料理酒おすすめ20選｜料理に使う日本酒や安いパック・一人暮らし向けの商品も

料理酒は多くの料理に使われており、特に「日本食」のカテゴリーではほとんどの料理に必須の調味料です。しかし「料理酒って何のために入れている？」と疑問に思っている方もいます。

もちろん理解して使用している方も多いですが、「とりあえずレシピに書いてあるから」「なんとなく料理の工程で使われるから」こう思って使用している方もいるはずです。そんなあまり意識されない料理酒ですが、実は料理に多大な影響を与えます。スーパーで買える安いものや一人暮らしにもおすすめの少量・小さいサイズのものなど種類も豊富です。

今回は料理における料理酒の役割とその選び方を解説します。安いものからプロが使うものまで、おすすめの料理酒もご紹介しますので、参考にしてください。料理酒の賞味期限は？料理に使う日本酒ってある？などの疑問にもお答えします。

まず疑問に思うのは「料理酒」と「日本酒」の違いはなにかですが、その違いは塩分にあります。料理酒には塩分が含まれており、直接舐めてみるとしょっぱさを感じます。商品によっては甘味料・酸味料が加えられているものもあり、調味料としての側面を強めます。

また、日本酒に比べて料理酒は安いものが多いです。日本酒は酒税法の対象となりますが、料理酒は調味料のため、酒税法の対象外となるのが理由です。

料理酒の基本的な原材料は、米・米こうじ・食塩といったシンプルなものです。安価であっても、無添加のものであればこの3種類の材料のみで作られています。メーカーによっては、ここにたんぱく加水分解物などの化学調味料や、酒精・酸味料といった食品添加物がプラスされている場合があります。

添加物や調味料は、それを作る原材料についてまでは記載の義務がありません。アレルギーなどが特に気になる場合は、添加物などが含まれていないものがおすすめです。

料理酒は「食材の臭みを消す効果がある」とよく耳にします。この効果は、料理酒に含まれる有機酸の消臭効果によるものです。しかし料理酒には、臭みを消す以外にも以下の効果が期待されます。

• 旨味・コクを引き出す
• 味が染み込みやすくなる
• 香りづけ
• 煮崩れ防止

これらはいずれもプロの料理には欠かせない効果です。料理酒の効果を意識すると、料理がさらに上達していきます。

純米酒は「米」「麹」「水」だけで造られた無添加の日本酒です。醸造アルコールも含まないためお米本来の香りと旨味を楽しめます。「調味料」よりも「料理に使う日本酒」として考えるといいです。

米の特徴が前面に出るため、各純米酒で個性が変わってくるのがおもしろい点です。「クセが強い」ものもありますが、それも込みで楽しめます。また、辛口のものはスッキリと食事に合わせやすいだけでなく安価なものも多いので、最初の1本にもおすすめです。

料理酒と日本酒の違いは「塩」にあり、その効果も先述しました。しかし、目に見える大きな違いは「価格帯」にあります。調味料理酒はスーパーやコンビニなどどこでも販売されており、非常にリーズナブルな値段で購入できます。

そのため、みなさんが思い浮かべる最もメジャーな料理酒がこちらの調味料理酒になります。

好適米原料酒とは、酒造りに適した米を使用したお酒です。食用の米を品種改良し、より酒造りに適した米の研究が進められています。好適米の特徴として、「タンパク質」「脂質」が低い点が挙げられます。

これらが低いと酒の雑味を抑え、より芳醇な香りに仕立てられます。そのため、料理酒にこだわりたい方におすすめです。

料理酒は主に「ボトル」か「瓶」に入れられてるイメージがあります。ボトルの場合は調味料理酒・瓶の場合は純米酒か好適米原料酒が入っています。ボトルと瓶以外にも、「パック」で販売されている商品もあり、こちらは大容量ながらも安く売られている商品が多いです。

• 料理酒は「ボトル」
• 純米酒・好適米原料酒は「瓶」
• 大容量で安価な「パック」

また、100均で詰め替え用のボトルも売っていますので、そちらへ入れ替えての使用もできます。

家族や同居など複数人で暮らしている方は、あまり悩まず内容量の多いものを買っても不都合はありません。しかし、一人暮らしの方はどのサイズを買えばいいか悩みます。

一人暮らしの方向けにボトルは300ml～から販売されており、一人でも使い切れる量です。一人暮らしで料理酒を買おうとしている方には、300mlの小さいサイズがおすすめです。

「タカラ」の料理酒は食塩無添加で造られているのが特徴です。そのため、料理に一切余分な塩分を含まずに調理できます。健康に気を使いたい方におすすめです。

また、「マスキング酵母21号」と呼ばれる酵母の働きにより、食材の臭みを消す有機酸とコクや旨味を与える成分が多く含まれています。

キング醸造の「日の出料理酒」はスーパーで最もよく目にする料理酒です。なんといっても注目すべきはその値段で、1リットル入りでも数百円で買えるコスパのよさを発揮します。

また、サイズも小～大と豊富に揃えているため、一人暮らしの方でも臆せず買えるサイズが売られています。

「ミツカン」の料理酒は塩分のみ添加されているため、クセがなく使いやすい商品です。キング醸造同様、こちらも手ごろな値段で売られています。サイズも300mから～取り揃えているので、ミツカンの料理酒も一人暮らしに強い味方となります。

蔵元の料理酒「料理の要」は、米と麹のみ使用した無添加の料理酒です。他のメーカーよりアミノ酸含有量が多く、料理の風味を高めます。

調理に少し加えるだけで、「照りがよくなる」「まろやかな味わいになる」と非常に使い勝手のいい料理酒です。今の料理酒より、一段上にいきたい方にはおすすめのメーカーとなります。

赤いパックに白い丸のデザインでおなじみの白鶴の代表的な日本酒「まる」は、料理酒としても使用できます。国産米100%で、さまざまな料理と相性のいい日本酒です。

料理酒専用のものも販売しており、無塩タイプの料理酒です。有機酸が多く含まれているので、味が染み込みやすく初心者にもおすすめの料理酒です。

基本的に料理酒の賞味期限は未開封で「9ヶ月～1年」・開封済みで「2ヶ月程度」とされています。また、日本酒も同様に未開封のもので「9ヶ月～1年」です。

未開封の料理酒は常温保存で問題ありませんが、開封済みは冷蔵保存をおすすめします。冷蔵保存により、劣化を防ぎ風味を保てます。ただし、あくまで賞味期限のため過ぎても使用はできますが、風味などが落ちてしまうので、なるべく早く使い切るのを意識してください。

料理酒は「日本酒」でも代用が可能です。中でも純米酒は、コクや旨味が料理酒と近いので、代用酒としておすすめします。また、そのほかに以下でも代用が可能です。

1. 食材の臭みを消す「焼酎」
2. アルコールを含む「本みりん」
3. コクと旨味を与える「ワイン」
4. 肉を柔らかくする「ビール」
5. 特徴的な香りをつける「ウイスキー」

料理の特徴を掴めば、どれがどの料理に適したものかわかってきます。各々代用品の効果を意識して使ってみてください。

化学調味料の「たんぱく加水分解物」をご存知でしょうか。これは法律上は食品に分類され、旨味やコクを手軽にプラスしてくれるため、多くの食品に用いられています。動物性・植物性のたんぱく質が原材料で、それを加水分解する際に使う酵素は培養した微生物です。そのため、不純物によるアレルギーなどの人体への影響があるのではないかと言われています。

料理酒について、多くの解説や紹介をしてきました。料理酒ひとつで料理が変わるとわかれば、さまざまな料理に挑戦する意欲が湧いてきます。まずは、どの料理酒でも手に取ってみて、料理を始めてみましょう。そして、自身の好む料理酒をぜひ見つけてください。