パナソニック 炊飯器 SR-VSX108の調査レポ

ふっくらとしたご飯を作る「大火力おどり炊き」と、甘さやもっちり感を出す「可変圧力おどり炊き」の2種類の炊き方を使って、甘くもちもちで、ふっくらとした美味しいご飯を作り出します。

特に「可変圧力おどり炊き」は、パナソニック独自の機能で、特許を取得していますので、他のメーカーでは味わえない甘みやもっちり感を出すことができます。

お米を米びつや購入時の袋のままで、常温保存している方が多いと思います。しかし、お米を常温保存していると、2週間後には乾燥し、含水率が12％以下に落ちてしまいます。このようなお米を乾燥米と言い、美味しさが損なわれてしまいます。

鮮度センシング機能があれば、お米の鮮度を「圧力センサー」が検知し、お米の鮮度に合わせて炊き方を調整してくれます。そのため、この機能を使えば、いつでも新米のような美味しいお米を食べることができます。

ただし、「銀シャリ・ふつう」コース以外を使うと、鮮度センシング機能がオフになるので、注意してください。

堅めなお米が好きな人、逆にもちもちなお米が好きな人、食感の好みは人それぞれです。そんな様々な好みに対応できるよう、細かく食感や堅さを細かく設定できるようになっています。

チャーハンやオムライスなど、作る料理によって設定を変更して使うこともできるので、大変便利です。

少し大きめに感じる人が多いようです。角ばったデザインも、サイズが大きく感じる原因となっています。サイズは公表されていますので、炊飯器を置く予定のスペースに入るかどうかを購入前に確認しておいた方がいいでしょう。

使用後、必ず洗わなければならない部品は「内釜」「ふた加熱板」「蒸気ふた」「水容器」と、４つあります。他の炊飯器よりも数が多い分、お手入れが少し大変になっています。

ただ、パーツを細かく分解できるため、慣れればそこまで面倒ではない、という声もあります。

炊飯中は液晶部分のバックモニターが光らないため、どのような設定で炊飯中かを確認するときに、少し見えづらいようです。また、液晶画面は真上からでないと表示内容が見えにくいようので、炊飯器を置く場所によっては、使いにくい炊飯器になってしまいます。

より美味しいご飯にするためか、説明書に「炊き上がったらすぐにごはんをほぐす」と記載されています。そのため、炊き上がるタイミングに合わせて炊飯器のもとに行かなければならないのが、少々面倒なポイントです。

一粒一粒がしっかりしているが柔らかく、さらに甘みもあってとても美味しいご飯が炊きあがるという口コミが多かったです。堅さなどを細かく設定することもできるため、多くの人が自分の好みの設定を見つけ、満足しているようです。

炊飯時に高温のスチームをお米に噴射してコーティングし、水分を逃がさないようにしているため、冷めても甘みが逃げず、美味しく食べられるようです。

冷めた状態でも美味しさを持続させることができるので、お弁当に入れても美味しいご飯が食べられるという口コミも多くありました。

50種類のお米の銘柄が登録されており、それぞれのお米に合わせた炊き方をしてくれます。今まで食べていたお米をSR-VSX108で銘柄を設定して炊いたら、別物のようにとても美味しくなった、という口コミも寄せられていました。

高級機なので値段は高めですが、ご飯が美味しく炊けるため、満足している人が多いです。家電量販店での各メーカーご飯食べ比べコーナーにて食べ比べた結果、一番美味しかったという口コミを寄せている方も何人かいらっしゃいました。

また、内釜のフッ素加工の保証が5年と長いことも、値段が高くても購入に踏み切れる理由となっています。

パナソニック(Panasonic)SR-VSX109は、2019年6月1日に発売されるモデルで、2019年モデルの炊飯器の最上位機種です。ですので、SR-VSX109は2018年の最上位機種であるパナソニック(Panasonic)SR-VSX108の後継機にあたります。

パナソニック(Panasonic)SR-VSX109には、パナソニック(Panasonic)SR-VSX108と比べて以下の6つが追加されました。

1. 加圧追い炊きPlus
2. スチーム高速コース
3. 銘柄炊き分けコンシェルジュに「雪若丸」と「富富富」を追加
4. 玄米高速コース
5. 麦ごはんコース
6. ロック機能

SR-VSX108では「鮮度センシング」機能が搭載されていたため、乾燥したお米でも新米のようなおいしさを実現できるようになっていました。

SR-VSX109では、それにさらに「加圧追い炊きPlus」機能が搭載され、追い炊きのときに弱い圧力をかけることで、SR-VSX108に比べてご飯の粒が約10％大きく仕上がるよう改良されています。

これによって、大粒でハリのある炊き上がりになり、見た目がよくなりました。味だけでなく、見た目のおいしさも重視する方には大事な機能だと思います。

また、SR-VSX109には「スチーム高速コース」が追加され、SR-VSX108の高速コースと同じ時間で、よりおいしいご飯が炊けるようになりました。

ふつうコースよりも短い時間で炊き上がる高速コースは、時間がないときに重宝する機能ですが、おいしさがふつうコースよりも下がってしまうのが難点でした。実際に、SR-VSX108で高速コースを使うと、お米の芯にまで水を含ませる吸水工程を短くするため、ややかための仕上がりになる仕様になっています。

しかし、SR-VSX109では、高温のスチームを加えて火の通りをよくすることで、高速コースでも粘り気のある、もっちりとしたご飯が炊きあがるように改良されました。高速コースを頻繁に使う方には、嬉しい機能だと思います。

さらに、SR-VSX108でも好評だった「銘柄炊き分けコンシェルジュ」に、「雪若丸」と「富富富」という新たな2つの銘柄が追加されています。また、「玄米高速コース」も追加され、玄米の炊飯時間がSR-VSX108では最短約85分でしたが、SR-VSX109では最短約65分となり、約23％短縮されました。新しく「麦ごはんコース」も搭載され、もち麦やおし麦も簡単に炊けるようになりました。

これらの機能は、「雪若丸」や「富富富」を食べている方や、玄米や麦ごはんを食べている方にはありがたい機能です。

最後に、ロック機能についてです。

SR-VSX108からタッチキー操作ができるようになりましたが、ロック機能がなかったため、掃除のときなどに誤操作してしまうことがありました。しかし、SR-VSX109ではボタンを3秒長押しすることでロックをかけられるようになりました。

ロック機能は、まだ小さなお子様がいるご家庭にとっても便利な機能です。

SR-SPA108は、SR-VSX108の下位モデルで、内釜や搭載している機能、そして液晶画面に違いがあります。

まず内釜は、SR-VSX108では「ダイヤモンドプレミアムコート」というダイヤモンドフッ素加工されています。これにより、熱がお米一粒ずつに伝わりやすくなっているようです。また、SR-VSX108の内釜には「底面ディンプル加工」がされており、Wおどり炊きをするのに必要な泡の熱対流を生み出しやすくしています。

さらに、SR-VSX108は内釜の保証期間が5年間と長めに設定されていますが、SR-SPA108は3年間と、少し短くなっていることも、違う点です。

SR-VSX108に搭載されている、乾燥したお米でも新米のようなおいしいお米に炊き上げてくれる「鮮度センシング機能」ですが、SR-SPA108には「鮮度センシング機能」は付いていません。

しかし、お米が乾燥しないように冷蔵庫で保存していれば「鮮度センシング機能」が無くても美味しいお米が炊けますので、普段からお米は冷蔵庫で保存しているという方はSR-SPA108を選ぶといいでしょう。

色々な食感に炊き上げることができる「食感自在炊き分け」機能や、お米の銘柄ごとに自動で美味しい炊き方をしてくれる「銘柄炊き分けコンシェルジュ」機能がSR-SPA108には付いていません。

色々な炊き方を試したい方はSR-VSX108を選ぶ方がいいですが、炊き上がりに特にこだわりがなく、「ふつう」コースだけを使う予定の方はSR-SPA108でも問題ありません。

最後に、液晶画面の違いについてご説明します。

SR-VSX108では、見やすいフルドット液晶となっており、タッチキーで操作を行うようになっていますが、SR-SPA108はオレンジ液晶で、ボタンで操作を行うようになっています。デザイン性にこだわりがあるならSR-VSX108が良いと思いますが、それよりも価格の安さを重視するならSR-SPA108を選ぶと良いでしょう。

パナソニック(Panasonic)SR-VSX108炊飯器について、商品概要、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。

パナソニックの炊飯器の中でも最上位モデルのため、値段は高めの設定になっていますが、それだけの値段の価値がある炊飯器です。美味しいお米を食べたい方、お弁当のご飯を美味しくしたい方、色々な炊き方にチャレンジしてみたい方に是非おすすめしたい商品です。

デザインも、よくある炊飯器の形とは少し違い、スタイリッシュになっていますので、カッコいい炊飯器を探している方にも喜ばれると思います。

お米を美味しく食べたいと考えている方に強くおすすめできる炊飯器ですので、是非一度、購入を検討してみて下さい！