舞城王太郎さんの小説おすすめ10選｜個性的な文体で人気！インタビューはある？

エネルギッシュで迫力のある文体を楽しみたいなら、舞城王太郎さんの小説がおすすめです。迫力のある文章で描かれる独創的な物語からは、他の作家とは一線を画す個性が感じられます。

ただ、発表している作品も数多く、『ジョジョ』のノベライズなど度々賛否両論を巻き起こしています。何から読めばいいのか迷ってしまいます。

実は、舞城王太郎さんの作品の魅力と上手な選び方さえ覚えておけば、自分にぴったりの一冊がすぐに見つかります。ここでは舞城王太郎さんの経歴・魅力・小説の選び方・舞城王太郎さんのおすすめ小説10選などを紹介します。

舞城王太郎さんは1973年に福井県で生を受けた小説家です。学歴・職歴・性別を公開しない、覆面作家として活動しています。賞の授賞式などにも登場せず、その素顔は謎に包まれたままです。ミステリー作品でデビューし、後に純文学を中心に活躍しています。さらに翻訳家・漫画原作者・イラストレーター・映像作品の監督としても活動しています。

舞城王太郎さんの作品の魅力を語るうえでしばしば出てくる言葉が「文圧」です。あまり耳慣れない言葉ですが、実際に読むと的を射た表現だと分かります。エネルギッシュに綴られる文章や、その文章を通して次から次へと飛び出す発想やエピソードが、読み手を圧倒するパワーを生み出しています。読む人を選ぶかもしれませんが、中毒性があるのも事実です。

舞城王太郎さんの「濃い」部分を楽しみたいならミステリーがおすすめです。作品のタイプこそミステリーではありますが、バイオレンスな人間関係や読み手を圧倒する強烈な展開が読み手に鮮烈な印象を残します。

日常的な作風を楽しみたいなら純文学作品を選びましょう。舞城王太郎さんらしい、バイオレンスさや独創的な発想はそのままに、等身大の生活感が漂う作品が数多く発表されています。自分の暮らしにフィットする作品を求めている方にぴったりです。

短編は比較的すぐに読み終えられるため、舞城王太郎さんの作風を気軽に覗いてみたい方におすすめです。途中で「ちょっと予想していたのと違う……」と思っても短編なら完読できますし、結末まで読めば印象ががらっと変わるかもしれません。

舞城王太郎さんの世界をじっくり楽しみたいなら長編を手に取ってください。読み応えがあるため、ディープな舞城王太郎さんの世界を隅々まで堪能できます。読み終えた後に心に残る感情も、小説の世界に浸った時間が長かった分だけ重みがあるはずです。

どっぷり舞城世界に浸りたいなら『奈津川ファミリー・サーガ』シリーズがおすすめです。4人兄弟を話の軸にしながら血と暴力が飛び交う物語が綴られています。一冊では終わらず、他作とのつながりを楽しめるのもシリーズ作品の魅力です。

三島由紀夫賞は斬新な作風の小説が受賞する傾向があります。純文学作品以外も受賞対象となっており「芥川賞よりも魅力がある」と評する声も上がっています。目新しさを重視している方は受賞作である『阿修羅ガール』のチェックをおすすめします。

メフィスト賞はエンターテイメント作品を対象としているため、面白さが重要視されています。そのエンターテイメントの性質は作品によって異なりますが、舞城王太郎さんの受賞作である『煙か土か食い物』は舞城さんらしさがストレートに感じられる魅力的な小説です。

大学読書人大賞は大学の文芸部・サークルなどのノミネートと投票より選出されているため、若者の感性を反映した作品が受賞しています。ライトノベルなど通常の文学賞では参考の基準にならない小説も受賞対象になっており、毎年個性豊かな受賞作が並びます。舞城王太郎さんが受賞した『好き好き大好き超愛してる。』も愛についての真っすぐな思いが込められた小説です。

舞城王太郎さんの初となる詩集が2022年4月に発売される予定でしたが、現在のところその後の発表はありません。デビュー前にノートに綴った詩をまとめた貴重な作品であり、今後に期待したいですね。また、2022年の6月30日には、短編集『短篇七芒星』が発売されています。

好きな作家のインタビューは読みたくなるのが、ファン心理ですよね。しかし、舞城王太郎さんのインタビューは存在しません。なぜなら、覆面作家だからです。デビューから20年以上経ちますが、未だにミステリアスな人物であり続けています。でも、それもまた舞城王太郎さんの魅力なのかもしれません。

舞城王太郎さんの経歴や魅力・舞城王太郎さんのおすすめ小説10選などを紹介しました。舞城王太郎さんの魅力はエネルギッシュな文圧と予想外の展開にあります。心動かされる物語を探している方は、舞城作品を手に取ってみてください。