日本酒「雨後の月」の人気おすすめ10選！種類や特徴は？純米大吟醸白鶴錦も

普段からお酒を楽しまれる方なら、日本酒を飲む機会があると思いますが、初心者の方や日本酒があまり得意でない方も多いと思います。 しかし、初心者にも挑戦しやすい日本酒はたくさんあります。そのひとつが、今回紹介する「雨後の月」です。

雨後の月はネーミングが印象的ですが、甘口で飲みやすく、口コミで人気の日本酒です。この記事では、雨後の月がどのような日本酒なのか・初心者にも挑戦しやすい理由とは・種類による違いと特徴について詳しく解説します。

また、雨後の月おすすめ10選や、雨後の月がつくる梅酒、日本酒の違う楽しみ方についてもご紹介します。ぜひ最後までご覧いただき、購入の参考にしてください。

雨後の月は広島県で製造されている日本酒となります。呉市の東に位置する「仁方」は3つの山と瀬戸内海に挟まれた小さな町です。地の利と恵みを受けたこの町で、名水を利用して誕生した日本酒が雨後の月となります。

また、名前の由来は小説家の短編題がもととなっています。そのもとは、小説家の徳富蘆花が明治33年に発表した「自然と人生」です。

「雨あがりの空に、冴え冴えと光り輝く月が周りを明るく照らす」この小説の一文のように、澄みきった美しい酒を醸したい思いより生み出された名前となります。

雨後の月は強いこだわりが込められた日本酒です。

【雨後の月のこだわり】

（2022年5月16日）

上表のように、名水と厳選された酒米を使用し、大吟醸造りの製法が採用されています。軟水はミネラル分が少ないものです。そのため、発酵がゆるやかに進みます。口当たりのいいやわらかさやまろやかさがこれにより引き出されます。また、酒米の王様である「山田錦」と絶滅危惧に瀕した過去を持つ「雄町」を掛け合わせた酒米などが使用されています。

大吟醸造りとは、よく精米した白米を低温でじっくりと発酵させ、かすの割合を高くして醸造する製法です。この結果、特有の芳香が生まれます。つまり、手間暇をかけた醸造により、香り高く仕上げた日本酒が誕生します。このように、雨後の月は強いこだわりが込められた日本酒といえます。

雨後の月はキレがあり、甘口でフルーティな味わいのため飲みやすくなっています。そのため、日本酒を飲み慣れていない・初心者など多くの人に愛されています。また、低価格の種類もあり、手にとりやすい日本酒です。このような懐の広さが人気の理由ともいえます。

先述した酒米にもいくつかの種類があります。以下のような酒米です。

• 愛山
• 山田錦
• 雄町
• 八反錦
• 白鶴錦

このように、酒米の種類は複数あり、それぞれ異なる香りや味が生まれます。雨後の月を気に入った方はお気に入りの1本を探してみてください。異なる風味を楽しむ機会にもなります。

純米大吟醸白鶴錦は、白ブドウを連想するフレッシュな香りに、みずみずしい甘味と爽やかな酸味のバランスがとれた日本酒です。さらに、クリアな余韻も楽しめます。

白鶴錦は軽やかな味わいに仕上がる特性を持つ、大吟醸向き酒造好適米です。これを大いに生かして醸造されたのが、純米大吟醸白鶴錦です。

その結果、純米大吟醸白鶴錦は「Kura Master 2019 純米大吟醸酒部門」でプラチナ賞を受賞しました。洗練された上品さと味わいは純米大吟醸白鳥錦の独自の味わいです。

大吟醸月光は雨後の月をより楽しめます。定番商品を見直し、さらに強化された日本酒のためです。その味わいは甘みと酸味の絶妙なバランスと終いのキレとなります。さながら、ラベルに描かれた三日月のようにシャープです。

みずみずしく透明感のあるフルーティな香りが心地よさを感じさせます。また、ほろ苦さと少しの辛さの余韻もあります。雨後の月の定番商品を強化したものであるため、幅広い層に好まれる特徴も引き継がれています。

温度の上昇にともない味にダレがでるため、しっかりと冷やすのがおすすめです。

氷結の日本酒を楽しめるのが吟醸酒ひとつ火となります。吟醸酒ひとつ火は氷結すると、キリッとさっぱりした辛口の味わいを楽しめます。手順は以下のとおりです。

1. プラスチックカップなどに90mlほどの日本酒を注ぐ
2. 冷凍庫で凍らせる
3. 凍った日本酒に同量の日本酒を注ぎ、シェイクする

シャリシャリとした食感と口溶けの涼しさを楽しめる、氷結の日本酒です。夏のように暑い時期にいつもと違う楽しみ方ができます。

特別純米十三夜は2016年ANA全日空国際線でファーストクラスのお酒に採用された日本酒です。気品と優しさを感じさせるこの1本は、なめらかな口当たりにこだわって醸造されています。特別純米酒十三夜は以下のような料理との相性がいいです。

• 和食
• イタリアン
• フレンチ
• 中華料理

このように、多種の料理に寄り添い、引き立てる味わいが好まれている理由です。アルコール度数は13度前後で日本酒の中では低い度数となります。また、搾った後のお酒に加水をしない特徴があります。そのため、低アルコール原酒に多く見られる線の細さが感じられず、骨格がしっかりとした日本酒が特別純米十三夜となります。

万緑は、赤磐地区で栽培された、希少かつ最高品質の「赤磐雄町」を100%使用した純米大吟醸です。赤磐雄町でしか出せない、美しく上品な味わいが感じられます。純米大吟醸ならではの華やかで芳醇な香りと、バランスのとれたクリアな旨みと深い余韻のある味わいが特徴です。

雨後の月には、限定品も存在します。シュワッと爽快な味わいの「微発泡にごり」は、パーティーのウェルカムドリンクとしてもおすすめです。また、箱入の「金泉」は、「雨後の月」の相原酒造の堀本杜氏によって醸されたもので、地元でもなかなか巡り合えない貴重な大吟醸です。どちらも特別な記念や贈り物としてもぴったりです。

ここまではおすすめの雨後の月をご紹介してきました。ここでは、実際の反応がどのようなものかをみてみましょう。

雨後の月は梅酒も人気の一品となります。濃厚なにごり梅酒となりますが、その飲みやすさは幅広い層に好まれているためです。特徴は以下のとおりとなります。

• 辛口純米がベース
• お酒特有のツンとくる味を感じない
• 清々しさを感じる
• 梅肉が非常に多い
• 漬け込んだ後の梅をピューレにして加えている
• 甘みと酸味のバランスが絶妙
• トロトロとした円い味
• 素直で芳醇な味わい

アルコール度数が低く、お酒が苦手な方も挑戦しやすい梅酒です。ただし、ロックで楽しむ場合は飲み過ぎに気をつける必要があります。アルコール度数が低くても、量が多ければ酔いがまわります。自身にあう適量を意識して、楽しんでください。

雨後の月の購入方法は、全国各地の酒販店での購入です。ただし、販売店によっては取り扱いがない場合もあります。確実に手に入れるには通販を利用することですが、正規の価格よりも高い場合があります。また、日本酒専門サイトなら、品質管理が行き届いているので安心です。

雨後の月の美味しい飲み方は、冷やして飲むことです。甘口のため、食事と一緒に楽しむ場合は冷やした方が後味もスッキリします。とはいえ、燗にして飲みたい方もいるでしょう。その場合は、ぬる燗以上に温めないようにしてください。温めすぎるとせっかくの香りが飛んでしまいます。

日本酒は温度によって味が変化しやすいため、温度管理がポイントになります。日本酒セラーをお持ちの場合は－5℃で保管するのがベストですが、ない場合は紫外線のあたらない冷暗所で縦置きにしておきましょう。なお、開栓すると酸化してしまうので、なるべく早めに飲みきってください。

今回紹介した雨後の月のほかにも、口コミで人気の日本酒や希少価値のある日本酒などたくさんの日本酒があります。以下の記事でいくつかの銘柄を紹介しているので、ぜひご覧ください。

ここまで雨後の月について解説・ご紹介をしました。雨後の月は初心者から愛好者まで幅広く愛される日本酒です。今回の記事を参考にして、好みの雨後の月を見つけてください。日本酒の世界が広がり、さらに楽しいひとときを過ごせるはずです。