メダカの餌おすすめ16選｜色揚げ用・針子におすすめの餌も【口コミ付き】

手軽に飼えて繁殖もしやすいメダカは、餌を求めて寄ってくる姿もかわいいものです。そんなメダカに愛着がわいて元気に育ってほしいと思うのは、すべての飼い主の願いです。でも、健康にいいメダカの餌は何がいいのか分からず、迷ってしまいますよね。

実は、メダカは水中のプランクトンなどを食べるので、餌は不要ともいわれます。しかし、それは水槽内の環境が整っていればこそで、餌を食べない場合の対応や正しい頻度などは、飼い主が管理してメダカの健康を守ってあげる必要があります。

そこで今回は、繁殖用・色揚げ用など豊富な種類があるメダカの餌の選び方、おすすめ16選や口コミをご紹介しますので、購入を迷われている方はぜひ参考にしてみてください。メダカの餌の正しい与え方や、困った時の対処法も紹介します。

メダカは、人工餌以外にも水槽内のプランクトンを食べています。1か月や2か月程度ならば餌無しでも生きていけますが、水槽内の水がきれいすぎるとプランクトンが発生しにくい場合もあります。

水槽の水をグリーンウォーターにしておけば、長期間の旅行などで餌をあげられなくても安心です。グリーンウォーターは植物性のプランクトンが発生している状態で、市販の水槽に添加するクロレラを使えば、効率よくプランクトンを育てられます。

一方、人工餌には、必要な量を必要な時に与えられるので、非常に管理がしやすいメリットがあります。グリーンウォーターを維持しつつ、基本的には人工餌を与えるのが望ましいです。

いいことづくめに見えるグリーンウォーターですが、水質の維持が難しいのが難点です。メダカの数や水槽の大きさによっては、うまく生態系を保てない場合もあります。プランクトンが足りずメダカがやせてしまったり、逆にプランクトンが増えすぎて水槽内が酸欠状態になってしまうかもしれません。

自然の環境を再現したビオトープなどは見ていても楽しいものですが、放っておいてできるものではなく、実は非常に手が込んだ絶妙なバランスの上に成り立っています。

水槽内の環境が悪化すると、メダカが一気に全滅してしまうケースもあります。一般的な飼育下では、プランクトンのみに頼らず、便利で手軽な人工餌を与えてメダカの健康を維持してください。

人工餌のおすすめを表にまとめました。ぜひ参考にしてください。

最もスタンダードで一般的なのが、顆粒タイプの人工餌です。簡単に手ですりつぶせて稚魚にも与えられます。水に浮かびやすいタイプは、餌を求めて水面まで上がってくるメダカに適しています。ゆっくり沈んでいくタイプは、水槽の下の方にいるメダカにも餌を与えられます。

商品ごとに配合されている栄養素や粒の大きさはさまざまです。自分のメダカの大きさや状況に応じて選んでみてください。

とても軽くて薄く引き伸ばしたような形状のフレークタイプの人工餌。水に浮きやすく、時間が経つと水を含んで沈んでいきます。水面近くまで上がれない個体にも優しい餌です。

注意しなくてはならないのが食べ残しです。軽くて流されやすいため、ろ過機に吸い込まれやすくなります。吸い込まれた餌はフィルターの目詰まりを引き起こして、水質が悪くなってしまう場合もあります。食べ残しが出ないように適量を与えるようにしてください。

顆粒やフレークの人工餌の食いつきが悪くなったメダカには、プランクトンなど自然界の餌を乾燥させたタイプがおすすめです。匂いが強くメダカの嗜好に合っているため、いつもの餌よりも断然に良く食べてくれます。

ビタミンなどを加えて栄養のバランスに配慮された商品も多く、餌としては問題ありません。しかし、その形状などから崩れやすいものも多く、与えすぎや食べ残しによる水質の悪化には注意が必要です。

活餌のおすすめを表にまとめました。ぜひ参考にしてください。

ミジンコは栄養価も高く食いつきも抜群です。自然界では田んぼなどに発生し、メダカなどが食べている天然の餌です。繁殖も可能で、メダカに与えても水質が悪くなりにくいため、活餌のなかでもおすすめのアイテムです。

注意点としては、ミジンコ自体が少し大きいので稚魚だけの水槽などには向きません。稚魚が食べられないにも関わらず与え続けると、水質のバランスが崩れるので気を付けてください。

ゾウリムシは非常に小さいので、生まれたばかりのメダカ稚魚である「針子」への餌としても最適です。孵化後1週間程度で食べられるようになります。栄養バランスにも優れており、たんぱく質も豊富です。

成魚の食いつきもよく、基本の人工餌と併用して与えるのがおすすめです。活餌を与える際の注意点としては、人工餌や乾燥餌と違い、生きているため細菌などが混ざりやすいので、鮮度のいい活餌を与えるようにしてください。

グリーンウォーターとは、別名「青水」とも呼ばれるメダカの飼育に適した緑色の水です。市販されているメダカ用の生クロレラから作られます。その緑色の正体は、緑藻類・ミドリムシ・藍藻類などで、生まれたてのメダカの餌になり、水をきれいにしてくれる効果もあります。

水質や水槽内の環境バランスの維持が難しいため、メインの餌としてグリーンウォーターを考えるのはあまりおすすめできません。長期不在でいつもの餌を与えられない場合など、補助的に使用するのがおすすめです。

メダカにクロレラを与えるメリットと注意点を表にまとめました。ぜひ参考にしてください。

メダカを飼育している水槽には、ぜひ水草を入れてあげてください。適した水草は、夏場の強い太陽を遮る浮草のホテイアオイ、水中に沈めるアナカリスやマツモなどです。それぞれ水質を浄化してくれるので、水槽内のバランス調整に役立ちます。細い葉はそのままメダカの餌にもなり、また、卵を産み付ける場所にもなります。

メダカ水槽におすすめなのは、最も小さい水草のミジンコウキクサです。成魚の口に合うサイズで、浮かべて育てておけば、非常食にもなります。食べすぎると消化不良を起こすため、普段はメインの人工餌も必ず与えるようにしましょう。

目的に合わせたおすすめの餌を表にまとめました。ぜひ参考にしてください。

25℃以上の水温がある環境で過ごす健康なメダカは、毎日のように産卵を行います。そんな産卵用・繁殖用に作られたメダカの餌は、とても栄養価が高いのが特徴です。産卵で体力を使うメスのメダカのために高タンパク、高脂肪のハイカロリーに作られています。

普段の餌としては栄養価が高すぎるため、健康を害す恐れがあります。産卵が終わったら体調を見ながら普段の餌に戻してあげてください。産卵のための水草もあわせて入れておき、卵を見つけたら食べられてしまわないよう別の水槽へ移します。また、大人の口に入らないサイズになるまでは別の水槽で育てます。

口の小さな稚魚や幼魚のための餌は、粒が小さなパウダー状で成長期に必要な栄養素がたっぷり配合されたものがおすすめです。一般的に生後3日ほどまでは、お腹に付いた栄養袋で育つため給餌は不要です。

3日目前後から様子を見ながら極細かいパウダー状にすりつぶした餌か、稚魚幼魚専用の餌を与えてください。孵化後2週間までは針子と呼ばれるとても小さな体で食欲は旺盛です。餓死してしまわないように、食いつきを見ながら過不足なく餌を与えましょう。

観賞用のメダカは、大部分がヒメダカという種類です。健康な個体であればきれいなオレンジ色になります。この色をもっと濃く美しく出すための餌が、色揚げ用の餌です。きれいな体色のメダカを育てたいなら、こうした商品を活用してみましょう。

ミジンコやエビなどの甲殻類に含まれるアスタキサンチンなどの赤い色素カロチノイドには、赤やオレンジをきれいに発色させる効果があります。メダカの色揚げ用の餌には、こうした天然の色素が配合されています。

メダカの餌を選ぶ際に考慮したいのが、その量です。業務用の大容量パックの方がコスパが良くなりますが、古くなると品質が劣化してしまい、カビが生えたりメダカの健康を害する恐れもあります。

複数の水槽があり多数のメダカを飼っている方には大容量パックがおすすめですが、小さな水槽で少数のメダカを飼っている場合は、期限内に食べきれるだけの少量の商品を選ぶようにしてください。

メダカの餌を選ぶ際には、その値段も重要です。いい餌を食べさせてあげたいですが、長く飼っていると、予想以上の繁殖力で意外とお金がかかってしまう場合もあります。さまざまなメーカーから特色ある餌が販売されていますが、手に取りやすい値段のものがほとんどで、高級品でなくとも栄養は十分補えます。

食いつきが悪くなったり元気がない時には、好物の高級な餌をあげてみるのもひとつの方法です。上手に使い分けて、無理のない飼育を心がけてください。

餌選びに迷った際には、人気の商品を購入するのがおすすめです。ここではハイグロウ・おとひめの2種類について紹介します。ぜひ買い物の参考にしてください。

ハイグロウは高級なメダカの餌として有名です。人気のポイントをまとめますので、チェックしてください。

• 高たんぱく・高脂肪で成長を促す
• 超微顆粒のため水槽が汚れにくい
• 食いつきがいい

おとひめはプロが愛用することで有名なメダカの餌です。人気のポイントをまとめますので、チェックしてください。

• ペットショップ・プロなどのおすすめ商品
• 食いつきがいい
• 大容量で販売されていてコスパ抜群

メダカは水温で体温が左右される変温動物です。寒くなると体温が下がって活動量が減り、水温の下がる真冬には餌を積極的に食べない日も増えてきます。メダカが餌をほとんど食べなくなる水温は約10℃以下、冬眠に入る水温は約5℃以下なので、メダカの様子をみながら餌を与えてください。

参考までに、餌を与える頻度を季節ごとに表にまとめました。水温が下がってメダカの活動量が減ってきたら、食べないからといって水槽に餌をたくさん沈めずに、好きな時に食べられる水草などの補助的な餌を入れてあげてください。

人工餌の場合は、一回の食事の適量は3～4分程度で食べきれる量を与えます。餌に飛びつく様子を見ながら、食べ残しがないように少量ずつ与えてください。適量を食べたメダカは、水槽の上や横から見て少しお腹が膨らみます。食べ残しは水質の悪化を招きますので、適量を心がけてください。

弱い個体のメダカは餌を食べ損ねる場合もあるので、強い個体がお腹いっぱいになった後に餌を探すようなしぐさをする個体がいるときは、様子を見ながら少量を追加であげてみてください。

針子の給餌は、1日10回くらいに分けて、少量ずつを与えるのがベストです。なお、針子はとても小さな個体なので、生後2週間くらいまでは市販品の餌は大きくて食べられず、餓死してしまいます。針子の成長に合わせて餌の大きさを調整し、少量ずつ様子を見ながら与えてください。

急にメダカを飼うことになったり餌が足りなくなった場合は、家にあるもので代用できます。しかし、メダカの健康を害したり水質の著しい悪化を招くケースもあるので、餌の代用品選びは慎重に行ってください。

基本的には食品添加物・塩分量の多いもの・辛味などの刺激物が含まれているものは不向きです。思いつきやすいパン粉や食パンには添加物や塩分が多く、ご飯粒は大きすぎたり食べ残しが腐敗するためおすすめできません。やむを得ない場合は、昆布・削り節・乾燥野菜・ゆで卵の黄身・無塩煮干しなどを少量与えてください。

メダカの飼育に必要なアイテムは、ダイソーなどの100均ですべて揃えられます。まず、メダカを飼育するにあたって必要なアイテムは水槽・カルキ抜き・メダカの餌の3つです。さらに、水槽のインテリアアイテムやメンテナンスアイテムも100均で購入できます。

• 水槽（透明の瓶でも代用可能）
• カルキ抜き
• メダカの餌
• 白玉石（観賞魚用）
• 水草（鑑賞目的なら造花でもOK）
• メンテナンス用水替えポンプ

ダイソーの熱帯魚コーナーで販売されているメダカの餌は3種類です。白いパッケージの35g（フレークタイプ）、青いパッケージの60g（稚魚用）、オレンジのパッケージの80g（大容量）とラインナップされているため、稚魚から成魚までの餌がすべて手に入ります。

メダカが餌を食べない場合は、いくつかの原因が考えられます。メダカの様子や水槽内をよく観察して、正しい方法で対処してください。

• 水温が低い：冬季は冬眠に近い状態になるため、ほとんど餌を食べません。
• 水質の悪化：水質が悪化したり酸欠状態になると、食欲が落ちる場合があります。水槽の水がきれいか、グリーンウォーターや水草を入れすぎていないかなどを確認してください。
• 病気：水温・水質が正常なのに食欲がない場合は、メダカが病気にかかっている可能性があります。食いつきのいい活餌などを与えて様子をみてください。

また、餌を吐き出すメダカを見て心配になるかもしれませんが、メダカが餌を吐き出したりまた食べたりするのは正常な行動です。病気や体調不良などではないので安心してください。

メダカの飼育には、水槽を用意してください。メダカ1匹あたり約1Lの水が必要なので、飼育数に合わせて容器の大きさを決めます。ペットショップなどで販売されている本格的な水槽以外に、大きめのガラス容器や睡蓮鉢などインテリア性の高い容器でも問題ありません。

以下の記事では、メダカの飼育におすすめの水槽を紹介しています。おしゃれな水槽や手軽なセット商品もピックアップしていますので、ぜひ参考にしてください。

この記事では、メダカの餌の選び方とおすすめ商品を紹介しました。水槽内をしなやかに泳ぎ回るメダカは、愛情と手間をかけた分だけ美しく丈夫に育ちます。自分のメダカに合う餌を上手に選んで、元気なメダカとの生活を楽しんでください。