【サイズ比較】ファイアーディスクソロ・プラス・無印の違いは？デメリットも解説！

焚き火台を使う場合、複雑な構造なのは面倒ですね。扱いやすい単純な構造で、さらにはかっこよくてよく燃える焚き火台を選びたいものです。そんな希望にピッタリなのがファイヤーディスクで、シンプルな構造と聖火台を思わせるスタイリッシュな立ち姿で人気を集めます。

さらに、ソロやグループなどのキャンプの形に合わせられるよう、同じ形でのサイズ違いが3種類あります。ソロ、プラス、無印の3種類で、それぞれ使い勝手が違う焚き火台です。

焚き火初心者でも使えて燃焼効率がいいファイアーディスクには、知っておきたいデメリットもあります。そして、ネットサイトで購入する場合の注意事項なども紹介しているので、ぜひ最後まで読んでください。

ファイアーディスクは、サイズによって標準タイプと、小型のファイアーディスク・ソロ、大型のファイアーディスク・プラスの3種類で構成されます。この記事では標準タイプを無印とし、あとはソロ、プラスと略称で表記しました。

それぞれの仕様を表にまとめます。

最小サイズのソロは軽くて持ち運びもしやすいので、負担感も少なくて済みます。無印は適度なサイズで大きめの薪でもそのまま燃やせ、炎も大きくなるので焚き火の楽しさを満喫できるでしょう。プラスではさらに炎を大きくでき、焚き火の醍醐味を存分に味わえます。

3種類ある焚き火台・ファイアーディスクの違いは、サイズだけではありません。機能的な違いはないものの、細かい部分にいくつか違いが見られます。購入する場合には、違いについて知っておいた方がいいでしょう。

焚き火台・ファイアーディスクのプラスでは、エッジ（外縁部分）の形状が少し異なります。ちょうど缶詰の縁のように巻き込み加工がしてあって、手ざわりがなめらかです。この加工は補強とバリによるケガ防止が目的になります。

プラスでは本体重量が3.2㎏と重く、持ち上げた時の変形を防ぐための補強です。ソロと無印のエッジは巻加工されず、打ち抜いたままになっています。ただ、危険防止のためのバリ取りは加工済です。

ファイアーディスクの本体はステンレス製で、中華鍋のように曲面加工されています。未使用の状態では鏡のように周囲が映りますが、その映り方がプラスと無印・ソロでは違っていて、プラスの鏡面では幾分歪みが出るようです。

これはプラスの大きさによるもので、大きいとプレス加工の時にどうしても曲げる回数が多くなります。その結果、多少の歪みが出てしまうのです。ただ、歪みは機能に影響しないし、使ううちにどれも歪んでくるのが普通でしょう。

ファイアーディスクのどのタイプにも共通する特徴では、設置・撤収の簡単さがあります。設置は組み立てとはいえない手順で、折りたたまれた3本の脚を起こして地面に置き、焼き網を置けば完了です。あとは火を起こして薪を投入すれば、焚き火が始まります。

使った後始末もとても簡単です。火床に残った灰や燃えがらを捨てるだけで、差し込みを外したりパーツをまとめる必要はありません。3本の脚をたたみ、付属の収納袋に入れたら撤収しましょう。

ファイアーディスクは浅い皿型なので、燃焼に必要な空気が全方向から取り込めます。焚き火台の多くにある空気穴はありませんが、そんなことは気にならずによく燃えるのがファイアーディスクの特長です。

着火すると上昇気流が起こって、周囲からは新しい空気が流入する対流が起こります。気流をさえぎるものがない皿形の形状のなので、とても燃焼効率が良い焚き火台です。薪を高く積めば積むほど盛大な焚き火が楽しめるでしょう。

焚き火台の多くは燃料の投入方向や大きさに制約があり、市販の薪を切ったり割ったりする必要があります。その点、ファイアーディスクは火床が広く開放されて、どの方向からでも薪が投入できます。付属の網を載せた場合でも、投入口が空いているのでそこから投入可能です。

また、最少のソロでも耐荷重が25㎏あるので、太い薪でも気にせず投入できます。燃焼時間を長くでき、焚き火の炎を楽しむ場合でものんびりと堪能できるでしょう。

ファイアーディスクはよく燃えるのが特長で、点火してどんどん薪をくべると熾火がたくさんできます。焚き火を楽しむうちにできた熾火は、炭の代わりに使える便利な燃料です。その熾火に付属の焼き網を載せて、BBQを楽しみましょう。

ファイアーディスクは中華鍋のような形状なので、中央部に熾火がたまります。最も強火になる網の中央部分でBBQの食材を焼き、弱火の外周付近では焼けた食材を置いたり飲料の保温といった使い分けが可能です。

ファイアーディスクの構造は、3本脚と本体だけというシンプルなもの。そのため手入れといっても火床の灰を捨てて、底に付いたススを洗い流すだけになります。燃焼効率がよく、残るのはほとんど灰だけなのも、手入れが楽な理由です。

取れにくい油汚れや焦げ付きは焼き切ってください。金属たわしなどでこするのは、傷がついて錆が出やすくなるのでNGです。焼き切った後は、洗剤を使ってスポンジで洗う程度にとどめましょう。

ファイアーディスクにはロストルがなく、灰が中央部に溜まる構造です。長時間にわたって薪を燃やし続けると、積もった灰で通気が悪くなることがあります。長くなったら途中で灰を捨てることをおすすめします。

また、五徳がついてないので、焚き火調理には不便です。薪の上に鍋やケトルを直接載せると不安定で、内容物がこぼれる恐れもあります。焼き網と炭で調理するか、五徳や焚き火スタンドをニトリなどで調達または自作しましょう。

ファイアーディスクのようなオープンタイプの焚き火台は、風の影響を受けやすくなります。火の粉や灰が飛び散って食材につくし、ヤケドしたりテントやシートに焦げ穴が開くこともあるでしょう。

風の影響を防ぐには、焚き火台だけを囲って風を防ぐ反射板（リフレクター）と、人も含めてテント地で囲う陣幕が有効です。簡単なのは周囲に金属製の板を立てる反射板で、採暖や照明効果も期待できます。また、陣幕はペグ打ちが必要なものの、目隠し用にも人気です。

ファイアーディスクはスマートな姿で人気の焚き火台ですです。そのスタイルに大きく貢献しているのが3本脚ではありますが、そのため機能的に不安定という一面もあります。つまり倒れやすいということです。

大きな薪が載る焚き火台ですが、載せる位置が偏ったり脚の間に載せたりすると不安定になります。もし倒れた場合はヤケドしかねません。薪を補充する時には、脚に重さが均等にかかるように置くといった配慮が必要です。

最も大型のファイアーディスク・プラスは、現在では販売終了しています。amazonなどの通販サイトでも販売ショップはありません。再販については公式サイトでも何も情報がなく、しばらくは入手できない状態のようです。

ただ、メルカリやヤフオクなど、個人間の通販サイトでは出品の可能性があります。変質などの心配がない商品なので、購入しても問題はないでしょう。ただし、公式サイトでの定価は11.800円だったので、高額で買わないよう注意してください。

コールマンのファイアーデスクは、シンプルな外観の通り取り扱いが簡単な焚き火台です。燃焼性能が抜群によく、太い薪でもどんどん燃やせます。サイズ違いがあるので、自分のキャンプスタイルに合わせて選びましょう。