安全なフライパンおすすめ7選｜テフロン加工は有害？日本製も【体に害のないフライパン】

食の安全に関する意識が高まっている昨今、有害なものを避け無農薬・無添加・オーガニックといったより安全な食材を選択する方が増えてきました。自分たちが日々口にするものの安全性に関心を持ち、何を選択するのかはとても大切ですよね。

実のところ、フライパンの種類によって料理の安全性は異なります。体に害のないフライパンでなければ本末転倒であり、アメリカが2010年以降にテフロン加工を禁止するようシフトしている点も見逃せません。

本記事ではPTFEフリーやPFOAフリーなど有害物質を含まない安全なフライパンの特徴・安全性を解説するほか、おすすめのフライパン14選を紹介します。チタン・セラミックといったコーティング素材についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

テフロン加工されたフライパンの多くには、PTFE（ポリテトラフルオロエチレン)が使われています。PTFEは高温になると有害ガスを発生させると報告されているほか、テフロンをフライパンに接着させる際に用いるPFOA・PFOSも有害物質です。

テフロン加工されたフライパンは安全性が低いだけでなく、調理時に溶け出すテフロンによって料理の風味・質も落ちてしまいます。またペットもガスの影響を受けるリスクがあり、とくにインコのような小鳥はPTFE・PFOA・PFOSなどのガスの影響を受けやすいです。飼育している場合は慎重に選びましょう。

アルミニウムは熱伝導率の良さが特に優れているとてもポピュラーな素材です。アルミ製のフライパンは軽くて扱いやすく、さっと素早く熱を通す調理に適しています。ですが、融点が600℃と非常に低くいことから有害物質が溶け出しやすく、体内にアルミが蓄積されると身体に神経系への影響やその他にも身体にとって大きなデメリットとなります。

アルミニウム製のフライパンには上からコーティングが施されているものも多く、それが剥げてくると安全性が損なわれます。安全性を重視するなら有害になりえるアルミニウム製のものは避けるのがおすすめです。

安全性・熱伝導率・耐久性が高く長く使える「鋳物・鉄フライパン」、お手入れ簡単で使いやすい「ステンレス製フライパン」など、コーティング無しで安全に使えるフライパンの素材について紹介します。

• 鋳物・鉄フライパン

鉄製のフライパンは熱伝導率が高く、さまざまなフライパンの中でも耐久性はピカイチです。使い始めは油を染み込ませたり空焼きをするなどの手入れが必要ですが、使い込むにつれてお手入れも必要なくなっていきます。そして鉄から不足しがちな鉄分を補えたり、大事に使えば一生モノとして使えたりするのも魅力です。

• ステンレス製フライパン

鉄に次いで熱伝導性が高いのがステンレス製のフライパンです。鉄に比べて軽く錆びにくいため、日々の手入れに自信がないけれどフライパンを長く愛用したい方におすすめです。油が均一に広がるため食材にムラなく熱を通せるため、予熱調理にも向いています。

フライパンの加工にはさまざまなものがあります。

コーティング有り

• フッ素樹脂加工
• テフロン加工
• マーブル加工
• ダイヤモンド加工
• チタンコート加工
• セラミック加工
• エナメルコート（ホーロー加工）

コーティング無し

• 鉄製
• ステンレス製
• アルミ製

先ほど記載したように、テフロン加工が施されたフライパンは高温でPTFE・PFOA・PFOSの有害物質が発生するので安全性は低いです。材質や特徴をしっかり確認して、PTFE・PFOA・PFOSフリーのフライパンを選ぶのがおすすめです。コーティングされたフライパンを選ぶ場合、耐久性が高いダイヤモンドコート・マーブルコート・チタンやセラミックのフライパンをチェックしましょう。

コーティング無しのフライパンは有りのものより価格が高い場合が多いですが、PTFE・PFOA・PFOSなどの有害物質が発生せず安全性が高いです。表面がはがれる心配もないので長く愛用できます。そのため、価格が高くても結果的にコスパがいいのでおすすめです。

フッ素樹脂加工と比較されるケースが多いのがセラミック加工です。セラミック加工は金属に陶器の被膜をかける加工です。フッ素加工と比べてセラミック加工の方が耐熱温度が400℃と高いため、安全性が高いといえます。

エナメルコートはデザイン性が高く「ル・クルーゼ」や「ストウブ」の調理器具に使われているコートです。日本ではホーローとも呼ばれており、エナメルには有害物質が認められていないので、テフロン加工より安全性が高いといわれています。

耐久性が高くお手入れも簡単で、臭いもつきにくく長時間保存もできる点が魅力です。しかし鋳物ホーローのフライパンは重くずっしりとしているので、自由自在に動かすのが難しいのがデメリットです。

下記にフランパンを選ぶポイントをいくつかあげますので、皆さんにとって最適なフライパン選びの参考にしてください。（フライパン上部の内側の直径がフライパンのサイズとなります。）

《小さめサイズ：14cm〜20cm》

一人暮らしで一人分だけ調理をする方や軽い朝食作りに適しています。お菓子作りや小料理の調理にも便利。

《中間サイズ：22cm〜26cm》

2〜3人家族向け。普段使いにちょうどいいサイズです。特に26cmは多くのメーカーから発売されているため、さまざまな種類から好きなものを選びやすいです。

《大きめサイズ：28cm〜30cm》

4人家族以上向け。サイズが大きいとどうしてもフライパンが重くなるため、持ち比べてみて自分にとって使いやすそうな重さのものを選びましょう。

適切なサイズのフライパンを使い分けると、食事の準備もよりスムーズになりますよ。

1939年創業のアメリカの調理器具メーカーで高級調理器具メーカーとして世界的に人気があります。アルミニウムとステンレスをかさね合わせた独自の全面多層構造でできており「5層タイプ」「6層タイプ」「9層タイプ」の3種類があります。

本体と蓋が密着する構造になっており、無油調理・無水調理が可能です。また表面がさびにくく手入れが簡単な上、10年保証・交換部品の対応（条件あり）もあるため長く使えるフライパンをお求めの方におすすめのメーカーです。

1951年創業のアメリカの老舗調理器具メーカーです。ステンレスのスタイリッシュなデザインと耐久性、圧倒的な熱伝導の良さで支持を集めています。底面が3層構造になっており熱伝導率・蓄熱性に優れています。

熱伝導の良さによって熱が均一に伝わり、食材にムラなく熱を通せるので調理時間も短縮できます。オールステンレスタイプとフッ素加工タイプがメインです。深めの作りになっている物が多く、煮込み料理などにも使いやすいです。

1956年創業のフランスの調理器具メーカーで、世界で初めてフッ素加工を施したアルミニウム製フライパンを発明しました。最大の特徴は取っ手が取れる点と最適な温度のタイミングが確認できる「お知らせマーク」です。

取っ手がとれるので収納スペースを有効に使えます。また価格帯もリーズナブルなので、一人暮らしの学生にもおすすめです。フッ素加工を最初に生み出したメーカーだけあり、多彩なラインナップがあります。

1951年創業の新潟県燕三条のメーカーです。さまざまなニーズに応じた厨房用調理器具を取り扱い、プロの料理人がにも愛用者が多いブランドです。

実際の調理現場の声を取り入れ、調理する人にとって本当に使いやすい高機能でミニマルな調理器具を開発に注力しています。また機能性を備えた調理器具を低価格で提供しており、気軽に本格派の味を再現できるところが魅力です。

1967年創業の新潟県三条市のメーカーです。「個々のニーズにあった役に立つ商品を提供」を念頭に、独創的な品を次々と生み出しています。

種類も多種多様で、軽さ・汚れにくさ・洗いやすさなど日常で役に立つ要素を持ったフライパンがたくさんあります。高機能のフライパンを安く提供しようとする企業努力の成果もあってかコストパフォーマンスのいい商品ラインナップに定評があります。

フライパンだけではなく、鍋もこだわって体に害のないものを選びましょう。フライパンと同様に、鍋もステンレス・アルミ製・ホーローがおすすめです。これらの鍋は、熱伝導率が高く煮込み料理・鍋料理・スープなどのメニューをよりおいしく楽しめます。

たびたび危険性が取り沙汰されてきたフッ素加工のフライパンですが、正しい使い方で使用すれば安全に調理を楽しめる便利な道具です。気になるフライパンを、ぜひ手にとって選んでみてください。