ボイスレコーダーおすすめ22選｜長時間きれいに録音？小型タイプやアプリも！

会議の議事録にボイスレコーダーがあると便利です。それ以外にも学習での活用・取材・音楽での録音や素材のサンプリングなど幅広い用途があります。しかしボイスレコーダーには数多くの商品があり、自分の用途にどれが合っているのか迷ってしまいますよね。

ボイスレコーダー選びにおいては、どれくらいの時間録音する必要があるのか、音質はどこまでこだわるべきかの2点を最低限決めておくと失敗が少なくなります。さらにシーンごとにチェックすべきポイントを押さえておきましょう。

この記事では、ボイスレコーダーの選び方について用途別のチェックポイントを踏まえて解説していきます。さらにおすすめメーカーや人気商品を厳選して紹介！文字起こしに便利なアプリについても説明するので最後までご覧ください。

ボイスレコーダーはその名の通り、音声を記録する機器です。身近な音声をマイクで拾って録音するだけでなく、オーディオ機器と接続して録音できる製品も多くあります。

ICレコーダーが内蔵されたICチップに音声を記録するのに対し、ボイスレコーダーはカセットテープのようなアナログ録音も含めます。現代においてはICレコーダーが主流なので、同じものとして解釈しても問題ありません。

マイクの指向性には、マイクを向けた方向の音を拾う単一指向性とマイク周辺の音を拾う全指向性などがあります。講義や会議など話者が決まっているシチュエーションでは、単一指向性、または指向性の調整ができるものがおすすめです。

内蔵メモリの容量が大きいモデルやSDカード対応モデルなら、長時間の記録にも対応できます。その場合はバッテリーの持続時間もチェックしておきましょう。

取材の場面ではシチュエーションを問わず、小型軽量で持ち運びやすく、クリアな音質を優先してボイスレコーダーを選ぶのがおすすめです。ステレオ録音ができ、周囲の雑音が混じる環境なら単一指向性に設定できるとより明瞭な音声になります。

事前のアポイントなく急に取材に出向く状況になる可能性が高い人は、充電の準備時間をとらない乾電池タイプもおすすめです。

外国語の習得や芸事の模倣でボイスレコーダーを活用するなら、シラブル・アクセント・抑揚など音声の細かい部分を聴き分けられる製品がおすすめです。

具体的には音声がクリアである点に加え、再生速度の調整ができるとより便利です。聴きたい部分だけをリピート再生できる機能も学習に役立ちます。

音楽の録音に関しては、アナログの音声そのままデジタルに変換できるリニアPCMレコーダーであり、かつデータを高音質のまま維持できるファイル形式(※WAVファイルが一般的)を選択できるものがおすすめです。

こだわるならより精細な記録を可能にするハイレゾ対応もおすすめですが、データ量も大きくなるため記録容量に気を配りましょう。

ボイスレコーダーの中には、非常に小型のものや文房具に似せて作られたものなどもあり、周囲に録音が気づかれにくいタイプの製品もあります。

秘密録音では形状・サイズ以外にも、肝心の音声をしっかり録音できるよう周囲の雑音をカットするノイズキャンセリングや、音声を検知して自動録音できると心強いと言えます。なお秘密録音は違法ではありませんが、法に触れる行為と結びつきやすく慎重な行動が求められます。

ステレオマイク搭載のボイスレコーダーとは、左右に2本のマイクを搭載した製品を指します。人の耳の感覚に近い左右差のある音声を録音できます。

音の左右差によって音の位置関係や方向性が感じられ臨場感が生まれます。複数人の会話や音楽の録音にはステレオ録音が可能ボイスレコーダーがおすすめです。

講義内容のメモ・会話の記録などは、音そのものの質よりも音声が意味する内容の方が重要性が高いため、モノラルマイクでも十分なケースが多いです。

モノラル録音の利点はステレオ録音よりもデータ量を大幅に小さく抑えられます。記録容量をセーブでき、ステレオよりも長時間の録音ができます。

ノイズキャンセリングは、周囲の雑音を抑えて目的の音声だけをクリアに録音するための機能です。

ただしノイズ除去の仕組み上、目的の音声の周波数成分もいくらか削られて、やや肉薄な音質になる可能性があります。環境音が大きくなるほど目的の音声に与える影響も大きくなるため、何も聞き取れないほどの騒音の場合は、機能を過信せずに場所を変えるのが得策です。

ボイスレコーダーのサイズについて、内蔵バッテリー式の製品はサイズを小さくしやすい一方で、乾電池式は乾電池のサイズが決まっているため、ややサイズが大きい傾向があります。

電源以外にも生録音向けのマイクにこだわった製品は、マイクが外に突き出た形状をしていたり、ややサイズ感が大きい傾向があります。

充電タイプのボイスレコーダーは手頃な価格帯の製品も多く、乾電池式のようにランニングコストはかかりません。スマホのようにUSBで充電でき、パソコンやモバイルバッテリーからの充電可能なモデルもあります。

デメリットとしては充電に時間がかかるため、急な使用ニーズに対応できなくなったり、長時間録音でバッテリー不足になる可能性があります。

乾電池式は製品数が豊富で、そのメリットは電源の確保が簡単な点です。多くの場合、単三電池・単四電池を電源とするので急に録音の必要性が出た場合でも近くのコンビニですぐに乾電池を調達できます。

電池を購入するコストや電池がかさばるデメリットがありますが、さまざまなシチュエーションに対応しやすい柔軟性を求める人におすすめです。

製品数は少ないですが、コンセントから電力を供給できるタイプのボイスレコーダーもあります。バッテリーの連続使用時間を気にせずに長時間録音し続けられます。

電源ケーブルの長さからマイク位置の変更に制限がある点や、またコンセントの有無・コンセントの位置によって録音の条件が左右されてしまう点は気をつけましょう。またAC電源対応は音楽録音を想定した製品が多く、価格帯は高めです。

内蔵メモリを搭載したボイスレコーダーは、容量4GBまたは8GBが主流です。録音できる時間は音質にも左右されるため一概には言えませんが、高音質で録音すると8GBでも10時間と持たずに容量不足になるケースもあります。

一部16GBや32GBの製品もありますが、高音質かつ長時間録音したい人は外部メモリ対応のボイスレコーダーを検討しましょう。

ボイスレコーダーにおける外部メモリとは、ほとんどはSDカードまたはmicroSDを指します。SDカードは容量によってSD(最大2GB)・SDHC(最大32GB)・SDXC(最大2TB)の3種類があります(※microSDも同じ)。

SDHCまでしか対応していないボイスレコーダーでは、64GB以上のSDXCカードが使用できません。長時間録音したい人は対応するSDカードの種類までしっかりチェックしましょう。

ボイスレコーダーのほとんどはMP3・WAVのいずれか、または両方に対応した製品です。MP3は圧縮率が高く記憶容量を節約できるメリットがある反面、音質が劣化します。WAVは圧縮しないためデータは重いですが音質は劣化しません。

一部の製品は圧縮率の高いWMA、ハイレゾのFLACやDSFに対応しています。いずれにしても再生機器や編集ソフトがそれらのファイル形式に対応しているかもチェックしておきましょう。

録音した音声データをパソコンに取りこみたい人は、USB端子を備えデータのやりとりができるボイスレコーダーを選ぶのがおすすめです。USBケーブルで接続するだけで簡単にデータの移動・コピー・削除などの操作ができます。

ボイスレコーダーの中にはBluetooth対応モデルやWi-Fi対応モデルもあります。ワイヤレス通信で何ができるかは製品によって異なります。

多くの場合はリモコンアプリでスマートフォンからボイスレコーダーの遠隔操作やモニタリングができます。録音データをそのままクラウドに保存できるモデルもあります。

ローカットフィルターとは低い周波数帯のノイズをカットしてくれる機能です。空調の音やサーバーの運転音のようなノイズが気になるときにあると便利です。

騒音対策にノイズキャンセリングがあると便利なのは先述でも紹介しましたが、録音時のノイズ除去以外に再生時のノイズ除去ができる製品もあります。

ボイスレコーダーの中には、周囲の音声を検知して自動で録音を開始する便利機能を搭載した製品もあります。大事な発言を録り逃すのが嫌な人にとっては心強い機能と言えます。

音声の検知レベルを調整できれば、不必要に録音を始めてしまうリスクも下げられます。ただし音声の認識精度には限界があるため、機能を過信せずに自分でもしっかり録音状態を確認するようにしましょう。

ボイスレコーダーにはFM・AMチューナー搭載でラジオ番組を楽しめる製品もあります。同時に録音もできるモデルなら、番組の内容や番組中に流れる音楽の録音も可能です。

放送中の音声をそのまま録音できるので音質も良く、製品によっては番組開始時刻に合わせて録音を開始する予約録音もできます。

デジタルカメラのような光学機器の印象が強いオリンパスですが、小型・軽量のボイスレコーダーでも長年支持され続けているメーカーです。会議・講演会向けの製品が多く、価格帯は高くても1万円前後とリーズナブルなラインナップになっています。

音質・利便性・操作性などあらゆる面でバランスが良く、語学学習をサポートする機能も充実しています。

ボイスレコーダーのトップシェアを誇るソニーの製品は、クオリティの追求に強いこだわりがあり、音楽やライブの録音向けのモデルは、大口径のマイクを採用したり、ハイレゾ対応にしたりと原音に近い音質を追求しています。

比較的安価な取材・会議向けのモデルもありますが、音楽用途のボイスレコーダーを探している人はソニー製品を探すのが近道と言えます。

電化製品の大手メーカーとして有名なパナソニックですが、ボイスレコーダーにおいては手軽さやシンプルさに寄せた製品が多く見られます。

胸ポケットに入れても目立たない小型のスティックタイプやPC接続を非対応にしたモデルなど、説明書を熟読しなくても、直感的に操作できる簡単さが魅力です。価格もおおよそ1万円以内で、手軽に購入してすぐに使いたい人におすすめできます。

Speechyはボイスメモアプリのようにスタートボタンをワンタッチするだけで音声認識を開始でき、文字データだけでなく音声データの保存もできるアプリです。

88以上の言語に対応し、設定画面で言語選択も簡単にできるのも魅力です。有料版にすれば、時間制限なしでの音声認識や変換機能などより便利な機能を自由に使えます。

音声自動テキスト化アプリ「Notta」もまた、言語設定とスタートボタンだけで音声認識・文字起こしができるスマートフォンアプリです。104の言語に対応しており処理速度の速さも高く評価されています。

無料版でも月120分の文字起こしができますが、有料版なら月3000分に加え、音声または動画ファイル・WEB会議の文字起こしも簡単にできます。

Googleが無料で提供するワープロソフトGoogleドキュメントの中には、音声入力機能が備わっています。音声認識の精度は高くありませんが、ネット環境があればどこでも文字起こしできる手軽さが魅力です。

ステレオミキサーを活用すればボイスレコーダーの音声ファイルからの文字起こしもできます。

スマートフォンアプリにはボイスレコーダーの機能を果たしてくれるアプリも数多くあります。簡単なメモ程度の用途であれば無料で手軽に使えるのでおすすめです。

ただし入力側の音質はスマートフォンのマイク性能に左右されるため、音質を求める場合にはボイスレコーダーの方がおすすめできます。無料なのでアプリを試してみてからボイスレコーダーを検討するのも選択の一つです。

ボイスレコーダーは大事な情報をその場でそのまま記録できるので、メモや記憶のように時間とともに抜け落ちたり、解釈が変わるリスクを抑えられます。ボイスレコーダーの各製品のスペックをじっくり比較検討して、自分の用途に合ったボイスレコーダーを選びましょう。