尿素系ハンドクリームおすすめ10選｜デメリットは？効果は？汚いの？【20%配合も】

乾燥によるカサカサな手肌を、やさしくケアするのが尿素系ハンドクリームです。水仕事や頻繁な手洗いによるひどい手荒れには、保湿効果の高い尿素が20％入ったハンドクリームがおすすめです。

とはいえ「尿素って汚いんじゃない？」など、尿素にマイナスなイメージを持っている方もいるはずです。なぜ尿素ハンドクリームがいいのかという疑問や特徴・メリットやデメリットなど気になる点も多いです。また種類や使い心地・成分などさまざまで、どれを選べばいいのか分からないと悩む方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、市販の尿素系ハンドクリームの選び方とおすすめの商品をご紹介します。尿素系ハンドクリームの特徴などもご紹介していますので、自分にぴったりの商品選びの参考にしてください。

手荒れの原因はいくつかあります。まずは、自分の手荒れの原因を確かめて見ましょう。下記に主な原因を上げていますが、それ以外にも原因になるものはあります。ひどいようであれば、皮膚科などで相談してみてください。

【主な手荒れの原因】

• 石鹸や洗剤などの使用による乾燥
• ゴム手袋のアレルギー反応
• アルコール消毒による乾燥
• 刺激性の手湿疹

尿素と聞くと何となく汚いイメージを持たれがちですが、無色無臭の成分で、もちろん汚いものではありません。尿素はもともと人の尿に含まれており、体内のタンパク質を分解してできた有機化合物です。ハンドクリームに含まれている尿素は、同じ化学式を用いて人工的に作られたもの。

本来肌にある主成分の1つなので、毒性もありません。また、尿素には水分を取り込みやすい性質があります。その特性を利用した尿素系ハンドクリームには、皮膚にうるおいを与えるはたらきがあるため、乾燥した手肌のケアにぴったりです。

尿素系ハンドクリームを購入する前に、メリットとデメリットをチェックしておきましょう。あらかじめ特徴を理解し、自分の肌との相性を考慮したうえで購入を検討するようにしましょう。

尿素系ハンドクリームは尿素の保水力により、皮膚にうるおいを与え、肌の乾燥を防いでくれるなどのメリットがあります。また尿素には肌の角質をやわらかくするはたらきもあるため、ガサガサに荒れた手肌をなめらかにケアしてくれます。またカチコチになったかかとや、ひじ・ひざのザラザラにも尿素の入ったクリームはおすすめです。

尿素には肌の角質層を分解するはたらきがあるため、肌の状態によっては刺激になってしまうのがデメリット。特にあかぎれやひび割れのある肌に、尿素の入ったハンドクリームは痛みを感じたり肌の状態を悪化させたりする可能性もあります。そのため尿素系ハンドクリームは、ガサガサな硬い肌のケアに向いていると言えます。

尿素が20%と高濃度のハンドクリームは、医薬品に分類されます。乾燥が酷くガサガサになった手肌のケアにおすすめです。尿素にはゴワゴワの硬い肌をやわらげるはたらきがありますが、濃度が高いほど刺激になりやすい場合があります。

長期的に使用せず、気になる部分のみの使用に留めましょう。一般のハンドクリームでは馴染みが悪い・ガサガサの肌が気になるといった人は、20%のタイプを検討してみましょう。

尿素の濃度が10％のハンドクリームは、軽い手荒れや乾燥を防ぎたい人に適しています。乾燥した肌にうるおいを与え、皮膚をすこやかに保ちます。ただし10％タイプも、酷い手荒れには刺激になる場合があるので留意しましょう。尿素系ハンドクリームを初めて使う人は、10％以下の濃度のものから試してみましょう。

尿素の含有割合の表示がないハンドクリームは、10％以下の低濃度タイプです。刺激が少ないため、手荒れ予防などの普段使いにぴったりです。皮膚が薄い子供にも気兼ねなく使えるのもポイント。尿素が入ったハンドクリームを、日常的に使いたい人におすすめです。

クリームタイプはしっとりとした塗り心地が特徴で、肌に留まりやすいため、気になる場所への部分使用にぴったりです。塗ったあと、落ちにくい性質もあるので、効果を感じやすいのも魅力。ややベタつきが気になるものもあり、寝る前のハンドケアとして使うのがおすすめです。

乳液タイプのハンドクリームはのびが良く、手だけでなく体の広い範囲に塗るのに適しています。ベタつきにくいため、家事の合間や日常使いにおすすめです。デスクやテーブルの上に置いておけば手軽に使えて便利です。ただし広範囲に使用する場合は、尿素の濃度が高いものは避けるようにしましょう。

ローションタイプは肌になじみやすく、気になる乾燥した手肌に、みずみずしいうるおいを与えてくれます。尿素の濃度が低ければ、全身にも使用できます。サラッとした使い心地が特徴で、ベタつきが苦手な人におすすめです。スピーディにうるおいを実感したい人には、ローションタイプを選びましょう。

尿素系ハンドクリームは手肌の乾燥ケアに適していますが、保湿成分が入っていれば、さらに保湿力がアップします。なかでもヒアルロン酸は肌の水分を保ち、手肌にうるおいを与えてくれる注目の成分です。またセラミドやグリセリンも、肌をしっとりと保湿してくれる成分。乾燥による手のカサつきが気になる人は、保湿成分もチェックしてみましょう。

つらい手荒れに悩む人には、炎症を抑える成分が入った薬用ハンドクリームがおすすめです。有効成分のレチノールやグリチルリチン酸などには、肌荒れをケアするはたらきがあります。手荒れが気になるガサついた肌のキメを整え、なめらかな肌に導きます。荒れた手肌をケアしたい人は、抗炎症成分に注目しましょう。

水仕事や頻繁な手洗いなどによるカサカサ肌・ひび・あかぎれはつらいもの。ビタミンCやビタミンEには、皮膚のターンオーバーを促したり、肌荒れを防止するはたらきがあります。これは医薬部外品の有効成分として承認されています。カサカサ肌や、ひび・あかぎれに悩む人は、ビタミンが配合された薬用ハンドクリームを選びましょう。

ハンドクリームを毎日気持ち良く使うためには使用感も大切です。家事や仕事の合間に使用するなら、ベタつかずさらっとしたものが向いています。しっとりとしたタイプは、お風呂あがりや夜寝る前に使うのがおすすめです。

使用感はテクスチャの種類により異なります。クリームタイプ・乳液タイプ・ローションタイプなどから、使用シーンに合ったテクスチャのハンドクリームを選びましょう。

尿素入りハンドクリームは手作りできます。必要な材料は3つ。ドラッグストアやインターネットで、どれも500円以下で購入可能です。尿素の割合は高濃度だと混ざりにくく、肌に刺激にもなるため、2〜3％に留めておきましょう。尿素2％のハンドクリームの材料は以下の通りです。

• ワセリン(ヴァセリン・プロペトでも可)　45g
• グリセリン　5g
• 尿素　1g

煮沸消毒したボウルに尿素・グリセリン・ワセリンを順番に入れます。ボウルを湯煎しながらワセリンを溶かし、使い捨てスプーンなどでしっかり混ぜます。100均などで購入したビンを煮沸消毒し乾燥させた中に、ボウルの中身をうつして完成です。

材料には防腐剤が入っていないので、2週間で使い切るようにしましょう。さらにクリームを塗る際は、指ではなくスパチュラを使うと衛生的です。

ハンドクリームは、どのタイミングで塗るのがいいかわからず気がついたら塗っている方もいますよね。ハンドクリームを塗るタイミングを紹介しますので、あまり気にせず塗っている方はぜひ参考にしてみてください。

【ハンドクリームを塗るタイミング】

• 家事などの作業前に塗ってコーティングしておく
• 作業後にケアとしてハンドクリームを塗る
• 空気が乾燥している時期はこまめに塗る（1日3～5回が目安）

ハンドクリームも正しく塗って効果的に使いましょう。ハンドクリームの効果的な塗り方を紹介します。

【ハンドクリームの塗り方】

1. ハンドクリームを手に取る（量は製品裏などにも書いてある場合が多いのでチェック）
2. 手のひらで温めて皮膚への浸透率を上げる
3. 手の甲全体に塗り拡げる
4. 指の1本1本までしっかりと塗り込む

カサカサに乾燥した手肌を、やさしくケアできるのが尿素系ハンドクリームです。種類や使い心地・成分などさまざまです。ハンドクリームを選ぶときは、手肌の状態や使用シーンに合わせて選びましょう。