スカート付きテントのおすすめ10選｜テント・ソロテントにスカートは必要？

テントにはスカート付きの構造になっているものがありますが、「スカートは本当に必要なの？」「邪魔にならないの？」と感じた経験はありませんか。テントにスカートが必要かどうかは、キャンプをする場面・夏や冬といった季節・テントの用途によって変わります。

テントにスカートが付いているメリット・デメリットについて知れば、自身のキャンプにスカート付きのテントが必要となるか判断可能です。こちらの記事では、テントにスカートが必要な方・不要な方についてもまとめています。

また、スカートがない時の対策方法・スカート付きのテントの選び方・ペグを使ったスカートの上手な止め方についても紹介しているので、テントにスカートが必要なのか・スカート付きのテントはどう扱えばいいか知りたい方はぜひご覧ください。

スカート付きテントにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、自分の用途にスカートが必要かどうか判断するためにチェックするのが大切です。こちらでは、メリットとデメリットを説明します。

夏場の虫や雨の侵入を防げるといったメリットがあります。夏の季節のキャンプでは虫がテントに入ってこないよう対策する必要がありますが、スカートが付いていると下部分の隙間が減るため、虫が侵入しづらいです。また、雨が降っている時もテント内部に雨が入り込みづらくなるといった強みがあります。

冬場の季節には冷気を入り込みにくくできる、といった利点もあります。冬場にはテント内部を暖かくする必要がありますが、スカートなしのテントだと冷気が下から吹き込んできやすいです。スカートにはテントの保温性を高め、冬のキャンプをより快適に過ごしやすくする働きがあります。

雪中キャンプなどの気温が低い環境・本格的な設備が必要な過酷な環境で活躍するのも魅力です。テントはスカートを内側に折りこむ形で設置すれば、より隙間が少なくなります。スカートなしのテントの場合隙間を雪をシャベルで運んで埋める必要がありますが、スカート付きであればそのような手間がかかりません。

夏にはスカートを巻き上げないと暑いと感じる場合もあります。スカートなしのテントは通気性がいいため、外の風を取り入れやすいのです。そのため、スカート付きのテントで外の風をより内側に取り込みたい時には、スカートを巻き上げて止めておく必要があります。場面によっては設置の手間が増える点に注意が必要です。

スカート付きのテントは外気が入り込みにくくなる分、外気と気温差ができて内部が結露しやすいといった点に注意が必要となります。内部に結露が発生するとカビの原因になるため、小まめに拭き取ったりしっかりと乾かすなどの対応が必要です。スカート付きのテントは、通気口が設けられているか確認して選ぶのが重要となります。

テントのスカート部分は土や雪と接触するので、汚れやすく乾きづらいといったデメリットがあります。雨や雪の吹き込み対策が必要な悪天候ではテントのスカートは有用ですが、同時に汚れやすくなります。

スカート付きのテントの使用後はスカートなしのテントと比較すると乾かす時間が長くなりやすく、しっかり乾かさないとカビが発生しやすいのが欠点です。

スカート付きのテントのメリット・デメリットを踏まえて、テントにスカートが必要な方と不要な方は以下のようになります。

＜必要な方＞

• 夏場の虫・雨天対策をしたい方
• 冬の寒い風対策をしてテントの中で温かく過ごしたい方

＜不要な方＞

• 暑い夏に通気性がいいテントを使いたい方
• 使用後の手入れの手間を減らしたい方

ワンポールテントは名前の通り1つのポールを支柱として設営できるテントで、直感的に設置しやすい魅力があります。三角錐の形状がおしゃれで、見た目もこだわりたい方におすすめです。コンパクトなサイズの製品が多く、特にソロキャンプに向いています。

ドームテントはテントの形としてオーソドックスなタイプで、複数のポールを使って設営する分丈夫な設計に作られているのが魅力です。4シーズンに対応できるテントや、山岳用に使えるテントなども探せるため、さまざまな場面に活用できるタイプを探している方に適します。

2ルームテントは、内部の空間を寝室部分とリビング部分の2つの部屋に仕切っている作りが特徴的です。荷物はリビング部分に・寝袋は寝室部分にといった使い分けができる強みがあります。スペースに余裕を持たせて過ごしたい方や、家族でキャンプを楽しみたい方におすすめです。

ロッジ型テントは家のような形状をしたレトロなテントで、複数人でのびのびとキャンプしたい場合におすすめです。高さがあるテントなので内側の空間で体を伸ばしやすく、圧迫感を減らしたい時に適します。存在感のあるテントでおしゃれにキャンプを楽しみたい方にもおすすめです。

換気・保温がしっかりとできるかどうかもスカート付きのテントを選ぶ上で重要なポイントです。冬のキャンプではストーブを使って暖かくする場合もあるため、一酸化炭素中毒を避けるために内側から換気できる構造になっているかチェックしましょう。

保温性の高さは使われている素材を確認すれば判断できます。ポリコットン生地を採用していれば、保温性の高いテントとして活用しやすいです。

薪ストーブを使うなら、煙突付きのテントを選ぶのもおすすめです。薪ストーブは煙突用の穴が付いているテントと一緒に使うと、内側から暖かさを取り入れられます。煙突用の穴が付いたテントは穴回りの生地が高温に対応していたり、薪ストーブで効率よく温められるようにワンポールテントとして作られている場合が多いです。

コールマンやスノーピークといった有名メーカーのスカート付きテントなら、買って失敗は少ないです。サポートも充実している場合が多いので、信頼性を重視するなら有名メーカーから選ぶのをおすすめします。

スカートなしのテントでスカートを取り入れたい時には、自作するのもおすすめです。スカートはシルバーシートとダブルクリップを使えば自作でき、取り付けられます。自作方法は以下の通りです。

1. フライシートと地面の隙間の長さを測る
2. 隙間の長さ＋10cm～20cmの幅でシルバーシートを裁断する
3. フライシートとシルバーシートをダブルクリップで挟む

シルバーシート以外に、グリーンカラー・ナチュラルカラーのブルーシートも使えます。テントの見た目と馴染む色合いのシートで自作すると、デザイン性も重視できるのがポイントです。

スカートなしのテントでも冬キャンプを暖かく過ごすには、以下の2つのコツを意識するのが大切です。

電気が使えるキャンプ地であれば、電気カーペットや電気毛布をテントと一緒に使うと温かい状態で過ごしやすくなります。テントに電気カーペットを敷けば3シーズン用の寝袋でも温かく眠りやすくなるのが魅力です。予備として毛布を持っていけば、冷え込む時期であっても温かさを保ちやすくなります。

インナーテントを使いテントを2重構造にすれば、冷気が内側のテントに入り込みにくくなります。テントが2重になると空気の層が外気との間にもう一つ作られるので、断熱・保温効果が高まります。付属のインナーテントがない場合、別のテントのインナーテントで代用するのもおすすめです。

テントのスカートのペグでの止め方では、髪ゴムやアウトドア用のゴムロープなどを使うのがコツです。

1. 髪ゴムもしくはゴムロープを20cmにカットする
2. スカートの輪の数だけゴムで輪っかを作る
3. テントを設営する
4. ゴムで作った輪っかをスカートの両端の輪に結ぶ
5. ゴムの先端にアルミペグを引っ掛けて止める

髪ゴムを使うとスカートがピンと張りやすくなり、隙間を減らしつつきれいに設置できます。また、アルミペグで止める時にはなるべくテンションをかけ引っ張りながら止めると、スカートと地面の隙間対策が可能です。

スカート付きのテント・スカートなしのテントにはそれぞれ強みがあり、どちらが自身の用途に適しているかチェックするのが大切です。換気や保温ができるか・薪ストーブに対応しているかなどもチェックして自分に合ったテントを選び、キャンプを快適に楽しみましょう。