日本酒「勝駒」のおすすめ5選｜プレミアな日本酒！大吟醸・純米吟醸など種類を解説

日本人にとって日本酒は国酒であり、日本酒好きなら「プレミア」と呼ばれる日本酒にどうしても引かれてしまいます。今回紹介するプレミア日本酒の勝駒は、富山県で製造されている日本酒です。

富山県には19もの酒蔵があり勝駒はそのうちのひとつなのです。勝駒を製造している清都酒造場では、たった5人で日本酒を製造するなど「プレミア」と呼ばれる理由がいくつかあります。

そこで今回は、日本酒「勝駒」の歴史から美味しさの理由や魅力・勝駒で製造されているお酒の種類・なぜプレミアなのかなど勝駒に関する知識を紹介します。最後には、おすすめの日本酒や勝駒の入手方法も紹介するので最後まで読んでみてください。

日本酒「勝駒」は、簡潔にとてもシンプルなお酒です。お酒の種類も大吟醸・純米吟醸・純米酒・本醸造・普通酒と5種類のみです。いずれも控えめな香りに米の旨味が乗って凛とした上質な味わいを楽しめます。

また、後ほど細かく紹介しますが、小さな酒蔵で地元優先の販売方針なので入手するのがとても難しく、「プレミア日本酒」と呼ばれるようになりました。価格は純米酒1800mlで約15,000円と通常の日本酒よりも高くはなっていますが、とてもおすすめできる日本酒なのです。

さて、まずは日本酒「勝駒」の歴史について紹介します。そのお酒がどのように誕生したのかを知ると、より美味しく楽しめるのです。以下2点に分けて解説します。

「勝駒」を製造している「清都酒造場」は、日清戦争から帰還した清都慶介氏が終戦後の明治39年に創業しました。名前の由来は、日露戦争での兵士の活躍と戦勝を記念して名付けらたと言われており、とても縁起の良いお酒でもあります。

神社の絵馬にも「勝駒」という言葉は使われていますが、現在では富山県のお酒として一般的になっているのです。

日本酒「勝駒」のラベルには、多くの日本酒のラベルのように達筆な字で「勝駒」と書かれています。このラベルは、「勝駒」をとても愛していた芸術家の池田満寿夫(いけだますお)氏によって書かれたものです。

池田氏は版画や小説など作成し、幅広く活躍した満州生まれの芸術家です。とても多くの賞を受賞しており、1997年に亡くなり今でも池田氏が手がけた作品はとても高い評価を受けています。

日本酒「勝駒」は冒頭でも紹介したように、5種類の日本酒のみ製造しています。また、原材料もこだわりのブランド米を使用しているのです。以下の3つに分けて詳しい美味しさの秘密を紹介します。

まず、一つ目のこだわりは日本酒に使用する「2種類の酒米」です。日本酒好きなら誰もが知っている「山田錦」と「五百万石」を使用してお酒を造っています。2種類の酒米について、特徴や造られるお酒を解説します。

山田錦は日本にある多くのプレミア日本酒に使われる酒米で、日本酒造りにとても適したお米なのです。米粒の中心「心白」が大きく、脂質やタンパク質が少なくて、さらには給水しやすいという特徴を持っています。

勝駒においては、山田錦からは「大吟醸」と「純米吟醸」が醸造されます。どちらも精米歩合が50％以下に調整されて醸されます。

五百万石は、寒い地域の土壌に合わせて開発され、早く成長するという特徴があります。また、粒は小さめですが、心白は大きく麹菌が入りやすくなっています。

五百万石から造られる日本酒は、どちらかというとキレのある淡麗辛口っぽい味わいです。勝駒では、五百万石から「純米」「本醸造」「普通酒」が醸されます。

日本酒造りで大切なのは使用するお米だけではありません。お水もとても重要です。勝駒は北アルプスの雪解け水が地中を通り、湧水として上がってくる綺麗なお水を使用しています。

富山は「水の王国」とも呼ばれており、井戸や名水も多く点在し水道水も美味しいと評判です。そんな北アルプスの湧水は日本酒造りにとても適した水なのです。

日本酒造りには「厳しい冬の寒さ」も必要です。新潟などの酒蔵が日本で一番多い土地でもこの条件が揃っています。富山県の冬の平均温度は2〜3度ですが、山間部などの豪雪地帯では氷点下になることもあるのです。

日本酒を醸造する過程で15度程度で発酵する必要があるが、雑菌の繁殖を防ぐためにも冬の寒さが必要というわけなのです。

さて、日本酒「勝駒」の美味しさの秘密や歴史がわかったところで、お酒の種類について紹介します。とてもシンプルな5種類のお酒+特吟の特徴を以下のセクションで詳しく解説します。

大吟醸とは、精米歩合が50%以下の日本酒を指します。勝駒の大吟醸は40%までお米を研きあげています。山田錦100％で醸造されており、その味わいはほんのり香るお米の風味でやや辛口ですっきりとしたものです。

勝駒の中でも一番手に入りやすい名物日本酒ともなっており、通常価格は1800mlで約5000円です。

日本酒「勝駒」の中でも最も入手困難と言われているのがこの「勝駒大吟醸特吟」です。年に1度、10月にのみ出荷される限定酒になります。

日本酒好きの中には「死ぬまでには1度飲んでみたい！」という方も多いはずです。通常の大吟醸は醪を搾る際にプレスを使用するが、こちらの特吟は布袋に入れ自重で搾ると言われているようです。

勝駒の純米は五百万石を100％使用しており、精米歩合は50％です。基本的に純米酒の精米歩合は60％以下と決められてるが、勝駒はほぼ大吟醸レベルまで磨いています。

勝駒を造っている酒蔵は、富山県の中でも酒米を磨く技術に定評があるのです。そのため、勝駒の味を十分楽しみたい方はこちらの純米がおすすめです。サラッとした飲み心地は、日本酒初心者の方でも挑戦しやすくなっています。

勝駒の純米吟醸は山田錦100％で醸造され、精米歩合は50％です。こちらの純米吟醸は香と口から鼻に抜ける香のバランスが絶妙な日本酒です。

コクもあり切れ味も融合されており、勝駒ファンの間ではとても人気のある日本酒になっています。和食だけではなく、お肉料理にも合うお酒なので一度試していてください。

勝駒の特別本醸造本仕込みは五百万石を100％使用し、精米歩合は55％です。日本酒度は+3なので、やや辛口で少し酸味のある味わいになります。

本醸造だけで飲んでみると辛口でキリッとしますが、おでんなどの和食と一緒に飲みと甘味が広がるなど、飲み進めるにつれて変化を楽しめる日本酒です。

勝駒の「しぼりたて生酒」は毎年1月中旬ごろに出荷される新酒です。五百万石100%でじっくり造られ、辛口で食事のお供にとても最適な日本酒です。

通常の新酒よりも遅めの出荷になっているしぼりたて生原酒ですが、勝駒では吟醸並みの手間をかけしっかり・じっくりと醸造しているため中旬ごろの出荷になってしまいます。特吟と同じくかなり入手困難なので見かけたら購入することをおすすめします。

先ほどからちらほらと「プレミア」や「入手困難」と紹介していますが、こちらのセクションではなぜプレミアや入手困難と言われているのかを、以下3つに分けて詳しく解説します。

これだけ人気のある日本酒「勝駒」はなんと、たった5人の職人の手によって造られています。そのため、当たり前ですが大量生産はできません。さらには、人気が出たからといって昔からのスタンスを変えず、少人数で「美味しい日本酒を造る」ことにこだわっているのです。

勝駒を造っている酒蔵では「不容偽」(偽りを容れず)という理念をかかげ、酒質を第一に丁寧な酒造りを心がけています。

「プレミア日本酒」と呼ばれる日本酒を造っている多くの酒蔵がそうしているように、勝駒の酒蔵も地元優先で販売しています。

人気が出た日本酒は転売目的で購入する人も少なくないため、信頼できる地元を優先し信頼できる酒屋にしか卸していません。また、地元の居酒屋にも卸している場合があるため、手に入らないけどどうしても飲みたい方は地元の居酒屋も狙い目です。

プレミア日本酒「勝駒」は味はもちろんですが、たった5人で丁寧に造っているという特別感も相まって、注文が殺到しています。実際、アマゾンや楽天市場などの大手ネットショッピングサイトでも1万円越えなどはザラで、定価での購入は困難になっています。

どうしても定価で購入したい場合は、直接清都酒造場や販売店へ入荷情報がないか問い合わせるか、HPのチェックがおすすめです。

最後にとても人気がある勝駒を入手するためにどうしたら良いのかを紹介します。勝駒は富山の清都酒造場が製造しており、富山県の高岡市にあります。製造元の地元ということもあり、高岡市には「勝駒」を扱う販売店さんが2店舗存在します。

「なかやす酒販」と「フレーバーズ木屋元店」です。こちらの2店舗はいずれも通販での購入も可能なので東京や地方の方でもチャンスはあります。なかやす酒販株式会社は「北陸の酒.com」という名前で通販ショップを開設してるのでチェックしていてください。

いかがでしたか？プレミア日本酒「勝駒」に込められた想いやラベルの逸話などどれも素敵なお話でした。また、たった5人で勝駒を造っていることにも驚いた方も多いはずです。勝駒は日本酒の中でもクセが少なく飲みやすいほうなので、ぜひ本記事を参考に購入してみましょう。