焼き芋焼酎のおすすめ18選｜志村けんさんが愛した焼酎・やきいも黒瀬・鬼火など

焼き芋焼酎は、芋焼酎とは別の種類の焼酎で、原材料が同じでも製法がやや違います。芋・米・麦・そば・黒糖よりも一般的な知名度は低いですが、芸能人や有名人など、知る人ぞ知る濃厚な味わいの人気焼酎です。

焼き芋焼酎を一度飲むと独特な味わいにやみつきになるといわれています。魅惑の焼酎としての存在感があります。どこで購入できるのか、どんな焼き芋焼酎を選べばいいのかなどを知ってぜひチャレンジしてみてください。

この記事では、焼き芋焼酎の魅力や特徴・上手な選び方・人気銘柄・おすすめ商品・美味しい飲み方など焼き芋焼酎について詳しくわかりやすく情報をお伝えしていきます。ぜひ参考にしてください！

王道の焼酎とは違いレア寄りの焼き芋焼酎について、基礎知識をお伝えします。気になる「芋焼酎との違い」「アルコール度数」「味わいや香り」をキーポイントに、焼き芋焼酎の特徴や魅力をご説明していきます。

芋焼酎との明確な違いは、原材料のサツマイモの使い方です。芋焼酎では蒸したサツマイモを使用しますが、焼き芋焼酎では焼いたサツマイモを使います。このたったひとつの行程の違いが、味わいに深く影響を及ぼします。

芋焼酎では蒸したサツマイモの奥ゆかしい甘みやコクが味わえますが、焼き芋焼酎ではサツマイモの皮の焦げ感やほっこり濃厚な甘みを感じられます。サツマイモを焼いたときの凝縮された甘い香りが焼酎に残ります。

焼き芋焼酎のほとんどはアルコール度数が25度で、焼酎の中でも平均的な割合です。25度の焼酎は、ロックやストレートで飲んでも水、お湯、お茶などでも割っても飲みやすく味わい深いのが特徴です。

焼き芋焼酎はディープなコクと甘い香りがあるので、それが大好きな方はぜひロックで、薄めがお好みの方はお茶系の割り物と、香りを堪能したい方は水割りやお湯割りがおすすめの飲み方です。香ばしさを感じてみてください。

焼き芋焼酎の甘みとはいったいどんな甘みかに重点を置いてご説明します。香りでは、焼き芋のパリパリの焦げを含んだ特有の甘さ、味わいでは口にふくんだときのこっくり濃厚な甘い風合いを感じます。

焼酎ですので砂糖のように甘みを直接感じるわけではありませんが、口と鼻で深い甘みを感じられるのが焼き芋焼酎です。口当たりだけについて言及すると固めといえます。立体感のある口当たりと口と鼻に満ちる甘やかさが特徴です。

ここでは、焼き芋焼酎の魅力についてお伝えしていきます。焼き芋焼酎が知る人ぞ知る焼酎として大人気である理由や希少な焼酎といわれる理由などを詳しくご紹介します。焼き芋焼酎の魅力をぜひ知ってください。

実は、焼き芋焼酎は作るのに職人の技が必須な焼酎です。ただサツマイモを焼くだけでは美味しい焼酎の原材料にはなり得ません。焼き過ぎれば香りが出過ぎ、焼き足りなければ香りが顕著に減ってしまいます。

匠の技・センスを駆使して絶妙な焼き加減で、蔵元でひとつひとつ手作業で焼き上げたサツマイモを使って焼き芋焼酎が作られています。

サツマイモの焼き加減に手間がかかるため、大量生産ができないのが焼き芋焼酎です。高級感があるので贈り物としても非常に人気があります。普段お世話になっている方の誕生日・大切な日など特別な贈り物におすすめです。

焼き芋焼酎は製造過程で糖質が抜けているので、糖質ゼロです。また、焼き芋焼酎は乙類焼酎（本格焼酎）で、甲類焼酎よりもカロリーが低くなります。以上の点からも健康的に飲みやすい焼酎といえます。

焼酎全体にいえますが、二日酔いしにくいのも特徴です。ワインや日本酒よりもアルコールの種類が複雑でないため、分解が早いといわれています。

ここでは、実際に焼き芋焼酎を選ぶ際のヒントをご紹介します。お気に入りの焼き芋焼酎を選ぶには「サツマイモの品種」「麹の種類」「蒸留方法」「貯蔵・熟成」の4つの点を考慮するのがおすすめです。

原材料のサツマイモの品種が変われば焼き芋焼酎の味わいも変わります。焼き芋焼酎に使われるサツマイモの品種ごとに特徴がありますので順番にご説明します。参考にしてみて、お好みの風味を探してみてください。

鳴門金時は、徳島県の限定された地域だけで商標使用が許可されている品質の高いサツマイモです。美味しい焼き芋用サツマイモとして知名度が高い品種です。焼くと中身が黄金色になり、味わいはホクホクしてとても甘いです。

鳴門金時で作られた焼き芋焼酎は甘さと香ばしさのバランスが秀逸です。

ベニアズマは関東を中心に生産されるサツマイモで、茨城県が屈指の生産地です。ベニアズマの食感はほっこりしていて、味は奥深さのある甘さが特徴です。干し芋や焼き芋に多く使用されるサツマイモです。

ベニアズマを使用して作られた焼き芋焼酎は甘さとコク、キレがあります。焼き芋焼酎の中ではサッパリしています。

紫芋の中で最も甘みを湛えているといわれる種子島紫芋は、鹿児島県の種子島の特産品です。2000年までは本土への出荷ができなかったため幻ともいわれていました。加熱すると中身が美しい紫色になります。

種子島紫芋を使用した焼き芋焼酎は、甘みが軽やかでロースト感を感じやすいです。

黄金千貫は日本で最も生産量があるスタンダードなサツマイモです。焼き芋焼酎の他、芋焼酎にも多く使用されています。きれいな黄金色が特徴的で、甘みは控えめで優しい味わいです。

黄金千貫を使用した焼酎はクセがなく飲みやすいです。芋焼酎・焼き芋焼酎のクセが気になる方は一度黄金千貫を原材料とした商品にトライしてみてください。

紅はるかの品種名の由来は「他のサツマイモよりはるかに美味しい」だそうです。その名の通り、紅はるかはとてもしっとり・ねっとりした食感があり、まるでスイーツのような甘みを感じられるサツマイモです。

紅はるかを使用した焼き芋焼酎は濃厚な甘みとコクを楽しめます。焼き芋焼酎のイメージそのままの焼酎です。

お酒づくりに使われる麹は主に3種類あり、黄麹・黒麹・白麹があります。黄麹は淡麗で爽やかな焼酎になり、黒麹なら芳醇でどっしりした焼酎、白麹を使うとマイルドで口当たりの優しい焼酎になります。

使用されている麹から焼き芋焼酎を選んでみるのもおすすめです。お好みのテイストがわかりやすくなります。

蒸留方法によって焼酎の味わいが異なります。焼き芋焼酎のような乙類焼酎には2つの蒸留方法があり、それぞれ出来上がる焼酎のテイストが変わってきます。以下で詳しくご説明しますので参考にしてください。

常圧蒸留とは、古くから受け継がれるオーソドックスな蒸留法です。もろみにした原材料を高温で熱し、その蒸気を冷やす方法です。常圧蒸留では原材料の持ち味や香りを逃がさないため、原材料ごとの個性が焼酎に残ります。

焼酎の香りを楽しみたい方は常圧蒸留で作られた焼酎を選ぶのがおすすめです。

減圧蒸留では、気圧を下げて低温で蒸留します。減圧蒸留で作られた焼酎は、香りはあまり残らず、その代わり雑味がなくクリアな味わいになります。焼酎のクセが苦手な方が飲むのにおすすめの焼酎になります。

焼き芋焼酎では常圧蒸留が圧倒的に多いですが、芋焼酎ではそれよりは減圧蒸留されている商品もやや多くあります。

焼酎は、貯蔵・熟成させた方が美味しくなるといわれます。ほとんどの焼酎は販売されるまで1か月から3ヵ月ほど熟成されています。熟成する理由は、蒸留で発生した臭みを飛ばしたり原材料の油分を取り除いて酸化を防いだりするためです。

長期熟成された焼酎は飲み口がまろやかで深い味わいになり初心者でも飲みやすいです。焼き芋焼酎では、あらかじめ焼き芋を熟成させる銘柄もあり、そういった焼酎は飲みやすさも抜群です。

焼き芋焼酎が定番人気の代表銘柄をチェックしておきましょう。焼き芋焼酎の代表銘柄は「黒瀬」「石茜」「鬼火」「漫遊記」「鹿児島大地」で、いずれも人気が高く美味しい銘柄ばかりです。

焼き芋焼酎はお湯で香りを楽しむこともできますし、ロックで甘みを楽しむこともできます。やきいも焼酎は薩摩芋焼酎の歴史の中で黒瀬杜氏伝承蔵が開発した革新の技術です。

「やきいも黒瀬」は、その特徴的な味わいと製法により、多くの方に愛されています。ぜひ一度、この焼き芋焼酎を味わってみてください。

南九州産の金時芋を石焼きにして使っている焼き芋焼酎です。黒麹を使用し、深いコクを出しています。さらに、独自の蒸留法で石焼き芋の特徴的な香ばしさと甘さを引き出していて、大満足と評価される焼き芋焼酎になっています。

名前やパッケージにも石焼き芋へのこだわりをふんだんに取り入れ、他の焼き芋焼酎とは一線を画した商品に仕上げています。いい意味でとても芋臭いので、病みつきになる方が続出しています。

こだわりの種子島紫芋を使用して作られた焼き芋焼酎です。種子島紫芋は釜で炭火焼され、皮も中身もじっくり火が通り奥深い甘みと香ばしさが味わえます。麹は白麹でマイルドさをプラスし、種子島の天然水で優しい焼酎に仕上げています。

田崎酒造では黒麹を使った焼き芋焼酎「黒鬼火」も製造していて、こちらはコクがあり飲みごたえのある商品になっています。お好みの焼き芋焼酎を探している方は、鬼火・黒鬼火を飲み比べるのもおすすめです。

茨城県産のサツマイモと水を100％使用して作った焼き芋焼酎です。白麹と6か月以上の熟成でまろやかな甘みを出しています。漫遊記は香りが特徴的で、焼き芋の甘やかな香りが楽しめます。

明利酒類ではとても珍しい干し芋焼酎も製造しており、サツマイモへのこだわりが感じられます。もちろん芋焼酎も販売されていて、サツマイモを使った焼酎に関してトップクラスの品質を保っています。

杉良太郎プロデュースとして有名な鹿児島大地の味わいは、甘さが優しめでとても飲みやすいのが魅力です。一升瓶と壺タイプが販売されていますが、丹念に製造している焼酎のため、注文が殺到してる状態が長く続いています。バーなどで見かけたらぜひ堪能してみてください。

焼き芋焼酎は、鹿児島県産のさつま芋を原料にしています。焼き芋を使って仕込まれるため、焼き芋独特の柔らかな甘みとまろやかさを楽しむことができます。また、焼き芋焼酎は皮ながら焦げがつかない最適な状態の芋を使用しているため、風味が豊かです。さらに、手作業で油分などを取り除かれることから、雑味が少なく、味・香りともに芳醇です。

伊七郎は志村けんさんが愛飲していたことで有名です。鹿児島県阿久根市で作られている芋焼酎です。本来は芋の加工をしている会社が、「芋本来の味を楽しめる焼酎を」との思いで、2006年から製造を始めたものです。気になる方は、ぜひ取り寄せてみてください。

芋焼酎を手軽に購入したい方におすすめなのは、コンビニです。実はコンビニでもさまざまな芋焼酎が購入可能。とくにセブンイレブンではプライベートブランドのセブンプレミアムからも発売されています。セブンミールを利用すれば宅配もしてくれるので、すぐに手に入って便利です。

ここでは、焼き芋焼酎の飲み方のヒントをお伝えします。美味しい焼き芋焼酎はどんな飲み方でも楽しめますが、より美味しいおすすめの飲み方をご紹介します。お好みに合わせてじっくり楽しんでください。

お湯割りは焼き芋焼酎の甘みを最大限に楽しめる飲み方です。割り方は、「ロクヨシ」と呼ばれる焼酎6対お湯4か、「ゴーゴー」と呼ばれる焼酎5対お湯5がベストです。入れる順番はお湯が先、次が焼酎です。

お湯割りができた段階で人肌より少し熱いくらいの40度から45度になるようにすると香りがふわっと上がります。

ほんのり感じる甘みはそのままに、コクやクセをまろやかにして飲みたい方には水割りがおすすめです。焼き芋焼酎の水割りの黄金比率は焼酎6対水4です。氷が溶けだすあたりで最も美味しく飲める割合です。

入れる順番はお湯割りと逆で、焼酎を先にグラスにいれ後から水を足します。

ストレートで焼き芋焼酎を飲めれば、焼き芋焼酎の美味しさを深いところまで味わえます。常温で飲むのがおすすめですが、慣れてきたら冷やしてみるとまた味わいが変わって奥深いです。チェイサーをきちんと飲んで、すこしずつ楽しみましょう。

ダイレクトな焼き芋焼酎の味を知ると、おのずと蔵元やサツマイモへの想いがあふれてきます。

お気に入りの焼き芋焼酎を手に入れたら、ぜひおいしいおつまみも用意して楽しんでください。ここではおすすめのおつまみを紹介しますので、参考にしてください。

• 干し芋・芋けんぴ：焼き芋焼酎と同じサツマイモを原料としているため相性抜群
• 豚肉料理：豚足・豚の角煮など九州地方でよく食べられる料理がおすすめ
• チーズ：適度な塩気が焼き芋焼酎とも合う

焼き芋焼酎について、その魅力やこだわりの選び方・人気銘柄やおすすめ商品・美味しい飲み方などをご紹介しました。ぜひとも記事を参考に匠の技が光る焼き芋焼酎を探し、甘みと旨みを楽しんでみてください！