おすすめのクロモリクロスバイク10選｜デメリットや中古品は？クロモリフレームとは？

昔は自転車のフレーム素材と言えばクロモリフレームでしたが、最近のスポーツバイクのフレームは軽量なアルミやカーボン素材のものが多くなりました。しかし、レースに出たり相当な高速走行をしたりするツーリングでない限りアルミやカーボンである必要はありません。

高速走行に特化したロードバイクならともかく、クロスバイクは幅広い用途で楽しく使うための自転車で、クロモリフレームで十分です。かえって、クロモリの方が乗り心地よく、楽しむためのクロスバイクとしては優秀です。

そこで今回は、クロモリクロスバイクの魅力や選び方、そして人気のおすすめクロモリクロスバイクを紹介します。手軽に手に入るクロモリクロスバイクを颯爽と走らせ、通勤通学からロングライドまで楽しみましょう。

クロモリはクロムモリブデン鋼の略称で、鉄にクロムやモリブデンなどを混ぜた合金の一種です。自転車のフレーム意外にも耐衝撃性・高強度・高硬度・溶接の容易さなどの特徴を生かし、さまざまな工業製品に使われています。現在ではアルミやカーボンのフレームが主流ですが、以前はクロモリの自転車が中心で、自転車フレームの元祖とも言えます。

以下の記事では、クロモリロードバイクのおすすめ商品をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

クロモリは素材には強度があり、アルミやカーボンのフレームと比較すると細いパイプでも十分に衝撃に耐えられる強いフレームを作れます。その結果すっきりとしたスタイリッシュなデザインのクロスバイク作りが可能です。細身でシルエットの美しいクロスバイクを探しているなら、クロモリフレームのクロスバイクを選ぶのもありです。

クロモリのパイプはアルミやカーボンに比べ、しなりがよく耐久性に優れています。また、そのしなったフレームの元に戻ろうとする力を走りに利用するため、長時間乗っても疲れが少なく爽快な走りができます。フレーム破損も他の材質に比べ少なく、少し荒い乗り方をしたり転倒したりしてもフレームが破損して乗れなくなるのはほとんどありません。

クロモリフレームの自転車はアルミフレームやカーボンフレームのクロスバイクに比べ大変安く購入できます。高級クロスバイクでは大変軽いカーボンフレームが使われますが、フレームを破損すると修理できない場合が多く交換になります。その点、クロモリはパイプの曲がりの修正や溶接など修理できるのも経済的です。

アルミやカーボンのフレームに比べ修理がしやすく扱いやすいクロモリですが、同時に欠点もあります。その欠点を補えばクロモリはフレームとして理想的な素材の一つです。

クロモリは鉄なので、雨などに濡れると錆びやすいです。自宅での保管は屋根付きの駐輪場または屋内がおすすめです。また、車体が雨などで濡れた際には走行後に拭き取りましょう。しかし、薄く錆びたからといって、乗れなくなってしまうほどではありません。メンテナンスをしっかりして20～30年と長い間乗り続けているクロモリライダーも多いです。

クロモリフレームのクロスバイクはアルミやカーボンフレームのものより車体が多少重くなります。しかし、ママチャリと言われるシティサイクルに比べれば軽量で、遥かに走りやすい自転車です。最近はクロモリでも必要のない部分のクロモリを薄くして軽量化されているモデルもあり、車重が10kg以下のものもあります。

 タイヤの太さは自転車の乗り心地などに影響しますので、用途によって適正なものを選びましょう。細いタイヤは地面からの振動を吸収しにくく乗り心地が悪くなりますが、スピードは出しやすくなります。したがって。通勤や通学・街乗りなら32C程度の太いタイヤ、舗装道路のサイクリングなどならそれ以下の細いタイヤがおすすめです。

フレームのトップチューブの付き方に違いで「ホリゾンタル」と「スローピング」の2種類があります。それぞれに特徴がありますので体型と好みで選びましょう。

「ホリゾンタル」とは、トップチューブ（サドルとハンドルをつなぐチューブ）がヘッドからサドルまで水平になっているシンプルな形状のフレームです。最近では少なくなってしまったフレームですが、シンプルながらも端正でバランスのいい形状がクロスバイクの美しさを引き立てるので、根強い人気があります。

トップチューブがハンドル側からサドル側に向かって下がるように付いている形状のフレームです。サドル近くではトップチューブが下がり、サドルからお尻を前方に降ろした際に地面に足がつきやすくなります。また、サドルから下に向かうシートチューブを短くでき、サドルをより下げられます。女性などの小柄な方におすすめのタイプです。

クロスバイクの価格は、2万円前後から20万円を超えるものまでありますが、クロモリであれば10万円以下でハイスペックなものが購入できます。長距離走行なら高機能なものがいいですが、街乗りなどでは高機能なものは必要ありません。用途に合わせた予算で購入しましょう。購入前に試乗して乗り心地を確認するのをおすすめします。

スポーツバイクでは、ライトやベル・スタンド・泥除け・カゴ・錠・チェーンカバーなどが付属していないものがあります。特に街乗りや通学・通勤で使う場合には初めからそれらが付属しているものがおすすめです。初めてツーリングなどに行く方も、他に必要なものがありますので、初めから予算を見込んでバイクを購入しましょう。

アルミフレームやカーボンフレームに比べればかなり安いクロモリクロスバイクですが、更に安く購入して他の付属品やサイクリングをより楽しむためのアイテムのために予算を使いましょう。

新品のクロスバイクを安く手に入れるには、旧モデルを購入するのがおすすめです。多くの自転車メーカーでは夏から秋にかけて新モデル発表して、秋から冬にかけて発売されます。発売日の前後から今までのモデルの価格が下がりますのでその頃が狙い目です。変更部分を確認して妥協できる変更であればお得に購入できます。

中古品を狙うのも一つの手です。高級なクロスバイクが安く手に入ります。クロモリはアルミやカーボンより耐久性が高いので、中古品でも問題なく使えるものが多いです。もしフレームが破損した場合でも比較的簡単に修理ができるのがクロモリのいいところです。できるだけ、実物を見て納得して購入しましょう。

クロスバイクは元々スピードを競うために設計されたものでなく、楽しく爽快に走るために設計されたバイクです。そのために高速走行に適したアルミやカーボンでなくても、クロモリのデメリットさえ少しカバーすれば、クロモリクロスバイクで十分に楽しめます。街乗りから自然の中までお財布に優しいクロモリクロスバイクで爽快に走りましょう。