朱肉のおすすめ12選｜100均ダイソーには？どこで売ってる？にじむときの対処方法も

銀行印や実印など、印鑑には朱肉が欠かせません。朱肉はホームセンターやロフトなどのステーショナリーコーナーや、ダイソーのような100均でも購入できます。しかし、種類で仕上がりが変わってくるので、シーンに合わせて最適なものを選ぶことが大切です。

とはいえ、スポンジ朱肉・練り朱肉などは同じに見え、またサイズもいろいろあるので、何を基準に選べばいいかわからず迷ってしまいますよね。どこで売ってるかわからない・どこで買えるか知りたいといった方も少なくありません。

以上を踏まえ、本記事では朱肉の選び方とおすすめ商品12選を紹介します。朱肉を使ってもにじむ原因・対処方法についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

スポンジタイプは、スポンジに化学インクを染み込ませています。朱肉では最もポピュラーであり、印影が鮮明で速乾性に優れているのが特徴です。価格も手頃で購入しやすいですし、インクを補充しながら長く使用できます。色はやや明るめで耐性は低いものの、ビジネス書類など大量に押印したいときに便利です。

練り朱肉は、銀朱にひまし油や木蝋、和紙を加え練り込んだものです。深みのある朱色が特徴的で、鮮やかな印影と退色しにくいことから、重要種類や落款等に使用されます。速乾性はなく、印鑑の隙間に詰まりやすいので注意しましょう。

定期的なメンテナンス（練り直し）が必要ですが、高級感のある仕上がりを求めるのであれば練り朱肉をおすすめします。

印泥朱肉は練り朱肉の一種で、原料にもぐさを使用しています。練り朱肉の中でも高級朱肉として知られており、一層深みと高級感のある仕上がりになるのが特徴です。普段使いにはスポンジ朱肉、実印や公用書類には印泥朱肉など使い分けたいときに向いています。

外出先で朱肉を使う際は、持ち歩きやすいコンパクトサイズを選びましょう。外回りの営業や就活などには、直径3cm程度のコンパクトサイズがおすすめです。朱肉盤面の直径が3cmあれば、印鑑登録が可能な最大2.5cmの印鑑まで対応できます。持ち歩き用は、使うときキャップが外しやすいかもチェックしておくと安心です。

朱肉の朱色は、メーカーによっても色合いが微妙に違います。黄口・赤口・赤茶・濃赤など、赤色でも色の濃さが違えば印影も変わるので、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。押印した書類をコピーしたりFAXで送ったりする場合は、黒い朱肉を使用することもあります。

押印する際、硬い机の上だと印影がかすれてしまうことがあります。鮮明な印影にこだわりたいのであれば、印マットを使用しましょう。朱肉と印マットを別々に使ってもいいのですが、外出先で使用する場合は印マット付き朱肉が便利です。どんなシーンでも常に鮮明な印影を可能にします。

サイズや種類により差はありますが、朱肉の価格はおおよそ1,000円前後です。ライトに使う場合や大量の書類に判を押す必要があるときは1,000円以下から1,000円前後の朱肉を、重要書類に美しく判を押したい場合・プレゼント用の場合は1,000円以上の高級朱肉を選びましょう。

なお、100均やコンビニでは、1,000円を大きく下回る激安朱肉も販売されています。こうした朱肉は一見お得に見えますが、判が滲むことが多いため使う際は注意が必要です。

最近はおしゃれなデザインの朱肉もたくさん販売されています。なかにはまるでコスメのようなキラキラした見た目の商品もあります。また有名メーカーのシヤチハタからは、うさぎ・梅・かめなどの和テイストのかわいいデザインの朱肉があります。ぜひチェックしてみてください。

朱肉がない場合は赤いスタンプ台でも代用は可能です。しかし、スタンプ台はゴム印用に作られているため、印鑑に使用すると滲んだり、紫外線で退色したりします。万一水に濡れるような場合は、インクが流れてしまうこともあるので重要書類にはおすすめできません。

公的機関で押印の際、印鑑にスタンプやシャチハタを認めていないのはこのような理由があるからです。印鑑は朱肉の使用をおすすめします。

練り朱肉は、使用していくと乾燥して硬くなったり凹凸ができたりして使いづらくなります。この場合は練り直しで対処可能です。練り直す際は温めて使える金属ヘラが便利ですが、バターナイフやマイナスドライバーでも代用できます。

硬くなって混ぜにくい場合は、専用の朱油（ない場合はひまし油でも可）を混ぜるといいでしょう。長い間使わず放置していてカチカチになった練り朱肉や、粗悪品でベチャベチャなものを選んでしまい手に負えなくなった場合は、思い切って詰め替えるのも手です。

<練り直し手順>

1. 温めたヘラを朱肉にザクザク刺しほぐす
2. 全体がほぐれたら均一に混ぜ合わせる
3. 容器全体に広げながら表面を整える

スポンジタイプの朱肉で印影がかすれるとき、考えられる原因はインク不足です。この場合は、専用のインクを補充すれば対処できます。インクがないからと水やお湯を足すと、油分と分離して使い物にならなくなるので注意してください。必ず専用の補充インクを使いましょう。

<インク補充手順>

1. 補充インクを振っておく
2. キャップを外しノズルを朱肉に押し当てる
3. ゆっくり円を描きながらスポンジにインクを浸透させる
4. 補充後は30分程度置いてインクをなじませる
5. 仕上げに表面をティッシュで拭き取る

練り朱肉は隙間に詰まりやすいため、定期的なお手入れが必要です。隙間に詰まった朱肉は、印鑑ブラシで取り除きましょう。先の尖った硬いもので取ろうとすると印鑑が欠けることがあるので注意してください。

柘植性の印鑑は古くなると欠けたり傷ついたりするので、ぬるま湯で石鹸を泡立て柔らかいブラシで優しくこすり洗いしてタオルで拭き取ります。スポンジタイプは練り朱肉より詰まりにくいですが、その都度ティッシュや印鑑拭きで拭き取っておくといいでしょう。

朱肉の購入先に迷ったときには、まずははんこ屋や印鑑屋を探してみてください。専門店なので、朱肉を取り扱っています。また店舗の規模にもよりますが、種類が豊富なので最適な朱肉を購入できる確率がとても高くおすすめです。

日用雑貨や工具などのイメージが強いホームセンターでは文房具も充実しており、朱肉も取り扱っている店舗がほとんどなので、ぜひホームセンターで探しましょう。大きいサイズも取り扱っている場合が多いため、業務用の朱肉を探している方にもおすすめです。

ロフト・東急ハンズといった雑貨店では事務用品のコーナーで取り扱っている場合もあります。印鑑の専門店でなくとも朱肉を購入できる機会は多いので、身近な売り場を探しましょう。

ダイソーやセリアでも朱肉を扱っていますが、安い朱肉は印影が滲んだり、時間の経過で退色したりする可能性があるので、重要種類や就活には不向きです。100均の朱肉はコスパがいいので気軽に購入できますが、宅配便の受け取りや町内会の認印など普段遣いに限定するといいでしょう。

朱肉がにじんで困っている方はいませんか？実は朱肉ははんこで何度も押すと、ろ過現象が起こりインクの油分が表面に浮いて、それが原因でにじむ場合があります。ろ過現象が起こっている場合は、ティッシュで朱肉の表面を拭き取り、インクを補充すると復活するので試してみてください。

朱肉と言っても種類によって印影が変わります。また、用途によってサイズも異なるので、使いやすいサイズを選ぶことが大切です。迷ったときは今回紹介した選び方やおすすめ商品を参考にしてください。用途に合わせて使いやすい朱肉を選びましょう。