甲類焼酎のおすすめ15選！乙類との違いは？人気銘柄や飲み方も

焼酎は昔から人気のお酒ですが、甲類焼酎と乙類焼酎に種類が分かれているのをご存じでしょうか。甲類焼酎は全体的にクセがなくすっきりして価格が安めなため、割りものやアレンジがしやすい焼酎です。

また、初心者やお酒のコクが苦手な方からも飲みやすいと評判がよく、近年では老若男女を問わず楽しまれているお酒です。ひと昔前はおじさんっぽいイメージの時期もありましたが、今ではそんなことはありません。

この記事では、甲類焼酎についてその魅力や乙類焼酎との違い・人気メーカーの特徴・おすすめ商品・上手な選び方や飲み方などをわかりやすくご紹介します。ぜひ参考にして、美味しい甲類焼酎を楽しんでください。

甲類焼酎の特徴や魅力についてお伝えします。「飲みやすさ」「リーズナブル」「カロリー」の3点を詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

甲類焼酎は連続式蒸留で作られていて、繰り返し蒸留して雑味やクセが残らないため、大変飲みやすいクリアなお酒です。水割りやお湯割りはもちろん、お茶・ジュース・梅干しなどどんな飲み方でも美味しくいただけます。

自由度が高い甲類焼酎は、お好みの飲み方を楽しめるのが特徴のひとつです。

連続式蒸留法では甲類焼酎を大量生産できるので、価格がリーズナブルです。甲類焼酎の主な原材料は糖蜜（サトウキビ）で、糖蜜は原材料代が安価で効率的な焼酎造りができるため、甲類焼酎は求めやすい価格で販売できるのです。

リーズナブルな値段で気軽に楽しめる点が甲類焼酎の魅力のひとつです。

焼酎はビールやワインよりもややカロリーが低めで、蒸留の段階で糖分がゼロになります。そのため、健康を意識している方にも好まれています。割りものをお茶や水にすればダイエット中でも飲みやすいお酒です。

市販のチューハイ缶や焼酎ハイボールなども糖質ゼロを前面に出して売られています。

乙類焼酎との違いをご説明します。甲類と乙類が分類されているのは、同じ焼酎でも大きな違いがあるからです。「製法」「原料」「味わい」の3つのポイントで違いをお伝えしていきます。

連続式蒸留という方法で作られる甲類焼酎と違って、乙類焼酎は単式蒸留で作られます。単式蒸留は昔ながらの製法でとてもシンプルな蒸留法のため、連続式蒸留のようには大量生産がしにくく価格が高めになります。

乙類焼酎は本格焼酎ともいわれ全体的に価格帯がリッチです。気軽に飲む際にはあまり向かない焼酎です。ロックやストレートでゆっくりちびちび飲むときにおすすめの焼酎です。

甲類焼酎の原料は糖蜜（サトウキビの搾りかす）が主ですが、乙類焼酎では米・麦・芋・そばなど素材そのものが主な原料になり、単式蒸留なので原料の風味も残ります。甲類焼酎でも芋・米・麦が使用されますが、主原料ではなくわずかです。

乙類焼酎に使用される原料は酒税法で細かく制限されていますが、甲類焼酎の原料としては特に記載がありません。甲類焼酎は自由度が高いともいえます。ただ、芋や米を使用すると独特のクリア感が出にくいです。

甲類焼酎が素材の香りを残さないのと相反して、乙類焼酎では原料の香りを残したまま焼酎が出来上がります。素材の香りやコクを楽しむ焼酎が乙類焼酎で、クリアで無色透明の自由度の高い焼酎が甲類焼酎というはっきりとした違いがあります。

楽しむときはそれぞれで飲み方を変えて、味わいに合わせるのがベストです。甲類焼酎は割りものやトッピングで、乙類焼酎は焼酎そのものを活かして飲むのがおすすめです。初心者は、乙類のクセが気になりやすい傾向があります。

厳密に分別をするなら、甲類と乙類が混在した混和焼酎というジャンルもあります。蒸留法も単式と連続式が混在し、味わいは両方のいいところが合わさった焼酎です。甲類が50％以上なら甲類乙類混合混和焼酎、逆なら乙類甲類混和焼酎と呼ばれます。

混和焼酎も人気があり、クセがないのに香りがいいものやコクが豊かで香り控えめなど、さまざまな種類があります。

ここでは、実際に甲類焼酎を選ぶ際のヒントをお伝えしていきます。甲類焼酎を上手に選ぶには「度数」「容量」「容器」「混和焼酎の場合の乙類の特徴」などのポイントを明確におさえるのがベストです。

甲類焼酎のスタンダードな商品は、アルコール度数が20度や25度です。割って5％ほどのアルコール度数にするとちょうどよく飲みやすいといわれています。お酒が弱い方は20度の商品を選ぶのがおすすめです。

アルコール度数が30度を超える通好みの甲類焼酎もあるのでチャレンジしたい方はチェックしてみてください。

甲類焼酎はワンカップ容量から5リットルの大容量まで幅広い容量のラインナップがあります。たまに飲む方なら720mlサイズがおすすめです。初めて飲む場合はワンカップ容量、大勢でわいわい飲む場合は5リットルなど適切な容量を選んでください。

残った分は気温や場所などを考慮して保管しましょう。

甲類焼酎はさまざまな容器で販売されています。自分が何を重要視するかで、お好みの容器の商品を選ぶようにしてください。保管場所・飲む人数・シーン・環境配慮などがヒントになります。

宅飲みなどで大勢でたくさん飲む場合は大容量のペットボトルがおすすめです。甲類焼酎の大容量のペットボトルのパッケージは華美でなくシンプルです。容量重視の方にぴったりです。残った場合もペットボトルならある程度長く保管ができます。

毎日ではないけれど甲類焼酎を飲む機会が多い方は、紙パックがおすすめです。ペットボトルや瓶を捨てる日が決まっていて家に置いておくのが嫌な方も、紙パックなら捨てやすいという観点でベターです。

紙パックでの保管はあまり長期向きではありませんので、残量管理や保管場所を考慮しましょう。

長期保存の可能性がある場合は瓶入りの甲類焼酎がおすすめです。甲類焼酎の瓶商品は中程度の容量から大容量があります。もしオンラインなどでいくつも届いてしまった場合には、保管場所の確保が必要です。

長期保存に向いているとはいえ、中身の劣化のチェックはきちんと行ってください。

捨てやすく飲み切りやすいのは、一杯分パックです。気軽に購入できて残りにくいため、初心者やお酒を多く飲まない方にもおすすめです。近年ではひと昔まえのようなレトロなワンカップタイプに加え、パッケージの綺麗な商品も販売されています。

気分とシーンに合わせて気軽な楽しみ方をするのも甲類焼酎ならではです。

甲乙混和焼酎を選びたいときは、乙類の焼酎の原材料と特徴について知っておく必要があります。乙類焼酎にとって原材料は風味やコクの核となる部分です。難しいと思われがちですが、シンプルなので覚えやすいです。

麦焼酎の原材料は大麦です。最も使用されているのは二条大麦という種類です。大分県が代表的な産地です。味わいは麦の香りがほのかにあり、クセはかなり少ない方で、だれでも飲みやすい乙類焼酎です。

味わいは異なりますが、麦の香り全般がお好みのビール好きの方にも好まれやすい乙類焼酎です。

米焼酎の原材料は米やもち米です。熊本県が米焼酎の代表的な産地です。米焼酎は甘みがあり食中酒としても人気が高い乙類焼酎です。ご飯に合うおかずなら何でもおつまみとして合いますし、羊羹やまんじゅうも合います。

クセのない甲類焼酎と甘みのある米焼酎の混和焼酎ではおつまみ選びが楽しくなります。

芋焼酎の原材料はサツマイモで、独特のコクがあります。このコクが苦手な方とやみつきになる方が分かれやすい乙類焼酎です。甘やかな香りが特徴で、香りに関しては万人に人気があります。混和焼酎として飲む場合は香りが芳醇なものがおすすめです。

芋焼酎の代表的な産地は鹿児島県や宮崎県です。

麦・米・芋以外に、蕎麦焼酎・黒糖焼酎・栗焼酎・焼き芋焼酎など、素材にこだわった乙類焼酎もあります。さまざまな原料の風味を残し、それぞれが個性的な乙類焼酎は、甲類焼酎とは別の楽しみ方がたくさんあります。

混和焼酎を飲む際には乙類焼酎の特徴や個性も吟味して楽しんでみてください。

甲類焼酎や混和焼酎が人気のメーカーをチェックしてみましょう。定番人気となっているメーカーの有名な銘柄や製造法の特徴などを説明していきますので、焼酎選びの参考にしてみてください。

三和酒類では単式蒸留をメインで焼酎を作っていますが、大人気のいいちこシリーズなどはすっきりしていて非常にクリアな味わいで甲類焼酎のように飲みやすいです。いいちこで上品に割りものと楽しむのが女性に人気の飲み方です。

クセのない焼酎を選びたいなら三和酒類の焼酎を候補に入れるのがおすすめです。

合同酒精では、炭酸割りとの相性が抜群のゴードー焼酎や混和焼酎の鍛高譚が人気銘柄です。コスパ最高の大容量焼酎であるビッグ万も合同清酒の商品です。チューハイや梅干し割り、ウーロン杯などさまざまな割り方を楽しめます。

合同酒精の蒸留技術で独自のすっきり感とクリア度の高い焼酎が作られています。

鏡月が王道人気のサントリーは飲料の大手メーカーです。名前を聞いたことがない方はいないほどの鏡月のは、天然水仕立ての韓国焼酎です。20度・25度・30度とバリエーション豊富に販売されています。

雑味がほぼなく優しい口当たりで割りもののほか、どんな料理にも合います。

宮崎本店のキンミヤ焼酎は、甲類焼酎の中でもトップクラスの上品さを誇っています。35度の濃いアルコール度数で、梅酒や果実酒にも使用できます。何で割っても相性がよく、割り物の味わいを引き立てます。

爽やかな色合いのパッケージにも清潔感を感じられ、女性やお酒を出すお店でもひときわ目立ちます。

甲類焼酎の飲み方別のおすすめをご紹介します。炭酸・ジュース・お湯・ホッピーなど割り物別で美味しい飲み方を詳しくお伝えしていきます。お好みや季節、飲みやすさで合うものを選んでみてください。

甲類焼酎といえばレモンサワーが大人気です。爽やかに飲めて爽快感を味わえます。甲類焼酎1に対して炭酸水を2で割るのが定番です。生のレモンを絞るのもおすすめですがなければ市販のレモン果汁・ライム・グレープフルーツ・かぼすなども美味しいです。

柑橘果汁を入れずに炭酸水だけで炭酸割りで楽しむのもアリです。

女性にも初心者にも楽しみやすいのがジュース割りです。炭酸なしのジュースでもいいのですが、炭酸入りのジュースの方がお酒が進みます。一押しで飲みやすいのは炭酸入りのリンゴジュースやコーラです。

すっきりした味わいの甲類焼酎に炭酸と甘みが加わることでお酒の飲みにくさをカバーできます。

寒い季節にホッと一息つくには、お湯割りがおすすめです。クリアな甲類焼酎のお湯割りはトッピングも大いに楽しめます。生姜のすりおろしならさらに体が温まりますし、梅干しなら梅の香りがふわりと上がります。

はちみつを足して甘めの味わいにすれば気分もリラックスしやすくポカポカで落ち着きます。

ホッピーに最も合う焼酎は甲類焼酎です。クセのなさがホッピーの香りを引き立て、どこか懐かしい大人のお酒になります。糖質やプリン体もゼロでダイエット中や健康を気にする方でも飲みやすいです。

ホッピー初心者や合わせる焼酎が見つからない方は、甲類焼酎で合わせてみるのがおすすめです。

甲類焼酎が体に悪い・悪酔いをするという声があります。そんな声が上がる原因としては、飲みやすいので飲みすぎてしまう傾向がある・飲み過ぎればカロリーが多くなってしまうほか、添加物の影響が懸念されているようです。

甲類焼酎は乙類焼酎よりカロリーが高めでクリアな味わいの分、摂取量が増えがちですので、休肝日を設けながら適量を飲むことが大切です。これは乙類でも他のお酒でも同じです。

甲類焼酎について、その特徴や魅力・上手な選び方・人気メーカー・おすすめ商品などをご紹介してきました。美味しい甲類焼酎を探し出し、お気に入りを美味しく飲めるように、ぜひとも記事を役立ててください。