熱燗に合う日本酒おすすめ9選｜スーパーで購入できる安い銘柄も【甘口・辛口】

寒い時期に、居酒屋で日本酒の熱燗を飲んでいる方を見かけたことはありませんか。湯気が出ていて惹かれるものです。熱燗は加熱した日本酒のことを指し、「燗酒」とも呼ばれています。

熱を加えることで、日本酒の甘みや酸味のバランスがよくなり、より美味しく飲めます。また、身体の内側から温めてくれるので、寒い冬だけでなく夏でも楽しむことができます。しかし、日本酒は安いものから高級なものまで種類が豊富で、どれを選んだらいいのか悩んでしまう方も多いはず。

今回は、熱燗に合う日本酒の選び方を詳しく説明します。また、熱燗におすすめの日本酒の銘柄や、スーパー・コンビニでも購入できるパックの日本酒もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

熱燗は、温度によって「日向燗・人肌燗・ぬる燗・上燗・あつ燗・とびきり燗」の6つに分類されます。ここでは、熱燗とはどのような日本酒を指すのか、熱燗の種類を詳しく解説しますので、日本酒を選ぶ際に役立ててください。

熱燗とは、日本酒を加熱したものを指します。日本酒を温めることを燗つけと呼び、飲む量を徳利に入れ替え、沸騰させたお湯の中に入れて温めるという方法です。日本酒の温度を上げることで日本酒本来の旨みが増し、甘みや酸味のバランスがよくなるので、温めた方がよりお酒の味を楽しめます。好みの温度に仕上げ、自分好みの日本酒を楽しむのでおすすめです。

熱燗は、温度の違いで6種類に分かれており、それぞれ味わいや香りが異なります。熱燗の種類を覚えて、飲食店で注文する際や自分で作る際に役立てましょう。

日本酒は、特定名称と呼ばれる区分があり、「吟醸酒・純米酒・本醸造酒」を精米歩合や原料によってさらに分類されたものです。特定名称を基準に、熱燗に向いている日本酒の選び方を説明します。

熱燗に向いている日本酒は純米酒・本醸造酒・普通酒のタイプです。純米酒タイプは、原料に米・麹・水のみを使用しており醸造アルコールを添加していない日本酒です。燗つけすることで、奥深い味わいや旨みが引き立つのが特徴で、40～45℃のぬる燗がおすすめ。

本醸造酒・普通酒タイプは、純米酒と異なり醸造アルコールを添加しており、燗つけすることでまろやかな味わいに変化し、旨みや香りを失うことなく堪能できます。主に、50～55℃のあつ燗や、55℃以上のとびきり燗で飲むのがおすすめです。

また、山廃(やまはい)や生酛(きもと)と記載されている日本酒は、熱燗向きなので覚えておきましょう。

熱燗に向かない日本酒は、吟醸酒・生酒タイプです。吟醸酒タイプは、燗つけを行うことで吟醸酒の特徴でもあるフルーティーや華やかな香りが飛んでしまいます。吟醸酒の良さを味わいたい場合は冷やで飲むのがおすすめです。

生酒タイプはできたての新鮮な味わいや香りが特徴なので、温めるよりも冷やして飲むほうが生酒の魅力を感じられます。どのような日本酒でも、まずは冷やで試し、徐々に温めて自分好みの温度を見つける楽しみ方がおすすめです。

上記でご紹介したように、燗は6つの種類に分かれています。温度によって最適な日本酒が異なるので、好みの燗の種類で日本酒を選びましょう。ここでは、それぞれの特徴をご説明します。

日向燗・人肌燗・ぬる燗は、30～40℃程度のほんのり温かさを感じられ、甘みやコクを味わえるのが魅力。このような燗には、精米歩合が低めな純米酒・本醸造酒の日本酒がおすすめです。

純米酒は、精米歩合の表記がなく、米と麹のみで製造されており素朴さが特徴。また、本醸造酒は精米歩合70%以下ですっきりとした味わいが特徴で、どちらも米の磨き歩合が少なく米本来の味わいを感じられます。

上燗は、45℃前後でふわっと湯気が上がり、日本酒の味わいをより感じることができるので、米本来の美味しさを感じることができる純米酒がおすすめ。また、50℃前後のあつ燗は、甘さが強くないすっきりとした飲み口の本醸造酒が最適です。

とびきり燗は55℃以上でアルコールが強くなるため、きりっとした味わいを楽しむことのできる純米酒や本醸造酒のどちらも適しています。また、時間の経過とともに違った味を楽しめるのもポイントです。

フルーティーで口当たりがなめらかなのが好みなら甘口が、のどごしがよくスッキリしたものが好みなら辛口がおすすめです。日本酒度が低いほど甘口で高いほど辛口なので、そこにも注目して選んでみてください。

ちなみに、日本酒度は＋ー0を基準に、＋6.0以上が大辛口・－1.4～＋1.4が普通・－3.5～－5.9が甘口・－6.0以上が大甘口です。

熱燗には、旨みや酸味が強い味の濃い日本酒が適しています。温められることで、風味や味のキレが増すのでコクのある日本酒を選びましょう。また、吟醸酒や生酒のようなフルーティーな香りやさわやかな味わいの日本酒は、熱燗よりも冷やで飲むのがおすすめです。

しかし、香りやフレッシュさのある吟醸酒や生酒でも「熱燗に向いている」と記載されている日本酒もありますので、購入する際は確認しましょう。

熱燗におすすめの日本酒を選ぶ際は、味わいだけでなく酸度も確認が必要です。酸度の数値が高い日本酒は甘みや少なくコクが強く、酸度が低いと淡麗で甘さがあるといった違いがあるのが特徴。

酸度の高い日本酒は、温めても味わいやバランスが崩れないので冷やよりも熱燗に適しています。酸度は、指標となる数値なので、熱燗におすすめの日本酒を選ぶ際は、酸度が高い日本酒を選びましょう。

日本酒は、産地によって特徴が異なります。全国にある酒どころの中から注目すべき産地をご紹介します。

日本酒は、さまざまな種類がありますが、価格がさまざまでどれを選んだらいいのか悩んでしまいませんか。ここでは、スーパーやコンビニでも購入できる熱燗におすすめの安い日本酒をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。味わいや酸度も確認しながら、コスパのいい日本酒を見つけましょう。

居酒屋で熱燗を楽しむのもいいですが、「自宅でも熱燗が飲みたいな」と感じたことはありませんか？ここでは、自宅でも簡単に熱燗を作ることができる方法をご紹介します。自分好みの燗で、日本酒を楽しみましょう。

自宅で熱燗を作る場合、スタンダードな方法はお鍋を使って湯銭する方法です。日本酒の旨みを失うことなく、簡単に作れます。温まり具合を確認しながら、好みの温度に温められるので、ぜひ参考にしてください。

1. 徳利に日本酒を入れます。
2. 鍋に徳利を入れます。
3. 徳利の約7～8分目まで水を入れ、中火にかけます。
4. 沸騰した場合は、火を止めます。
5. こまめに温度を確認し、好みの温かさになったら徳利を取り出します。

熱燗を自宅で造る際は、湯銭だけでなく電子レンジでも作ることが可能です。しかし、電子レンジで温めると、日本酒の温まり具合が均一にならない場合があります。その際は、1分ほど置くことで内部の温度が均一になります。簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。

1. 徳利に飲む量を注ぎます。
2. 徳利の口は、ラップで覆います。
3. お酒1合(180ml)の場合、約40秒(500W)加熱します。
4. 30～40℃の人肌燗の熱燗ができます。
5. より熱い燗を作る場合は、温める時間を長くしましょう。

今回は、熱燗の種類・温めて飲むのに向いている日本酒の選び方・熱燗用におすすめの日本酒をご紹介しました。熱燗は、温度によって種類が異なり、さまざまな味わいや風味を楽しむことができます。熱燗におすすめの日本酒も種類が豊富なので、自分の好みの日本酒を見つけて自宅でも熱燗を楽しんでください。