大槻ケンヂの小説おすすめ20選｜小説家からバンドまで幅広く活躍する魅力を解説

大槻ケンヂはロックバンド「筋肉少女帯」のロックミュージシャンとして有名ですが、実は作家としての活躍ぶりがとても素晴らしいのです。その言葉選びや知識の多さは、ミュージシャン活動にも他のミュージシャン・作家へも多大な影響を与え続けています。

大槻ケンヂの執筆作品はジャンルも多岐に渡っていて、そのどれもが面白く人気があります。今回は、作家・ミュージシャンのみならず、ときには役者業も担うほど多才な大槻ケンヂについての魅力をお伝えしていきます。

ぜひ記事を参考にして、まだ知られていない大槻ケンヂの側面に注目してみてください。日本を代表するアニメ・漫画作品にまで影響を及ぼしていると知ると、大槻ケンヂの作品をさらに読みたくなること必須です！

大槻ケンヂは本名を「大槻賢二」といい、東京都中野区出身のロックミュージシャン・作家・俳優です。幼少時より本・漫画・音楽などいろいろな文化に興味を抱き、大人になるとサブカルの広い範囲にとても詳しい青年になります。

1982年に結成された「筋肉少女帯」でベース・ボーカル・作詞を担当し、「さよなら絶望先生」などのアニソンの歌を作っています。声優の小林ゆうとは親交が深く、お互いに現在も音楽と別ジャンルを結ぶ活動をしています。

音楽以外にも小説やエッセイなどの執筆活動もしており、知識情報が多い文化人です。

大槻ケンヂの執筆作品の特徴についてご説明をしていきます。なんといってもサブカル全般を愛し知識量が半端でないことが第一に挙げられ、言葉のセンスが抜群すぎて各業界への影響力が強いです。

大槻ケンヂはUFO・映画・特撮・漫画・格闘技などあらゆるサブカルのそれぞれのマニアとして知られています。UFOに至ってはあまりにマニアックに入れ込んでしまうため、医者から禁止令が出たほどです。

しかし大槻ケンヂほどに広く深くサブカルを極められる人間はそうおらず、唯一無二のサブカル人間といえます。

歌詞も担当している筋肉少女帯の楽曲は、各業界のプロが参考にするほどのセンスのいい言葉や世界観が散りばめられています。たとえば、ジョジョの漫画家・荒木飛呂彦は筋肉少女帯の歌詞から自分の作品への引用をたくさんしています。

また、作家の大御所・筒井康隆は大槻ケンヂからさまざまなヒントをもらったと述べています。

大槻ケンヂの執筆作品を上手に選ぶにはヒントがあります。選びやすくするためのキーワードとして「ジャンル」「時期」「読み方」の3つがありますので、順番に詳しくご紹介していきます。

ジャンルは大きく分けて4つあります。「小説」「エッセイ」「詩集」「対談集」があり、いずれも大槻ケンヂの個性が溢れています。具体的な作品タイトルをご紹介しながら、特徴をお伝えします。

大槻ケンヂの小説は、短編集が多く、とてもウィットに飛んだストーリーや設定で、漫画化・舞台化・舞台化されています。それぞれの代表作をご紹介します。

【映画化】

• STACY
• グミ・チョコレート・パイン
• ヌイグルマーZ

【漫画化】

• グミ・チョコレート・パイン
• ステーシー

【舞台化】

• ステーシーズ・少女再殺歌劇
• リンダリンダラバーソール

ステーシーシリーズは小説の域を大きく飛び出し、大人気作品になってます。

大槻ケンヂのエッセイ作品は、軽快で読みやすいのにどこかパンチがあり、センスが炸裂しています。大槻ケンヂのサブカルの趣味・特殊体験・日常の気付きなど、どれを読んでも面白みを十分に感じる作品だらけです。

興味を引くだけでなく読むと学びになる作品も多く、知識を得たり大笑いできたりして読んで大満足しやすいです。明るい雰囲気から怪しげなイメージのものまで幅広いラインナップがあります。

• ぼくはこんなことを考えている
• 我が名は青春のエッセイドラゴン！
• オーケンのこのエッセイは手書きです

詩作ほど言葉のセンスが問われる作品はありませんが、大槻ケンヂは詩集を出すほどの才能を持っています。たったひとつの散文詩である『なつみさん』が映画化されたほど、大槻ケンヂの詩には奥行きがあります。

また、多くの著名人までが自作品の参考にしたりイメージを膨らませるきっかけにしたりしている筋肉少女帯の歌詞をまとめた伝説の歌詞本も出版されています。歌詞を読んだだけで想像力が刺激されます。

• リンウッド・テラスの心霊フィルム
• 花火

大槻ケンヂと各業界のプロとの会話が面白いため、多くの対談集も発売されています。大槻ケンヂが興味のあるサブカルの各ジャンルで、その道のプロと愉快で真面目で深い対談をしており、まったく興味がないテーマでさえ楽しめる作品です。

大槻ケンヂの対談集の相手は、武闘家・プロレスラー・元アイドル・ミュージシャン・役者・映画女優・オカルト研究科など、話すにはかなりの知識がないと盛り上がらない人々です。

• 大槻ケンヂのザ・対談猫対犬
• トンパチ
• オーケンのほほん学校

大槻ケンヂは時期により作品のジャンルが変わってきます。大きく分けると、2007年を境に手掛ける作品に変化が見られ、筋肉少女帯からの脱退や再加入なども背景にあるといわれています。

大槻ケンヂが執筆作品を世に出し始めたのは1990年代前半からで、作家としても人気が出てきてから1990代後半に一度は筋肉少女帯を脱退しています。小説の執筆に力が入っていたのがこの時期で、バンドだけが理由とはいえませんがなんらかの関係はありそうです。

ちなみに、大槻ケンヂは筋肉少女帯を脱退した後に「特撮」という名のバンドでソロライブもしています。

2007年に筋肉少女帯に復帰してからは、エッセイや雑誌での連載がメインの執筆活動になります。大槻ケンヂのエッセイが好きな方は、この時期からのエッセイが脂がのっていておすすめです。連載が途切れたことで話題になったときもあります。

現在では、自由にエッセイを書いているようで、ファンも納得しています。

大槻ケンヂの執筆作品を読むには、紙の本・電子書籍があります。ファンなら紙で出版された本をコレクションも兼ねて揃えるのもおすすめですし、初めての方なら電子書籍で気軽に読むのが向いています。

電子書籍では、kindleをはじめ、さまざまな電子書籍サービスで読めます。お好みの読み方ができるサービスを選び、気持ちよく大槻ケンヂの作品を楽しんでみてください。なお、絶版となっている作品はオークションなどで探してみてください！

大槻ケンヂの作品はいくつかの賞を受賞しています。小説『くるぐる使い』は星雲賞を受賞・吉川英治文学新人賞の候補になっています。また、『ステーシー』は日本SF大賞の候補に入りました。

星雲賞は、日本で最も古くからあるSFに関する活動の賞です。大槻ケンヂの作品では1994年の『くるぐる使い』が第25回星雲賞の日本短編部門賞を受賞しています。また、翌年の第26回でも、短編『のの子の復讐ジグザグ』が同賞を受賞しています。

いずれも不思議なSF世界のお話で、オカルト感を堪能できる作品です。星雲賞は基本的に投票で選出される賞なので、SF業界では昔から大槻ケンヂの人気があったといえます。

吉川英治文学新人賞は、講談社が後援している新人賞で毎年1月から12月までの間に作品を発表した著者の中から非公募で選ばれます。星雲賞を受賞している大槻ケンヂの『くるぐる使い』は、第16回の吉川英治文学新人賞で候補となっています。

惜しくも受賞は逃しましたが、大手出版社の新人賞候補者に選ばれるのは並みの才能では無理ですので、いかに大槻ケンヂの作品が面白いのかは伝わります。ぜひともチェックして読んでみてください。

大槻ケンヂの執筆作品について、その隠れざる魅力・作品の選び方のヒント・おすすめ作品などをご紹介しました。ぜひ記事を参考に大槻ケンヂの作品からお気に入りを探し出し、独特の世界観に触れてみてください！

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