高級ボールペンおすすめ32選｜いらない？書きやすい商品も【一生使える・日本製】

高級ボールペンに対し、「高いものはいらない」といったネガティブなイメージを持つ方は少なくありません。一方、ホテル・高級レストラン・カーディーラーでの手続き時に、応対者から差し出される品のいいボールペンに魅力を感じた経験がある方もいますよね。

高級ボールペンは単に高額なだけのアイテムではありません。おしゃれで書きやすい上、重量・重心などが高度に計算されているため疲れにくく、長時間の使用もOK。また廉価品と比べて壊れにくく、一生使える高級ボールペンもあり、長く愛用できるためランニングコストの面でも優れています。男性・女性問わずプレゼントにもおすすめです。

本記事では高級ボールペンの魅力・選び方・おすすめメーカー・おすすめ商品32選をご紹介します。ノック式ボールペン・キャップ式ボールペン、日本製・海外製などさまざまな種類の高級ボールペンをセレクトしていますので、一生もののボールペンが欲しい方はぜひご覧ください。

高級ボールペンは高級靴とよく似ており、一見すると高額で割高の印象ですが、実はランニングコストに優れています。廉価品のボールペンは寿命が短く買い替えが必要である一方、高級ボールペンの場合は10年単位の長期運用が可能です。

また、有名メーカーの中には25年の保証を付けているところもあり、品質の高さは折り紙付き。高い耐久性は安心感につながります。

高級ボールペンならではの優れたフィット感・書き心地は、使用感を左右します。特に筆記する機会が多い業務に携わっている場合は疲労の度合いが大きく変わるため、廉価品を使っている場合はぜひ高級ボールペンに切り替えましょう。

最近では人間工学に配慮した設計のデザインも多くなってきました。筆記に伴う手・腕・肩の疲労を和らげれば、全身の体力消耗も抑えられます。

高級ボールペンは廉価品と比べて使用感・耐久性が高いだけでなく、デザイン性も優れています。筆記具としての合理的な機能性を追求しつつ、デザインの上でも魅力を持ったボールペンは工芸品としての価値も十分です。

デザイン性の高いボールペンは所有欲を刺激し、さらには愛着・満足感をもたらします。日々使用するモチベーションを高められます。

ビジネスシーンを前提とする場合は、シンプルなデザインの高級ボールペンがおすすめです。華美で主張の強いデザインは好ましくなく、同僚・商談相手などに悪い印象を与えがち。反対に、控えめでセンスのいいデザインは好印象を与えます。

また、ビジネスシーンでペン先を出す場合には、ツイスト式・回転繰り出し式がおすすめ。動作音が生じないため、周囲にストレスを与えずに済みます。

高級ボールペンはプレゼントと非常に相性のいいアイテムです。元々化粧箱がセットになったものが多いほか、複数本がセットになったギフト用商品、本体に名前を入れられるサービスなども珍しくありません。

名入れサービスは通販でも多くの業者が採用しており、中には無料で提供しているところもあります。心のこもったプレゼントとして喜ばれるのは間違いありません。

製品によっては性別を絞って設計・開発されたものもあります。たとえば持ち手が太く設計されたタイプは手の小さい女性には不向きなため、男性向き。反対にボディ全体が細く軽量なタイプは、女性におすすめです。

ボールペンがマッチする性別はスタイル・形状だけでなく、素材・カラーリングなどによっても異なります。製品のメーカー公式HP・仕様情報などをチェックし、自分に相応しいタイプを選ぶようにしましょう。

職種によってはオプション機能付きのタイプがおすすめです。たとえば3色ペンのように赤・青といったカラーを使い分けられるタイプなら、資料を見せながらプレゼンテーションをする場合にペンを持ち換えずに済む利点があります。

またペンのお尻にシャチハタが付いたタイプなら、押印時のもたつきを抑えます。シャチハタを取り出す手間がなく、ペンさえあればハンコ紛失の心配も要りません。

水性のインクは、石油系溶剤を含んでいないため臭いが少なく、紙の裏移り・にじみが少ないです。また筆記面を溶かしにくいため、多くの媒体に対応できます。主に板書・日記・手帳の筆記におすすめです。

油性インクと比べてコストが安い一方、高級ボールペンで採用されるのは多くありません。インクの粘性が弱く長時間使用しても疲れにくいため、握力の弱い方にも適しています。

油性インクは高級ボールペンで最も多く採用されているタイプです。速乾性・耐水性に優れており、プラスチック・金属類にもインクが乗りやすい特徴があります。

また、水性インクと比べて経年劣化による色あせが起こりにくいため、文書作成・帳簿記録などビジネス用途にもぴったり。1万円を超える高級ボールペンのほとんどが油性インクを採用しています。

ゲルインクは水性・油性インクそれぞれのメリットを合わせ持ったタイプです。水性のスムーズな書き心地・油性のにじみにくさを兼ね備えているほか、発色が良くカラーバリエーションが豊富なため、イラスト作成で活躍します。

デメリットとしては他のタイプと比べてインクの減少ペースが早いため、コストがかかりがち。常にリフィルのストックを用意しておくのが必要です。

ツイスト式とはペンの軸を捻り、回転させてペン先を引き出すタイプです。両手でペン先を出すため所作が美しいほか、ノック式のような動作音を生じないため、フォーマルな場面で使いやすいメリットがあります。

デメリットとしては両手を使う必要があるため、片手で素早く操作できるノック式と比べて使い勝手の面では及びません。

キャップ式は、マジックペンのようにペン先をキャップで覆うタイプです。ボールペンのスタイルとしては最もクラシックで、現在高級ボールペンで採用している製品はわずかに限られます。

使用時にはキャップを外す必要があるため、紛失のリスクを伴うのがデメリット。ただし最近ではパイロットの一部製品のように、キャップ式の外観で内部構造はツイスト式のタイプも登場しています。

ノック式は、ペンのお尻部分に付いたキャップ部分をプッシュし、ペン先の出し入れを操作するタイプです。片手でペン先を出し入れできるため、ポケットからペンを取り出してすぐに使えるメリットがあります。

たとえば電話中に急遽メモを取る必要が生じた場合などに活躍します。デメリットとしてはノック動作に伴って機構に衝撃が加わるため、他のタイプと比べて壊れやすく寿命が短いです。

コーンチップはボールペンに採用されるペン先で最もポピュラーなタイプです。コーンのような円錐状のデザインで安定感があり、力が吸収されやすいため筆圧の強い方に適しています。太字タイプのようにペン先が太めなボールペンとも相性がいいのもポイントの1つです。

ニードルチップは呼称の通り、ペン先を針（ニードル）のように細く設計したタイプです。細字を書くのに適しており、手帳・カルテのように限られたスペースで細かく筆記する用途に適しています。またコーンチップと比べてペン先が筆記面を覆い隠す割合が少なく、視界を確保しやすい点もメリットです。

筆記具であるボールペンにおいて、書きやすさは特に大事なポイントです。単に文字が書きやすいだけでは不十分で、たとえば持ち手のフィット感・重量・重心のバランス疲れにくさ・直線の引きやすさといったさまざまな要素が含まれます。

特に重量・重心のバランスは大事なポイント。軽すぎると安定感が損なわれ、重心の位置が好みに合わなければせっかくのフィット感も半減しがちです。

ボールペンの素材は耐久性・外観を左右します。仮に耐久性を重視して鉄を採用した場合、外観も無骨になってしまいます。一方、アルミのように薄くて軽い素材は華美ではあるものの、耐久性・外観ともに不安です。

上記の理由から、高級ボールペンには選りすぐりの優れた素材が採用されます。デザインを踏まえて、剛性・耐久性・重量のバランスを取りながらベストの素材を適用するため、非常に手間がかかり、製造にも相応のコストがかかるのです。

デザインは高級ボールペンにおける花形の要素です。単に価値の高い素材を投入すればいいものではなく、持ち手のフィット感・太さ・重量・質感といったあらゆる要素を計算しながら設計する必要があるため、職人にとっても腕の見せ所といえます。

特に、一流の有名メーカーによる高級ボールペンのデザインは、華美・派手よりもシックで上品であるのが特徴。洋服と同様、デザインでは品の良さも大事なポイントです。

リフィルとは交換用のインク芯、いわゆる替え芯です。高級メーカーのボールペンでも、パイロットのように日本メーカー製であれば良心的な価格でリフィルを提供している場合があります。

また三菱鉛筆のリフィル「ジェットストリーム」は書き心地が滑らかな上に安価なため、非常に好評。ブランド違いの高級ボールペンにも使える場合があるため、互換性があれば経済的でおすすめです。

モンブランはヨーロッパ最高峰の山、Mont Blancにちなんで誕生したメーカーです。ボールペンの最高級ブランドとして世界中のファンから支持されており、中でも1924年発売のマイスターシュテュックは現在もヒットし続ける名作。日本に上陸したのは1960年代前半で、現代の若者にも大人気です。

クロスは1846年創業の老舗メーカーです。アメリカ最古の筆記具ファクトリーブランドであり、筆記具・ノベルティの発展に大きく貢献したブランドです。1946年には創業100周年を記念してセンチュリーペンシルを発表。

1953年には姉妹作であるセンチュリーボールペンが誕生しました。現在は後継作センチュリーⅡが看板商品として有名です。

パーカーは、1888年にジョージ・パーカー氏がペンの特許を申請して誕生したメーカーです。元々ペンの修理を手がけていたものの、既存の壊れやすい品質に疑問を抱き、長く使える製品を作るべきと考えたのがきっかけです。

1921年に誕生したデュオフォールドは、現在も最高級グレードとして存続するロングセラー。当時としては画期的な耐久性と25年もの長期保証で、高級筆記具界に衝撃を与えました。

ウォーターマンはニューヨークの元保険外交員、ルイス・ウォーターマンが立ち上げたブランドです。保険契約時にインク漏れを起こし失敗してしまった自身の経験を元に、毛細管現象を応用した世界初の万年筆ザ･レギュラーを開発しました。

1926年以降はパリに本拠地を移し、「宝石のような筆記具」の総合メーカーとして万年筆以外の筆記具も幅広く展開。カレン・メトロポリタンなどのヒット作を生み出しています。

ドイツの筆記具メーカー、ラミーは1930年に創業した老舗です。ハイデルベルクの自社工場でほぼすべての工程を一貫して行っており、高い品質管理と製造技術に定評があります。

1980年代以降はデザインにモダニズムを積極的に採り入れており、中でもスタイリッシュなデザインと明るくポップなカラーのアルスター・サファリシリーズはブランドの代表作です。

カランダッシュは1915年に鉛筆製造で創業したメーカーです。1924年に会社を引き継いだアーノルド・シュバイツァーが、著名画家の名前にちなんでカランダッシュと命名しました。ボールペンの製造は1953年からで、六角軸のデザインは世界的に有名です。

ちなみに家族経営ながら、筆記具メーカーとしてはスイス最大規模。2015年には筆記具・画材など全商品を集めた旗艦店、カランダッシュ 銀座ブティックをオープンさせました。

パイロットは日本で初めて純国産万年筆を製造、販売をしたメーカーです。世界ブランドにもひけを取らない商品がたくさんあります。人気のカスタムヘリテイジやグランセシリーズに新たにグランセCRを加えました。CRはCutRing（カットリング）を意味します。

カスタムヘリテイジCR、グランセCRはパイロットの宝飾技術を活かし、ボールペンのボディと頭冠にダイヤカット加工が施されています。カラーの中にはボディに微細なパールが入っていてカットリングを引き立てるデザインもラインナップしており、まるでジュエリーのような高級ボールペンです。