【最強】斧おすすめ17選｜日本製の薪割り斧・キャンプ斧・大型斧や手斧も

アウトドアブームに乗ってキャンプを始めた方は少なくありません。日常を離れて自然の中で焚火や薪ストーブを使いながら過ごすひと時はまさに至福です。でも焚火はいいけど薪割りが大変だと思っていませんか。斧を使えば楽に薪割りができます。

実は一口に斧といってもさまざまな種類があります。焚き付けを作るのに便利な手斧・キャンプ斧からダイナミックに薪割りできる大型の薪割り斧まで用途に合わせた斧を選ぶのが重要です。斧を巧みに使いこなしキャンプをより楽しみましょう。

ここでは斧について選び方・手入れの仕方・使用上の注意を詳しく解説し、最強のおすすめの斧もご紹介します。自分に合った最強の斧を見つけてさらに充実したキャンプライフを満喫してください。

キャンプに斧はいらないと思っていませんか？しかし斧があると薪割りができるので、焚き火やバーベキューをする際に便利です。ここではキャンプで斧を使うメリットを紹介しますので、参考にしてください。

• ほかの道具よりも薪を割るパワーが生まれやすい
• 太い薪も割れる
• 硬い木も割れる

斧は日本で昔から使われている和斧と、外国で使われていて日本にも普及した洋斧があります。それぞれの特徴をご紹介しますのでご覧ください。

和斧は日本で昔から使われている斧です。斧の刃の断面はくさび型になっていて、木の繊維が真っ直ぐなスギやヒノキなどの針葉樹を切るのにおすすめです。切った後に木が周りに飛ばないので安心して切れます。

和斧の刃には片側に3本の線、反対側に4本の線が刻まれています。3本線はミキでお神酒を示し、4本線はヨキで、木が育つために必要な要素である土・水・空気・太陽を示しています。今でも和斧はヨキと呼ばれます。

また、「身（3）を避（4）ける」を意味してもおり、伐採で倒れてきた木を避ける安全祈願のための印でもあります。和斧は実用的な面もありますが、山に対する畏敬の念を込めた道具でもありす。日本の文化を肌で感じたい方におすすめの斧です。

洋斧は外国で使われる斧で、ナラやケヤキなどの硬い広葉樹を切るのにおすすめです。形は、先端が細く中央付近から一気に太くなっています。太さがあるので木に対して外側に向かう圧力がかかり、繊維を引き裂くように切れます。

洋斧は暖炉が普及しているヨーロッパ地方で、主に薪割り用として使われています。太い広葉樹を叩きつけるように切るので、切った薪が斧の左右に飛んでいきます。周りに人がいないかを確認して使いましょう。

和斧で広葉樹を切ると完全に切れずに、刺さった状態でとまってしまう可能性があります。洋斧は小さなものから重い大きなものまでたくさんの種類があります。デザインもバリエーション豊かなので、おしゃれな斧がほしい方にもおすすめです。

切った薪が大きすぎたり、買ってきた薪のサイズを調整したい場合には手斧（ハンドアックス）がおすすめです。手斧は和斧にも洋斧にもありますが、洋斧の方が種類がたくさんあります。

手斧の特徴はコンパクトさです。柄が35cm前後と片手で持ち運ぶのに丁度いい大きさで、一本持っておくと便利なのでおすすめです。薪割りに使うには重さと長さが足りないので、割った薪をさらに小さくして焚きつけようにするなどの作業に向いています。

コンパクトなので枝打ちにも向いています。枝打ちとは枯れた枝や余分な枝を切り落として、木の成長の手助けをする作業で、森を育てるために大切な工程です。森林伐採をするにも便利に使え、キャンプでも持っていると便利なのでおすすめです。

薪割りに使用するには柄が70cm程度あるスプリッティングアックスがおすすめです。スプリッティングアックスは洋斧で、和斧の場合は木割り斧といいます。木割り斧よりもスプリッティングアックスの方が刃の部分が大きく重いので、強い力で薪を割れます。

スプリッティングアックスは刃の部分（ヘッド）に重心がかかるようにできています。力を抜いて振り下ろしても、斧自体の重さが効率的に刃にかかるので薪をきれいに割れます。洋斧独特の中央から広がる刃の形も影響して楽に薪を割れます。

洋斧のハンドアックスの場合は、柄に湾曲がついていて力が入りやすくなっているものが多いですが、スプリッティングアックスの場合は真っ直ぐになっているものが多いです。コンパクトな刃で軽い木割り斧か力強いスプリッティングアックスかは好みで選んでください。

森の樹木の伐採作業専用の斧がフォレストアックスです。フォレストアックスは洋斧でフェリングアックスとも呼ばれます。森林作業をする方向けに使いやすい工夫がされているのでおすすめです。

フォレストアックスは木が切りやすいように、薄くて大きな刃がついています。柄も80cm前後と長いので振り下ろしにより遠心力がかかり、ヘッドの部分にパワーが集中します。洋斧独特の刃の形がさらに切れ味を増して木を切りやすくするのでおすすめです。

森林作業で使う斧には他にブロードアックスがあります。ブロードアックスは切り出した材木の表面を切って角材にするために使用します。和斧ではまさかりがこれに近い役割を果たします。

予算に限りがある方・なるべく道具がかさばらないようにしたい方には、マルチタイプの斧がおすすめです。このタイプは枝打ち用の斧に、六角レンチやラインカッター、ボトルオープナーなどの機能が付属しています。道具を取り替える暇も省けるため、効率的に作業できます。

斧の柄の素材は、木やグラスファイバーが使用されています。それぞれの素材の特徴をご紹介しますので参考にしてください。

斧の柄の素材の定番といえば木です。軽くて弾力性があるので木を切ったときのショックを吸収できるのでおすすめの素材です。加工がしやすいのも魅力でストレートな形状にしたり、湾曲をつけて斧を使いやすくしたりできます。

木は自然の素材なので温かみがあり、コーティングがされていなければ汗を吸いとり手が滑るのを防ぐ効果もあります。また、木の模様をデザインとして楽しめるので、洋斧をおしゃれに見せるデザインの一部としての役割も果たしています。

昔から使われている素材なので、定番商品や評価の高い斧にもよく使われており、たくさんの種類の中から選べるのでお気に入りを見つけやすくおすすめです。傷がつきやすいデメリットがありますが、風合いを楽しむのにはおすすめの柄の素材です。

グラスファイバーの柄は軽くて強いのが特徴です。木の柄も軽いですがグラスファイバーの柄はさらに軽く、木よりも丈夫にできています。実用性のみで選ぶならグラスファイバーがおすすめです。

グラスファイバーはガラスの繊維を束ねて作ったものです。プラスチックと混ぜ合わせて成形された場合はFRPと呼ばれます。

FPRの見た目はプラスチックに似ていますが、非常に強度のある素材です。レース用バイクのカウルにも使われるほどの丈夫さが特徴です。グラスファイバーやFRPの柄は斧を酷使しても壊れにくく安心して使えます。

斧は自分の体力に合わせた重さを選びましょう。薪割りなどで重すぎる斧を使うと、腰を痛めたり、腕や肩に疲労が蓄積したりします。また、枝落としや薪割のサイズ調整などに重い斧を使っていると時間がかかり効率的ではありません。

手斧（ハンドアックス）でおすすめな重さは1kg以下です。手斧を何回も振り下ろすのは意外と体力を使うので1kg以下のものを選びましょう。なるべく刃（ヘッド）の部分に重さがかかっているものを選べば切るのが楽になります。

手斧以外の柄が70cm以上ある大型斧は、2kg〜3kgを基準にして選びましょう。主に薪割りに使用しますが重い方がよく切れます。しかし、重すぎると体力の消耗が激しく、すぐに疲れてしまうので適度な重さを選ぶのをおすすめします。

薪割りなどに使用する斧は大きく振りかぶって振り下ろす動作を繰り返すため、あまり大きい物では扱いにくいです。カットされた薪を使いやすいサイズに切るのに利用するならなおさらコンパクトなサイズの斧をおすすめします。

40cmくらいのものからコンパクトな斧として販売されていますが、それでも大きいと感じる方には30cm程度のものがおすすめです。小回りが利くので、薪を細かくしたり枝を切るのに最適で、女性にも扱いやすいです。

斧を利用していて一番恐ろしいのは、振った時に刃先が外れてしまったときです。勢いよく振って刃先がすっぽ抜けてしまうと大惨事になりかねません。そのためヘッド部分がしっかり固定されていてぐらつきなどがない物を選びましょう。

ネット通販などで購入する場合は実物に触れて確かめられない出来ないので、口コミやレビューをよく見てから購入しましょう。また、不安な方はヘッドと柄が1つになった一体型がおすすめです。

刃先の大きい斧を、ヘッドの部分をむき出しにして持ち歩いたり収納するのは大変危険です。切れ味のいいものだと少し刃先に触れただけで切れてしまいます。安全に持ち運ぶためにも収納ケースやカバーが付いた商品を購入しましょう。

また、付属で収納ケースやカバーが付いてくる商品でも、ヘッド部分だけを覆うタイプや全体を収納できるタイプなどさまざまです。付属品だけだと心許ない場合は、別途ケースを用意するかタオルなどを巻いてカバーしましょう。

斧を使った作業は力仕事で、全身を使います。その中でも最も負担がかかるのは斧を握っている手首です。柄の素材や形状、角度などで手首への負担や力のかかり具合は変わるのでよく確認しましょう。

また、体のサイズや手の大きさも人によってさまざまなので、実際に握ってみて判断するのが最適です。実物の確認が難しい場合は、レビューや口コミを参考にするのがおすすめです。

使用期間が長い斧は、使用しているとそのうち柄が折れる、または取れるケースがあります。一体型の場合は大掛かりな修理が必要になりますが、そうでない場合は柄を付け替えさえすれば再び使用できます。

そのため、購入する際にはスペアの柄が付属されるか確認しましょう。一般的に普及している斧であればホームセンターなどですぐに購入できますが、海外製品の場合は取り寄せるのに時間がかかる可能性もあるので、早めにスペアを確保しておきましょう。

一般的な薪割りなどに使用する斧は5000~10000円程度で購入できます。大型のものや耐久性に優れているものなど、高性能なものに関してはそれ以上することもありますが、8000円程度でもそれなりのクオリティの斧が手に入ります。

コストパフォーマンスを最重要視したい方向けに1000円台で購入できる手斧なども中にはあります。性能にはそこまでこだわらず、最低限のことが出来ればそれでいいと考えている方にはそういった商品もおすすめです。

ハルタホース(Hultafors)は1883年に設立されたスウェーデンで最も有名な工具メーカーです。 また、世界で最も有名な斧のブランド、アクドール(AGDOR)のメーカーとしても知られています。

コンパクトな手斧から、キャンプ用、狩猟用などさまざまなシーンに対応できる幅広いラインナップを取り揃えています。全体的に価格帯は高めですが、その分ハイクオリティな斧を販売しています。

ハスクバーナ(Husqvarna)は、1689年にスウェーデンで創業して以来330年以上にわたって続いている老舗ブランドです。林業や造園業といったプロ向けの製品を扱っており、世界60カ国以上で製品を販売しています。

ハスクバーナが取り扱っている斧は、プロ仕様のものから手斧やキャンプ用まで幅広く揃っています。手頃な価格で購入できる製品も多く、初心者から上級者まで幅広い層におすすめできるメーカーです。

マーブルスは、1890年代初頭にアメリカのミシガン州で創業されたアウトドア用品メーカーです。実用性の高いアウトドア用品やナイフを多数発明し、現在ではマルチツール・ユーティリティ・手斧などさまざまな製品を手がけています。

マーブルスの手斧は、耐久性のあるステンレス鋼や切れ味に優れた高炭素鋼を使用しています。そのため、切れ味がよく、枝落としやさまざまな用途に対応しやすいモデルが揃っています。また、「セーフティアックス」シリーズは可動式のスイングアームを備えており、不使用時は刃を覆うことができます。

ヘルコ（Helko）は、ドイツを拠点としている斧メーカーです。1844年に鍛冶屋として創業し、その品質の高さから木工業向けのツールメーカーとして世界的に有名になりました。

ヘルコの手斧は、「クラシックライン」シリーズが特徴で、美しく輝くヘッドが特徴です。また、「ヘリテイジ」シリーズなど、高品質な大型の手斧も取り揃えています。

狩猟用・林業用・キャンプ用に関わらず、主にアウトドア用品を扱っている店舗で斧を購入できます。幅広いラインナップを取り揃えていておすすめなのはホームセンターです。

デイツー・ジョイフル・カインズ・コメリなどではリーズナブルなものから本格的なプロ用までさまざまなシーンに適した斧を取り扱っています。複数の商品で迷っている場合などは、専門的な知識のある店員さんと相談もできます。

使いこなせるとキャンプでの焚火や薪ストーブの使用がさらに楽しくなる斧ですが、重量のある刃物なため適切に使わなければ事故につながる恐れがあります。ここでは斧を使用する際に気を付けるべき点を解説します。ぜひ充実したアウトドアライフの参考にしてください。

• 大きく振りかぶらない
• 手袋・長袖・長ズボンを着用する
• 振り下ろした先と周囲を確認する
• 刃先が外れる可能性を考慮する

斧も刃物なので、包丁と同様に砥石によるメンテナンスが必要です。メンテナンスせずに使っていると、先端がつぶれて切れ味が悪くなってしまいます。斧を研ぐにはまずヤスリがけをします。ヤスリの目の粗さは1000番程度のものを選びましょう。

その後砥石を使って刃を研いでいきます。包丁を研ぐのと同じように研ぎましょう。実は砥石はダイソーやセリアなどの100均で購入できます。しかも斧のメンテナンスに最適な120~400番の粗さの物を扱っているのでおすすめです。

斧の人気おすすめランキング15選はいかがでしたか。薪割りが楽にできる素材や、柄の形に工夫がされたものなどさまざまな種類がありました。ぜひお気に入りの斧を見つけてキャンプでの使用や薪割り、森林作業などに役立ててください。