つげ櫛のおすすめ23選｜売ってる場所は？一生ものになる老舗有名店も！

ヘアケアに使用するのがブラシですが、安価なプラスチックなど素材によっては静電気が発生しやすく、切れ毛や抜け毛などトラブルの原因になる可能性も考えられます。できるだけ髪へのダメージを少なくしてヘアケアがしたいのであれば、つげ櫛がおすすめです。

日本の伝統工芸品でもある老舗のつげ櫛には木材が使用されています。椿油が塗布されており、とくに高級な薩摩つげ櫛などは静電気が起きにくいのが特徴です。さらに、とかすだけで髪をしっとりツヤツヤに仕上げてくれる一生もののアイテムです。

今回は、髪のダメージを抑えながらスタイリングできるつげ櫛の特徴・選び方・プレゼントにもおすすめのつげ櫛23選に加えて、つげ櫛のお手入れ方法も解説します。さらに、京都の有名店なども紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

つげ櫛とはツゲ科である「本ツゲ」の木材を使用して作られた櫛です。つげ櫛は「黄楊櫛」または「柘植櫛」と表記される場合もあります。日本では縄文時代からヘアケアに使われてきたといわれるほど歴史の長いアイテムで、現在も日本人を中心に愛用されています。

つげ櫛にはさまざまなタイプがあり、用途に応じて幅広いラインナップから選択できます。また、基本的につげ櫛の材料には本ツゲが用いられますが、現在はその他の樹木から作られたつげ櫛も販売されています。やや値段が張るものもありますがお手入れをしていれば数十年は使え、一生ものの道具になる点も魅力です。

ブラッシングした際に起こる静電気は、切れ毛や抜け毛の原因になる場合があります。そこで、市販のブラシには、静電気防止加工を施しているものもあります。一方、つげ櫛に使用される木材は元々静電気が起こりにくいため、髪をとかしても静電気の影響を受けづらいのが魅力です。

「毎日のブラッシングで静電気が起こるのが気になる」「切れ毛や抜け毛に悩んでいる」方は、つげ櫛を使えば髪へのダメージを軽減できます。

一般的に、つげ櫛には椿油が染み込ませてあります。そのため、つげ櫛でとかすたびに椿油の成分が髪に行き渡り、自然で健康的なツヤを与えてくれます。椿油には髪の表面のキューティクルを整えてくれる効果も期待できるので、つげ櫛で髪をケアしていれば指通りのいいなめらかな髪に仕上がるのです。

髪のパサツキやダメージが気になる場合は、つげ櫛でケアしていると椿油の効果により徐々にしっとりとしたツヤ髪に仕上げられます。

つげ櫛のケアの基本は、椿油への漬け込みです。最初は明るい木材の色のつげ櫛も、椿油を使ったケアを繰り返しながら使い込んでいくうちに、自然な飴色に変化していきます。このような経年変化も楽しめるのがつげ櫛の魅力です。

椿油でお手入れを続けていれば、つげ櫛は長期間使えます。定期的にケアをしながら大切に使えば、自分だけの味のある風合いになっていきます。

つげ櫛の中で最もスタンダードなのが「解櫛（ときぐし）」です。軽く湾曲した丸みのある形状で櫛の端から端まで幅広く歯が配置されています、そのため髪をとかしやすく、手に持ちやすい厚みと形状なので、つげ櫛初心者でも使いやすいタイプです。

解櫛は多くのサイズが揃っているため、持ち歩き用や自宅用など使用場所に応じて選びやすいのも特徴です。解櫛は幅広い方が使いやすく、ギフトにも適しています。

一般的なつげ櫛は歯の上の部分を手に持って使いますが、手付櫛（てつきぐし）にはブラシのような持ち手が付いています。持ち手に丸みがあるので握りやすく、ブラッシングしやすい形状が特徴です。持ち手のデザインからも女性らしさが現れたタイプで、女性のヘアケアに最適です。

自宅での使用に最適な大きめサイズから、携帯に便利な小型サイズまで揃っています。一般的なブラシのような感覚で、持ち手が付いたつげ櫛がほしい方におすすめです。

セット櫛も、持ち手が付いたタイプのつげ櫛です。手付櫛には丸みがあり太めの持ち手が付いていますが、セット櫛は持ち手の部分が細長く、先が細い形状が異なります。また、セット櫛は歯が細かいのも特徴です。

セット櫛を使えば、細かな歯と細い持ち手の先端両方を使ったヘアセットができます。髪を結ぶときやアップスタイルを作るときなど、髪を上手にまとめたいときに便利なつげ櫛です。

花櫛と半月櫛はどちらも小さめで丸みがあり、持ち手が広めに作られているつげ櫛です。花櫛はさまざまなデザインの模様が彫られたタイプが多く、デザイン性が高い点も魅力にあげられます。髪飾りとして使用されるケースもあり、プレゼントとして贈るのもおすすめです。

半月櫛はその名の通り半月状の形状で、こちらも模様が彫られているタイプが多く見られます。デザイン性が高くコンパクトなサイズ感の櫛が多いため、デザインにこだわる方のほかつげ櫛を持ち運びたい方にもおすすめです。

男櫛とは名前からも分かるように、男性のヘアセットに使いやすい形に作られたつげ櫛です。女性向けの手付櫛やセット櫛よりもしっかりとした持ち手が付いており、形状は全体的に角張っています。

スーツの内ポケットに入れて持ち歩きしやすいほど小さく薄いサイズで、外出先でのヘアスタイル直しにも活躍します。セット櫛よりも太く持ちやすい形状の持ち手なので、セット櫛が持ちづらい女性のヘアスタイルセットにも使用可能です。

日々つげ櫛を持ち歩いて使う方は、小さめの3～4寸サイズを選びましょう。バッグやポーチに入れて持ち歩きやすく、外出先でのスタイル直しやヘアケアにも使いやすいサイズです。

髪が長い方や量が多い方にとっては使いづらいと感じるケースはあるものの、携帯性を重視するなら3～4寸サイズがおすすめです。

4.5寸サイズは、つげ櫛の定番ともいえる髪全体をとかしやすいサイズです。自宅でも外出先でも使いやすい大きさで、サイズ選びに迷ったときや使いやすいつげ櫛がほしい初心者にも適しています。

3～4寸は小さすぎる、逆に5寸以上のつげ櫛は持ち歩くには大きすぎると感じる方は、中間サイズにあたる4.5寸のつげ櫛がおすすめです。

5寸以上のつげ櫛はサイズが大きいため、持ち運びには不向きですが自宅での髪のお手入れに最適です。幅広で持ちやすい5寸以上のサイズなら髪全体をとかせるため、朝のスタイリングや夜のヘアケアでも活躍します。

髪の量が多く、小さいつげ櫛では髪をとかしにくい方にとっても5寸以上のサイズはとかしやすいのでおすすめです。

つげ櫛の歯で最も目が細かいタイプが、2mm以下の間隔で歯が並んでいる「梳歯（すきぐし）」です。目が細い梳歯は歯も細くできているため、髪の量が多かったり硬い髪に使用すると、力が入って歯が折れてしまう場合があるので注意しましょう。梳歯は、髪質が細い方や柔らかい方に適したタイプのつげ櫛です。

「細歯」は、2mm程度の間隔で歯が並んでいます。つげ櫛としては一般的な歯の細さで、比較的髪のボリュームが少なめの方、または髪の毛の絡まりが少ないストレートヘアの方に適したタイプです。

髪の量が多い方でも、目の荒いつげ櫛で一度とかしてから細歯を使ってスタイリングすれば、まとまりのあるストレートヘアに仕上げられます。

歯の間隔が約2～4mmの「中歯」は、つげ櫛で最もポピュラーなスタンダードタイプです。適度な歯の細さと間隔なので幅広い方が使いやすく、一般的なの髪質やボリュームの方なら問題なくスムーズに使えます。

しかし、一般的な間隔の歯でもしっかりとパーマがかかったスタイルや硬い髪や多めの方の場合は、使いづらいケースもあります。

「さし荒」とは、歯の間隔が3mm程度と広めにできているつげ櫛です。荒めの歯はかなり太めにできているため、髪が絡まりやすい方でもとかしやすくなります。

また、ゆるめのくせ毛がある方や髪のボリュームが比較的多い方でも使いやすい点が特徴です。細めの歯ではとかしにくい方は、さし荒を選んでみましょう。

「荒歯」は歯の間隔が3.5mm以上ある、つげ櫛の中で最も歯が荒いタイプです。歯も太いため、強いくせ毛の方やきつめのパーマをかけている方でも、スタイルを崩さず髪をとかせます。

髪の量が多い方も、荒歯の方が適しています。細い歯で髪をとかしにくい場合は、荒歯で一度とかしてから細い歯を使うのもおすすめです。

つげ櫛の素材は価格にも直結する要素なので、使用されている木材は必ずチェックしましょう。つげ櫛には「本ツゲ」が使われるのが一般的ですが、東南アジアなどの海外産の木材「あかねつげ」もよく使用されています。名称は「つげ」ですが、国産のつげと比較すると品質が落ちる場合もあります。

最も高級なつげ櫛の素材は、鹿児島産「薩摩つげ」です。非常に耐久性が高く、正しくお手入れを続けていれば長く使用できる一生ものといわれます。

つげ櫛にはさまざまなデザインがあります。

• バラ
• チューリップ
• 梅
• 文字
• 顔
• ロゴ
• うさぎ
• ねこ

伝統的なデザインならバラ・チューリップ・梅をおすすめします。現代的なつげ櫛なら文字・顔・ロゴつきがピッタリです。かわいいデザインをお探しの方にはうさぎ・ねこがおすすめです。

つげ櫛で有名な老舗店はいくつかあります。中でも有名な京都の老舗「かづら清」「十三や」は、国産の高級な薩摩つげ櫛も取り扱っています。また、「よのや櫛舗」も東京の浅草に店舗を置く300年ほどの歴史を誇る老舗です。それぞれつげ櫛を取り扱っている店として知られており、気になる方は各店舗をチェックしてください。

かづら清

• シーン別でつげ櫛を販売している
• 髪質に合わせたものを販売している
• 頭皮に優しく静電気が起きにくい

よのや櫛舗

• シーズン別や贈り物として種類がある
• 滑らかに髪を溶かしやすい
• 色合い・香りがいい

十三や

• 和風の雰囲気をだしたおしゃれなつげ櫛が揃っている
• 形状・サイズ別で種類豊富にある
• 静電気が起きにくくて髪にツヤを与える

つげ櫛を売っている場所は次のとおりです。

• ドラッグストア（マツモトキヨシなど）
• 百貨店（東急ハンズなど）
• デパート
• 100円ショップ
• 通信販売（Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング）

品ぞろえや伝統を重視する方には専門店がおすすめです。試しに使ってみたい方には100円ショップもあります。実際のユーザーレビューを見てから買いたい方には通信販売がピッタリです。

つげ櫛のお手入れには、椿油を使うのが基本です。まず、歯の間に付着したゴミやホコリを歯ブラシなどで取り除きます。椿油に漬け込むには、ファスナー付きビニールバッグまたはラップを使用します。

ビニールバッグを使用する場合は、つげ櫛と一緒に椿油を入れます。ラップを使用する場合はラップの上につげ櫛を置き、椿油を垂らして全体になじませてラップで包みましょう。どちらも一晩寝かせてから余分な油を拭き取れば、お手入れ完了です。

• 付着したゴミやホコリを歯ブラシなどで取り除く
• ファスナー付きビニールバッグやラップに椿油とつけ櫛を一緒に入れて漬け込む
• 一晩寝かせて余分な油を拭き取る

今回はつげ櫛について紹介してきましたが、いかがでしたか。つげ櫛は静電気が起きにくい特徴があるので、切れ毛や抜け毛など髪へのダメージを減らしながらサラツヤの髪に仕上げられます。髪の量や髪型に合わせて選んだつげ櫛を取り入れて、毎日のヘアケアに活用しましょう。