ガスファンヒーターのおすすめ｜20畳以上も！都市ガス・プロパン対応

寒い冬に部屋の中を素早く暖めたい時に便利なのが、ガスファンヒーターだとご存知ですか？ガスを燃焼させて、熱エネルギーに変えて空気を暖める仕組みです。灯油を買い置きしたり入れたりする手間がない便利な暖房器具で、20畳以上の部屋でも素早く温められます。

家にガス栓がない場合でも、実はガス栓を増設すれば、誰でもガスファンヒーターを使用できます。木造でも鉄筋でも、簡単な手順でガスファンヒーターを設置可能です。しかし、ガスファンヒーターはメーカーや畳数などの選択肢が多く選ぶのが難しいですよね。

この記事ではガスファンヒーターの選び方や、都市ガス・プロパンガスそれぞれでのランニングコストの違いなどを解説します。さらにおすすめメーカーの商品や大型のガスファンヒーターも紹介しているので、ガスファンヒーターの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

ガスファンヒーターは電源を入れてから数秒で温風が出るため、すぐに部屋を暖めたい方におすすめです。さらに、火力も高いため一般的なワンルームであれば10分程度で快適な室温まで上がります。また、隅々まで暖かい空気を届けられるので、20畳以上の広い部屋やダイニングキッチンなどの使用に最適です。

灯油ストーブのように燃料を補給する手間がなく、ガスホースから供給されます。エアコンで暖房をつけると空気が乾燥しますが、ガスファンヒーターは燃焼時に水蒸気を発生させるため乾燥のしすぎを防ぎます。

ガスファンヒーターは、ガス栓からガスを供給して使用する必要があるため、ガス栓のある部屋にしか設置できません。置きたい場所からガス栓が離れていると、設置が難しかったり長いホースに変えたりする必要があります。

また、ガスは単価が高いため、エアコンや灯油ストーブよりもランニングコストがかかります。一人暮らし用の、小さいサイズのガスファンヒーターを1日12時間使用すると、比較的安い都市ガスでも1ヶ月6500円程度かかります。プロパンガスの場合はさらに1.5～2倍の値段になります。

ガスファンヒーターは、エアコンや電気ストーブなどの他の暖房器具と比較すると、製品の種類が少なく取り扱っている店舗も少ないデメリットがあります。近くの家電量販店などで取り扱っていない場合は、ガス会社に問い合わせてください。

ガスファンヒーターは上記でも紹介した通り、ガス栓がないと使えません。ガスファンヒーターを購入する前に確認する点を紹介します。

ガスファンヒーターを設置したい部屋の中にガス栓があるかどうか確認しましょう。ガス栓があれば、あとはホースでガスファンヒーターをつなげれば使えます。ガス栓のカバーを軽く押せばホースをつなぐ接続口が出ますので、ホースをカチッと音が鳴るまではめ込んでください。

ガス栓が設置したい場所から離れている場合は、ホースを長いものに変えましょう。一般的には1.5mや3m程度ですが、10mのような長いホースもあります。ただし、足にひっかけて抜いてしまうと危険なので、ホースはなるべく壁に沿わせて配置するのがおすすめです。

ガス栓がない場合は、ガス会社に依頼をしてガス栓を開通・増設してもらいましょう。条件にもよりますが、15,000～20,000円程度の費用がかかります。ただし、賃貸物件の場合は勝手に工事をするのは禁じられているので、管理会社にガス栓を開通していいか確認をとってください。

ガスファンヒーターでまずチェックすべき点はガスの種類です。都市ガスとプロパンガスの2種類があり、自宅のガスがどちらに対応しているか確認しましょう。供給方法やガス自体が異なるため、ガスファンヒーターもそれぞれで異なります。

また、都市ガスとプロパンガスではガスファンヒーターを使うランニングコストが大きく変わります。プロパンガスは都市ガスの1.5～2倍のコストがかかるため、都市ガス供給であればガスファンヒーターがおすすめです。以は大阪ガスを例とした料金比較表です。ぜひ参考にしてみてください。

【プロパンガスと都市ガスの月々の料金比較表】

ガスファンヒーターには適応畳数によって大きく分けて3種類に分類されます。

• 20号：木造6畳・鉄筋コンクリート9畳
• 35合：木造11畳・鉄筋コンクリート15畳
• 50号：木造15畳・鉄筋コンクリート21畳

ガスファンヒーターは、使用する予定の部屋の大きさによって選びましょう。対応畳数よりも広い部屋だと、暖まるのに時間がかかったり電気代が高くなったりする可能性があります。たとえば、30畳の部屋で20畳用のガスファンヒーターを使用する場合は、サーキュレーターや扇風機を使用し空気を動かす工夫が必要です。

対応畳数よりも大型のガスファンヒーターを使えば、部屋を早く暖められます。しかし、対応畳数に比例して本体も大きくなります。使用する部屋の広さと対応畳数は重要なので、購入する際は使用環境をよく考えて選びましょう。

ガスファンヒーターのデメリットであるランニングコストが高い点を解消するために、省エネ機能が付いている商品をおすすめします。設定した温度に達すると自動的に運転を弱める「省エネ運転機能」は、ガスの消費量を抑えられます。

場所を移動させて使うのであれば、軽いものを選ぶと持ち運びが簡単です。ガスファンヒーターは、石油ヒーターとは違い燃料タンクもないので軽量化が進んでいます。軽いほうが掃除のときもラクなので、同じ規格であれば軽い製品がおすすめです。

人感センサーがあれば、人の気配がなくなった時に自動で運転を弱めてガスの消費を減らせます。また、ガスファンヒーターの近くに人が来れば自動で運転を再開します。省エネ運転性能と共に付いていると便利な機能です。

タイマー機能が付いているガスファンヒーターであれば、つけっぱなしを防げます。ガスファンヒーターを長時間付けたままにしておくと、一酸化炭素中毒の心配があるので気を付けましょう。機種によっては1時間ごとにブザーやランプで知らせる「換気お知らせ機能」と共に使用するのがおすすめ。

また、朝起きて布団が出るのが辛いと感じるのであれば、入タイマーを起床する1時間前に入れておくと便利です。ただし、1時間以上換気なしで使用するのは一酸化炭素中毒の危険があるので、就寝中にずっとガスファンヒーターを付けておくような使い方はできません。

ガスファンヒーターを使用する時に気になるのが、安全機能です。主な機能は次の通りです。

• 不完全燃焼防止機能
• 転倒時電源OFF機能
• 加熱防止機能
• チャイルドロック

特に小さいお子様やペットを飼っている家庭では、不慮の事故を起こさないためにも安全機能が豊富なタイプをおすすめします。

ガスファンヒーターの中には空気清浄機能も付いているタイプがあります。暖房器具と一緒に空気清浄機や加湿器と共に使う場合が多いですが、このタイプを選べば1台でまかなえます。部屋のスペースを有効活用したい方におすすめです。

ただし、ガスファンヒーターのお手入れにプラスして空気清浄機用のフィルターを掃除・交換する手間はあります。空気清浄機用のフィルターは別売りで販売されているので、交換時期がきたら購入してください。

シンプルな機能のガスファンヒーターがほしいならノーリツがおすすめです。機能が多くて家電を使いこなせるかどうか心配な方やコストを抑えたい方に適しています。

東京ガスの公式HPでも販売されているほど、品質が高いのがわかります。ガスファンヒーター選びで失敗したくないのであれば、ノーリツを選ぶのがおすすめです。

給湯機やガスコンロなど多くのガス関連製品を販売しているリンナイです。空気清浄機能が付いているタイプがあるのが特徴です。その他にもサーキュレーター機能など高性能タイプが欲しい方におすすめします。

スタンダードタイプでも安全機能やタイマー機能など必要最低限の機能はついているので、予算や適用畳数に合わせて選んでください。

大阪ガスのガスファンヒーターは、お部屋のニーズに合わせた5種類のモデルを販売しています。リーズナブルに購入できるスタンダードモデル・省エネを考えたオートオフ機能がついたモデル・プラズマクラスターや空気清浄機能も搭載しているモデルなどさまざまです。

こちらではガスファンヒーターをどこで買うのがいいかをご紹介します。購入できる場所はこちらです。どこで買うか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

• ガス販売店
• 家電量販店
• ホームセンター
• リサイクルショップ
• ネットショップ
• フリマアプリ

一般的に大手家電量販店であれば、販売している場合が多いです。設置する際に工事が必要な場合は、契約中のガス販売店で購入すると工事の手続きもできます。リサイクルショップやフリマアプリは、中古品が大半なので購入する際には動作確認が重要です。

ここでは、気になるガスファンヒーターのガス代・電気代について紹介します。ぜひ参考にしてください。

ガスファンヒーターは素早く暖かくなるメリットがある反面、危険性もあります。空気を燃焼させて部屋の中を暖めるので、部屋の中の酸素濃度が下がります。酸素が足りない状態で燃焼が続けられると一酸化炭素が発生しとても危険です。

一酸化炭素は無色無臭の気体なので、頭痛や吐き気などの症状が出始めたらかなり危険な状態になります。一酸化炭素中毒を防ぐために、ガスファンヒーターを使用している時は1時間に1～2回程度窓を開けて換気したり換気扇を回したりした状態で使用してください。

ガスファンヒーターは、ガス栓に取り付けて使用するためガス栓が必要です。もしガスファンヒーターを使用する予定でガス栓がない場合は、工事の必要がでてきます。工事は専門業者に依頼する形になるので、だいたい15,000円～18,000円くらいを目安に考えておきましょう。

同じガスを使う暖房器具にガスストーブもあります。「ガスストーブ」と「ガスファンヒーター」の違いを確認しておきましょう。

ガスストーブは、ガスファンヒーターと違いファンがついていません。ファンで温風を送らないので動作音がガスファンヒーターに比べて小さく、空気を汚さないで温められます。また冬は季節の関係だけでなく、暖房器具を使う関係とても空気が乾燥しやすいですがガスストーブを使うと空気が乾燥しにくいのも特徴です。

コンセントも使わず使用できるガスストーブが気になる方は、下記の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

ガスファンヒーターはガス代が電気よりも少し高めですが、すぐに部屋を暖められる暖房器具です。ただし、一酸化炭素中毒にならないように換気はこまめに行いましょう。ガス栓がある部屋であれば簡単に使えるので、暖房器具を購入・買い替えしたい方はぜひ検討してください。