ロードバイク用チェーンおすすめ15選！主要ブランドのシマノ・KMCなどを徹底解説

ロードバイクは軽量なボディで、舗装した道路を快適に走るための自転車です。元々は競技用として作られた自転車ですが、近年は街乗りとして、通勤や通学にも愛用する人が増えています。

一般的にママチャリと呼ばれる自転車と比べると、ボディの重量は半分以下の場合が多く、軽量な上にギア付きなので、坂道を快適に登れるのも特徴です。しかし、ロードバイクの寿命や性能を持続させるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

特にチェーン部は路面と近いため、ゴミも溜まり汚れやすい上に、走行を重ねることで「伸び」や「削れ」といった現象が出てきます。この記事では、ロードバイクチェーン交換時期を見極める方法や、選び方を紹介します。

チェーン交換時期は、単純に汚れの付着がひどい場合のほかに、主に走行距離によって伸びや摩耗が生じている場合があります。汚れは見た目でわかりますが、チェーンの伸びは専用の道具で確認する必要があります。

上記画像の道具はチェーンチェッカーで、両端の突起部をチェーンのコマにかけて、伸びの状態をチェックします。

チェーン交換時期は、およそ5,000Kmを走行した頃を目安にしますが、チェーン自体の寿命によっては1万Km近く走行できるものもあります。

チェーンがおよそ1％伸びると即交換と言われますが、チェーンチェッカーには1.0％と0.75％の目盛りがあり、0.75％を示したら交換を考えるのがおすすめです。

シマノは日本の自転車用コンポーネントメーカーで、ママチャリから世界中のプロまで幅広いユーザーが利用するブランドです。シマノのチェーンは、6速～8速用までは共用で、それ以降は12速用まで各段数対応のチェーンがあります。

6速～8速用のチェーンは、値段も手頃でコスパ最強のチェーンと呼ばれています。対応段数によって種類がわかれるほか、コーティング処理の違いによってもいくつかのグレードがあります。

KMCのチェーンには3つグレードがあり、ノーマルグレードは6～8速用のみの対応です。よく使われているのは、その上のグレードのXチェーンで、チェーン側面がX形状になっているのが特徴です。

最高グレードはDLC（Diamond-Like Coating）チェーンで、金額的にかなり高級なチェーンです。表面の硬度とともに防錆性能を高めたチェーンで、カラーもブラックをベースに何色か展開があるのでコーディネートできます。

Campagnolo（カンパニョーロ）の特徴は、他のメーカーがMTB用のコンポーネントも開発しているのに対し、ロードバイク用のみ開発しています。カンパニョーロのコンポーネントは、イタリアのブランドらしくデザイン性にも長け、軽量で性能もいいのが特徴です。

他社のコンポーネントとの互換性もあり、チェーン自体は細身で無駄がないデザインが特徴的です。グレードが上がると、値段も消耗品としては高額になります。

ロードバイクの変速数はそれぞれのコンポーネントによって異なります。リアの変速数によって対応するチェーンが異なるので、どのブランドのチェーンを選ぶとしても、まずは変速数に合ったものを選びます。

シマノのチェーンをはじめ、どのブランドも6～9速までは共用のチェーンの場合も多いです。それ以降のチェーンに関しては、12速まで対応してるのが一般的ですが、ロードバイク自体はリアが13速のものもあります。

ロードバイクが快適に走れるのは、ボディが軽いのも理由のひとつです。チェーンも軽量にこだわりたいところですが、一般的には軽量よりも耐久性や防錆性にこだわったものが主流です。鉄やマンガン鋼など硬い材質で作られ、周囲のコーティングによって軽量化を図っているものもあります。

軽量にこだわるならチタン製のチェーンがあっても良さそうな気がしますが、主要ブランドはチタン製のチェーンの製造はしていません。

ロードバイク用チェーンは、グレードが上がるほど摩擦による抵抗が少なくなると言われています。抵抗力はペダルの重さや乗り心地に直結しています。抵抗力が少ないチェーンほど、自転車は滑らかに走ります。

抵抗力はチェーンの表面処理によって軽減される場合が多く、たとえばシマノの「SIL-TEC（シルテック）」という表面処理が有名です。表面を滑らかに加工し抵抗力を軽減することにより、快適な走りをサポートします。

ロードバイクのチェーングレードは、表面のコーティング加工によって左右されます。シマノのSIL-TEC（シルテック）は、シマノ独自のフッ素加工で、抵抗力が軽減された上に、耐久性にも優れています。

耐摩耗性や硬度と強度を上げるためにチタンコーティングが施されたチェーンもあります。値段的には高くなりますが、汚れの付着も軽減される上に防食性にも優れ、長持ちするので長い目で見れば、割安とも言えます。

ロードバイク用チェーンは主に鉄でできているので、完全に錆を防ぐことはできません。錆びを軽減させるために、一般的に錆びにくいとされるステンレスが原料のチェーンもありますし、チタンなど錆びにくい素材で表面加工したタイプもあります。

防錆加工を施しているチェーンも、錆び対策にはオイルなどのメンテナンスが必須です。

ロードバイク用チェーンは、使っているうちに伸びが生じる消耗品ですが、できるだけ快適さを持続させるために、日頃のメンテナンスが重要です。チェーンの錆びを防いで潤滑を良くするために、定期的にチェーンルブ（オイル）を注します。

使い方は、チェーン全体の汚れや錆びを落とすため、専用のクリーナーを使ってきれいにします。そのあと、チェーンの水気を十分に飛ばしてから、内側のリンク部分にチェーンルブを適量注します。

ロードバイクの快適さを最大限に活かすには、日頃のメンテナンスに加えて、消耗品のチェーンを定期的に取り換える必要があります。安全で快適なライドを楽しむためにも、ロードバイクに合ったチェーンを選びましょう！