【火起こしや薪割り】鉈おすすめ人気ランキング26選【アウトドアに最強】

「鉈（なた）」は薪割り・枝や木のつるを払う・肉や魚をさばくなど、いろいろな用途で活躍する便利な刃物。さまざまな用途で使える「鉈」は、キャンプでも人気のアイテムです。よく似たアイテムとして「斧」がありますが、違いや使い分けがわからない方も多くいます。

斧は薪割り専用の刃物ですが、鉈は薪割り専門ではなくより多用途での使用が可能で、キャンプでひとつあるととても便利です。しかし鉈とひとくちにいっても「剣鉈」・「腰鉈」など用途ごとに種類があります。

そこで今回は鉈の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。購入を迷われている方はぜひ参考にしてみてください。この記事の最後には薪割りのやり方もご説明しています。そちらも合わせてチェックしてみてください。

1.鉈の種類：まずは鉈の種類をチェックしていきましょう。鉈には「剣鉈」・「腰鉈」の2種類があり、それぞれ使い勝手が違います。薪割りのほか、肉や魚をさばくなら「剣鉈」。より薪割りに使いやすい鉈なら「腰鉈」を選んでいきましょう。

2.使いやすさ：続いて鉈の使いやすさをチェックします。鉈の刃渡り・重量・柄の持ちやすさなどをチェックして、それぞれの鉈の使いやすさを事前に理解しておきましょう。こちらも購入前にしっかりと確認していきましょう。

3.コスパ：最後に鉈のコスパをチェックしていきましょう。同じ価格帯で販売されている鉈をざっとチェックすると、同じ価格でも性能に優れた、コスパの高い鉈を見つけられます。なるべくコスパに優れた鉈を選んでいきましょう。

鉈には「剣鉈」・「腰鉈」の2種類があります。それぞれ使い勝手・用途が違うため、それぞれの特徴をチェックし選んでいきましょう。

「剣鉈」タイプは先が鋭く尖った剣のような形状の鉈です。こちらは薪割りや木の皮を剥ぐのに使えるほか、包丁がわりに肉や魚の身をさばけます。また邪魔になった木の枝やツルをさっと払うのにも便利です。

こちらは幅広い用途で使える鉈が欲しい方におすすめです。汎用性に優れ、さまざまなアウトドアシーンでしっかりと活躍してくれます。ただ、次に紹介する「腰鉈」と比べると、薪割りが少々難しく感じる可能性があります。

「腰鉈」タイプは幅広の刃が特徴的な、大型の鉈です。こちらはより薪割りに特化した形状となっており、重い刃を利用してハンマーのように振り下ろし、薪をまっすぐ切れる点が魅力。用途は斧に近くなっていますが、枝・ツルなどを払うのにも便利ですよ。

こちらは薪割りがしやすい鉈が欲しい方におすすめですが、使い勝手の面ではやや「剣鉈」に劣ります。大型のため携帯性が低く、また「剣鉈」と比べると取り回しも悪くなっています。

鉈には「両刃」・「片刃」の2種類があります。それぞれ使い勝手が変わってくるため、自分にあったものを選びましょう。

「両刃タイプ」はより薪割りがしやすい形状の鉈です。こちらは左右どちらにも刃がついているため右利き・左利き問わずに便利に利用できます。また薪を縦割りするのに適しており、少ない力でもしっかりと薪をまっすぐに割れるのが魅力です。

こちらは薪割りしやすい鉈が欲しい方におすすめです。力の要る作業が多いため、刃こぼれがしやすい点や、刃を研ぐときには両刃どちらも研ぐ必要がある点を覚えておきましょう。

「片刃タイプ」は薄く鋭く尖った刃が片方にのみ付いた形状の鉈です。より細かな作業をするのに向いており、ナイフのようにさまざまな用途で使用できます。料理に向いており、肉・魚などをさばくのに使いたい場合はこちらを用意していきましょう。

こちらは木の皮を剥ぐ・枝を払う・肉や魚をさばくなど、細かい作業のしやすい鉈が欲しい方におすすめです。刃の扱いがすこし難しいため、慣れるまでは気をつけて扱いましょう。また両刃と比べると薪割りが難しくなっています。

もし用途によって、特に鉈に「頑丈さ」を求めるのであれば、「フルタング」構造の鉈をおすすめします。フルタングとは、ナイフなどを形作る構造のひとつです。

フルタング構造の鉈は、刃がついた部分と、持ち手の部分が一体となった構造をしています。そのため、強い力が加わっても刃が持ち手から取れる心配がありません。タフな使用にも耐えうるスペックとなっています。

数多くの種類の工具・刃物に使用されているステンレス鋼は、強度が強く、また錆びに強い点が大きな特徴となっています。見た目も高級感があり、鉈だけでなく全般的に人気が高い素材です。

ただし鉈の場合、ステンレス鋼製のものは切れ味が落ちやすい傾向があり、定期的なメンテナンスが必要となります。その点では長持ちしにくく、買い替えの時期が早い点はデメリットと言えます。

炭素鋼は、鉄に炭素を加えた素材で、鉈の中でも人気の高い素材です。まず硬度が高い点、さらに焼き入れを行い耐久性をアップできる点も人気の理由です。切れ味が長く保てるのも嬉しい点です。

ただし、錆びには弱いです。錆びてしまってからメンテナンスするのは大変なので、まず錆びないよう取り扱う必要があります。水気は錆びの大敵です。また、衝撃にもあまり強くないのでその点も気を付けましょう。

古代インドで作られていたと言われる「ダマスカス鋼」。その刃に刻まれた神秘的な模様も人気の理由です。ダマスカス模様は、芯材を挟み込むように異なるステンレスが何十層にも折り重なっている鋼材を使用して生まれます。

歴史を感じさせる模様で、アウトドア気分がさらに盛り上がること間違いなしです。また、強度が強く錆びにくいので、扱いやすい点も魅力です。

鉈は刃の重さによって薪を割るため、ある程度は重さが必要です。あまりに軽すぎると薪割りが難しくなってしまいます。しかし重さがありすぎても今度は手や腕が疲れてしまいやすく、また持ち運びにくくなってしまいます。

そのため、鉈の重さは、重すぎず軽すぎず、バランスのいい重量のものを選びましょう。鉈を薪割り用に使う方は重量500g前後の重さが目安です。またナイフのように柔軟に使える鉈が欲しい方は重量300g程度が携帯性も高くおすすめです。

続いて鉈の刃渡りの長さをチェックしていきます。それぞれ使用する用途にあわせて、使いやすいものを選びましょう。

鉈といっても、その刃渡りの長さは商品によってまちまちです。薪割りよりも、細かい作業をメインとして使いたい場合は、よりコンパクトで取り回しがよく、持ち運びもしやすいものがおすすめです。

山やキャンプ場で身軽に行動するときに、携帯して持ち歩きたいなら、100mm以下の商品を選びましょう。長時間持ち歩いても負担にならず、必要なときには腰や懐からすぐに取り出して気軽に使えます。

鉈の刃渡りも、長いものだと210mm以上の商品もあります。このサイズは持ち運びには少々不便になりますが、薪割りなど力を使う作業などにはとても使いやすくて便利です。刃渡りが短い鉈は細かい作業には向きますが、大きなものには向きません。

特に鉈のなかでも人気が高いと言われる刃渡りの長さは、160から210mmと言われています。もし刃渡りが長めのものが欲しいけれど、どれにするか迷っている場合はこの長さを目安にしてください。

鉈の持ちやすさは、柄の形状・太さ・材質などから確認できます。グリップしやすい鉈は使い勝手が良く、より疲れにくくなります。また手を滑らせてケガをしてしまう危険も減ります。

しっかり手に馴染む持ちやすい鉈を選んでいきましょう。柄の形状は丸型よりも楕円形になったものが、よりしっかりとグリップできおすすめです。また刃に近い部分ほど細くなった柄も、さらに握りやすいものになります。

商品を選ぶ際には、やはり値段は気になるものです。鉈はそう頻繁に買うものではないので、評判や用途、使い勝手などのほか、価格も選ぶ基準のひとつとして挙げられます。

ホームセンターなどで買える手頃な価格のものから、専門店で買う高級なものや名品と言われるものなど、使う頻度や予算と相談して決めたいものです。たとえば安いからといって小さなものを選んでしまって、使いたい用途に使えなければ、いい買い物をしたとは言えません。ぜひこの記事を参考に、自分に合う鉈を見つけてください。

鉈を扱っているメーカーもいろいろありますが、その中でも人気のメーカーをご紹介します。

豊国鍛工場は、高知県にある和式刃物専門店です。創業は1946年で土佐打ち和式刃物の鍛冶屋として、大変人気があります。

扱っている商品のラインナップも豊富で、普通の包丁から狩猟用刃物、和式刃物に洋式ナイフ、カスタムナイフ、農山林用刃物まで、幅広い種類の刃物を扱っています。特にアウトドア向けの商品が豊富で、ソロキャンプに必要なものがセットになった商品も人気です。

新潟県の燕にあるアウトドア用品の会社「ユニフレーム」は、ユニークな炎（フレーム）を創造する理念のもと、1985年に生まれた企業です。日本のアウトドアメーカーとして、日本の風土・文化を背景にしたアウトドアスタイルを作り続けています。

長く使い続けられる製品をユーザーへ届けることにこだわるユニフレームの鉈では、越後刃物の伝統・経験・技術を結集させた「つるばみ鉈」が人気です。手作り品のため製品によってスペックが多少異なります。

大きな刃物なので、法律的にどうなのかも気になるところです。基本的には鉈を所持していても「銃刀法違反」には当たりません。それは正当な理由があれば、という条件付きになります。たとえばキャンプや登山、トレッキングの行き帰りであるなどの理由です。

普通のカバンにナイフひとつだけを入れた状態で、キャンプに行く途中だと主張してもそれは通らないと考えてください。実際に危険な刃物には違いないので、周りの方を危険にさらさないためにも、持ち運ぶ際にはすぐに使えない状態にしたうえで持ち運ぶなどの対策を行いましょう。

どんなに優れた高級な鉈でも、使い続けていれば切れ味はいつかは悪くなってしまいます。包丁などと同じように、劣化を感じて来たら刃を研ぎましょう。砥石をセットしたら、利き手で鉈の柄を持ち、反対の手で鉈の腹の部分を押さえながら研いでいきます。

研ぐときの砥石と刃の角度は15～20度が目安です。両刃の鉈の場合は、表裏を均等に研がないと、薪割りのときに刃が折れたり曲がったりする可能性があるため、慎重に行いましょう。自分で研ぐのが難しい場合は専門の業者に依頼するのもひとつの方法です。

鉈以外にも、キャンプで揃えたいグッズはいろいろあります。下記の記事ではそんなキャンプで役立つグッズを紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。

鉈は薪割り・枝払い・調理など、キャンプで大活躍する便利なアイテムです。いろいろな種類があり、用途もそれぞれ違ってくるため、しっかりと自分にあった鉈を選びましょう。ご紹介した選び方を参考にして、皆さんにあった使いやすい鉈を見つけてください。