88鍵盤の電子ピアノおすすめ14選｜本物に近いピアノタッチは？卓上型も！

ピアノ始めようと意気込んでキーボードを買ってみたのはいいけど、練習しているうちに鍵盤数が足りなくなってしまったといった話をよく耳にします。ピアノの鍵盤数はあまり意識されていませんが、とても重要なポイントです。

鍵盤数によって、弾ける曲と引けない曲に別れてしまいます。今回ご紹介する88鍵盤の電子ピアノは、本物のピアノと同じサイズの鍵盤数になるものです。これから本格的にピアノを習おうと思っている人や、多くの曲を弾きたいと思っている人はぜひこの88鍵盤を選んでください。

本記事では、88鍵盤が必要な理由や電子ピアノの選び方・価格など88鍵盤の電子ピアノを選ぶポイントについて詳しくご紹介します。

88鍵盤になったのは、ベートーヴェンの時代以降です。ですので、ベートーヴェンより後期の作品を弾こうと思ったとき、曲によっては弾けないものがあります。ショパンやドビュッシーの作品はベートーヴェン以降の作曲家になるので、88鍵盤を持っておくと安心です。

ホロビッツの『カルメン変奏曲』・フランツ・リストの『パガニーニの「ラ・カンパネラ」の主題による華麗なる大幻想曲』などは、88鍵盤で弾ける曲になります。

ジャズも幅広い音域を必要とするカテゴリーです。ジャズは他の曲と比べ、他の楽器と合わせるので上級者の音楽になります。バスの低音域やピッコロの高音域に合わせるためにも88鍵盤が必須です。ジャズが好きで弾きたい方は、数が少ない鍵盤では対応できませんので、必ず88鍵盤を使いましょう。

ピアノの先生に教わりたいと考えている方は、88鍵盤を選びましょう。ピアノのレッスンでは指の練習としても88鍵盤を使用しますし、練習曲も年数を重ねるごとにどんどん広い音域を使うようになります。レッスンを重ねるうちにクラシックも練習するようになるので、88鍵盤は必ず必要です。

88鍵盤よりも1オクターブ少ない鍵盤が、76鍵盤になります。一部のクラシックの曲が弾けない場合を覗いては、基本的な曲は演奏可能です。Jポップや難易度の低いクラシックなどには十分対応できるので、趣味の延長で楽しみたい方は76鍵盤でも十分演奏できます。

これからピアノを始めようとしている初心者の人におすすめなのは、61鍵盤になります。ピアノのレッスンに通うか決められておらず、趣味として初めて見ようと決めている方には61鍵盤で十分の大きさです。

価格もさほど高くないので、本格的に始めるなら88鍵盤を買いなおせる金額でもあります。とりあえずピアノに触ってみたい方におすすめの鍵盤数です。

44鍵盤は、簡単な弾き語りや持ち運びに最適なサイズのピアノです。お子様に初めてのピアノとしてプレゼントしても十分楽しめます。お子様の歌に合わせて弾き語りをするご家庭もあるので、手軽に使えるピアノです。また、バンドの仲間内で曲決めや話し合いなどにも持っていくと、スムーズな話し合いができます。

電子ピアノは、5万円～30万円と価格帯が広いです。利用できる機能や特徴が異なるので、用途に合ったピアノを選ぶのがポイントになります。経験のない初心者の人で、機能や弾き心地にこだわりがない人は5～10万円のモデルでも十分演奏可能です。

音質にこだわったり、ペダルの強弱・本物に近いタッチなどこだわりたいポイントが多い方は、20万円以上を目安にして選ぶのをおすすめします。

電子ピアノには、据え置き・卓上・折りたたみなどのタイプがあります。選ぶ際は、電子ピアノを設置する場所や、自身の演奏スタイルなどを考慮して選びましょう。

折りたたみ・卓上タイプの電子ピアノは鍵盤だけのデザインで、コンパクトな上に持ち運びがしやすいのがメリットです。家の中だけでなく外にも持ち運べるため、好きな場所で気軽に電子ピアノが弾けます。また、収納する際も場所を取らず、お値段も購入しやすい価格帯なのも魅力です。

据え置き・キャビネットタイプは、鍵盤とスタンド部分が一緒になっている、よりピアノに近いタイプです。見た目だけでなくピアノタッチや音色なども本物のピアノに近いため、本格的に演奏できます。価格は卓上タイプと比べてお高めですが、本物のピアノに近い形で演奏したい方におすすめのタイプです。

電子ピアノはデジタル楽器のため、鍵盤を押してから音が出るまでのずれが気になるモデルもあります。実際に試し弾きを行い、弾いている感覚にずれがないかを確認してから購入しましょう。

また、同時発音数も確認しておくとより表現の幅を広げられます。同時発音数とは、鍵盤を叩いたときに同時に鳴らせる音、もしくはその余韻の数です。

本格的にピアノレッスンを行う場合は、より本物のピアノタッチに近いものを選ぶのがおすすめです。どこでも同じように弾ける上に、ピアノの違いの違和感もなく練習できます。音だけでなく、鍵盤へのあたりなども意識すると強弱をつけられ、優雅な強弱まで表現可能です。

本物のピアノは、鍵盤部分も木でできています。最近では、電子ピアノでも木製の鍵盤を採用しているモデルもあるので、ぜひ確認をしてみてください。

電子ピアノの音は、録音したピアノの音を発音させる仕組みになっています。ピアノといってもさまざまなメーカーや機種によって音色に違いがあるのが特徴です。そのため、電子ピアノの音色や音の響きなどにも違いが生まれます。電子ピアノを実際に弾いてみて、好みの音色を確かめてから購入するのもおすすめです。

音響・付属品も確認をしましょう。より練習を快適にするためにも、音響・スピーカーにはこだわりたいポイントです。ハンマーでたたいて音を出す、本物のピアノさながらの音を聞けるスピーカーも最近では販売されています。

また、生活リズムからピアノの練習を夕方から夜にかけて行う場合は、近所迷惑も考慮してヘッドホンがあると安心です。

ローランドのピアノは、生活に寄り添ったオシャレなデザインです。特にKIYORAは、温かみを持った天然木を使用し、国内大手家具メーカーによるモダンな家具仕上げのキャビネットに魅力があります。

電子ピアノを作り40年の歴史を持つローランドは、ピアノサウンドと鍵盤メカニズムなどを研究し続けているメーカーです。KIYORAは88鍵盤一つ一つが丁寧に作られており、木製の本物ピアノに近い弾き心地を得られます。

HP700シリーズは、ローランドのこだわりの音とタッチが人気のモデルです。音楽を楽しむための機能が豊富で、ピアノとの生活をより豊かにしてくれます。趣味で好きな曲を弾く・演奏技術を磨く・家族で一緒にピアノに向かうなど、どんな用途でも使いやすい機能とデザインです。

デザインは洗練されており、部屋のインテリアの1つとして部屋になじみます。毎日ピアノに触りたくなるようなモデルを目指したローランドのおすすめのモデルです。

グランドピアノさながらの演奏感覚は、ピアノの練習に置いて重要な感覚を得られます。YAMAHAは長きにわたるアコースティックグランドピアノ作りで磨かれた技術と最先端のテクノロジーを合わせ、グランドピアノさながらの音響を体感できるようになりました。

ピアノのタッチは繊細で、強弱を美しく表現できます。電子ピアノならではの片手練習のサポートや録音機能などグランドピアノに欲しかった機能が、テクノロジーで手に入れたと感じるモデルです。

KAWAI（カワイ） のCA49は、木製のフォルムと木製の鍵盤によって本物さながらのピアノのタッチを実現しました。「コンサートチューナーおまかせ設定」が搭載されており、ハンマーの硬さ・鍵盤タッチの重さなどのさまざまな項目を設定10パターンから選べます。成長や曲に応じて設定をし直せるのも特徴です。

4方向からのスピーカーは、まるでグランドピアノのような音響を感じられます。また、アプリと連動させられるので、ピアノを幅広く楽しめるのも魅力です。

Casioの電子ピアノで卓上での演奏を楽しめる、CDP-S100AZをご紹介します。88鍵盤でありながら軽量化された持ち運び可能と謳っているこの電子ピアノは、場所を選ばずどこでも練習可能です。

付属品も後付けが可能で、ペダル・ヘッドホンなど必要なものを揃えられます。価格もお手頃なので、初心者の方はもちろん、普段使いの2台目としてもおすすめです。

アコースティックピアノは、鍵盤を押すとハンマーが弦を叩いて音を出します。この仕組みがハンマーアクションと呼ばれます。ハンマーで叩かれた弦の振動が、まわりの弦・フレームなどと共鳴するので、奏者の弾き方によって音に微妙な違いが生まれます。

一方、電子ピアノは鍵盤を押すとデジタル回路が反応してスピーカーから音を鳴らします。音源は大きく分けて2種類で、録音した音を再生する「サンプリング音源」と、リアルタイムで計測し、アコースティックピアノに近い音を鳴らす「モデリング音源」があります。

予算を押さえたい場合は、中古品をチェックするのも1つの方法です。1万円台でもさまざまな種類が出品されているので、タイミングが合えばかなり安価で購入できます。

中古品は安く購入できるのがメリットですが、その分状態をしっかり見極める点が重要になります。ハードオフなど店舗がある場合は、一度実物を見に行くようにするのがおすすめです。また、メルカリ・ジモティーなどは個人間のやり取りになるため、詐欺やトラブルに十分注意してください。

電子ピアノを選ぶ際は、将来を見越してどの曲を弾きたいかで選びましょう。置き場所がない人は、卓上キーボードでも十分使用できるので、場所がないからと言って88鍵盤をあきらめる必要はありません。より快適にピアノ生活を楽しみましょう。以下の記事もあわせてご覧ください。