酔鯨の日本酒おすすめ7選｜まずい？うまい？評価・特徴を紹介【美味しい飲み方も】

高知県の地酒として製造されている酔鯨は、いまや全国区の日本酒になっているほど評価が高く人気があります。パッケージに書かれたきれいなクジラのイラストを目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

高知県では、料理と一緒にお酒を飲みながら楽しく仲を深める風習があります。酔鯨は、そんなシーンでも大人気の日本酒です。食中酒としても飲みやすく知名度もあるため、お祝いや感謝の気持ちを表すギフトにもってこいです。

この記事では、酔鯨の魅力や特徴・代表銘柄・特別純米などのおすすめ商品・酔鯨酒造の広報活動などを詳しく紹介します。うまいのか・まずいのか、実際の口コミ情報や美味しい飲み方も必見です。国内のみならず世界進出が大いに期待される酔鯨酒造の日本酒について、ぜひ注目して知識を高めてみてください。

酔鯨は「すいげい」と変わった読み方をする日本酒ですが、名前以外にもインパクトのある面白さをたくさん秘めています。ここからは、酔鯨に関する情報を順番にわかりやすく紹介します。

酔鯨は、高知県の酔鯨酒造で50年以上製造されている歴史のある日本酒です。創業当時には苦戦を強いられていた日本酒造りでしたが、昭和60年から始めた吟醸酒の製造から軌道に乗り始め、今では全国での知名度が一気に上がるほどの酒蔵になっています。

酔鯨を製造したことにより、世界にまで認められるようになりました。

酔鯨というユニークな名前は、初代蔵元が親交のあった土佐藩15代藩主の山内容堂からとったものです。お酒が大好きだった山内容堂は、自分を指して「鯨海酔候」と称していました。つまり、クジラのごとく大酒を飲んで酔っている御殿様といった意味です。お酒を愛する山内容堂の愛称を、酒蔵と代表銘柄の名前にしています。

酔鯨酒造では、素材選びにとことんこだわって酒造りをしています。仕込み水には鏡川の湧き水を使用し、その清らかな湧き水を酒造りの道具を洗浄するのにも活用しています。また、酵母には、発酵力抜群の熊本産のKA-1を採用しています。

酒米は日本全国から取り寄せ厳選しています。原材料へのこだわりは一切妥協しません。

山の幸も海の幸もふんだんにある高知県では、食事と共にお酒を飲む文化があります。地酒は甘口すぎても辛口すぎても好まれにくく、他の地域とは異なります。酔鯨の絶妙な味加減は、飲む人の気持ちや飲みやすさを徹底して研究した賜物です。

食事の邪魔をしない穏やかな香りとキレを持つ酔鯨の日本酒は、高知県でもとても愛されています。

酔鯨酒造の日本酒の価格帯は、1,000円程度のものから2万円を超えるものまであり、幅広いランナップの日本酒を販売しています。日常で楽しめる日本酒から、贈り物やお祝い事で飲める日本酒まであるため、どんなシーンでも選びやすくなっています。

季節限定の日本酒は手頃な値段で入手しやすいので、いつも新鮮なラインナップを楽しめます。

酔鯨の日本酒はまずいといった声があるようですが、実際はどう評価されているのでしょうか。口コミを分析してみます。

口コミでは、食事やおつまみ無しではやや不思議な味わいになるといった感想がちらほらありました。食中酒として飲まれる前提で製造されているため、飲み方次第では好みに合わないと感じるようです。

酔鯨酒造の代表銘柄・人気銘柄を紹介します。酔鯨酒造の日本酒はバリエーションが豊かで種類がたくさんあります。純米大吟醸・純米吟醸・吟醸の中でもそれぞれ特徴があります。

酔鯨の日本酒の中でプレミアム商品にあたる日本酒から2種類紹介します。いずれも純米大吟醸ながら、酔鯨酒造の独特のキレを加えた飲みやすい日本酒です。アルコール度数はどちらも16度です。料理を引き立てる脇役の吟醸香は珍しいのでぜひお試しください。

「弥（Ya）」は、リンゴ系とバナナ系の違った吟醸香を2つともブレンドした、珍しい吟醸香を醸し出す日本酒です。高知県開発の酵母「AC-95」は、カプロン酸エチルと酢酸イソアミルの両方の成分を同時に発生しやすい独自酵母です。

精米歩合は40％以下とかなりの酒米の削り方をしているため、上質な口当たりも楽しめます。

兵庫県特A地区産の山田錦を70％も削った甘口のプレミアム日本酒です。料理との相性を第一に考慮し、甘み・塩味・酸味・苦み・旨みを絶妙に整えてあります。複雑な味わいをきれいなバランスで調整した酔鯨ならではの純米大吟醸酒です。

パッケージの華やかさや美しさも群を抜いており、高級な贈り物にふさわしい逸品です。

水・米・麹のみで製造した純米大吟醸酒・純米吟醸酒を紹介します。酔鯨酒造には14種もの商品がありますが、ここではその中でも人気の3銘柄について解説します。アルコール度数は16～17度です。吟醸酒を身近に感じさせるのも酔鯨酒造の特徴のひとつです。

兵庫県産の山田錦を精米歩合50％以下にして作った堂々たる純米大吟醸ですが、価格が手頃で入手しやすい日本酒です。この商品は酔鯨酒造が「もっと身近な純米大吟醸酒を」といったモットーを掲げて作った日本酒になります。

酔鯨酒造の伝統の酵母と複雑な味わいで仕上げた、まさに飲みやすい純米大吟醸酒です。

高知県のオリジナル酒米「吟の夢」を使用した純米吟醸酒です。この日本酒は新酒の時期限定で販売される季節ものの生酒です。「吟の夢」は高知県で初めて開発された酒米で、高知ならではの食中酒に合う日本酒が仕上がります。

生酒らしいキレと酸味があり、土佐の生酒としてしっかりした独自の旨みを含みます。

夏季限定の純米吟醸酒です。パッケージも涼し気で気分を盛り上げてくれる商品です。熊本酵母の「KA-4」を使用し、酸味とすっきり感を前面に押し出しています。さらりさらりとお酒がすすむといったイメージにぴったりで、夏におすすめの日本酒です。後口にはちょっぴりビターさが残り、夏野菜に合います。

酔鯨の日本酒の純米酒・本醸造酒を紹介します。全7種あるうち、ここでは人気の2銘柄について解説します。どちちらもアルコール度数は15度ですが、商品ごとに酒米が異なります。食事の内容や気分に合わせてお好みの味わいの日本酒が選べます。

ワンランク上の純米酒として作られている「吟の夢」は、原材料にこだわり、かつ、飲みやすさを大事に仕上げられています。高知県のオリジナル酒米「吟の夢」と、名水と謳われる鏡川の湧き水が使用されています。

吟の夢の親品種である山田錦独特のふくよかな旨みがあり、口当たりは柔らかく後味はキレと酸味が残る味わいです。

酒米を55％まで磨いて素材の良さを引き出し、酔鯨独自の酸味が出るよう作られています。香りは控えめですが味わいとしては幅のある、食事によく合う日本酒です。酔鯨といえばこの味といった代表的な特別純米酒です。

熊本酵母・鏡川の源流水を使用し、酔鯨の伝統的な手法と素材が詰め込まれた商品です。

酔鯨では焼酎・梅酒・あま酒も製造・販売をしています。焼酎は純米酒のキレと酸味をしっかり残した酔鯨らしさのある味わいになっています。梅酒も、酔鯨の日本酒をベースに酸っぱさの強いすっきりしたテイストに仕上げています。梅酒6・8の数字は熟成年数を指しており、6年は8年の後継品です。

また、手作り吟醸麹を使った、まろやかでお米の存在感を感じられるあま酒も人気商品です。

酔鯨の日本酒は、現地のSUIGEI　STOREや、酔鯨特約店とオンラインショップで購入できます。また、酔鯨酒造のHPのオンラインショップや、楽天・Amazonなどのオンラインストアで購入するのが簡単でおすすめです。コンビニでも購入できる場合がありますが、店舗によるので気になる方は問い合わせてみましょう。

季節限定の日本酒や梅酒などは早々に売り切れてしまいがちなので、早くからチェックしておくのが無難です。

酔鯨の日本酒は、マイナス5度以下での保管が推奨されています。マイナス5度は酵母の働きを休ませるのに適しており、日本酒の美味しさを留めておける最適な温度です。その温度で保管できる場所がない場合は、紫外線の当たらない冷暗所に置いてください。

また日本酒は紫外線を当てると色や香りが変化し、味わいが落ちてしまいます。適切な保管場所がない場合は、日本酒セラーを購入するのがおすすめです。下記の記事ではおすすめ商品を紹介しているので、ぜひチェックしてください。

酔鯨は辛口で酸味がありながら酒米のふくよかな旨みを含んだ日本酒です。常温ではほのかな甘い香りも楽しめますが、酔鯨の独特の味わいを楽しむなら、15度ほどの冷酒か人肌より少し温めたぬる燗にすると適度な辛口になりおすすめです。

あまり冷やし過ぎたり熱すぎる熱燗にしてしまうと、辛口の強度が増して口当たりが硬くなります。また、食事やおつまみと一緒に飲むのがベストです。期間限定品は季節の味覚と一緒に味わってみてください。

酔鯨酒造の広報活動はとてもおしゃれで、若い方の日本酒離れが話題になっている近年でも多くの方から注目されています。伝統的な部分を上手に活かしながら現代的な広報活動をしています。

酔鯨酒造の土佐蔵と長浜蔵に併設されている「SUIGEI STORE」は、美術館のような美しい建物でモダンな雰囲気を醸し出しています。カフェではノンアルコールスイーツを販売していたり、ギャラリーではコラボ展示があったり、ショップではおちょこなどオリジナルグッズが買えたりします。

店員さんの説明を聞きながら限定酒も飲めて、ちょっとしたテーマ―パークです。

酔鯨酒造では「enjoy sake life」をテーマに、ESL会と呼ばれるイベントを定期開催しています。国内のみならず世界へ向けて日本酒をアピールする趣旨があります。日本酒の良さ・高知県の良さ・酔鯨の良さが理解できる楽しいイベントばかりです。

ワークショップや利き酒会、郷土料理と酔鯨を楽しむ会など、毎回大盛り上がりしています。

錦戸亮さん・赤西仁さんのYouTubeチャンネルとのコラボもしています。両者がパッケージデザインをした純米大吟醸「弥（Ya）」は大人気で完売になるほどです。また、番組内では酔鯨の夏の美味しい飲み方「ホエールスクイーズ」にもチャレンジしています。

ホエールスクイーズは酔鯨のオンザロックに柑橘を絞り、混ぜずに飲む酔鯨おすすめの飲み方です。

アウトドアブランドとして有名なチャムスが、ブランド設立40周年を記念した酔鯨酒造とのコラボ商品「酔鯨×CHUMS 40years Anniversary」を2023年4月に販売しました。異業種間コラボの経緯は、チャムスが高知県東洋町にある野根川の保全活動を行っているNPO法人に協賛したことから始まりました。

同じ野根川から引いた水で作った田んぼの米と川の水を使用した酒を、地元の酒蔵で造りたいという想いが酔鯨酒造に届き、実現しています。コラボ商品の内容は、40周年を記念したおしゃれなデザインのハードケースに、酔鯨の純米酒と国産ひのき升セットと、純米酒と美濃焼の徳利・おちょこセットの2種類です。

徳利やおちょこ、升などすべてのアイテムにチャムスのロゴとブービーバードが描かれており、飲み終わったあとのハードケースはアウトドアのギアケースにもぴったりです。気になる方はぜひチェックしてください。

酔鯨酒造の日本酒について、その特徴とこだわり・人気銘柄・おすすめ商品・美味しい飲み方・広報活動の面白さなどを詳しく紹介しました。ぜひ記事を参考に、今後も人気の上昇が続くこと間違いなしの酔鯨の日本酒を楽しんでみましょう。