【2023】飛距離の出るドライバーおすすめ15選｜振り抜きやすいドライバーも

ゴルフクラブの「ドライバー」はティーイングエリアでボールをティーアップしてヒットするクラブです。「1番ウッド（1W）」とも呼ばれており、「ウッド」クラブに分類され、同じ仲間ではフェアウェイウッド「3番ウッド（3W）」があります。

ドライバーを握っても、誰もが初めからスィートスポットに当てられるわけではありません。特に初心者にとって、飛距離が出ない・振り抜きにくいといった悩みはつきものです。適切なドライバーを見つけるだけでなく、正しい打ち方・アドレスといった基礎知識もチェックしましょう。

本記事では飛距離が出るドライバーに焦点をあてて選び方や特徴・最新のおすすめドライバーなどを紹介します。タイトリストほかの人気メーカー品・振り抜きやすいタイプもピックアップしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

飛距離の出るドライバーの要件とは、ボールの初速と打ち出し角、そしてスピン量の3要素が重要になります。ボ―ルの初速はスイングスピードとフェース面のスプリング効果を十分生かしてインパクトしているかが重要になります。

またボールの打ち出し角は、インパクトした時のフェース面のロフト角によって決まり、45度の角度で放物線を描くような弾道の場合に飛距離は伸びるとされています。

さらにスピン量は2000～2500回転くらいが一番飛距離が伸びると言われており、ロフト角とも深く関連します。このように飛距離の出るドライバーとは、ゴルファーのスキルにあった適正なクラブを使っているか否かにかかわってきます。以下の章でさらに詳しくご説明していきます。

ゴルフショップに行くとたくさんのドライバーが並んでおり、どれを選べばいいのか迷ってしまいそうです。ここではゴルフのビギナープレーヤーが飛距離の出るドライバーを選ぶ場合のいくつかのポイントについてご説明していきます。

ドライバーのヘッドの体積は最大で460ccと決められており、現在は460ccの大きさのヘッドを持つドライバーが主流となっています。一方でシニアゴルファーやハードヒッターのゴルファーは少し小さめのヘッドのドライバーを使用するケースが多いようです。そこで最初にドラーバーのヘッドの大きさの特徴についてご説明します。

大きなヘッドのドライバーの特徴としてはフェース面が大きいので打点が広く、打った時の速度を持続しようとする性質（慣性モーメント）が大きい点です。そのため多少スイートスポットを外してヒットしても安定したボールがヒットでき、ミスを吸収してくれます。またヘッドが大きいとボールがヒットしやすそうに見える安心感もありますので、ビギナーや中級のプレーヤーは大きめのヘッドがおすすめです。

小さめのヘッドの特徴としては、大きいヘッドのドライバーと比べて、フェース面からの重心距離が短いので打球の吹き上がりが抑制される点です。またインパクト時にヘッドが返りやすいのでドロー系のボールが打ちやすくなります。

そのため操作性に重きを置きたい上級者や吹き上がりによるミスの多いプレーヤーの方、ヘッドが返らずにミスヒットになるケースが多い場合は、小さめのヘッドがおすすめです。

ドライバーはシャフトからヘッドまでの総重量が、大体270ｇから330ｇ程度の重量となっています。ここではドライバーの重量とプレーヤーのレベルなどに関するポイントについて解説していきます。

重量が軽いドライバーはスイングする時に簡単に振れてしまうために、スイングが緩んでしまう場合があります。その結果として体を使わず簡単に振ってしまい、スイング軌道がずれてスイートスポットを外してヒットしてミート率が低くなったり、ミスショットに繋がる恐れがあります。

そのためドライバーの重量は、振り切れる範囲で重いドライバーの選択がおすすめです。
下記にプレーヤーのレベルと重量の関連の目安を表にしましたので参考にしてください。

ドラーバーが重すぎる場合は、スイング時に身体がクラブの重さに負けてしまい、ヘッドスピードが遅くなってしまいます。その結果、スピン量が充分上がらず飛距離が出ない原因になります。また重すぎると充分振れず、スイングバランスが悪くなってしまう可能性もあります。さらにラウンド後半になってくると、疲れてスイングが崩れてしまい、ミスショットを引き起こす要因にもなります。

ドライバーのヘッドとグリップを繋ぐシャフトにも柔らかいモデルから硬いモデルまであります。種類としては、レディース用の柔らかいシャフト「L」から順に「Ａ」・「R（レギュラー）」・「ＳＲ」・「S（スティッフ）」・一番硬い「X」となっています。

シャフトの硬さを選ぶ場合は、スイングする時のヘッドスピードに合わせるのがポイントになります。これによりシャフトの「しなり」を最大限に活かしてボールをヒットでき、飛距離が伸ばせます。ヘッドスピードはゴルフ店などで測ってくれます。

柔らかいシャフトは小さい力で大きくしなり、ボールの飛距離が伸ばせるのが特徴です。そのためヘッドスピードが遅いプレーヤーやゴルフを始めたばかりでまだ強く振り切れないプレーヤーにおすすめです。ただし力の強いゴルファーがスイングするとしなりすぎて軌道が安定せずミスヒットにつながる可能性があります。

ヘッドスピードとシャフトの硬さの関連は概ね下表のようになりますので、参考にしてください。

硬いシャフトはしなりにくいですが、左右へブレにくいコントロー性のよさが特徴となっています。振り抜くヘッドスピードが速い上級者やパワーヒッターが使用するとシャフトが最適にしなり、打球の飛距離を伸ばせるのでおすすめです。逆に非力でヘッドスピードが遅いプレーヤーはシャフトがしならず遠くへ飛ばすのが難しくなります。

ドライバーのロフト角とは、クラブを横から見た時のフェース面の傾き角度を指し、その角度の範囲は大体9～13.5度となっています。ドライバーのロフト角を選ぶ際には、ヘッドスピードやスイングにもよりますが、メンズの場合は9～11度、レディースは11～13.5度の範囲で選ぶのがおすすめです。

ロフト角が大きい場合には、ボールは上がりやすくなります。ビギナーのゴルファーでドライバーショットのボールがあまり高く上がらない場合や、ヘッドスピードがあまり速くないプレーヤーは大きいロフト角のドライバーを使用すると高弾道で遠くへ飛ぶボールがヒットできます。

さらに大きいロフト角ほどバックスピン量が多くなり、逆にサイドスピン量は減少しますので、スライスやフックボールに悩んでいるゴルファーはロフト角の大きいドライバーの使用がおすすめです。

フェース面のロフト角が小さいドライバーでヒットすると、ボールが上がりにくくなります。そのためスイングをコントロールして高いボールが打てる上級者やパワーヒッターが使用すると、ボールの吹き上がりを防ぎ適正な弾道で飛距離の出るボールがヒットできます。

ドライバーのライ角とは、クラブのヘッドとシャフトが作る角度を指し、通常58度前後のライ角のドライバーが多くなっています。この角度より大きい場合はアップライトのドライバー、小さいケースはフラットのドライバーと呼ばれています。

一般的に高身長のゴルファーはヒールが上がっているアップライトなドライバーを使うとバランスのいい適正なアドレスが取れます。また構えた時にヘッドのヒール部分が浮く傾向にあり、ヒットしたボールは左に飛びやすくなります。もしドライバーショットで右へ飛ぶボールが多く出やすいプレーヤーは、ライ角が60度以上のアップライトなドライバーを使うと真っ直ぐ的確に飛ぶボールが期待できます。

反対に低い身長のゴルファーは、ライ角が小さいヒールが下がっているフラットなドライバーを使うとバランスのいい適正なスイングができます。フラットなドライバーを構えた時には、トウ側が浮き、右へ飛ぶスライス系のボールが出やすくなりますので、左側へ飛ぶフック系のボールが多いプレイヤーはフラットなドライバーを使用してみるのもおすすめです。

ドライバーを選ぶ際は、自分のスイングに合っているかどうかもチェックしてください。たとえば、初心者向けのドライバーはボールが上がりやすく、スライスしにくくなっています。中級者や上級者向けのドライバーはショットした時にボールが上がりにくく、フックがしにくいのものが多いです。

中には自分のスイングに合わせてヘッドシャフトが着脱できる・ロフト角が変えられるモデルなどカスタマイズできるものもあります。

ドライバーのカタログには性能としていろいろな数字が記載されています。ビギナーのゴルファーにとっては、どの数字の範囲が自分に合っているのかなかなか分らないと思いますが、数字の大少や高低などの一応の目安として覚えて判断し、クラブ選択時の参考としてください。

スピン量とは、ドライバーでヒットした時のボールにかかる回転数を指し、「高スピンモデル」とか「低スピンモデル」などの表示がされています。一般的にドライバーでヒットした時に2000回転から2500回転のスピンがボールにかかると、理想の弾道になるとされています。

ヘッドスピードが遅めのプレーヤーは、ヒットしたボールが上がりにくいので高スピンのドライバーを使ってスピンをかけて高弾道にすると飛距離が出やすくなります。逆にヘッドスピードが速いゴルファーはボールが上がりやすいので低スピンのモデルで回転数を抑えると適正な弾道でヒットできます。

反発係数とは、ドライバーでボールをヒットした時のフェースによる反発の強さを表わします。強く反発するとボールを遠くに飛ばせるので、飛距離を出したいケースにはチェックした数字となります。

この反発係数は規則で上限が「0.83」と決められており、この数字より大きいドライバーは公式の試合では使用できなくなります。「高反発モデル」と表示されているドライバーはこの数字を超えている場合がありますので、プライベートのゴルフでのみで使うようにしましょう。

慣性モーメントとは、ボールをヒットした時の速度を持続しようとする性質をいいます。慣性モーメントが高いドライバーは芯を外してボールを打った時でもミスの影響が少なくなります。この慣性モ－メントの上限は規則上5,900ｇ/cmと決められており、これ以上は公式競技での使用はできません。

ビギナーのゴルファーでボールをスイートスポットでヒットする確率の低いケースでは、慣性モーメントの高いドライーバーを使用するとミスの割合が低くなりますので、チェックしたい数字です。

ドライバーによっては、ヘッドの根元に可変スリーブが搭載されロフト角やライ角が調整できるモデルがあります。またウェイト調整機能が搭載されているモデルもあり、ヘッドの裏面のポートに搭載されているウェイトを調整してドローやフェードといった球筋を変化させられます。

ある程度スイングに慣れてきたら、これらの調整機能を使用して自分に合った最適なドライバーに仕上げられます。

ドライバーをスイングした時に、シャフトの最もよくしなるポイントを「調子」と呼んでいます。ヘッドのある先端側がしなる「先調子」や真ん中がしなる「中調子」・手元側がしなる「元調子」などの種類があります。

一般的に「先調子」は、ヘッドの先端側がしなるので球がつかまえやすく、ボールも上がりやすいので初心者のゴルファーに向いています。「中調子」は元調子と先調子の間の性能があり、バランスがよく初心者から上級者までのゴルファー向けと言えます。「元調子」はヘッドの動きが少なくなるのでボールをコントロールしたいプレーヤーや上級者向けとなっています。

ドライバーには国産や外国のメーカーがあり、それぞれ技術革新やプロゴルファーとの契約により、常に先進的なドライバーを開発し市場に送り出しています。ここでは代表的な人気メーカ－のドライバーの特徴などを解説していきます。

「テーラーメイド（TaylorMade）」は、アメリカのメーカーで初めて金属素材のメタルウッドを生産しました。最近ではソールの設置面積を減らして抜けの良さを実現した伝説的な「SIM」を生産し、大人気となりました。最新モデルはこのSIMをベースに「STEALTH」を開発し、フェース面にカーボン素材を採用し、軽量で高い強度と反発を生み出し、さらなる飛距離を実現しています。

「キャロウェイ（Callaway）」は、人気の「EPIC」シリーズで培ったテクノロジーをベースに「ローグ（ROGUE）」シリーズが生産され、さらに最新シリーズとして「ローグ ST」が開発されました。ソール後方には、新たに「タングステン・スピードカートリッジ」が搭載され、横長形状のウェイトを後部に配置しているので、慣性モーメントが高められ、スイング始動時の安定性とミスヒットへの強さがアップされています。

「ピン（PING）」は、ピン型パターが有名ですが、最近はドライバーも人気となっています。2019年メジャー大会・全英女子オープンで渋野日向子プロが使用して優勝し、さらに知名度がアップしました。G425シリーズは、クラウン部を極薄にするデザインにより深い低重心を実現しています。

この設計により慣性モーメントがアップされ、不要な振動を抑えてヘッドのブレが抑えられています。そして振り切ったスイングでもヘッドが安定し高弾道で低スピンのボールが打てるようになり、キャリー後のランも多くなり、さらなる飛距離アップも期待できます。

「スリクソン（SRIXON）」はダンロップ社の世界展開ブランドに位置付けられており、日本では松山英樹選手が契約プロとなっています。最新シリーズでは「ZX5」と「ZX7」の2モデルをラインアップし、松山選手が使用し380ヤードのビッグドライブを実現させ話題を集めました。

特徴としては、ヘッドの投影面積を大きく重心を深くして、左右の慣性モーメントを拡げ、ミスヒット時のボールのバラつきを抑えています。またヘッドに剛性の高いエリアと低いエリアを交互に配して大きなたわみを生み、高い反発性能を実現しています。

「ブリヂストン（Bridgestone）」のドライバーは、「Bシリーズ」としてプロや上級者向けにボールのコントロール性を重視したモデルに加え、ミスを吸収してくれるやさしさ搭載し、飛距離性能と許容性を両立させたモデルをラインアップしています。またパワーがなく、ヘッドスピードが遅いプレーヤーには、振り抜けがよく扱いやすい「PHYZ」シリーズを提供しています。

「ゼクシオ（XXIO）」は、ダンロップが生産している人気シリーズで、最新のモデルは「X（エックス） 」シリーズとなっています。特徴としては、ヘッド上部に搭載された突起構造が、飛行機の垂直尾翼の役目を果たし、ダウンスイング時に生じるフェースのオープンやトゥダウンを抑える働きがあります。またヘッドを「柔」・「剛」の素材を重ねる構造にして、反発力を高めさらなる飛距離アップが図られています。

「タイトリスト（Titleist）」からは、TSRシリーズとして3種類の最新ドライバーがリリースされています。「TSR2」は、慣性モーメントと許容性をアップすると共に、スピン量も増やし容易に高弾道のボールが打てるデザインになっています。

「TR3」は、ウェイトが少しフェース側によっていて、スピン量を少なめにしてボールの吹き上がりを抑えるデザインです。「TSR4」は上級者向けで、フェースのすぐ後ろにウェイトを配置し、低スピンのボールのコントロール性を重視したモデルです。

「プロギア（PRGR）」の最新ドライバーは、3機種のモデルがラインナップされています。それぞれのデザイン特徴としては、「RS-F」はフェードバイアス系の低弾道で、つかまりを抑えた叩けるデザインです。「RS2022」は、ややドローの中弾道で、操作性のあるデザインで、「RS-D」はドロー系の高弾道で、つかまりのいいデザインとなっています。

「ヤマハ（YAMAHA）」からは、最新ドライバーとして「RMX VD59」と「RMX VD」の2モデルがラインナップされています。両方のモデルの最大の特徴は、ソール後方に配された可変ウェートのポジションを変えても慣性モーメントが変わらない点です。

これにより各ゴルファーのスイングに合わせてスクェアなインパクトが実現する調整が行えます。また460ccヘッドで、ツアープロ好みのつかまり過ぎない形状を採用しており、直進性に加えて操作性も兼ね備えたデザインとなっています。

ゴルフショップに行くとたくさんのドライバーが並んでいてどれにするか迷う程ですが、選ぶ場合の留意点について解説していきます。

ゴルファーのスイング時のヘッドスピードが40km以下のゴルファーが、シャフトフレックスが「X」を選んでも、シャフトがしならず鉄棒を振っているようになってしまい、硬さが勝ってボールは上がらず、左へのミスが多くなってしまいます。

また柔らかすぎると、弾道が不安定になってしまいます。ヘッドスピードと比較して、適正範囲内のシャフトの硬さを選択するのが重要となります。

極端に重すぎるドライバーや軽すぎるドライバーを使用すると、スイングのフォームを壊す原因にもなります。軽すぎるドライバーはスイングのゆるみとなり、逆に重すぎるとスイング時に重さに負けて適正に振れません。

ゴルフでは体全体を使ってスイングするのが重要となり、スイングして振り切れる範囲のやや重めのドライバーを選択するのがポイントになります。

身長が低いゴルファーが、ライ角が大きいアップライトのドライバーを使うと、フック系のボールが出やすくなり、持ち球がドローにも関らず左へのミスが多くなります。身長が低いプレーヤーはフラット系のドライバー、身長が高いプレイヤーはアップライト系のドライバーを選択するのがポイントです。

自分の憧れのプロが使っているドライバーを使用したいゴルファーもいると思います。ただ、プロが使っているモデルはヘッドスピードが速いプレーヤー向けの高難度なモデルが多いです。ヘッドスピードが遅いゴルファーや初心者が使用しても、ボールが上がらず、左右へのミスなどに繋がります。まずは自分のスキルに合ったドライバーを選ぶのが、結局上達の早道となります。

初心者に限らず、飛距離アップを図りたいと考えている方は少なくありません。飛距離アップに役立つ打ち方・アプローチについてまとめましたので、参考にお役立てください。

最新のドライバーは1本10万円クラスのモデルも少なくありません。購入してみて自分のスイングに合わなかった場合を考えて、なかなか購入しないケースも多いと思います。

そんな時には、中古ドライバーを試してみるのもおすすめです。ゴルフクラブは各メーカーの競合で次々新しいモデルが提供され、数年前程度のモデルなら性能もそれ程変わらないですし、さらに安いのが魅力です。ドライバー選びに迷った際には、中古も検討してみてください。

ドライバーは各メーカーが先進の技術革新により、常に新しい機能を盛り込んだモデルを発表し市場にリリースしています。ゴルフは道具も大事ですが、プレーヤーの身体やスキルも新機能を使う上で重要になってきますので、体を鍛えスキルを磨いて、先進のドライバーで思いっきりスイングして、ボールを遠くへ飛ばしましょう！