あさのあつこの小説おすすめ13選｜歴史・時代小説が魅力的！代表作・有名な作品は？

あさのあつこさんの代表作といえば『バッテリー』が挙げられます。野球を通じて成長する主人公たちの姿に惹かれて、夢中で読み進めた方も多いのではないでしょうか？思わず応援したくなる魅力的なキャラクターが登場する点も、あさのあつこ小説の魅力です。

あさのあつこさんの小説は児童向けと思われがちですが、実は大人でも楽しめる作品はたくさんあります。たとえば、時代小説の『おいちシリーズ』はミステリー形式になっており、大人も夢中になれる作品です。

今回は、あさのあつこさんのおすすめ作品をまとめてご紹介します。中には人気の弥勒シリーズなど、代表作と呼ばれるものや有名な作品からピックアップしています。あさのあつこ作品選びで迷っている方はぜひチェックしてください。

小説家 あさのあつことは、1954年生まれの岡山県出身の女性作家です。代表作品の『バッテリー』は、1000万部を越えるベストセラーとなり、テレビアニメ化やドラマ化もされています。

あさのあつこさんは、小学校の教員や3人の子育てを経て、37歳のときに作家デビューをしました。多感な時期の子どもたちと接してきた経験が、あさのあつこさんの作風にも反映されています。現在でも高い頻度で新刊が発売されており、現役作家として活躍しています。

ここからは、あさのあつこさんの小説の魅力を3つのポイントに分けてご紹介します。あさのあつこさんの作品を読んだことがない方は、ぜひチェックしてください。

あさのあつこさんの作品は、中学生や高校生を主人公とした青春小説が数多くあります。部活やクラスでの出来事をテーマにしており、巻き起こる事件を通して主人公たちの成長を描いています。

身近なテーマだからこそ、共感できる点が多いのもあさのあつこさんの作品の魅力です。物事の考え方や人付き合いのヒントになるエピソードもたくさんあります。

あさのあつこさんの作品では、過去のトラウマや悩みを抱える人物が数多く登場します。たとえば人気作の『The MANZAI』の主人公は、父と姉を亡くした悲しい過去を抱えながらも、普段は何でもないように装ってしました。しかし友人からの一言で、抱えていた感情が爆発します。

このように繊細な心理描写を丁寧に描いているからこそ、キャラクターに深みを感じられます。そして、主人公が葛藤する姿にどんどん引き込まれていくところも、あさのあつこさんの小説の魅力です。

あさのあつこさんの小説は、活字になれていない方でも読みやすいことが魅力です。その理由は、会話表現が多いことと、難しい表現をあまり使用していないことが挙げられます。

とくに児童向け作品の『バッテリー』や『ランナー』は、途中で躓くことなく一気に読めるため、読書が苦手な子どもにもおすすめです。また、ハードルが高く感じる時代小説も、あさのあつこさんの作品であればスラスラ読み進められます。

あさのあつこさんの作品といえば、野球や陸上をテーマにしたスポーツ小説が有名です。代表的なスポーツ小説は『バッテリー』や『ランナー』が挙げられます。

あさのあつこさんのスポーツ小説は、試合の勝敗だけでなく、メンバー同士の複雑な人間模様を描いていることが特徴です。コンプレックスと向き合いながら成長する姿を丁寧に描いているため、苦悩を乗り越えて勝利したときには深い感動を味わえます。

あさのあつこさんの小説には、中学生や高校生の日常を描いた青春小説も数多くあります。代表的な作品として『The MANZAI』や『ガールズ・ブルー』などが挙げられます。

青春小説では、等身大の少年少女たちの葛藤を描いており、現役の学生ならば共感できるエピソードがたくさんあります。大人になってから読んでみると、みずみずしくもほろ苦い青春時代の記憶が蘇り、学生時代とは違った視点から作品を楽しめます。

児童向け小説で知られるあさのあつこさんですが、江戸時代を舞台にした時代小説も数多く手がけています。代表的な作品は『おいちシリーズ』や『弥勒シリーズ』が挙げられます。

あさのあつこさんの時代小説は、児童文学とは異なりその時代ならではの文章表現が使われています。しかしキャラクター同士の会話が多く、読みずらさはほとんど感じさせません。歴史的な背景を知らなくても読み進められるため、時代小説になれていない方にもおすすめです。

あさのあつこさんの小説の中でも少し風変りなのが、異世界を舞台にしたSF小説です。代表的な作品には『No.6』が挙げられます。

『No.6』は近未来都市が舞台の作品で、主人公はネズミと呼ばれるスラム育ちの少年との出会いをきっかけに世界の闇を暴いていきます。テンポのいいストーリー展開なので、一気に読み進められます。SF小説ではありますが難解な設定がほとんどないところも、読みやすいポイントです。

ライフスタイルに合わせて読書を楽しむには、作品のボリュームもチェックしましょう。ここからは、あさのあつこさんの小説を長編・中編・短編に分けてご紹介します。

長期休みなどでまとまった時間を読書に費やしたいなら、長編小説がおすすめです。一気に読み進めることで、物語の世界観にどっぷりと浸れます。

おすすめの長編シリーズは、時代小説の『弥勒シリーズ 』や『燦シリーズ』です。『弥勒シリーズ 』は2022年6月時点で10巻まで登場しており、『燦シリーズ』は8巻で完結しています。

仕事終わりや学校終わりにサクッと読みたいなら、1冊で完結する中編小説がおすすめです。あさのあつこさんの作品は非常に読みやすいため、読書になれている方であれば数時間で完読できます。

おすすめの中編小説は、『復讐プランナー 14歳の世渡り術』や『末ながく、お幸せに』です。短いストーリーの中でも、主人公たちが悩みながらも自分と向き合っていく姿が描かれています。

通勤中や家事の合間などの隙間時間に読みたい方には、短編小説がおすすめです。区切りよく読めるため、ちょうどいいリフレッシュになります。

あさのあつこさんの短編小説は、創作に打ち込む少年たちの姿を描いた「夏を見上げて。」が挙げられます。そのほかにも、エッセイと6つの物語を描いた『夢うつつ』も隙間時間に読むにはおすすめです。

青春小説でおなじみのあさのあつこさんですが、実はエッセイ本も執筆しています。あさのあつこさんの人物像を知りたい方にはおすすめです。

代表的な作品は『うふふな日々』が挙げられます。岡山の温泉街で育った幼少期の思い出や物書きになりたいと願いながらもなかなか踏み出せずにいた葛藤などが描かれた作品です。人生のヒントになる言葉もたくさん登場するので、仕事や子育てに行き詰っている方はぜひ読んでみてください。

2023年の秋に公開予定の映画「美作物語 ～風を奏でる君へ～」はあさのあつこさんの小説「透き通った風が吹いて」を原案に大谷監督が脚本を書きました。主演は松下奈緒さんが務めます。お茶の産地として有名な岡山県の北部にある美作国（みまさかのくに）でクランクインしました。

映画は幼い頃からの夢と愛する人との未来、どちらを優先するか悩みながらも、夢を選択したが〝命の期限〟があるピアニストの里香。そして茶農家の長男と次男の揺れる心を描く恋愛群像劇です。

あさのあつこさんは学生向けの青春小説だけでなく、深みのある時代小説やSF小説などさまざまな作品を手掛けています。大人でもハマれる作品はたくさんあるので、児童向けの作品と決めつけずに手に取ってみることをおすすめします。作品の選び方で迷ったときは、今回ご紹介したおすすめの作品もぜひ参考にしてください。