初心者向けおすすめトランペット17選｜買うなら値段はどれくらい？

華やかな音色でひときわ輝く金管楽器トランペット。自分の楽器を持って演奏できると楽しいです。しかし、メーカーや価格の違いなどで、購入の際には迷う方も多いのではないですか。

有名なメーカーではヤマハ・バックなどがありますが、他にも種類は豊富です。材質やメッキの違いで音が変わり、吹きやすさも違うと言われます。初心者に扱いやすいものから長く愛用できるモデル・気軽に試せる初心者用セットなど商品もさまざまです。

この記事では、トランペットの種類や選び方についてご紹介します。また、小学生・中学生におすすめのモデル・お値段を抑えた商品・初期から必要なグッズや初心者の練習方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

トランペットに一番よく使われている素材は銅と亜鉛の合金である真ちゅう（ブラス）です。銅と亜鉛の比率によって種類が分けられ、銅の割合が多いものから順に、レッドブラス・ゴールドブラス・イエローブラスと呼ばれます。

• イエローブラス・・・一番定番の素材で明るく張りのある音色。
• ゴールドブラス・・・温かみのある豊かな音色。
• レッドブラス・・・さらに暖かく柔らかい音色。現在は少ない。

また、真ちゅうにニッケルを加えた合金を「洋白」といい、白い光沢のある硬い材質です。深く重厚な音が出せます。低価格のトランペットに使われるほか、支柱など部分的にも使われます。

メッキはサビから守る役割がありますが、音色にも微妙な影響があります。

• 銀メッキ
  楽器自身の特性が表れやすく、柔らかく明るめですが重厚感のある音が出せる。クラシックや吹奏楽部の方におすすめ。
• 金メッキ
  華やかで比較的目立つ音が出せる。銀メッキよりは暗めの音。銀メッキに比べて抵抗感があるので、上級者の方におすすめ。
• ラッカー
  ラッカー塗装はさびなどの変化が起きにくく耐久性にすぐれている。パワフルで音抜けがいいのが特徴。

 トランペットのベルの工法は、一枚取りと二枚取りの2種類があります。二枚取りはベルとパイプ部分を別々に作って接合するタイプで、ほぼ機械作業で作られているのでコストが低めなトランペットに用いられています。

一枚取りはベルに継ぎ目がなく、熟練した職人がハンドメイドで作っているので高級品やカスタムモデルに採用されています。その分一枚取りの楽器は音のつながりがスムーズでのびやかな音を出せます。

支柱の有無により音の質感や重量はかなり変わります。支柱が1本もなければ明るく軽い音色になりますが、2本がある場合はどっしりとした堂々とした音色になります。初心者であれば1本の方がバランスのいい演奏ができるためおすすめです。

最近では、プラスチック製のトランペットも販売されており、その軽量性や低価格、手入れの簡便さなどから、手軽に始められるというのが魅力です。また、金属アレルギーの人でも安心して演奏ができます。

ただし、本格的な演奏には向いていません。しかし、トランペットに興味がある子供たちや、自宅での練習用にはおすすめです。

ヤマハのスチューデントモデルなら音も本格的で吹きやすいのでおすすめです。ブランドの特徴とベーシックな機能が備わっており、初心者でも扱いやすい重さのバランスと操作感が魅力。初めて手に取る学生さんにおすすめの商品です。

ヤマハのトランペットは小中学校の吹奏楽部でも使われることが多く、音程の正確さや音色の良さに定評がある商品です。品番でいうと1000～4000番台のものを予算やメッキの好みに合わせて選ぶといいですよ。

とにかく安いトランペットをお探しなら、低価格でコストパフォーマンスの高いものがおすすめです。ソレイユ・JMichealなどは初心者でも音の出しやすいトランペットがそろっています。

初心者セットや入門セットとしてオイルや譜面台などの備品も付いている商品もあるので初めて手に取る方には便利です。特にこだわりがなければ品質にも問題なく、吹きやすく手入れがしやすいので、初めての方におすすめです。

高校生以上だと体格もしっかりしてきますし、部活動で力を入れている高校も多いと思います。後々楽団に入っても対応でき、買い替えの必要がない長く愛用できるモデルを選ぶのがおすすめです。おすすめは、ヤマハとバックの2大メーカーのものです。

ヤマハでいうと5000番台以上のモデルがプロ・カスタムモデルになります。ベルやメッキの仕様にこだわり、豊かな音色のものがそろいます。Bach（バック）はトランペットにおけるストラディヴァリウスと呼ばれる人気メーカーです。後々も使う予定ならレギュラークラス以上のものがおすすめです。

ポケットトランペットとは、管の長さは普通のトランペットと同じで巻き方をコンパクトにしたもので、音域も普通のトランペットと同じです。ベルの大きさは通常のトランペットと同じ場合と、コンパクトに作られている場合があります。

本体がトランペットよりも短いので、普通サイズでは手が届かない体が小さいお子様でも持ちやすくなります。ただし吹き方もトランペットと同じなので、小さすぎるお子様には、初めは息の量などから吹くのが難しい可能性もあります。

トランペット奏者が使っている率が圧倒的に高いのが、ヤマハとバックの楽器です。実は、奏者の好みや使うシーンが分かれるほど、両者には違いがあるのです。

ヤマハは日本の総合楽器メーカーで、どのトランペットを選んでも安定した音程や吹きやすさがあるのが特徴です。一方バックは金管楽器をメインに制作しているアメリカのメーカー。一本一本手作りで作られていて、個体差が大きいのが特徴です。自分らしい音色が出せる魅力があります。

トランペットを吹くのに必要なグッズを初心者入門用トランペットセットとして販売している商品があります。ケース・オイル・クロス・ミュートなどが入っているので、特別なことを考えずに一式そろえられます。

楽器を買ってすぐに必要なお手入れができるのが便利。さらに教則本や教則DVDがついているものもあり、初めに何からしたらいいか分からない方にも安心です。値段も2万円台から購入できるものもあるので、トランペットを試してみたい初心者の方にはぴったりです。

「トランペットはいつから始めたらいいの？」「小学生からトランペットを初めて大丈夫なの？」と心配に思うこともありますよね。トランペットはマウスピースを使うため、前歯が永久歯に生え変わる3年生頃から始められます。とはいえ、トランペットは1kg程度と重たいため、ある程度力がついてからが理想です。

子供の頃から始めるメリットとしては、子供の可能性を広げる点や一生涯の趣味にできる場合がある点があげられます。また、ソロパートが多い楽器でもあるため、注目の的になりやすいのも特徴です。興味があるお子さんにはぜひプレゼントしてみてください。

トランペットは楽器にそのまま息を入れるだけでは音が出ません。唇を振動させて息を出す吹き方をします。そのために、「バズィング」という唇の震わせ方ができるようになるのが第一段階です。

バズィングができるようになるために、まずはマウスピースを唇に当てて音を出す練習をします。唇の力を抜いて息を入れる吹き方を繰り返しているとできるようになります。できるようになったら唇の締め具合を変えてみると、音程が変えられます。そうなると楽器をつけてもキレイに音が出せるようになります。

マウスピースで音が出せるようになったら楽器をつけて吹いてみましょう。まずは出しやすい音を気持ちよく鳴らせるようにします。初めは安定しないかもしれませんが、何度も吹いているとクリアに出せる位置が分かってきます。その音を確実に鳴らせるようにしましょう。

クリアな音の吹き方が分かってくると、トランペットを吹く感覚がつかめてきます。

クリアに音が出せるようになったら、ピストンを押して音を変えてみましょう。音階の出せるところまでをきれいに鳴らせるように、一つの音を長く伸ばす「ロングトーン」をすると唇が安定してきます。

早く曲を吹きたいと焦るかもしれませんが、早く吹けるようになるためにもロングトーンをして音をコントロールできるようになるのが大切です。しっかり鳴らせるようになってきたらまずは下のド（LowB）から一オクターブ上のド（MiddleB）までを目指しましょう。曲が吹けるまであと一歩です。

音階がしっかりと出せるようになってきたら、いよいよ曲を吹けます。初心者におすすめの曲をご紹介します。

• 聖者の行進
• きらきら星
• トトロのテーマ
• ミッキーマウスマーチ
• ハッピーバースデー
• ベートーベン第9番（歓喜の歌）

これらの曲は下のド（LowB）から一オクターブ上のド（MiddleB）までしか使いません。初心者にも吹きやすく盛り上がる曲が多いので、ぜひマスターしてトランペットライフを楽しみましょう。慣れてきたら好きな曲にもぜひ挑戦してみてください。

吹くときにトランペット本体に差して使う吹き口の部品で、通常は楽器を買うと付属しています。トランペット初心者は奏法が安定するまでは楽器で音が出せないことがあるので、初めはマウスピースのみで練習します。

マウスピースはカップの深さや内径の大きさ・厚さにより種類が異なります。まずは付属のもので構いませんが、慣れてきたら自分が吹きやすいサイズやメーカーのものを探すのがおすすめです。

トランペットのピストンとピストンが入る楽器本体のすきま部分にさすオイルです。オイルが少なくなると、ピストンを押したときの動きが悪くなり、思うように演奏できなくなります。長時間オイルを切らした状態で楽器を保管しておくと、最悪の場合サビで金属同士が固着し、動かなくなる恐れもあります。

バルブオイルは楽器を使う時には毎回使う必需品です。1・3番のチューニングスライドにスライドオイルの代用として使う場合もあります。

トランペットのチューニング管と楽器を抜き差しする際にすべりを良くするグリスで、粘り気のある油です。一番管の長いメインチューニングスライドと、真ん中の一番管の短い2番チューニングスライドに使います。

チューニング管は、楽器の音程を正しく合わせるために動かして使うため、一度合わせたらしばらくは動かないようにしなければなりません。しかしグリスを塗らずにいると固まってしまい動かせなくなる恐れがあるので時々グリスを塗って防ぎます。

スワブとは、クロスの先にひもがついていてその先におもりがついているトランペット内部の掃除用グッズです。スワブを管の中を通らせて使います。金管楽器は金属でできているため、水分がついたままにしておくと酸化やサビの原因になります。管の中は細長く、自然には乾きにくいので定期的にスワブを通しましょう。

スワブは手洗いすると何度でも使えます。毎日のメンテナンス用に1つ持っておくと安心です。

クロスとは楽器の表面を磨くための布です。ポリシングクロスやクリーニングクロスとも呼ばれます。マイクロファイバーやネル素材でできていて、汚れを取り光沢をもたらし、楽器を保護できます。

トランペットは手形や指紋などがつきやすく、放置しておくと変色の恐れがあるので、クロスは1枚は必ず持っておきたいグッズです。楽器をケースにしまう前に毎回クロスで吹くのがおすすめです。クロスだけでもお手入れはできますが、楽器用のポリッシュと併用すると効果的です。

すぐに必要ではないけどあると便利なトランペット用のグッズをご紹介します。

• マウスピースブラシ・・・マウスピースの細い部分を洗うブラシ。
• 本体掃除用ブラシ・・・本体を水洗いする時に管に通して使うブラシ。
• 磨き用ポリッシュ・・・楽器の表面を磨くときに使う。
• ミュート・・・曲によって音色を抑えたり変えたりするためにベルにつけて使う。練習用に消音効果のあるものもある。

これらのグッズはトランペットを長く使うなら必要になりますが、都度買い足せば大丈夫です。

初心者がトランペットを買うときの選び方やグッズ・練習方法をご紹介しました。トランペットが上達するためにはこまめに吹くことが大切です。ぜひお気に入りのトランペットを手に入れて演奏を楽しんでくださいね。