無濾過生原酒のおすすめ10選｜人気のものは？常温保存できるものや高級なものも

酒屋やスーパーの日本酒コーナーで見かける機会が増えている「無濾過生原酒」。名前を見ればなんとなく想像できても、飲んだ経験がないと一体どんな味がするのか気になる人は多いです。

無濾過生原酒は搾りたてそのままの美味しい日本酒として人気ですが、買ってみて合わなかったら後悔するかもしれません。また、常温保存できるかも気になりますよね。そこで、この記事では無濾過生原酒の特徴や他の日本酒との違いを紹介します。

記事の最後には、人気のものや高級なものなどおすすめの無濾過生原酒・美味しい飲み方や保存方法・無濾過生原酒の発売時期など役立つ情報を紹介するので、ぜひ最後まで読んで購入の参考にしてください。

通常、日本酒は搾った後に酒米や酵母などの固形物を取り除くために濾過を行います。濾過すると固形物や雑味が取り除かれるため、クリアで澄んだ日本酒になるのが特徴です。しかし、無濾過生原酒は濾過を行わないため、搾りたてそのままのよさを楽しめます。

搾りたての日本酒は酵母が生きているので、ゆっくり発酵が進みます。しかし、保存期間が長くなると発酵により味が変わったり雑菌が繁殖したりします。そのため、火入れを行い熱に弱い酵母の働きを止めるのです。

無濾過生原酒は火入れをしない生酒なので、以前は酒蔵でした味わえなかったフレッシュさを楽しめます。

一般的な日本酒は、アルコール度数を調整するため原酒に仕込み水で加水します。原酒はアルコールが17～20度と高めですが、加水により15度前後までアルコール度数が調整されるのです。無濾過生原酒は加水を行わないため、アルコール度数高めでパンチのある飲みごたえになります。

無濾過生原酒は火入れをしない生酒のため、賞味期限は短めです。開封前であれば製造年月から半年程度は持ちますが、開封後は7日～10日程度で飲み切りましょう。無濾過生原酒のよさを堪能したいのであれば、開封前でも半年以内に飲んでしまうのがおすすめです。

また、開封後は賞味期限内に飲みきれるよう、容量も見極めてください。

無濾過生原酒は、未開封・開封にかかわらず常温保存はNGです。必ず冷蔵庫で保存してください。また、冷蔵庫でもドアポケットは温度変化が起きやすいため、冷蔵庫の奥での保存をおすすめします。

温度は5～8℃が理想ですが、美味しさにこだわりたい場合は、日本酒セラーでの保存もおすすめです。

搾りたてそのままの無濾過生原酒は、冷蔵庫で冷やすとフレッシュさが際立ち飲みやすくなります。アルコール度数は高めですが、フルーティーさも引き立つのでしっかり冷やして飲むのがおすすめです。アルコール度数の高いお酒が苦手な方も飲みやすくなります。

グラスに氷を入れてのむオンザロックは、氷が溶けるにつれて味わいが変わります。最初の一口はパンチがありますが、氷によって冷やされるためスッキリとした味わいです。氷が溶けると濃い味からゆっくり飲みやすくなり、味わいの変化を楽しめます。

無濾過生原酒はアルコール度数が高めなので、苦手な場合は水割りで飲むのもおすすめです。自分好みに調整は可能ですが、無濾過生原酒の美味しさを損なわない黄金比は日本酒8に対して水2の割合です。

黄金比だとアルコール度数が約14度で飲みやすくなります。濃いのが苦手な方は、自分好みの濃さを見つけてください。

日本酒の水割りを少し寝かせてから飲むのが前割りです。加水してから1日～2日程度寝かせると、まろやかさが増し一層飲みやすくなります。水の割合は黄金比を目安に、自分好みの調整してもOKです。冷蔵庫で1日～2日寝かせてから飲みましょう。

無濾過生原酒は、一般的に冬～春の時期のみに発売される期間限定の日本酒です。メーカーによって買える時期が限られる場合もあります。新酒の時期のみ楽しめるので、無濾過生原酒が気になる方は、新酒が発売になる時期に合わせてチェックしてみてください。

無濾過生原酒のほかにも、江戸時代から続く伝統的な製造方法を用いた「生酛造り」や、火入れをせずフレッシュなのが特徴の「生酒」も人気です。

高級日本酒「幻とは手に入らぬこと。生原酒」は芳醇な香りと深い味わいで、限定生産のレアなアイテムです。ぜひ一度購入して、その豊かな味を楽しんでみてください。

無濾過生原酒は、濾過も火入れも加水もしない、搾りたてそのままの美味しさを堪能できる贅沢な日本酒です。昔は酒蔵でしか飲めないと言われていましたが、今は家庭でも冷蔵庫保存が可能なため一般にも出回るようになりました。日本酒が好きな方は、ぜひ次のシーズンに無濾過生原酒で贅沢な家飲みを楽しんでください。こちらもあわせてご覧ください。