島田雅彦さんのおすすめ小説5選|評価や代表作など詳しく紹介

若くして小説家デビューした島田雅彦。独特の文体や現代社会が直面する問題にメスを入れる内容は、印象に残る作品として知られています。数ある島田雅彦の小説の中から代表作やおすすめ作品をご紹介するので、読者の率直な評価と併せてご覧ください。

2023/08/10 更新

商品PRを目的とした記事です。ランク王は、Amazon.co.jpアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。 当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がランク王に還元されます。

※Amazonおよびこれらに関連するすべての商標は、Amazon.com, Inc.又はその関連会社の商標です。
現実の政治と見比べながら読んだ。 服従せずにいられないらしい国民たちの目を覚まさせるには、本書に描かれたようなショック療法的なできごとが必要なのだろう。きっかけさえあれば世論は動き始めるからだ。 勉強になったし面白く充実した550頁の読書体験であった。 『パンとサーカス』

出典: https://www.amazon.co.jp

衰退する地方都市と利権を貪る大人たちを背景にした4人の若者の成長物語である。 ストーリーは予定調和ではあるが、日常に忙殺されて小説に飢えていた評者には心地よく読むことができた。 昨今の社会的動向に関しては悲観的にならざるを得ないいが、希望を捨ててはいけない。 小説が現実を超越できるように、我々は現実を飛び越せるはずである。 そのような錯覚を抱かせるだけの楽しさがこの小説にはある。 『絶望キャラメル』

出典: https://www.amazon.co.jp

島田雅彦氏の著書なので期待したのだが、思ったほどではなかった。もっと現代社会への痛烈な批判があるのかと思ったが、案外ありきたりで、残念に思えた。 氏の様々な方向に対する批判的精神を見てきたからこそ、あまり直接的にならずに、もう少しうまく現実世界の理不尽や不条理を小説に昇華してほしかった。 『虚人の星』

出典: https://www.amazon.co.jp

この小説の第一印象は、タイトルがいい!「優しい」「サヨク」「喜遊曲」はヤ行とサ行しか使われていない。そして「サヨク」「喜遊曲」は韻を踏んでいます。ヤ行とサ行の組み合わせっていうのはとても優しい感じがして、話の内容や登場人物たちは全てこのタイトルに収斂されているような心地よさ。オペラ好きの作家ならではの音感とリズム。何を読もうかなと迷った時はタイトルで選ぶ。という人はとても多いです。 『優しいサヨクのための嬉遊曲』

出典: https://www.amazon.co.jp