バイク用ラダーレールおすすめ11選｜代用できる？ホームセンターで買える？

バイクを趣味にしているとバイクを車載しなくてはならないときがあります。レース仕様のバイクはもちろん、バイクの調子が悪く自走するのがためらわれる場合やバイクを譲り受ける場合などに運搬が必要になります。

原付くらいであれば車体を持ち上げて車に載せられもしますが、中型車以上では持ち上げるのは困難です。そんなときに便利なのがラダーレール。車の荷台にはしごをかけバイクを押して歩きながら車載できる便利アイテムです。幅広のものであれば、初心者でも簡単に使用可能です。

そこで今回は、バイク用ラダーレールの選び方や安いお手軽な商品・おすすめ商品をランキング形式でご紹介します。コーナンやカインズなどのホームセンターで売っているのか、ラダーレールの詳しい使い方や自作方法などを紹介していきます。

ラダーレールとは車・バイクといった車両を上げ下ろしする際に使用するレール式のはしごです。トレーラー・トラックなどの荷台に、車両を積み込む際に役立ちます。トランポ用ラダーレールと表記される場合もあります。

ツメ式とは名前の通りラダーレールから2本か3本のツメが伸びており、車の荷台に立てかけ使用します。多くの製品でツメにゴムのカバーが着けられていて、滑り止めと荷台への傷防止対策もされています。

ツメ式のラダーレールを使用する時には必ずタイダウンベルトなどで車とラダーレールを固定して使用しましょう。固定せずに使用すると積み下ろしの作業中に万一ラダーレールが外れてしまった場合事故の原因となります。

ツメ式のラダーレールのメリットはどんな車種にでも使用できる点です。ワゴン車などバイクの積載が想定されていない車で使用できるのが一番のメリットで、バイクを積むスペースのある車であればどんな車種でも使用できます。

ラダーレールフックがついていない車に積む際は、ツメ式では対応できないためベロ式をおすすめします。ベロ式は爪部分が薄い板状になっているタイプです。製品によっては裏面にラバー素材が使用されており、滑り止めの効果と車への傷防止対策が施されています。

ベロ式も基本的には立てかけているだけで固定されていないため、ラダーレールがある場合も、使用時には車とラダーレールをタイダウンベルトなどで固定しましょう。荷台にベニヤ板類を敷き、荷台とベニヤ板の間にベロを差し込んで使用する方法もあります。

ベロ式のメリットはさまざまな車種に対応できるのと、爪部分がフラットなので積み下ろし時にタイヤがぶつかってラダーレールが動いてしまう心配がない点です。

最後に、爪部分がフック形状になっており荷台に引っ掛けられるのがフック式です。トラックの荷台など使用できる車が限られますが、フックで固定されるためラダーレールが脱落する可能性が低く、安心感があります。

軽トラで使用される場合が多いためか、全長が2メートル以下のものが多いです。耐荷重も軽トラ向けに軽めのものが多いため、大型バイクなど車重のあるバイクで使用する場合は長さと耐荷重を確認しましょう。

固定しやすく、安全性が高いのがフック式のメリット。使用できる車に乗っている場合は真っ先に検討してもらいたいラダーレールです。ただし、使用できる車が少なすぎるためか、製品が少ない点はデメリットです。

ラダーレールの形状は大きく2つに分けられます。ストレート形状は重量や大きさを抑えたい方に、湾曲形状は車重のあるバイクで使用したい方におすすめで、それぞれの特徴は以下の通りです。

【ストレート形状】

• 一直線の形状をしている
• 昔ながらのラダーレール形状を採用している
• 重量や大きさを抑えられる

【湾曲形状】

• 緩やかに湾曲し他形状をしている
• サイズはやや大きく重い
• 安定して荷台に載せられ積み下ろしが楽にできる

バイク用ラダーレールの長さは製品によって千差万別です。長いものは2メートルを大きく超えるものから、短いものは1メートル程度のものまであります。長ければ長いほど車に設置した時の傾斜が緩やかになるためバイクを押して積み下ろしがしやすいです。

ただし、ラダーレールが長ければその分重量が増えてしまいますし、車に載せられる長さにも限界があります。車重の重いバイクに使用するのには可能な限り長いラダーレールが楽に積み下ろしができおすすめです。小排気量車などの車重の軽いバイクでは1.5メートルもあれば十分実用的に使用可能です。

安定性を重視する方は幅の広いラダーレールがおすすめです。幅広い商品であれば、より重心が安定し、タイヤがレールから外れてしまうトラブルも防げます。そのため初心者の方は幅広のラダーレールがおすすめですが、その際車の車幅も考慮するよう気を付けてください。

バイク用ラダーレールはなるべく長いものがおすすめですが、車に積載できる長さには限界があります。そんなときに便利なのが折りたたみ式のラダーレールです。

実際の製品を例にすると、キジマの折りたたみ式ラダーレールは、伸ばした状態で全長が2100mmです。軽トラックの荷台の長さは2メートルほどなので伸ばした状態では載せられませんが、折りためば1140mmになるので載せられます。

折りたたみ式で心配になるのは剛性ですが、折りたたみ式ラダーレールの中には折りたたみの可動部位の下にスタンドを搭載しているものもあります。地面に重量を逃がすため車重のあるバイクでも安定して積載できます。

バイク用ラダーレールには製品ごとにそれぞれ耐荷重が設定されています。ラダーレールを安全に使うために積載可能な重量です。

耐荷重はなるべく余裕をもって選びましょう。耐荷重200kgのラダーレールに200kgのバイクを載せるのは正直心もとないです。一度きりならまだしも、常用するならば耐荷重に余裕を持たせて、ランクが上のラダーレールの使用をおすすめします。

頻繁には使わないからと耐荷重より重いバイクを積載するのは絶対にやめましょう。脱落事故の原因になりますし、バイクの下敷きになれば大怪我の可能性もあります。バイクの重量を確認して耐荷重に余裕のあるラダーレールを使用しましょう。

ラダーレールを使用する時には押す人間とバイクとに高低差が生じます。ブロック塀などで足場を作れば多少は改善するものの、それでも高低差を完全に無くすのは難しいです。高低差があると力が入れづらく、普段取り回しに慣れているバイクでも積み下ろしに苦労してしまいます。

そこでおすすめなのが、ラダーレールの2本使用です。バイクと自分に高低差がないため感覚的には坂道を押して歩く状態に近くなります。

ラダーレールの2本使用は安定感があるため、積み下ろしに慣れていない人にもおすすめです。特に1人で積み下ろしを考えている場合、脱落事故などを起こさないためにもラダーレールの2本使用をおすすめします。

安全性を重視する方は、滑り止め加工のされた商品がおすすめです。滑り止め加工のおかげで、ラダーレールがズレず、スムーズにバイクを乗せられます。逆に滑り止めされていない商品は、ズレてしまったり、外れてしまい思わぬ事故につながる場合があります。

もし、滑り止め加工がされていない商品を購入するのであれば、滑り止めマットを敷いてから、ラダーレールを活用しましょう。

アストロプロダクツは、現在160以上の店舗を全国展開する大手工具店。まるでガレージのような店内には、オリジナルのバイク用スタンド・ジャッキやバイク専用の整備工具などのバイク向けアイテムも充実しています。初心者からプロまでの幅広いニーズで人気のメーカーです。

アストロプロダクツのバイク用ラダーレールは、折り畳みの軽量アルミ製。全長2.2mになるタイプには、アーチ形のフラットタイプもあります。1.8mのショートタイプは、コンパクトに使えるアイテムです。

キジマは、1958年に二輪車用のゴム部品や家具の足ゴムなどの卸売りとして創業しました。その後、モトクロスやハーレー用アイテムの開発・販売を始めました。バイクレースへの参加も活発で、人気のカスタムパーツメーカーです。

キジマのバイク用ラダーレールは、耐荷重300kgを超える頼れる1品です。アーチ形で2.1mになる折りたたみタイプ、幅80cmのワイドタイプは、最大積載重量339kgで、ハーレーやアメリカンなどの大型バイクから、耕運機・除雪機の運搬にも使えます。

全国のホームセンターでもバイク用ラダーレールを入手できます。ホームセンターで取り扱っているラダーレールの特徴は、全長と耐荷重のラインナップが豊富な点です。本体の重量に注意すれば、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。

バイクではなく耕運機などの農機具を主なターゲットとしているため、頑丈なアイテムが揃っているのが特徴です。主な販売店としては、コメリやカインズホームがあります。豊富なアルミブリッジや、アストロプロダクツのラダーレールの取り扱いのある店舗もあります。

コスパを重視する方にはネット通販で購入するのもおすすめです。ネットショップであれば、店舗よりも安い値段で販売されている商品も少なくありません。実物を見ないと不安な方は、一度店頭で商品を確認したうえで、インターネットで購入するようにしましょう。

ラダーレールの爪を荷台に固定する際は、バイクを乗せた際にずれたりバイクが落下したりしないようしっかりと固定するよう気をつけましょう。安全に作業するために、足場のずれがないよう十分に下準備するのも大切です。

【手順】

1. ラダーレールの爪を車の荷台に固定する
2. 支柱が付いたタイプの場合は、長さを適切に調節する
3. ラダーレールとトランポ車両の荷室フックをタイダウンなどで固定する

ラダーレールの固定が終わったら、いよいよバイクの積み込みです。特に初めての積み込みの際は、慣れない作業で不安かもしれませんが、以下のポイントを抑えれば安全かつより快適に使用できます。

【注意点】

• バイクの落下防止のため、ラダーレールの中央を狙ってタイヤを乗せる
• ラダーレールとてバイクが一直線になるように配置する
• 初めて積み込みする際は、サイドミラー・ウインドスクリーンが当たらないかよく確認する

大型バイクの場合は、エンジンをかけて積み込む必要があります。操作自体は難しくありませんが、駆動輪がラダーを跳ね飛ばすなどの危険も伴うので、以下の手順やポイントを必ず守ってください。

【手順】

1. エンジンをかけ、半クラッチ状態にする
2. 少しずつタイヤを回す
3. 静かに後輪を乗せて、一気にトランポ車両にバイクを積み込む
4. 乗せ切ったら、荷室の隅にタイヤを当ててバイクスタンドを出す
5. 1速に入れた状態でイグニッションを切って安定させる

【ポイント】

• 事前に半クラ状態で安全に積み込める足場を確保しておく
• 積み込む際はエンストしない程度に弱いアクセルワークにする

バイクを停車させた次は、前輪・ハンドル・後輪の固縛です。固縛は、運搬中のバイクの転倒や落下を防ぐために行うものなので、必ずしっかり行ってください。大型バイクは、一般のフックでは強度が足りない場合もあるので、専用部品をあらかじめ用意しましょう。

【手順】

1. 荷室の四隅のフックにテンションをかける
2. フロント、リアをラチェットで締めて固定する
3. 大型バイクの場合は、強度を加える専用部品をさらに設置する
4. ブレーキレバーを握った状態でロックをかける

【ポイント】

• バイクの傷を防ぐ、金具のないサブベルトやソフトフックを使用するのもおすすめ
• 専用アイテム以外でも結束バンドなどでロックできる

ラダーレールを使用する際は角度に注意しなくてはいけません。角度が調整できていないと、バイクを乗せた際に、うまく移動ができません。基本的にラダーレールの角度が21度ほどであれば、安定してバイクを乗せられます。そのため、荷台の高さとラダーレールの長さをあらかじめ把握してから、購入を検討してください。

あまりラダーレールを活用しない方は、レンタル商品を借りるのもおすすめです。レンタルであれば、費用を抑えらえるのはもちろん、お手入れや収納スペースを確保する手間も省けます。

レンタルする際は、事前に業者に連絡しておく必要があるため、費用をできるだけ抑えたい方は、乗車を比較して選んでみましょう。

市販のラダーレールを購入する以外に、木材を使ってラダーレールを自作する方法もあります。ある程度重量のあるバイクの足場となるため、強度を保つために厚みのある木材を選びましょう。

トランポ車両の荷室にかける部分は、斜めに切って段差を解消します。木材のサイドに脱輪防止のために木材を釘で取り付けましょう。爪をつけたい場合は100均などで金具を購入します。予算2,000円程度で完成しますが、金属タイプより強度は下がりますのでバイク重量によっては注意が必要です。

【必要な道具】

• 木材
• ステンレス金具
• ネジ
• ハンマー
• (のこぎり)

【自作方法】

1. 必要な大きさの木材を用意する
2. 木材に車両に引っ掛けるための金具を取り付ける
3. 木材に脱輪防止の木材を取り付ける

ラダーレールがない場合は、木の板を代用してみましょう。厚みのある木材であれば多少重いバイクであっても、車に乗せられます。そのため、どうしてもラダーレールが見つからない場合は試してみてください。

しかし、あくまでも代用なので、重すぎるバイクの場合は板が曲がってしまったり、折れたりしてしまう恐れがあります。そうなるとバイクが傷ついてしまうので、注意してください。

より安全にバイクを保管したい方にはバイクカバーを併用するのもおすすめです。バイクカバーは雨風から保護するのはもちろん、防犯対策にもなります。以下の記事では、そんなバイクカバーの選び方やおすすめ商品をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ラダーレールの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。バイクは車重があるため積載時の脱落事故は大怪我の可能性もあります。自分の車とバイクに合うラダーレールを見つけて楽しく安全なバイクライフを送りましょう。