの100席以上の機種では、3辺合計が115cm以下であれば機内に持ち込め、各辺が55・40・25cmのいずれかを超えると航空会社のサイズ確認が必要です。保管は収納棚になります。ホルンケースは微妙なラインで、ベルカット用のコンパクトなものであれば持ち込めるサイズです。

サイズ超えのケースは特別旅客料金で別途座席の購入が必要ですので、予め各航空会社のサイトで確認しましょう。

初心者の方でも上達するとマイホルンを購入する方も増え、ホルンを持ち運んでレッスンを受けたり、演奏会に出演したりする機会が多くなります。持ち運べばホルンを傷つけるリスクは高くなります。お気入りのケースでしっかりとホルンを保護して、安心で楽しい楽器ライフを過ごしましょう。