【2023】宅建の参考書おすすめ8選｜テキストはいつ買う？独学の勉強法は？

宅建試験の学習をスムーズに進められる参考書をお探しではありませんか？独学で学ぶ人はもちろん通信教育を活用している人にとっても、1つでも多くのポイントを吸収して合格に少しでも近づきたいものです。

しかし、宅建のテキストや教科書はさまざまな出版社から販売されており、学習の段階によっておすすめできる本が異なります。漫然と選んでしまうと学習効率が悪い参考書を購入してしまったり年度の違うものだと買い替えの可能性もあるため、自分に合った参考書選びが大切です。

この記事では、宅建試験の勉強法に触れつつ、参考書選びのポイントを解説していきます。おすすめの参考書や、テキストをいつ買うべきかについても解説しているので、宅建士を目指す方はぜひ最後までご覧ください。

宅建は学歴・職歴・年齢・他の資格の有無に関わらず誰でも受験が可能です。ここでは受験前に知っておきたい基礎知識をまとめましたので、チェックしてください。

• 試験日：毎年10月の第三日曜日（年に1回のみ）
• 試験会場：全国で実施しているので住んでいる都道府県で受験可能
• 受験料：7,000円
• 合格点：50点満点中34～37点（毎年変動する）
• 試験科目：宅建業法・権利関係（民法など）・法令上の制限・税その他の4科目

まずは宅建の試験範囲をおおまかに把握するところから始めましょう。実務として宅建士に求められる知識量は膨大で、始めはその中から試験に必要な知識習得に的を絞るのが効率的です。

試験範囲に絞っても情報量は非常に多く、全容の把握は最短でも1週間程度はかかります。あくまでも「おおまかな把握」が目的なため、細かい箇所に時間をかけ過ぎないように気をつけましょう。

宅建士の学習はおおよそ300時間程度(1日2時間の学習で5ヶ月)は見積もっておきましょう。限られた時間内で効率的な基礎学習を始めるためには参考書選びが大切です。

コンパクトなテキストサイズで、連携する問題集は4択×300問程度が理想的です。また宅建業法の罰則は簡易的で国土利用計画法は事後届出制を中心に扱っているものなどがおすすめです。

基礎学習をある程度網羅したら法改正点をしっかり押さえましょう。宅建試験は最新の法改正点から出題される傾向が高く、また実務の面でも法改正点は宅建士として必ず知っておかなければならないポイントです。

法改正点の学習と併せて、できる限り過去問題を解くようにするのも大切です。1日20～30問程度はトライするのを推奨します。

試験範囲の全容把握におすすめなのが、住宅新報出版によるオーディオブック「パーフェクト 宅建士 聞くだけ(全3巻)」です。税込12,500円ですが、初回登録は30日間無料で利用できます。

オーディオブックのため倍速再生も可能で、全12時間26分の内容のため、無料期間内で試験範囲をすべて押さえられます。

宅建士への関心を高めながら基礎知識も押さえられる点では漫画もおすすめできます。親しみやすい絵とストーリーで読みやすく記憶に残りやすいのがメリットです。

ただし漫画は入門版と科目別版に種類が分かれている点は覚えておきましょう。入門版は宅建士の全体像を掴むのにおすすめですが、科目別版は基礎学習と併用して理解を深める内容となっています。

初学者にとっては、専門用語の意味の解説もなしに文章が構成されている参考書は易しくありません。もちろん自分で調べる姿勢も大切ではありますが、限られた時間で効率的に学習を進めるためには解説や補足説明が丁寧な参考書がおすすめです。

また普段の生活で耳慣れない難解な熟語を多用しているテキストも飲み込みに時間がかかります。試し読みして理解しやすいかどうか判断するようにしましょう。

基礎学習では、参考書で覚えた知識の定着をはかるために問題集も積極的に活用するのを推奨します。問題集においては「解説はテキストの〇ページを参照」のように、参考書とリンクしているとスムーズに活用できます。

問題を間違った際にすぐに知識の修正が利くため、効率的な学習スタイルを構築するなら、参考書と問題集のセットがおすすめです。

宅建の試験範囲には法改正の内容が含まれるため、参考書は最新の宅建試験に対応したものを選ぶようにしましょう。宅建の分野は毎年なにかしらの改正が行われているため、過去の参考書では間違って覚えてしまうリスクがあります。

フリマアプリや個人売買のサイトでは中古の参考書が販売されており、価格の安さは魅力ですが、法改正については気をつけなければいけません。

宅建の参考書の中には、実務向けとして試験には出題される可能性が低い内容まで詰まったものもあります。試験合格を目標とする場合は、あくまでも試験対策としての要点がまとまったものを選びましょう。

1つの目安にページ数があり、おおよそ600ページ程度なら、要点をまとめたコンパクトな参考書と言えます。

一般的には図表やイラストが多いカラー版の参考書の方が、初心者向きと言われています。しかし人によって「見やすさ」「わかりやすさ」の感じ方は異なります。

カラー版でも色を使い過ぎて目がチカチカしたり、イラスト中心でも肝心な用語の説明において文字数が少な過ぎて理解が難しいケースもあります。こうした事態を避けるためにも、できるだけ中身を確認しておきましょう。

試験では覚えておくべき条文番号は限られているので、権利関係から法令上の制限、条文番号まで詳細に記されているものは初心者には難しいと言えます。

また国土利用計画法のような試験範囲のごく一部に大量のページ数を割いているものも試験対策向きとは言い難い面があります。試験合格の最短コースを目指すなら必要な情報だけをまとめている参考書を選ぶようにしましょう。

宅建の参考書の中には冊子だけでなくKindle版が販売されている場合もあります。Kindle版がある場合は、スマホやタブレットなどで隙間時間にも活用しやすく便利です。

一方で冊子版では繰り返し学習の効率の良さを求めるなら索引付きのものがおすすめです。読みやすくデザインされていれば、隙間時間にも利用しやすいです。

宅建の4択問題は、すべての選択肢で根拠をもって正誤判定できるようにするのが基本のため、基本的には4肢択一型の問題集が試験対策としては効率的でおすすめです。

ただし一問一答型も学習に不向きなわけではなく、学習後の記憶の定着を試したい場合に活用しやすいメリットがあります。じっくり学習を進めていきたい人は視野に入れましょう。

4肢択一型の問題集を選ぶ時は、基礎知識だけで解ける選択肢で構成されたものを選ぶのがおすすめです。試験対策においては難解な選択肢に対して貴重な学習時間を割くのは得策ではありません。

なお、実際の試験においても難しい選択肢が出てきた時は深追いして時間を消費し過ぎないように意識しましょう。

問題の重要度をランク分けしている問題集なら、学習の目標を立てやすいメリットがあります。ランクが高いほど試験に出題される可能性が高いため、優先順位をつけて学習する上では効率的です。

しかしランク分けは統計による目安のため、低いランクの問題を軽視せずにどのランクの問題もバランス良く解けるゆとりをもつようにしましょう。

合格者正解率データは、どの問題を優先的に解けるようにしておくべきかを把握するのに役立つ目安となります。効率的に試験対策を進めていくなら、データが掲載されている問題集を選ぶようにしたいものです。

ただし前述のランク分け同様に、あくまでも目安のため実際の試験でどの問題が出題されてもいいように準備を整えましょう。

参考書の中には問題集アプリを利用できたり、過去問や重要統計をWebダウンロードできるなどの読者特典がついているものもあります。

スマホやパソコンとの併用は、隙間時間を有効活用したり細かな学習スケジュールを立てやすくしたりと、学習をよりスムーズにしてくれます。画面に直接書き込みができる問題集アプリも便利です。

専門的な言葉に対する注釈や、学習内容の理解を助ける補足メモがわかりやすいと評判を集めるのが「みんなが欲しかった！宅建士の教科書」です。

平易な言葉でわかりやすくまとめられた文章と図解の多さも魅力で、例題付きなので知識の定着もはかりやすいメリットがあります。TAC出版は他にも、問題集・過去問集・入門書などもあり、参考書と問題集のセットもお得です。

「わかって合格（うか）る宅建士」は、細かい部分まで網羅しているのが特徴の一冊です。説明・解説がしっかりと詰まっていて、イラスト・図解などで勉強するよりも、文章で知識を入れていきたい人に特に向いています。

また、法改正により変わった部分は赤字で印がつけられているので、直近で法改正があった箇所を理解しやすいのも魅力的です。

宅建合格を目指す初学者に、効率性の高い参考書としておすすめなのが「宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト」です。513ページとコンパクトにまとめられた参考書は索引付きなので、復習がスムーズで、Aランクの問題中心の問題集と連携しているのも大きな魅力です。

適度な余白や書き込みスペースもあるため、読みやすさや活用のしやすさでも高評価を集めています。スマホで読めるKindle版も販売されています。

LEC東京リーガルマインドからもう1冊おすすめできる参考書が「どこでも宅建士 とらの巻」です。法改正のポイントを押さえる学習に重宝する1冊で、最新改正点はもちろん、過去の改正点まで幅広く網羅しています。

付録の直前暗記集もコンパクトな小冊子で持ち運びに便利です。なお「とらの巻」と連携する「出る順 宅建士 ウォーク問 過去問題集」の活用も推奨します。

連携する問題集が3冊と充実しており、実務も見越してじっくり学習していきたい人には「らくらく宅建塾」がおすすめです。参考書自体も講義形式で図解やイラストが多く、初学者にもわかりやすい点で「宅建独学者のバイブル」とも呼ばれています。

宅建学院は、ほかにもポータブルテキスト・分野別必修問題集・漫画など宅建関連の出版物が豊富に揃っています。

ユーキャンもまた講義形式を採用しフルカラーテキストでわかりやすく人気を集めています。3分冊の「ユーキャンの宅建士 きほんの教科書」は、テキスト部分が全部で616ページとコンパクトで基礎学習に向いています。

テキスト部分以外に、まとめ集「でるとこ論点帖100」も112ページ分付いているので、学習した知識を整理するのに活用しやすいメリットがあります。

民法の条文にある文章を問う問題は「捨て問」とよく言われますが、条文番号や条文の内容も含めて学習したい人には「パーフェクト 宅建士 基本書」がおすすめです。

テキスト部分は650ページと比較的まとまっており、条文番号が記載されているので、六法と照らし合わせながら学習するのに便利です。ただし連携する問題集はありません。

宅建の学習内容を概観するのにおすすめの漫画に「これだけ まんが宅建士」があります。登場するキャラクターから宅建で学習する内容の解説を受ける形で、入門者にも入りこみやすい構成が魅力です。

また初学者が陥りやすい誤解や疑問に感じやすいポイントについても触れられており、基礎学習の補足テキストとしても活用できます。ストーリーはコミカルに描かれているので肩の力を抜いて読めるのも魅力です。

宅建試験は最新の法改正点から出題される傾向が高いため、法改正点を正確に覚えるのが重要です。古いテキストでは、新たな法改正点がカバーしきれていない可能性があります。

古いテキストについては賛否両論ありますが、せいぜい1年前ぐらいのものであれば可、などの意見もあります。そうはいっても特に初学者は最新のもので勉強するのがおすすめです。特に2020年には大きな民法改正があったため、それ以前の参考書の使用はおすすめできません。

宅建の参考書を購入するのにおすすめなのは10月です。これは各出版社で最新版の参考書を発売するのが10月頃になるためです。ただし各出版社で最新版が出揃うまで待って、内容を比較してから購入するのも悪くありません。

宅建の合格を目的とする場合、テキストはじっくり読まずに問題集の解いた問題の解説、または解説に紐づいたテキストの部分を読む学習だけで済ませて最短合格を目指す人もいます。

目的達成として最も効率的に思えますが、その先の実務で生かせる知識が身についているかどうかも踏まえて慎重に判断してください。実務も見据えて学習を進めるなら、テキストをできるだけしっかり読みこむのも大切です。

宅建士の内容は難しい部分も多く、宅建士試験を独学で勉強するのは無理と諦めてしまう人もいます。そう感じた人は通信講座での勉強がおすすめです。通信講座は、講義で分かりやすく教わったり、疑問点を質問して答えが返ってくるため、理解しやすいのが特徴です。

価格やサポートは通信講座によって違うので、しっかりと吟味するのがおすすめです。

独学での宅建士合格のハードルは高い一方で、合格者の声として特徴的なのが反復学習の重要性です。異なるテキストを何冊も読むよりも、1冊のテキストを何回も読む方が重要とも言われています。自分に合った参考書をしっかりと読みこんで合格をぜひ目指してください。

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