水出し緑茶おすすめ10選｜危険やデメリットはある？【家で作るお茶の注意点も】

水出し緑茶は、冷水で美味しいお茶が作れる便利な商品です。お湯を沸かしたり冷ましたりする手間がかからず、特に夏場は重宝します。水出し緑茶は、定番の「煎茶」や香ばしい「ほうじ茶」、高級感のある「玉露」などさまざまな茶葉の種類があります。

茶葉から急須で淹れるタイプの他、粉末タイプやティーバッグなど手軽に水出しできる商品も揃っています。水出し緑茶を作る回数が多い方におすすめな大容量パックや、持ち運びやすいスティックタイプも便利です。

この記事では、水出し緑茶のメリット・デメリットや選び方などをご紹介します。また、家で作るお茶の注意点や水出しに危険性はあるかについても解説します。おすすめの水出し緑茶も紹介するので、どの水出し緑茶を買おうか迷っている方は参考にしてください。

水出し緑茶は冷水で抽出するので、お湯を沸かして冷ます手間が無く、簡単に作れます。火やお湯を使わないのでお子様でも安心して作れます。緑茶は水出ししてカフェインが出にくくなり、お茶の渋みを抑えられ、まろやかですっきりと飲みやすくなるのも魅力です。

また、水出し緑茶は旨み成分であるテアニンを引き出しやすいメリットもあります。テアニンには、睡眠の質を高める効能があると言われています。夜でも飲みやすいお茶です。

水出し緑茶とお湯出し緑茶の違いは、含まれるカフェインとEGCGの量にあります。EGCGはカテキンの名前で知られる栄養素で、カフェインと同様に抗酸化の性質を持っており、健康に役立ちます。

これら2つは、熱によって抽出される成分です。そのため水出しよりもお湯出しの方が、お茶の栄養価は高くなります。このように、お湯出し緑茶に比べると摂取できる栄養価が少ないのが、水出し緑茶のデメリットです。

お茶は沸騰させたお湯で作らないと、体に悪いといったイメージを持っている方も少なくありません。これは、水道水のカルキや、雑菌の繁殖に対する心配によるものだと考えられます。しかし日本の水道環境であれば、サビやカルキが悪影響を及ぼす心配はほとんどありません。

そのため水出し緑茶に水道水を使用しても問題はないですが、どうしても気になる方はミネラルウォーターを使用するなどして対応しましょう。また、作った緑茶は早めに飲み切るのも、緑茶を安全に楽しむためには大切なポイントです。

水出し緑茶には、ティーバッグや粉末タイプなどの種類があり、どこで作って飲むかによって
適したタイプが異なります。

茶葉や粉末タイプは、袋や缶に入っているので持ち運びにくく、自宅で急須や冷水ポットなどで作るのに向いています。特に茶葉タイプは多くの種類の緑茶が販売されており、豊富なラインナップから選べるのが魅力です。

また、30～50個入った大容量パックも、低価格で自宅向きです。1000mlの冷水ポットにまとめて作りやすくコスパ良く使えます。

外出先で水出し緑茶を作るなら、1杯分が作れる個包装のティーバッグや粉末スティックタイプがおすすめです。1回分ずつ携帯しやすく、職場や学校などでも作りやすいのが魅力です。ティーバッグは抽出時間を長くすれば濃さを調整できるので、外出先でも自分好みの味わいで飲めます。

一般的な緑茶と言えば「煎茶」を指すくらい、飲みやすくなじみがある緑茶です。渋みを抑えてすっきりとした味わいで、水出し緑茶を初めて飲む方におすすめです。

他にも、濃いめのお茶が好きな方に向いた「深蒸し煎茶」もあります。深蒸し煎茶は、普通の煎茶が新鮮な生葉を使用しているのに対し、長時間蒸したものを使用しています。コクが深く濃いめの味わいが楽しめます。

お茶の甘みを味わいたい方には、「玉露」や「かぶせ茶」がおすすめです。渋みや苦みは控えめで、ほどいいお茶の甘みを楽しめます。価格は若干高めですが、上品で高級感がある味わいで来客用や贈り物にも向いています。

かぶせ茶より玉露のほうが甘さを感じられ、ほんのりとした甘い香りも魅力です。カテキンの量は煎茶より少なめですが、お茶でホッとしたい時にもぴったりです。

温かいお茶のイメージが強い「ほうじ茶」ですが、水出しでも美味しく飲める人気の緑茶です。炒って作られているので香ばしさがあり、後味がすっきりしているのが特徴。渋みがあまりないのでゴクゴクと飲みやすく、夏の水分補給に向いています。

揚げ物など脂っこい食事の後に飲んで、口の中をさっぱりさせられます。高温で焙じるため、カフェインは飛んでしまうので少なめです。

「ブレンド茶」は、複数の茶葉がブレンドされたもので、何をブレンドするかで違った味わいが楽しめます。煎茶と玄米茶のブレンドや、玉露に宇治抹茶を足したものなど、商品によって組み合わせは多岐に渡るので、飲み比べてみましょう。

ブレンドされて苦みが抑えられて飲みやすくなったり、複雑な香りと旨みを味わえたりと
新たな発見ができるものもあります。

「玄米茶」は炒り米を原料とし、番茶や煎茶に混ぜて作ります。香ばしい風味が特徴でさっぱりと飲みやすく、ビタミンC・ビタミンB群・ビタミンEなどの美容や健康におすすめの成分が含まれています。玄米茶は他の緑茶と比べてカフェイン控えめなので、寝る前でも飲みやすいのが嬉しいポイントです。

水出し緑茶は日本全国の産地から販売されており、産地によって茶葉に特徴があります。風味や香りが異なるので、産地にこだわって選びましょう。

主要なお茶の産地は、日本3大産地の静岡・埼玉狭山・京都宇治が挙げられます。他にも、鹿児島や三重など有名産地はたくさんあります。飲み比べてお気に入りの緑茶を探すのもおすすめです。

水出し緑茶は、賞味期限内に飲むのはもちろんですが、美味しく飲むには開封してから1カ月以内に飲み切るのがおすすめです。たとえば1日1日でティーバッグを1つ使うなら30個入りのものを買うなど、1日でどれくらいの量を飲むかを計算し、購入時には1カ月分の量を買いましょう。

さらに、チャック付きのパッケージや密封容器なら、劣化しにくいので安心して使えます。

水出し緑茶の作り方はとても簡単で、冷水筒にティーバッグを入れ冷蔵庫に3～6時間置くだけです。粉末や茶葉の場合はさらに早く、急須に緑茶と冷水を入れ数分蒸らすと完成します。このときカテキンが抜けた茶葉は、すぐに取り出すのが大切です。

水出し緑茶に限らず家庭で作るお茶は日持ちには向かないため、1～2日（夏場は1日）を目安に飲み切りましょう。保存時はきちんと冷蔵庫にしまい、常温での保存を避けるのも大切なポイントです。また茶葉が傷んでしまった場合は、賞味期限内であっても飲まないようにしましょう。

お茶やコーヒーなどを水で抽出する専用の容器「水出し用ポット・ボトル」もおすすめです。あらかじめフィルターがついているので、そこにお茶の葉を置きます。あとは容器に水を入れて浸しておくだけ。美味しい水出しの緑茶をまとめて簡単に作れます。

水出し緑茶以外にも水出しで飲めるドリンクは販売されています。お茶なら麦茶やウーロン茶、他にもコーヒー・紅茶・ルイボスティーなど、水出しに対応した商品があります。水出しできるかどうかは、商品パッケージを見て確認しましょう。

店舗では、「ルピシア」の水出しアイスティーやフルーツティー、「無印良品」の水出し麦茶や穀物ブレンド茶などの商品が人気です。ネット通販でも購入できるのでチェックしてみましょう。

水出し緑茶は、お湯を沸かさずに冷水で緑茶を作れる便利な商品です。煎茶やほうじ茶・玉露など、茶葉によってさまざまな風味を味わえるので、好みのものを選びましょう。自宅でも外出先でも、手軽に美味しい水出し緑茶を楽しみましょう。